JPS62138759A

JPS62138759A - 汚物収納体

Info

Publication number: JPS62138759A
Application number: JP28083385A
Authority: JP
Inventors: Katsuko Inoue; 井上　勝子
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-12-13
Filing date: 1985-12-13
Publication date: 1987-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は汚物収納体に関し、特に病院等における血液検
査後の血液を収容し廃棄するに適した収納袋に関する。

〈従来の技術〉従来、採取・検査の後に不要となった血液はガーゼ、チ
リ紙、脱脂綿等に吸収させて焼却していた。

く本発明の解決すべき問題点〉しかしながら、病院等では大量の血液を廃棄する必要が
あり、従来の吸収体であるガーゼ、チリ紙、脱脂綿等で
はそれらの吸収力に制限があるため、実際の要請を必ず
しも満足することができなかった。また、これら吸収体
は保持作用が弱く、小さな圧力で容易に血液が漏れてし
まうため、血液を吸収したガーゼ等をポリ袋に入れて焼
却場所まで運搬する途中で、該ポリ袋の破穴やピンホー
ルから血液滴が落下して病院の廊下等を汚すことがあり
、衛生上問題であった。

また、上記したような廃棄・焼却処分は面倒であるため
、一部の病院では、血液をそのまま流しに捨てるような
ことも現実には行なわれており、衛生上極めて好ましく
ない状態を呈していた。

本発明はこれら従来の問題点を解決すべく創案されたも
のであって、血液やその他吐物、膿、腹水、手術後の出
血の排出液、手術時の吸引カテーテルによる排液等の汚
物を簡易に収容でき、しかも十分な収容力・吸収力を有
する、使捨て型の汚物収容体を提供することを目的とす
る。

く問題点を解決するための手段〉」１記目的を達成すべく、本発明は、高分子吸収剤を含
む平板状吸収体を容器内面に接着させて成り、水分を含
む汚物に接触すると該吸収体の平板状がほぐれて該高分
子吸収剤が該汚物中に分散するようｔｆ４成したことを
特徴とする、汚物収容体を提供する。

本発明に用いる高分子吸収剤自体は従来公知であり、衛
生関係の分野では、ナプキン、紙おむつ、ベーパータオ
ル、簡易トイレ、母乳バット、生理用品等に用いられて
いるものである。高分子吸収剤にはセルロース系ポリマ
ー、澱粉系ポリマー、アクリル酸塩系ポリマー、ポリエ
チレンオキサイド変成物ポリマー等種々の成分のものが
あり、水と接触すると自重の４００〜１０００倍ないし
それ以上の水を吸収する特性を有する。本発明において
はこれらいずれのタイプの高分子吸収剤をも使用するこ
とができる。

高分子吸収剤を含有さぜな平板状吸収体は、綿状パルプ
に高分子吸収剤を混合してプレス加工して形成しても、
また、高分子吸収剤にポリビニルアルコール（ＰＶＡ）
あるいはポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）等の水溶性高
分子を混合してこれを板紙等にスプレーで散布して形成
してもよいが、より好ましくは、水溶紙を用いて形成す
ることが好ましい０本発明者による試駆の結果、現時点
では、２枚の水溶紙の間に高分子吸収剤を散粒してエン
ボス加工したものを用いることが最適であることが確認
されている。

この平板状吸収体を、容器、好ましくはプラスチック製
の袋、ビン等の容器の内面に、ヒートシールや接着剤等
の適宜の手段を用いて接着させて、本発明による汚物収
容体が形成される。

く作用〉高分子吸収剤を含有する平板状吸収体は、水分を有する
汚物に接触すると、水溶紙や水溶性高分子あるいは綿状
パルプが溶けて該吸収体の平板状がほぐれ、これにより
高分子吸収剤が汚物中に分散せしめられて吸水作用を有
効に行う。

〈実施例〉第１図は本発明による汚物収容体の一実施例を示すもの
である。この汚物収容体１０は、市販のスナップファス
ナ−１４ｆ寸の透明ビニール袋１２の内面下方域に、吸
収体１６を接着して成る。この吸収体１６は、第２図に
示すように、２枚の水溶紙１６ａ、１６ｂの間に高分子
吸収剤１８を散粒してエンボス加工して形成されたもの
である。

