JPS62146947A - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

Info

Publication number
JPS62146947A
JPS62146947A JP60286532A JP28653285A JPS62146947A JP S62146947 A JPS62146947 A JP S62146947A JP 60286532 A JP60286532 A JP 60286532A JP 28653285 A JP28653285 A JP 28653285A JP S62146947 A JPS62146947 A JP S62146947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
propylene
weight
ethylene
polypropylene resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60286532A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Yasukawa
安川 義明
Hiroyoshi Asakino
朝来野 宏義
Kinya Mori
森 欣彌
Kenji Iwai
岩井 健児
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP60286532A priority Critical patent/JPS62146947A/ja
Priority to CA000524837A priority patent/CA1275523C/en
Priority to EP86117471A priority patent/EP0232522B1/en
Priority to DE8686117471T priority patent/DE3680783D1/de
Priority to KR1019860010938A priority patent/KR900006032B1/ko
Publication of JPS62146947A publication Critical patent/JPS62146947A/ja
Priority to US07/236,853 priority patent/US5145891A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリプロピレン樹脂組成物(二関する。
さらに詳しくは成形性ならびに成形品としたときに該成
形品の剛性、耐熱変形性、2次変形の防止性、ヒケ、反
り変形の防止性に優れたポリプロピレン樹脂組成物に関
する。
近年、自動車内装用部品や家電製品用部品、OA機器部
品などの材質に関しては、特に軽量化、経済性などの観
点からプラスチック化が進んでおり、なかでも成形性、
経済性、成形品の外観形状、強度、耐候性、耐久性が優
れているポリプロピレン系樹脂が好ましく使用されてい
る。
しかしながら、従来一般に知られているポリプロピレン
樹脂を用いて成形した内装用部品や家電製品用部品など
は成形後の冷却過程で生じる内部歪(二よる残留応力が
潜在しているため・該部品を使用した製品が実用時に7
0〜120℃の温度雰囲気に暴露されると、内部歪の開
放が生じ、その結果、取り付けられた該部品が2次変形
を起こし、商品価値を失しなってしまうといった問題点
を有している。この問題点を解決するためにポリプロピ
レン樹脂に無機質充填剤を充填したいわゆる無機質充填
剤人すポリブロビレン樹脂が多用されている。しかしな
がら、かかる無機質充填剤入りポリプロピレン樹脂を使
用すると成形品の2次変形性は改善されるものの、成形
品の表面が異物によって傷がつきやすくなり、しかもそ
の傷が白化して表面外観性を損ない、また、衝撃強度も
低下してくるといった欠点を有している。
本発明者らは、上述のポリプロピレン樹脂組成物の欠点
すなわち2次変形を起こしやすいといった問題点を改善
するべく鋭意研究した。その結果、驚くべきことに、プ
ロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率
伊)とメルトフローレート (MFR)の関係が1.0
0≧P≧0.015 log MF R+0.955で
ある第1段階重合物が全重合量の70〜95重眼%であ
