JPS6212219Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上方から物品を出し入れする所謂チエ
ストタイプの冷凍庫に関し、特に上部開口付近の
内箱に載置部を形成し、その部分に配設される冷
却管を密にして冷却効果を高めると共に、該載置
部に製氷容器を載置して、物品の貯蔵と同時に製
氷をも行なう事を目的とするものである。

以下図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に
説明する。１は上方に開口する所謂チエストタイ
プの冷凍庫であり外箱２と内箱３との間隙に断熱
材４を現場発泡して充填して貯蔵室５を構成して
いる。６は冷凍サイクルに含まれる電動圧縮機７
等を収納する機械室８と断熱材４とを仕切る天井
板である。９は冷凍庫１の上方開口を閉塞する扉
体で１端をヒンジ等で冷凍庫１の開口縁に回動自
在に枢支されており、１０はガスケツトである。
１１は図示しない冷却サイクルに含まれる冷却管
で内箱３の側壁外周面に熱伝導的に巻回して設け
られており、この冷却管１１により貯蔵室５内は
冷却される。

１２は内箱３の上面開口付近の側壁に沿つて形
成された載置部であり本実施例では内箱３を段付
状に成形して第２図の如く隣接する２辺に載置面
１３とその庫内側に載置物の落下防止用の係止突
部１４を形成している。１５は角氷を造る様、区
画室１５ａを多数形成した製氷容器で、載置部１
２に取り外し自在に載置されるよう形成してい
る。従つて本実施例では、第２図の如くＬ字状と
成しているが、載置面１３に載る大きさであれば
種々分割変更してもよい。

さて、載置部１２付近の内箱３外周の冷媒管１
１ａは密に配設しており、即ちこの部分は他の貯
蔵室５部分よりも強く冷却されることになる。従
つて製氷容器１５を載置部１２に取り付ければ製
氷容器１５内の水は速かに凍結されて製氷が良好
に行われる。

ここで載置部１２は実施例では内箱３の隣接す
る２辺に形成したが、任意の一辺でも或いは全周
に設けても差し支えない。その場合は製氷容器１
５は適当に分割して載置する様形成すればよい。
又、内箱３と製氷容器１５を樹脂成形したものを
用いれば製氷容器１５と内箱３の分離性も良好と
なる。更に例えば内箱３の少なくとも相対する２
辺に載置部１２を形成する時は係止突部１４に、
そうでない時には相対する辺の係止突部１４と同
じ高さに段部１６等を形成すれば、図の如くバス
ケツト１７等の容器を貯蔵室５上部に設置する事
が出来る。

又、本実施例では内箱３を段付状に成形して載
置部１２としたが、内箱３からリブを突出させて
載置面を形成してもよく、その他本考案の要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能である。

第３図は本考案の他の実施例を示しており、載
置部１２の載置面１３を冷凍庫１の外側に向けて
低くなる如く傾斜して成形している。この様な構
造であれば係止突部１４を設けずとも冷凍庫１が
多少振動しても製氷容器１５が落下する心配が無
い。

本考案は以上の如く構成し、上方に開口する冷
凍庫の上部開口付近の内壁に沿つて載置部を形成
し、そこで製氷を行なわせる如く成したので、冷
凍庫の貯蔵容量をさ程狭める事なく製氷を行なう
事が出来、又製氷容器の収納及び取り出しにも他
の貯蔵物品が邪魔にならず容易に行なえる。又、
載置部付近の冷却管は密に配設したので、製氷が
良好に行われ、又、載置部は製氷容器の落下を防
止する構造としたので製氷中冷凍庫の振動等によ
り製氷容器が下方貯蔵室内に落下する心配も無く
実用的効果の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は本考案の冷凍庫の側断面図であり、第２図
は第１図の要部拡大斜視図であり、第３図は本案
の載置部の他の実施例を示す図である。 ３……内箱、１１……冷却管、１２……載置
部、１４……係止突部、１５……製氷容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に開口する内箱と外箱との間隙に断熱材を
   充填し前記内箱外周面に冷却管を巻回配設して成
   る冷凍庫に於いて前記内箱内壁の上部開口付近に
   形成した載置部に取り外し自在に載置される製氷
   容器を設け、前記載置部は前記製氷容器の落下防
   止構造を有すと共に前記載置部付近の冷却管は密
   に配設した事を特徴とする冷凍庫。