JPS6214124Y2 - - Google Patents

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JPS6214124Y2
JPS6214124Y2 JP2051581U JP2051581U JPS6214124Y2 JP S6214124 Y2 JPS6214124 Y2 JP S6214124Y2 JP 2051581 U JP2051581 U JP 2051581U JP 2051581 U JP2051581 U JP 2051581U JP S6214124 Y2 JPS6214124 Y2 JP S6214124Y2
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JP
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heat treatment
treatment furnace
metal
cooling
cooling tank
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、連続式熱処理炉で熱処理された帯
状金属の冷却装置に関するものである。
例えば鋼ストリツプの如き帯状金属の熱処理に
使用される連続式熱処理炉は、熱処理される帯状
金属の酸化、脱炭、浸炭の防止等のために、炉内
には特殊な雰囲気ガスが吹込まれている。
このような熱処理炉で熱処理の施された帯状金
属は、空気中で酸化されない程度に高温であるこ
とから、その検査、梱包等の後処理のために、常
温付近まで冷却する必要がある。また、熱処理の
施された帯状金属を調質圧延機によつて調質する
場合は、時効硬化を考慮して前記帯状金属を40℃
以下に冷却する必要がある。
上述した帯状金属に対する冷却は、従来熱処理
の施された帯状金属を、連続的に水槽内に送りこ
んで水冷していた。この場合、水槽から出た帯状
金属の表面には、多量の水分が付着していること
から前記水分の除去のために、帯状金属の表面に
加熱した空気を吹付けて乾かすドヤイヤー設備が
必要となり、設備全体が長くなつて設備費および
操業費が嵩む問題があつた。
一方、連続式熱処理炉の帯状金属出口部は、雰
囲気ガスの漏出を防ぐため、シールする必要があ
り、そのために例えば第1図に熱処理炉出口部付
近の概略断面図で示す如きシール装置が設けられ
ている。図面において、1は連続式熱処理炉、2
は前記熱処理炉1の底壁端部付近に設けられた、
熱処理された帯状金属3の出口、4は前記出口3
を囲むシール室で、前記シール室4の出口3と対
向する位置には、帯状金属3の通る開口5が設け
られ、前記開口5には、1対のシールロール6,
6′が取付けられている。
シールロール6,6′は、帯状金属3の走行方
向dと同一方向に回転させつつ、帯状金属3との
間隙を出来るだけ狭くし、かつこの間隙に例えば
窒素の如き不活性ガスを吹付けることにより、気
体シールが施されている。従つて、このような従
来のシール装置においては、大量の不活性ガスを
必要とする問題があつた。
この考案は、上述の如き問題を解決し、熱処理
後の帯状金属の冷却および乾燥が効率的に行なわ
れて、ドライヤー設備等の設置を不要にし、かつ
連続式熱処理炉の出口部のシールに大量の不活性
ガス等を必要とすることのない連続式熱処理炉で
熱処理された帯状金属の冷却装置を提供するもの
で、連続式熱処理炉の出口部下方に設けられた、
前記熱処理炉で熱処理された帯状金属を冷却する
ための冷却槽と、前記熱処理炉の出口部に一端が
接続され、他端が前記冷却槽内の冷却液中に浸漬
された、その内部を熱処理された帯状金属が通過
するダクトと、前記冷却槽内において冷却された
帯状金属の付着水分を調節するための絞りロール
とからなることに特徴を有するものである。
次に、この考案を実施例により図面と共に説明
する。
第2図にはこの考案の装置が連続式熱処理炉出
口付近の断面図により示されている。この考案の
装置においては、連続式熱処理炉1の底壁端部に
設けられた出口2の下方に、熱処理された帯状金
属3を冷却するための冷却槽7が設置されてい
る。そして、前記出口2には、その一端が出口2
に接続され、他端が冷却槽7内の冷却液中に浸漬
された、内部を帯状金属3が通過するダクト8が
垂設されている。
冷却槽7内には、送りこまれた帯状金属3の移
送方向を変える案内ロール9,9′が設けられ、
また冷却槽7の上方には、前記案内ロール9,
9′により案内されて冷却槽7から出た帯状金属
3の付着水分を調節するための絞りロール10,
10′が設けられている。絞りロール10,1
0′はその間隔が調節自在となつており、これに
より付着水分の絞り量を任意に調節することがで
きる。11は冷却槽7内に冷却水を供給するため
の冷却水供給管、12は冷却水排出管である。
冷却槽7内には、冷却液として温度50〜95℃の
熱水13が収容されている。前記熱水13は、高
温の帯状金属3が通過することにより、常に熱が
供給され高温となるので、その温度が前記50〜95
℃に保たれるように、冷却水供給管11から冷水
が送りこまれる。
ダクト8は、その一端が連続式熱処理炉1の出
口2に密着され、他端が冷却槽7内の熱水13中
に浸漬されていることにより、その内部には前記
熱処理炉1内の雰囲気ガスが充満され、大気圧よ
り3〜10mmH2O高い圧力に保たれている。aは冷
却槽7の水面、bは冷却槽7におけるダクト8部
分の水面である。
次に、この考案の装置の作用について説明す
る。連続式熱処理炉1内において、熱処理の施さ
れた帯状金属3は、前記熱処理炉1内の雰囲気ガ
スが充満されているダクト8内を通つて、冷却槽
