JPS62142040A - スナップリング用溝を備えた歯付き円筒部材の製造方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車の自動変速機刃に用いられるクラッ
チリテーナのような部材の製造方法及び装置に関するも
のである。

〔従来の技術） δ 第γ図に示すように、自動車の自動変速機に組込まれる
クラッチリテーナａ（よ、スナップリングｂを嵌めてク
ラッチプレートＣの軸方向の移動を阻止するようにしで
ある。この場合、スナップリングを嵌める溝ｄがクラッ
チリテーナａの内周部に形成されるが、この溝はクラッ
チプレートＣを装入する所定の歯部ｅが形成された後に
、歯部の内側の山部に、切削加工又は鍛圧加工によって
形成されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のような従来の！！ｉ　漬方法によると、歯部の成
形後にスナップリング用溝を加工するため、歯部の仕上
り精度が悪くなり、かつ工程数が多くなり、溝加工の専
用機も必要になる等の問題点があった。

本発明は、このような従来の問題点を解決するためにな
され、歯部とスナップリング用溝とを同時に鍛圧成形す
るようにしたクラッチリテーナ（及びこれに類似の部材
）の製造方法及びその装置を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を達成するために、本発明は、板金製の円筒ド
ラムの一端側に外向きフランジが形成され、このフラン
ジに断面形状がほぼ台形の歯部が形成されると共に、歯
部の内側山部にスナップリング用溝を備えた部材を製造
する方法において、前記歯部とスナップリング用溝とを
同時に鍛圧成形する方法を要旨とするものである。そし
て、前記歯部を形成するための上部ダイと、下部ダイと
を有し、これらのダイ間には前記スナップリング用溝を
形成するための中部ダイを備え、かつ前記フランジを押
圧するための複数個のパンチを配設してなる製造装置を
要旨とするものである。

〔実施例〕

以下、図示の実施例により本発明を具体的に説明する。

第１図は本発明により製造されたクラッチリテーナ１の
部分斜視図を示し、円筒ドラムの一端側に外向きフラン
ジ１ａが形成され、そのフランジ部に歯部２が形成され
ている。歯部２は、断面形状がほぼ台形を呈し、フラン
ジ１ａの内側への山形部は、二つの歯山部２ａ、２ｂに
分かれており、外側（叩ちフランジ１ａの外周縁側）の
歯山部２ｂｔよ内側の歯山部２ａより山部断面形状が小
形でしかも狭幅に又は同等に形成されている。

そして、二つの歯山部２ａ、２ｂに挟まれた凹部は、ス
ナップリング用溝３となっている。

このような構造のクラッチリテーナ１を鍛圧成形するに
あたって、本発明は、第２図に示すようにクラッチリテ
ーナ１の内側に前記歯山部２ａを形成するための上部ダ
イ４と、歯山部２ｂを形成するための下部ダイ５を備え
ると共に、上部ダイ４と下部ダイ５との間に前記スナッ
プリング用溝３を形成するための中部ダイ６を有し、ク
ラッチリテーナ１の外側には複数個のパンデフを配設し
た鍛圧装置が用いられる１、　この鍛圧装置により、歯
部２の成形とスナップリング用溝３との成形が同時に行
われ、第３図のようにスナップリング用溝３の両側壁３
ａ　、３ｂは、前記歯山部２ａ、２ｂの内方への膨出に
より剪断された剪断面として形成される。

このようにして、歯部２とスナップリング用溝３とを同
時成形すると、スナップリング用溝３に中部ダイ６の外
周歯山部６ａが嵌り込んでいるため、成形後にクラッチ
リテーナ１を払い出しすることはできないが、本発明の
場合は、その払い出しを容易にできるようになっている
。即ち、第４図に示すように、中部ダイ６外周歯山部６
ａの歯厚’　６ａは、所定のスナップリング用溝３を形
成するために前記歯山部２ａの歯厚１２８より大きく設
定されるが、前記歯山部２ｂの間に挟まれた谷部を形成
する下部ダイ５の外周歯山部５ａの歯厚１５ａより小さ
く設定されているので、成形後に中部ダイ６を半ピッチ
分だけ回転させると、第５図に示すにうに中部ダイ６の
外周歯山部６ａがスナップリング用溝３から外れて下部
ダイ５の外周歯山部５ａと重なる位置に移動する。従っ
て、この状態にてノックアラ１−〇を上界させれば、ク
ラッチリテーナ１を上部ダイ４、中部ダイ６及び下部ダ
イ５から外すことができ、クラッチリテーナ１の払い出
しが可能となる。なお、予めパンチ７は外方に移動させ
ておく。