り、ついで全重合量の30〜5重殴%のエチレンとプロ
ピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン含量が全
重合量の3〜16重量%であるプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体(以下、特定のプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体という。)に所定量の有機質繊維を配合
してなる組成物または特定のプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体に、所定量の有機質繊維および無機質充填
剤を配合してなる組成物が良好な成形性を有し、かつ成
形品としたときに該成形品の剛性、耐熱変形性、2次変
形の防止性、ヒケ、反り変形の防止性に優れた成形品を
与えることを見い出し、この知見にもとづいて本発明を
完成した。
以上の記述から明らかなように本発明の目的は、良好な
成形性を有し、成形品としたときに該成形品の剛性、耐
熱変形性、2次変形の防止性、ヒケ、反り変形の防止性
に優れたポリプロピレン樹脂組成物を提供することであ
る。
本発明は下記の構成を有する。
(1)プロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタ
ッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)の関係
が1.00≧P≧0,015 log M F R+0
.955である第1段階重合物が全重合量の70〜95
重量%であり、ついで全重合量の6一 30〜5重量%のエチレンとプロピレンを1段階以上で
重合させてなりエチレン含量が全重合量の3〜16重隈
%であるプロピレン−エチレンブロック共重合体に、有
機質繊維20〜5o重量%を配合してなるポリプロピレ
ン樹脂組成物。
(2)プロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタ
ッド分率伊)とメルトフローレート(MF几)の関係が
1.00≧P≧0.015 log M F R−1−
0,955であり、ついで全重合量の30〜5重量%の
エチレンとプロピレンを1段階以上で重合させてなりエ
チレン含量が全重合量の3〜16重量%であるプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体に、有機質繊維20〜5
0重量%および無機質充填剤5〜30重暇%を配合して
なるポリプロピレン樹脂組成物。
本発明で用いるプロピレン−エチレンブロック共重合体
は特定の組成および物性を有するプロピレン−エチレン
ブロック共重合体(以下、特定のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体という。)である。
通常のプロピレン−エチレンブロック共重合体は、その
製造工程においてプロピレン単独重合体部分とエチレン
単独重合部分もしくはエチレン、プロピレン共重合部分
の各製造工程を有する2段階以上の重合工程を含む重合
法により製造され、プロピレン単独重合体よりも耐衝撃
性が優れている反面、熱変形温度が該単独重合体よりも
やや低いという欠点を有している。
しかし、本発明に使用する特定のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体は、全体の70〜95重量%を占める
プロピレン単独重合体部分のアイソタクチックペンタッ
ド分率(P)が1.oO≧P≧0.015 log M
 FR十0.955 (7)関係にある一種の高剛性ポ
リプロピレンであり、残りのエチレン、プロピレン共重
合体中に占めるエチレン含量は、重合体全量に対して3
〜16重量%に限定されている。
かかる共重合体とその製造法は、例えば特開昭58−2
01816号公報に開示されている。
すなわち、 (イ)有機アルミニウム化合物(+)若しくは有機アル
ミニウム化合物(1)と電子供与体(A)との反応生成
物(Vllを四塩化チタン(C)と反応させて得られる
固体生成物(1)に、更に電子供与体(A)と電子受容
体(B)とを反応させて得られる固体生成物(璽)を有
機アルミニウム化合物(ff)および芳香族カルボン酸
エステル(V)と組合せ該芳香族カルボン酸エステルと
該固体生成物(1)のモル比(V)/(u) = 0.