7内の熱水13中に送りこまれ、案内ロール9,
9′で方向転換の後、冷却槽7から送り出され
る。なお、ダクト8部分の水面bから水蒸気が発
生するので、この水蒸気がダクト内の雰囲気ガス
中に混入することを嫌う場合は、水面の上方で水
蒸気をダクト8外へ吸引する。かくして帯状金属
3は、冷却槽7内の熱水とほぼ同じ温度まで冷却
される。
冷却槽7から送り出された帯状金属3は、絞り
ロール10,10′でその付着水分が調節された
後、矢印eの方向に走行する。この間に、帯状金
属3の保有する顕熱により、その表面に残存する
付着水は蒸発し、その蒸発潜熱を帯状金属3から
奪うことによつて、前記帯状金属3は30℃程度ま
で冷却され同時に乾燥される。このような帯状金
属3の冷却乾燥は、冷却槽7内の熱水の水量、温
度、および絞りロール10,10′の締め付け力
の調節によつて帯状金属3の温度および付着水分
を調整することにより、容易に行なうことができ
る。
例えば、帯状金属3が広幅帯鋼で、熱処理炉1
が連続焼鈍炉の場合、焼鈍を終つてダクト8内を
通る広幅帯鋼の温度は、100℃前後となる。そこ
で、冷却槽7内で冷却された広幅帯鋼の絞りロー
ル10,10′に入る前の温度が、冷却槽7内の
熱水の温度とほぼ等しい温度となるように熱水の
水量を調節すると、前記広幅帯鋼の絞りロール1
0,10′出側における好ましい付着水量は、次
式で表わされる。
W=1.56(H−S)t 上式において、Wは広幅帯鋼の両面に付着して
いる単位面積当りの水の重量(g/m2)、Hは熱
水の温度(℃)、Sは付着水蒸発後の広幅帯鋼の
温度(℃)、tは広幅帯鋼の厚さ(mm)であり、
前記Hは80℃、Sは30℃が好ましい。そこで、広
幅帯鋼の厚さ(t)を、0.4mm、1.0mmおよび1.6mm
とすると、絞りロール10,10′の出側におけ
る付着水量Wは、上式により夫々31g/m2,78
g/m2および124g/m2となるから、この値を目
標値として絞りロール10,10′の締め付け力
を調節すればよいことになる。
上述したように、この考案の装置によれば、連
続式熱処理炉の帯状金属出口にその一端が密着さ
れたダクトの他端が冷却槽内の熱水中に浸漬され
ていることにより、前記ダクト内には、連続式熱
処理炉内の雰囲気ガスが液封され、従つて、前記
熱処理炉出口を、別にシール用の不活性ガスを必
要とすることなく、確実にシールすることができ
る。
また、冷却槽内に送りこまれた帯状金属は、冷
却槽内に収容されている50〜95℃の熱水で前記熱
水とほぼ等しい温度まで冷却された後、絞りロー
ルでその付着水分が調節されることにより、絞り
ロールを出た帯状金属は、その保有する顕熱によ
つて表面に残存する付着水分が蒸発し、その際に
帯状金属から奪われる蒸発潜熱によつて、40℃以
下に冷却され、かつ表面を乾燥状態にすることが
できる。従つて、冷却された帯状金属の乾燥のた
めに、ドライヤー設備等を必要とすることはな
く、設備全体の長さは短縮され、設備費、操業費
等を節減することができる。
以上述べたように、この考案の装置によれば、
幾多の工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は連続式熱処理炉出口部の従来のシール
装置の一例を示す概略断面図、第2図はこの考案
のシール装置を示す概略断面図である。図面にお
いて、 1……連続式熱処理炉、2……出口、3……帯
状金属、4……シール室、5……開口、6,6′
……シールロール、7……冷却槽、8……ダク
ト、9,9′……案内ロール、10,10′……絞
りロール、11……冷却水供給管、12……冷却
水排出管、13……熱水。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 連続式熱処理炉の出口部下方に設けられた、前
    記熱処理炉で熱処理された帯状金属を冷却するた
    めの冷却槽と、前記熱処理炉の出口部に一端が接
    続され、他端が前記冷却槽内の冷却液中に浸漬さ
    れた、その内部を熱処理された帯状金属が通過す
    るダクトと、前記冷却槽内において冷却された帯
    状金属の付着水分を調節するための絞りロールと
    からなることを特徴とする連続式熱処理炉で熱処
    理された帯状金属の冷却装置。
JP2051581U 1981-02-18 1981-02-18 Expired JPS6214124Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2051581U JPS6214124Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2051581U JPS6214124Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57138972U JPS57138972U (ja) 1982-08-31
JPS6214124Y2 true JPS6214124Y2 (ja) 1987-04-10

Family

ID=29818418

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JP2051581U Expired JPS6214124Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

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JPS57138972U (ja) 1982-08-31

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