吸収体１６のビニール袋１２の内面に対する接着は、樹
脂接着剤を用いて行ってもよく、あるいはヒートシール
加工によってもよい。吸収体１６とビニール袋１２との
接着は必ずしも該紙１６の全域に互って行わなくてもよ
く、その一部、例えば上端部のみをビニール袋１２内面
に固着するようにしてもよい。

上記のような汚物収容体１０にビニール袋１２を広げた
状態で血液等の汚物を入れると、汚物中に含まれる水分
によって吸収体１６の内側の水溶紙１６ｂが溶解し、水
溶紙１６ａ、１６ｂ間に配設されている高分子吸収剤１
８が分散する。かくして汚物は該高分子吸収剤１８にそ
の水分を吸収され、固化状態とされる。

本発明においては、吸収体１６を平板状として容器内面
に接着させたことは、汚物と高分子吸収剤との接触面績
を十分に確保する上で、重要な意味を持つ、即ち、単に
高分子吸収剤を容器内に分散配置させた場合、当初投入
された汚物は容器底面にて該高分子吸収剤と接触し、そ
の水分を十分に吸収されて固化状態となるが、その陵順
次投入されるＣり物は、それら固化状態となった汚物上
に単に載置されるだけで、高分子吸収剤との十分な接触
を図ることができない０本発明の構成によれば、廃棄投
入された汚物は容器内面の吸収体１６といずれかの地点
で接触し、該地点の水溶紙が溶けて高分子吸収剤が分散
され、これと接触して水分吸収されるので、高分子吸収
剤の吸水作用を最大限に発揮させることができる。

吸収体１６を構成する紙１６ａ、１６ｂは水溶性の紙で
あるので、唾液等の汚物と接触したときにその水分によ
って該水溶紙が直ちに分散溶解し、内部の高分子吸収剤
１８との接触を確保することができる。この水溶紙は公
知であり、例えば三島製紙株式会社製造による　ｒＤ　
Ｉ　Ｓ　５ＯＬＶＯ−ＷΔノを用いることができる。こ
れは、木材パルプに４０％程度もしくはそれ以上の配合
率で！ａ　（、Ｉｉ状カルボキシメチルセルロース（Ｃ
ＭＣ）を配合したものである。

前記したように、高分子吸収剤を綿状パルプと混合して
プレス成形して、あるいはＰＶＡ、ＰＶＰ等の水溶性高
分子を混入させて板紙等にスプレーして、吸収体を形成
することもでき、これによっても？Ｆｉｆ”ｌ中の水分
と接触した部分の′Ｔ１−Ｗ、状をほぐして、高分子吸
収剤を外部に分散せしめ、汚物との接触企図ることがで
きる。しかしながら、これらの吸収体における綿状パル
プまたは水溶性高分子はいずれも水溶性が必ずしも十分
でなく、汚物との接触によっても直ちに溶解しないこと
がある。

上記実施例に用いた水溶紙は溶解性、溶解速度の点でこ
れらに勝るため、本発明の吸収体の材質として好ましい
ものである。

第３図には本発明による別の実施例が示されている。こ
の第二実施例による汚物収容体２０は、ビニール袋２２
の内面下方域に高分子吸収剤を散粒した紙２６をヒート
シール等の適宜の手段で固着して形成されていることは
上記第一実施例と同じであるが、本実施例ではこのビニ
ール袋２２の大半域をボール紙等の厚紙３０で被覆しそ
の全部または一部を接着して構成されている。これによ
り、厚紙３０のある程度の保形性を利用して、使用に際
してこれを手で押し広げて概ね円柱状もしくは角柱状と
し、接地面績を拡大せしめてテーブルや台に載置して使
用に供することができる。この場合は、袋２２の底面に
も紙２６を敷設しておくことが好ましい。