1〜1ooとした触媒の存在下に・■全重合量の70〜
95重量%のプロピレンを重合させ・ついで■全重合量
の3o〜5重量%のエチレン若しくはエチレンとプロピ
レンを1段階以上で重合させてなり、エチレン含量が3
ないし20重量%であることを特徴とする高剛性成形品
用プロピレンエチレンブロック共重合体、ならびに (ロ)有機アルミニウム化合物(I)若しくは有機アル
ミニウム化合物(りと電子供与体(A)との反応生成物
(ff)を四塩化チタン(qと反応させて得られる固体
生成物(りに、更に電子供与体(A)と電子受容体(]
3)とを反応させて得られる固体生成物(1)を有機ア
ルミニウム化合物(ff)および芳香族カルボン酸エス
テル(V)と組合せ該芳香族カルボン酸エステルと該固
体生成物(夏)のモル比(V)/(I)=0.1〜10
oとした触媒の存在下に、■全重合量の70〜95重量
%のプロピレンを重合させ・ついで■全重合量の30〜
5重量%のエチレン若しくはエチレンとプロピレンを1
段階以上で重合させてエチレン含量を3〜2o重量%と
することを特徴とする高剛性成形品用プロピレンエチレ
ンブロック共重合体の製造法として開示されている方法
により得られる。
同公報に記載されている本発明に用いられる特定のプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体は・従来公知のプロ
ピレン単独重合体もしくはプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体よりも各種強度ならび(二熱変形温度が優れ
ている。
本発明で用いる有機質繊維としては、該有機質繊維を配
合したポリプロピレン樹脂組成物を溶融混練する際、も
しくは成形加工する際溶融混練温度もしくは成形刀ロエ
温度およびその滞留時間で分解、溶融しないものを用い
る以外は特に制限がなく、例えばポリアミド系繊維、ポ
リエステル系繊維、ポリイミド繊維、ポリビニルアルコ
ール系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、超高強度ポリ
エチレン繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリウレ
タン系繊維、ポリアルキレンバラオキンペンゾエート系
繊維、炭素繊維、フェノール系繊維、レーヨン繊維、ア
セテート繊維、木綿繊維、亜麻繊維、苧麻繊維、黄麻繊
維、羊毛繊維、絹繊維およびこれらの2以上の混合物な
どを用いることができる。用いる該有機質繊維の形状は
特に限定されず糸状、織編物状、不織布状のいずれのも
のであってもよく、織編物状、不織布状のものはあらか
じめ単繊維状に解繊して用いることが好ましい。
また、用いる該有機質繊維の長さは1〜5o耶の長さに
裁断して用いることが好ましく、より好ましくは1〜3
0問、特に1〜10朋の長さのものが好ましい。さらに
用いる該有機質繊維の太さは0.5〜20デニールの繊
維が好ましく・より好ましくは1〜10デニールの繊維
である。
該有機質繊維の配合量は20〜50重1%、より好まし
くは30〜50重量%である。配合lが20重量%未満
では剛性、2次変形の防止みとめられず、かつ溶融樹脂
の流動性が低下し、成形性が低下してくるので好ましく
ない。
本発明で用いる無機質充填剤としては、粉末状の無機質
充填剤であって、たとえば、タルク、炭酸カルシウム、
水酸化カルシウム、マイカ・硫酸バリウム、けい酸カル
シウム、クレー、シリカ、アルミナ、ウオラストナイト
、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化鉄、酸
化亜鉛、酸化チタン、石膏粉末およびこれらの2以上の
混合物をあげることができる。特にタルクが好ましい。
該無機質充填剤の配合量は、成形品としたときの該成形
品に要求される製品性能特に要求される剛性、耐熱変形
性の改善度合によって変化するが通常5〜30重量%で
ある。該配合量が5重量%未満だと、無機質充填剤を配
合する効果が発現せず、また30重量%を超えると剛性
、耐熱変形性は向上するが、衝撃強度が低下してくるの
で好ましくない。
本発明の組成物には必要(一応じて通常ポリプロピレン
樹脂に添加される各種の添加剤たとえば酸化防止剤、帯
電防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤、顔料などを適宜