中部ダイ６を半ピッチ分回転させる手段としては、第６
図に示すように先端が折り曲げられたドライバーピン８
を用いることができ、このドライバーピン８を上昇させ
、先端部８ａを中部ダイ６に形成した孔６ｂに挿入し、
その傾斜壁６Ｃを押すことにより、中部ダイ６を矢印Ａ
方向に移動させることができる。そして、この移動伍を
適正に設定することによって、中部ダイ６を丁度半ピッ
チ分回転させることができる。又、逆にドライバーピン
８を下降させると、上記同様のは横により中部ダイ６を
原位置に戻すことができる。

なお、前記の実施例では、スナップリング用溝の両側壁
を剪断面に形成したが、第７図に示すように中部ダイ６
′と下部ダイ５′が接する側の側壁３’ｂは剪断により
、他方の側壁３’ａは曲げにより、そ机ぞれ成形しても
よい。

これは、パンデフ′　と中部ダイ６′　とのクリアラン
スＣ′を大きく設定することにＪ：り容易に成形するこ
とがでさ、かつスナップリング用’ｌｉ　３　’　の強
度を高めることが可能である。

さらに、前記の実施例では、フランジの内面側にスナッ
プリング用溝を成形する例を示したが、これとは逆に内
面側にパンチを、外面側にダイを配して所定の歯部及び
スナップリング用溝を外面側に成形する場合にも適用で
きる。本発明は、クラッチリテ〜すに限らず、歯部及び
スナップリング用溝を有する部材に広く適用できるもの
である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、クラッチリテー
ナのように歯部とスナップリング用溝とを有する部材を
鍛圧により同時成形することができ、しかも成形後に部
材の払い出しを容易にできるようにしたので、生産能率
が著しく向上すると共に、高粘度の製品を提供すること
ができ、満加工の専用機も不要である等のすぐれた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明により製造された部品の部分斜視図、
第２図【よ、その製造装置の要部の断面図、第３図は、
部品のフランジ部の断面図、第４図及び第５図は、中部
ダイの外周歯山部の大きさと位置関係を示す説明図、第
６図は、中部ダイの移動手段を示す断面図、第７図は、
スナップリング用溝の他の例を示寸断面図、第８図は、
クラッチリテーナの使用例を示す要部の断面図である。 １・・・クラッチリテーナ、 １ａ・・・外向きフランジ、 ２・・・歯部、　　　　　　２ａ　、２ｂ・・・歯山部
、３・・・スナップリング用溝、 ４・・・上部ダイ、 ５・・・下部ダイ、 ６・・・　中部ダイ、　　　６ａ・・・外周歯山部、７
・・・パンチ、 ８・・・ドライバーピン、 ９・・・ノックアウト。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６ｒ！Ｒ ＠７図 ＠Ｓ図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）板金製の円筒ドラムの一端側に外向きフランジが
   形成され、このフランジに断面形状がほぼ台形の歯部が
   形成されると共に、歯部の内側山部にスナップリング用
   溝を備えた部材を製造する方法において、前記歯部とス
   ナップリング用溝とを同時に鍛圧成形することを特徴と
   するスナップリング用溝付き歯部を有する部材の製造方
   法。
2. （２）前記スナップリング用溝の側面のうち、一方は剪
   断で、他方は曲げで形成されることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の製造方法。
3. （３）前記歯部の内側山部において、前記スナップリン
   グ用溝より外側に位置する歯部を内側に位置する歯部よ
   り狭幅の断面形状に形成することを特徴とする特許請求
   の範囲第１項又は第２項記載の製造方法。
4. （４）板金製の円筒ドラムの一端側に形成された外向き
   フランジに、断面形状がほぼ台形の歯部と、各歯部の内
   側山部に位置するスナップリング用溝とを同時に鍛圧成
   形する装置において、前記歯部を形成するための上部ダ
   イと、下部ダイとを有し、これらのダイ間には前記スナ
   ップリング用溝を形成するための中部ダイを備え、かつ
   前記フランジを押圧するための複数個のパンチを配設し
   てなることを特徴とするスナップリング用溝付き歯部を
   有する部材の製造装置。
5. （５）前記下部ダイの外周の歯谷形状が、前記上部ダイ
   の外周の歯谷形状より小さく又は同等に形成されると共
   に、前記中部ダイの外周の歯山形状より大きく形成され
   、かつ中部ダイは、歯部形成後に半ピッチ分だけ軸心回
   りに回転移動するように形成されたことを特徴とする特
   許請求の範囲第４項記載の製造装置。