JPS6212885Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は部品をケースに納め該ケースを介して所
定位置に取付ける部品取付装置に関するものであ
る。

このような部品取付装置において、本案はケー
スに部品を納めるための挿入口を形成し、この挿
入口近傍にストツパーを起伏自在に形設し、ケー
スに接する他部材によりストツパーを起して部品
の抜脱を阻止すべく構成して、ケースを機器側に
取付けたりケースに機器との間に介在する部材を
貼着したりした時に部品の抜止めを同時に行なえ
るようになし、組立工程において部品の抜止め専
用の作業を省略しその作業性の改善を計つたもの
である。

以下、本案を実施した空気調和機の湿度センサ
ー取付装置について図面と共に詳細に説明する。

１は空気調和機の室内ユニツトで、空気吸込口
２及び空気吹出口３を有し、この両口２，３を結
ぶ空気通路中には冷媒管４ａ及びフイン４ｂより
なる熱交換器４、送風用フアン（図示せず）等が
配設される。５は裏面に複数個の嵌着片６を突設
し、この嵌着片６を以つて冷媒管４ａに嵌着する
ことにより熱交換器４に取付けられるセンサーケ
ースで、例えば合成樹脂の成型品よりなり、一側
面に挿入口７を形成すると共に残る三側面に通気
口８を形成し、各通気口８に防塵網９を張設す
る。１０は挿入口７の近傍にあつてセンサーケー
ス５にヒンジ部１１を介して一体に成形されたス
トツパーで、挿入口７側を自由端とし、この自由
端にセンサーケース５の裏面側に突出する突部１
２を形成してなり、上記ヒンジ部１１によつて起
伏自在になされている。１３はセンサーケース５
に形成したリブで、センサーケース５の熱交換器
側壁と後述する湿度センサーとを離間させこの間
に断熱用の間隙を形成する。１４はセンサーケー
ス５の裏面に貼着した断熱材で、ストツパー１０
を突部１２を介してセンサーケース５上に起しそ
の自由端を後述する湿度センサーに当接させ、該
センサーの抜脱を阻止する。１５は感湿要素を内
蔵し、外周壁に感湿孔１６を形成した湿度センサ
ーで、センサーケース５に挿入口７を介して納め
られる。

本案は上記の構成であり、湿度センサー１５の
取付け順序を以下に説明する。先ず、湿度センサ
ー１５をセンサーケース５に挿入口７を介し納め
た後、センサーケース５の裏面に断熱材１４を貼
着して該断熱材１４によりストツパー１０を起し
その自由端を湿度センサー１５に当接させる。つ
まり、断熱材１４の貼着と同時に湿度センサー１
５の抜止めをなす。

次に嵌着片６を冷媒管４ａに嵌着することによ
りセンサーケース５を熱交換器４に取付け、これ
により作業を終了する。この取付状態において、
断熱材１４は熱交換器４とセンサーケース５間に
介在されている為、仮に容易に変形し得る材料で
あつても熱交換器４により変形を阻止され、従つ
てストツパー１０が不用意に伏せてしまうことが
なく、湿度センサー１５は抜落することがない。

尚、本案は上述実施例の如き湿度センサーの取
付けに限らず、ケースに納め所定位置に取付ける
部品であれば、どのような部品の取付けにも実施
できるものである。又、上述実施例のような断熱
材即ち介在部材がない場合には、ケースを取付け
る機器側の部材でストツパーを直接起すようにす
ればよく、ケースの取付けと同時に部品の抜止め
を行なえる。

以上の如く本案の構成によれば、部品をケース
に納め該ケースを介して所定位置に取付けるもの
にあつて、ケースに接する他部材を利用して部品
の抜止めを行なえる為、ケースの機器側への取付
け、ケースへの他部材の貼着等と同時に、部品の
抜止めがなされ、組立工程において部品の抜止め
専用作業の省略によりその作業性を著しく改善で
き、頗る実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を湿度センサーの取付けに実
施した室内ユニツトの外観図、第２図は同上要部
分解構成斜視図、第３図は第２図のＡ部拡大断面
図、第４図は第３図のＸ−Ｘ断面図である。 ５：センサーケース、７：挿入口、１０：スト
ツパー１４：断熱材、１５：湿度センサー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 部品をケースに納め該ケースを介して所定位
   置に取付けるものにおいて、上記ケースに部品
   を納めるための挿入口を形成すると共に、該挿
   入口近傍にストツパーを起伏自在に形設し、上
   記ケースに接する他部材によりストツパーを起
   して上記部品の抜脱を阻止すべく構成したこと
   を特徴とする部品取付装置。 ２ ケースにヒンジ部を介してストツパーを一体
   に成形してなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の部品取付装置。