併用することができる。
本発明の組成物の製造は、たとえば特定のプロピレン−
エチレンブロック共重合体のペレット、有機質繊維、無
機質充填剤の各所定量をヘンセルミキサー(商品名)、
スーパーミキサーなど(:入れ、温度170〜230℃
に加熱攪拌混練するか、または上述の各配合成分の所定
量をパンバリミキサー、ロール、ず軸もしくは2軸の押
出機、コニ−グーなどで溶融混練しペレタイズすること
により行なわれる。
本発明の組成物の製造にあたっては、上述の加熱攪拌混
練時または溶融混線時に配合した有機質繊維が溶融、分
解しないよう(=、すなわち繊維としての原形をとどめ
るように加熱混練または溶融混練することが必要であり
、このため通常、加熱攪拌混練温度または溶融混練温度
としては170〜230℃、より好ましくは180〜2
00℃、特に180〜19o℃の温度が好ましい。また
本発明の組成物を用いて各種成形法により成形加工する
際も成形加工時の温度で配合した有機質繊維が溶融もし
くは分解しないようにすることが必要であり、このため
成形加工温間としては230℃以下の温度が好ましい。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は目的(二応じ、射
出成形、押出成形などの成形法により各種の成形品の製
造に供することができる。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物を用いて製造した成
形品は、通常のポリプロピレン樹脂に有機質繊維および
/もしくは無機質充填剤を配合した組成物を用いた成形
品にくらべ、剛性、耐熱変形性、2次変形の防止性、ヒ
ケ、反り変形の防止性に優れており、自動車内装用部品
、家電製品部品、OA機器の部品など各種の製品分野(
二好適に使用することができる。
以下、実施例および比較例によって本発明を具体的(二
説明する。なお実施例および比較例において用いた評価
方法は次の方法によった。
1)剛 性 温度23℃および80℃における曲げ弾性率を測定(J
IS  K’7203(−準拠)。
2)耐熱変形性 18.5 Kqf /ctfl荷重下の熱変形温度の測
定(JIS  K720’2に準拠)。
3)2次変形性 縦400皿、横80tnm、厚さ3 mmの平板を成形
して該平板を試験片とし、該試験片を鉄製の治具に長辺
の端からそれぞれ50朋のところをビスで左右2点を固
定し%80℃のオーブンに入れて2時間放置する。その
後オープンからとり出し、直ちに試験片と治具との間の
最大の空隙を測定し、変形量Aとする。ついで試験片を
治具にとりつけたままで24時間室温に放置したのち、
試験片と治具との間の最大の空隙を測定し変形量Bとし
て記録する。さら(二その後試験片を治具からとりはず
し、試験片を治具上に静置し、試験片と治具との間の最
大の空隙を測定し変形量Cとして記録する(単位次専)
変形量の少ないものほど2次変形の防止性が優れている
ことを意味する。
4)ヒケの測定 縦90朋、横901nm、厚さ2朋の平板に垂直方向に
厚み3 mm 、高さ57闘1gのリブを取りつけた形
状の試験片を、樹脂温200℃で射出成形法により成形
し、リブ取付部と反対側(背面部)の平面部を目視観察
し、ヒケの目立ち具合を次の基準により判定した。
○:ヒケが確認できず表面状態良好。
×:ヒケが目立ち表面状態不良。
5)反り変形の測定 縦400龍、横BOmm、厚み3朋の平板を樹脂温20
0℃の条件で射出成形法により成形し試験片とする。該
試験片を温度23℃、相対湿度50%の状態下に48時
間放置したのち、該試験片を水平な金属板の上に置き、
試験片の1端に、直径70朋、高さ3ON+1の円柱状
の重量1紛の金属製のおもりを乗せたとき、試験片の他
端と水平金属板との空隙を測定して反り変形量として単
位witで記録する。
実施例1〜5、比較例1〜7 実施例1〜5として、メルトフローレート(MFR)1
5f/10分、アイソタクチックペンタッド分率(P)
 0.98 、エチレン含量8.5重量%の特定のプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体のペレット、有機質
繊維として、太さ1.5デニールのポリエステル65重
量%、木綿35重量%からなる混紡繊維の織物を裁断、
解繊した繊維長さ3 mmの有機質繊維、実施例2〜3
では、さらに無機質充填剤として平均粒径2μのタルク
な用いて、後述の第1表に記載の配合割合に各成分をヘ