上記実施例ではいずれも袋状体としてビニール袋を用い
たが、ポリエチレンやポリプロピレン等の高分子フィル
ムを用いた袋であってよく、またアルミ袋等であっても
よい、また、袋状体ではなく、円柱形または角柱形の容
器として、第３図図示の実施例に示す如き安定性を容器
自体に持たせることもできる。この場合の一例を示した
のが第４１７１であって、例えば合成樹脂のブロー成形
によって断面四角形の角柱形に成形した容器３２とした
ものである。該容器はその底面の対角線（例えば図示Ａ
−Ｂ線〉を両側から押し潰しす如く圧縮して容易に平板
状に折り畳むことができるので、運搬や収設いに便利で
ある。折り畳んだ状態からは、Ｂ−Ｃ辺とＡ−Ｄ辺の底
面付近の箇所を指で内側に押すことにより容易に元の形
状に復元し、四角形の底面にて安定的に置いて汚物収納
に用いることができる。図示されていないが、容２；３
２の内面には上記した実施例と同様に高分子吸収剤ｆ！
ニーｇむ平板状吸収体が接着されていることは言うまで
もない。

また、上記実施例ではいずれら図示ご省略したが、吸収
体１６．２６には、更に塩（ヒベンザルコニウム（通常
、オスパン液として知られているもの）等より成る消毒
殺菌剤を含浸、含有、あるいは混きないし塗布して用い
ることが望ましい。病院には種々の病原菌を持つ患者が
含まれているかｙ）、吸収体に消；ｌ殺１″♂百を用を
持なぜることがｔｆｆｉ生上好ましい。

本発明による汚°１勿収容体は、高分子吸収剤の吸収（
１：川が飽和した？炎、あるいは「重用後の適ｖ１な時
期に袋のスーツ−ツブファスナーあるいは池の適宜の手
段を用いて収容体を閉塞し、高分子吸収剤に水分を吸収
された血液等のｌη物が固ｆヒ状悪となるのを待って適
宜廃棄し、焼却する。高分子吸収剤は吸収力　吸水力と
共に、保水性にも優れ、一旦吸収高分子吸収剤に吸収さ
れた水分は圧力によってム殆ど離水せず、廃棄運搬中に
汚物が漏れたりすることがない。

て発明の効果ン以上説明した本発明によれば、水分含有する血液、吐物
、膿、腹水等の汚物を、吸水性に浸れた高分子吸収剤に
効率的に吸収せしめることができ。

１ｉ’？院等における大量の汚物廃棄の要請に応えるこ
とができる。高分子吸収剤に吸収された汚物は、その？
多圧力を作用させても殆ど離れることがないので、衛生
を害することがない。また、本発明による汚物収容体は
いずれら市販の入手容易な要素部材より成っているので
、低コストで提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例による汚物収容体を示す五
゛Ｉ視図、第２Ｉ７１は第１図［１−ＩＩ線による断面
図、第３図は本発明の第二実施例による汚物収容体を示
す一部破Ｉｉ１斜視図、第４図は本発明の別の実施例に
よる汚物収容体の容器形状を示す斜視図て′ある。符すの説明１０・・・汚物収容体　　　１２・・・ビニール袋１４
・・・接合部　　　　　１６・・・吸収体１８・・高分
子吸収剤　　２０・・・汚物収容体２２・・・ビニール
袋　　　２６・・・吸収体３０・・・厚紙の被覆体　　
３２・・・容器発明者　　　Ｊ１上勝子

Claims

【特許請求の範囲】

（１）高分子吸収剤を含む平板状吸収体を容器内面に接
着させて成り、水分を含む汚物に接触すると該吸収体の
平板状がほぐれて該高分子吸収剤が該汚物中に分散する
よう構成したことを特徴とする、汚物収容体。
（２）上記平板状吸収体が、上記高分子吸収剤を２枚の
水溶紙の間に散粒してエンボス加工して成るものである
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の汚物
収容体。
（３）上記平板状吸収体が、上記高分子吸収剤と綿状パ
ルプとを混合し、これをプレス成形して成るものである
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の汚物
収容体。
（４）上記平板状吸収体が、上記高分子吸収剤と水溶性
高分子とを混合したものを板状部材に散布あるいは塗布
して成ることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記
載の汚物収容体。
（５）上記平板状吸収体に消毒殺菌剤を更に含有させた
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の汚物
収容体。
（６）上記容器が袋状体であることを特徴とする、特許
請求の範囲第１項に記載の汚物収容体。
（７）上記袋状体容器を所望の保形性を有する被覆体で
被覆、接着したことを特徴とする、特許請求の範囲第６
項に記載の汚物収容体。
（８）上記容器を復元性を有する材質で形成して折畳み
可能としたことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に
記載の汚物収容体。