JPS6214518Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、空気式冷暖兼用形空調機の室外ユ
ニツトにおけるフアン制御に関するものである。

空気式冷暖兼用形空調機では、暖房時に外気温
度が高い場合機器の安全性から高圧側冷媒回路の
圧力が過上昇することを防止するためその圧力を
感知する高圧圧力開閉器により運転を停止してい
る。従来この種の空調器は上記運転停止に到らな
いよう運転域を拡げるため、室外ユニツトのフア
ンのON−OFF運転や、電子式無段階制御が行な
われた。

しかし前者は、状態が急激に変化するため空調
空間での快適性を欠き、後者はフアンモータから
の磁気音などの問題が発生するなどの欠点があつ
た。又、室内ユニツトでは、高圧圧力の上昇によ
り、室内フアンモーターの回転数を上昇させる例
もあるが、省エネルギーの点からは不利である。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので室外ユニツトのフア
ンを、各々風量の異る二連とし、該ユニツトの状
態に応じて、いずれか片方のフアンを選択ON−
OFF運転させることにより快適性を損うことな
く、かつ磁気音の問題もなく運転域を拡げること
を目的としている。

以下、この考案の一実施例を説明する。

図において、１は室外ユニツトの熱交換器（図
示せず）へ通風する風量の多い方のフアンモータ
ーNo.１，２は同じく風量の少い方のフアンモータ
ーNo.２，３はフアンモーターNo.１１用の接触器No.
１，３′は、接触器No.１３′の常開接点、４はフア
ンモーターNo.２２用の接触器No.２，４′は接触器
No.２４の常開接点、５は暖房時、高圧側冷媒回路
の圧力を感知する圧力感知器、６は圧力感知器５
により感知した圧力を判別する判別回路である。

次に動作について説明すると、通常の暖房運転
では、接触器No.１３、接触器No.２４は励磁され、
フアンモーターNo.１１、No.２２は二連とも運転し
ている。外気温度の上昇に伴い高圧側冷媒回路の
圧力が設定圧力まで上昇すると、圧力感知器５に
よりその圧力を感知し判別回路６で圧力の上昇速
度を判別し設定速度以上の場合は風量の多い方の
フアンモーターNo.１１を、設定速度以下の場合は
風量の少い方のフアンモーターNo.２２を選択停止
させる。そして、高圧側冷媒回路の圧力が下降す
ると再び、運転を再開させる。

以後この動作を高圧側冷媒回路の圧力の変化に
応じて繰り返す。

（考案の効果の説明） 以上のように、この考案によれば室外フアンモ
ーターを単なるON−OFF制御することにより磁
気音の発生を防ぎ、なお、かつ二連フアンを選択
制御することにより、より状況に応じた快適性を
損わないで運転域を拡げられるという効果があ
る。

なお、圧力の上昇速度に代つて高圧側冷媒回
路、例えば圧縮機（図示せず）の吐出ガス温度を
感知してフアン制御するようにしても同様であ
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す要部の制御回路
図である。 図中、１……フアンモーターNo.１、２……フア
ンモーターNo.２、３……接触器No.１、３′……接
触器No.１の常開接点、４……接触器No.２、４′…
…接触器No.２の常開接点、５……圧力感知器、６
……判別回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室外ユニツトの熱交換器へ通風する風量の異な
   る二連の各フアンと、暖房時室外ユニツトの高圧
   側冷媒回路の圧力または温度を感知する感知器
   と、感知された圧力または温度の変化度合を判別
   し、感知された圧力または温度が設定値以上でか
   つその変化度合が設定値以上の場合は風量の多い
   方のフアンを停止させ、感知された圧力または温
   度が設定値以上でかつその変化度合が設定値以下
   の場合は風量の少ない方のフアンを停止させる判
   別回路を設けたことを特徴とする空調機の室外ユ
   ニツト。