ンセルミキサー(商品名)(二人れ、温度180℃で1
0分間加熱攪拌混練してペレット状の組成物を得た。
また、比較例1〜2として、比較例1は実施例1〜5で
用いたと同様の特定のプロピレン−エチレンブロック共
重合体のペレット(二、平均直径15μ、平均長さ3闘
のガラス繊維を後述の第1表に記載の配合割合に配合し
、タンブラ−ミキサーで10分間攪拌混合し、比較例2
は実施例1〜5で用いたと同様の特定のプロピレン−エ
チレンブロック共重合体に平均粒径2μのタルクを後述
の第1表に記載の配合割合に配合しヘンセルミキサー(
商品名)で特に即熱することなく10分間攪拌混合し、
それぞれ得られた混合物を口径65朋の単軸押出機を用
いて溶融混練温度250℃で溶融混練押出してペレット
を得た。
比較例3〜4として、比較例3はMFR30?/ 10
分、P=0.93、エチレン含量8.5重量%の通常の
プロピレン−エチレンブロック共重合体のペレットに比
較例1で用いたと同様のガしてペレットを得た。
比較例4は比較例3で用いたと同様の通常のプロピレン
−エチレンブロック共重合体に比較例2で用いたと同様
のタルクな後述の第1表に記載の配合割合に配合し、比
較例2に準拠して攪拌混合、溶融混線押出してペレット
を得た。
比較例5〜7として、比較例3〜4で用いたと同様の通
常のプロピレン−エチレンブロック共重合体に、実施例
1〜5で用いたと同様の有機質繊維および比較例7では
さらにタルクな後述の第1表(二記載の配合割合に配合
し、実施例1〜5に準拠して加熱攪拌混練しペレット状
の組成物を得た。
実施各側および比較例5〜7で得られたペレットを用い
て射出成形法により樹脂温2oo℃で射出成形して所定
の形状の各種試験片を作成した。
また、比較例1〜4で得られたペレットを用いて射出成
形法により樹脂温230℃で射出成形して所定の形状の
各種試験片を作成した。
作成した試験片を用いて、23℃および80℃における
曲げ弾性率、18.・’51Qf/cI/を荷重下の熱
変形温度、2次変形性、ヒケ、反り変形性を測定した・ その結果をまとめて第1表に示した。
第1表から明らかなように、本発明のχ11成物を用い
た実施各側で得られた成形品は剛性(曲げ弾性率)、耐
熱変形性、2次変形の防止性、ヒケ、反り変形の防止性
に優れていることがわかる。これに反し、特定のプロピ
レン−エチレンブロック共重合体に有機47繊維ではな
くガラス繊維を配合した比較例1および通常のプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体にガラス繊維を配合した
比較例3で得られた成形品は剛性、耐熱変形性、ヒケの
防止性には優れているが、2次変形の防止性および反り
変形の防1E性が極めて劣す、特定のプロピレン−エチ
レンブロック共重合体にタルクを配合した比較例2およ
び通常のプロピレン−エチレンブロック共重合体にタル
クを配合した比較例4で得られた成形品は耐熱変形性、
2次変形の防止性およびヒケ、反り変形の防止に劣り実
用上問題があることがわかる。
また、通常のプロピレン−エチレンブロック共重合体に
有機質繊維を配合した比較例5〜6で得られた成形品は
剛性(曲げ弾性率)、耐熱変形性、2次変形の防止性お
よび反り変形の防止性が実施各側のものにくらべていず
れも劣り、また通常のプロピレン−エチレンブロック共
重合体に有機質繊維とタルクを配合した比較例7で得ら
れた成形品は実施例2で得られた成形品にくらべて、剛
性(曲げ弾性率)、耐熱変形性、2次変形の防止性およ
び反り変形の防止性が大きく劣り、実用上問題あること
がわかる。
以上記述したよう(二、本発明の組成物を用いて成形し
た成形品は、剛性、耐熱変形性、2次変形の防止性、ヒ
ケ、反り変形の防止性に極めて慶れており、自動車内装
用部品、家電製品の部品、OA機器の部品を始め各種の
成形品に好適に使用できることが判明した。
以上 特許出願人  チ ッ ソ 株 式 会 社代理人 弁
理士 佐々井 彌太部 同 上 野中克彦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタ
    ッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)の関係
    が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955
    である第1段階重合物が全重合量の70〜95重量%で
    あり、ついで全重合量の30〜5重量%のエチレンとプ
    ロピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン含量が
    全重合量の3〜16重量%であるプロピレン−エチレン
    ブロック共重合体に、有機質繊維 20〜50重量%を配合してなるポリプロピレン樹脂組
    成物。
  2. (2)有機質繊維として、ポリアミド系繊維、ポリエス
    テル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリイミド
    繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリアクリロニトリ
    ル系繊維、ポリウレタン系繊維、超高強度ポリエチレン
    繊維、炭素繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエー
    ト系繊維、フェノール系繊維、レーヨン繊維、アセテー
    ト繊維、木綿繊維、亜麻繊維、苧麻繊維、黄麻繊維、羊
    毛繊維、絹繊維およびこれらの2以上の混合物のなかか
    ら選ばれた1つを用いる特許請求の範囲第(1)項に記
    載のポリプロピレン樹脂組成物。
  3. (3)プロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタ
    ッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)の関係
    が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955
    である第1段階重合物が全重合量の70〜95重量%で
    あり、ついで全重合量の30〜5重量%のエチレンとプ
    ロピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン含量が
    全重合量の3〜16重量%であるプロピレン−エチレン
    ブロック共重合体に、有機質繊維 20〜50重量%および無機質充填剤5〜 30重量%を配合してなるポリプロピレン樹脂組成物。
  4. (4)有機質繊維として、ポリアミド系繊維、ポリエス
    テル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリイミド
    繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリアクリロニトリ
    ル系繊維、ポリウレタン系繊維、超高強度ポリエチレン
    繊維、炭素繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエー
    ト系繊維、フェノール系繊維、レーヨン繊維、アセテー
    ト繊維、木綿繊維、亜麻繊維、苧麻繊維、黄麻繊維、羊
    毛繊維、絹繊維およびこれらの2以上の混合物のなかか
    ら選ばれた1つを用いる特許請求の範囲第(3)項に記
    載のポリプロピレン樹脂組成物。
  5. (5)無機質充填剤として、タルク、マイカ、ウォラス
    トナイトおよびこれらの2以上の混合物のなかから選ば
    れた1つを用いる特許請求の範囲第(3)項に記載のポ
    リプロピレン樹脂組成物。
JP60286532A 1985-12-19 1985-12-19 ポリプロピレン樹脂組成物 Pending JPS62146947A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60286532A JPS62146947A (ja) 1985-12-19 1985-12-19 ポリプロピレン樹脂組成物
CA000524837A CA1275523C (en) 1985-12-19 1986-12-09 Polypropylene resin composition
EP86117471A EP0232522B1 (en) 1985-12-19 1986-12-16 Polypropylene resin composition
DE8686117471T DE3680783D1 (de) 1985-12-19 1986-12-16 Polypropylen-zusammensetzung.
KR1019860010938A KR900006032B1 (ko) 1985-12-19 1986-12-19 폴리프로필렌 수지 조성물
US07/236,853 US5145891A (en) 1985-12-19 1988-08-26 Polypropylene resin composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60286532A JPS62146947A (ja) 1985-12-19 1985-12-19 ポリプロピレン樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62146947A true JPS62146947A (ja) 1987-06-30

Family

ID=17705625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60286532A Pending JPS62146947A (ja) 1985-12-19 1985-12-19 ポリプロピレン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62146947A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395342B1 (en) 1999-08-12 2002-05-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Process of preparing pellets of synthetic organic fiber reinforced polyolefin
JP2008150416A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Kuraray Co Ltd 耐衝撃性に優れた軽量繊維補強樹脂組成物およびそれからなる成形体
JP2009132074A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Kobe Steel Ltd 天然繊維強化熱可塑性樹脂射出成形体
JP2011137078A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Japan Polypropylene Corp 耐傷付き白化性に優れたプロピレン系樹脂成形品
JP2012038588A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Idemitsu Composites Co Ltd 車輌用灯具の部品
WO2014185243A1 (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 ダイセルポリマー株式会社 繊維強化樹脂組成物

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57115437A (en) * 1981-01-06 1982-07-17 Chisso Corp Polyolefin resin composition
JPS58201816A (ja) * 1982-05-19 1983-11-24 Chisso Corp 高剛性成形品用プロピレンエチレンブロツク共重合体とその製造法
JPS59108049A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Mitsubishi Petrochem Co Ltd フイラ−含有プロピレン重合体組成物
JPS59206447A (ja) * 1983-04-07 1984-11-22 Idemitsu Petrochem Co Ltd プロピレン樹脂組成物
JPS59227936A (ja) * 1983-06-09 1984-12-21 Ube Ind Ltd 複合強化ポリプロピレン組成物
JPS6018529A (ja) * 1983-07-11 1985-01-30 Showa Denko Kk オレフイン系樹脂混合物の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57115437A (en) * 1981-01-06 1982-07-17 Chisso Corp Polyolefin resin composition
JPS58201816A (ja) * 1982-05-19 1983-11-24 Chisso Corp 高剛性成形品用プロピレンエチレンブロツク共重合体とその製造法
JPS59108049A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Mitsubishi Petrochem Co Ltd フイラ−含有プロピレン重合体組成物
JPS59206447A (ja) * 1983-04-07 1984-11-22 Idemitsu Petrochem Co Ltd プロピレン樹脂組成物
JPS59227936A (ja) * 1983-06-09 1984-12-21 Ube Ind Ltd 複合強化ポリプロピレン組成物
JPS6018529A (ja) * 1983-07-11 1985-01-30 Showa Denko Kk オレフイン系樹脂混合物の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395342B1 (en) 1999-08-12 2002-05-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Process of preparing pellets of synthetic organic fiber reinforced polyolefin
JP2008150416A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Kuraray Co Ltd 耐衝撃性に優れた軽量繊維補強樹脂組成物およびそれからなる成形体
JP2009132074A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Kobe Steel Ltd 天然繊維強化熱可塑性樹脂射出成形体
JP2011137078A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Japan Polypropylene Corp 耐傷付き白化性に優れたプロピレン系樹脂成形品
JP2012038588A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Idemitsu Composites Co Ltd 車輌用灯具の部品
WO2014185243A1 (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 ダイセルポリマー株式会社 繊維強化樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5145891A (en) Polypropylene resin composition
US5145892A (en) Polypropylene resin composition
JPS63235357A (ja) 成形用強化樹脂組成物
US5627226A (en) Polypropylene/fiber composites
US5091457A (en) Polyethylene terephthalate molding compositions
US5028649A (en) Polyethylene terephthalate molding compounds with sodium stearate and polyester amides
Balkan et al. Microstructural characteristics of glass bead‐and wollastonite‐filled isotactic‐polypropylene composites modified with thermoplastic elastomers
JPS62146947A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
EP0388518A2 (en) Improved polyethylene terephthalate molding resin blends
JPH0115526B2 (ja)
US3801530A (en) Stabilized polyalkylene resin composition and process for making same
JPS6172039A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JPS62146946A (ja) ポリプロピレン組成物
JPS62146945A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JP2776462B2 (ja) 成形用ペレットの製造方法
JPH04311748A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物
JP2690775B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP7377128B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いた成形体
JPH06172643A (ja) 複合樹脂組成物
JPS63142049A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JP2813559B2 (ja) ガラス繊維強化樹脂成形品の製造方法
KR100792115B1 (ko) 강도 및 내열성이 우수한 폴리프로필렌 수지 조성물
JPH03100032A (ja) 高熱剛性難燃性ポリプロピレン組成物
KR101549329B1 (ko) 사출 성형품 제조용 폴리올레핀 수지 조성물
JPH02167366A (ja) ポリアミド樹脂組成物