JPS62114947A - D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法 - Google Patents

D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法

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JPS62114947A
JPS62114947A JP25370085A JP25370085A JPS62114947A JP S62114947 A JPS62114947 A JP S62114947A JP 25370085 A JP25370085 A JP 25370085A JP 25370085 A JP25370085 A JP 25370085A JP S62114947 A JPS62114947 A JP S62114947A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規抗生物質D−ベーターリジルメタンジアミ
ンに関し、またこの化合物を、ストレプトミセス属に属
する微生物の培@Vc工って製造ブる方法に関する。
本発明者らは東京部品用区上大崎の微生物化学研究所構
内の土壌試料エリ分離された放線菌M D743−GF
A株を培養して、D−ペーターリソルメタンゾアミンを
生産、蓄積せしめ、その培養物から新規化合物、D−ペ
ーターリノルメタンジアミンを採取することができるこ
とを発見した。
D−ペーターリゾルメタンノアミンはダラム陽性菌に有
効な抗生物質であり、また免疫増強作用を有する。また
、D−ベーターリジルメタンノアミンの加水分解によっ
て得られるD−ペーターリノンは本発明者らによって発
明されたダラム陰性菌に有効な抗生物質デオキシネガマ
イシンを合成スる出発原料として有用である(特開昭5
2−5’?l12号、昭和52年5月16日公開)。
第一の本発明の要旨とするところは、新規化合物として
次式(1) N馬 で表わされるD−ベーターリシルメタンシアミンおよび
その酸付加塩にある。
この新規化合物の理化学的性状ならびに生物学的性状は
次のとおシであるO D−ベーターリシルメタンシアミンは強塩基性物質であ
り、その172炭酸塩として単離され九〇−ペーターリ
ノルメタンゾアミンは吸湿性の無色粉末で明確な融点を
測定できない。この1/2炭酸塩の比旋光度は〔α]D
= −7,4°(co、s、水)および〔α)、 =−
21,3°(co、46,0.08N塩酸)を示し、元
素分析値はC44,75チ、H8,63チ。
N 26.50 % 、  020.62 %で、C7
H18N40−I/2H2C03の分子式(理論値: 
C43,8’? %、 H’?、33 s、 N27.
30%、  019.49チ)が推定され、質量分析(
SIMS)によってm / z l 75 (MH) 
 を示した。水浴液中のD−ベーターリジルメタンジア
ミンの紫外部吸収スはクトル曲線は特異吸収を示さない
。臭化カリウム錠で測定した赤外部吸収スペクトル曲線
は添付図面の第1図に示すごとくである。重水中(pD
6 )で測定した核磁気共鳴スペクトルの化学シフト(
δ、ppm)は第1表に示すとおりである。
1   4.56 s 2H46,6+3      
      174.31!4   2.76 dd 
IH37,4+2.90 dd 1)1 5   3.77 br IH49,3d7     
       24.0 +83.09 br 2H4
0,2t D−ベーターリシルメタンシアミンは水によく溶けるが
一般の有機溶媒に難溶または不溶である。
ニンヒドリン反応およびライドン−スミス反応閣性でア
ル。セルロース(アビセルSF、 フナコシ薬品)の薄
層クロマトグラフィー(展開系二グロ・イノール・ピリ
シン・酢酸・水、+5:10:3:12容)で、Rf 
O,3&に単一スポットにニンヒドリン反応)を示した
・ 蟻酸・酢酸・水(1:3:36容)を用いた高圧”r紙
電気泳動(3・300 V、 15分)でアラニンの移
動度を1.0としたとき、D−ベーターリシルメタンシ
アミンの移動度は2.50を示し念。
D−ベーターリシルメタンシアミンのピクリン酸塩は黄
色結晶で分解点18+−1g3°Cを示し、元素分析値
ハC34,74*、  H3,21%、 N 21.4
0チ、 040.95%で、C7H18N40・3C6
H3N50.  の理論値 (C34,gs  % 、
H3,16ダ6.   N21.+3  ラ6 。
040.85チ)に合致した〇 本発明で得られたD−ベーターリシルメタンシアミン(
1/2炭酸塩)は、0.5%ペグトン寒天平根上で測定
した黄色ブドウ球菌(スミス株)、枯草菌(B−558
株およびPCI219株)に対する最小発育阻止濃度が
それぞれ50mcg/−であった。さらに、D−ベータ
ーリシルメタンシアミンを連日静脈注射されたマウスに
対して、ヒソゾ赤血球(SRBC)を抗原として投与し
、その数日后に牌臓を摘出して牌臓細胞について抗体産
生細胞数を測定したところ、対照試験に比べて抗体産生
細胞数が増加していることが見出され、D−ベーターリ
シルメタンシアミンは液性免疫増強作用を有することが
認められた。また、D−ベーターリジルメタンシアミン
を連日、腹腔内投与されたマウスに対して、抗原として
5RBCをマウスの足踏に投与し、5RBCに対する免
疫の成立後に再び5RBCを投与してから足踏の厚さの
増加、すなわち浮腫増加率を求める手法で遅延性過敏症
(Delayed Type Hypersensit
ivity )の応答を調べたところ、細胞性免疫増強
作用が認められた。
D−ベーターリシルメタンシアミンのマウス静脈内投与
による急性毒性試験で250■/kgの投与量で死亡例
はなかった。
第一の本発明によるD−ベーターリシルメタンシアミン
は遊離塩基またはその水和物または炭(し塩として得る
ことができるが、通常の方法に工り薬学的に許容できる
酸を加えて他の任意の無毒性の酸付加塩とすることがで
きる。付加すべき酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸
、燐酸、硝酸などの無機塩、酢酸、リンゴ酸、クエン酸
、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ピクリン酸など
の有機酸が用いられる。
第二の本発明の要旨とするところは、ストレプトミセス
属に属するD−ベーターリシルメタンジアミンの生産菌
を培養し、その培養物からD−ベーターリシルメタンジ
アミンを採取するD−ぺ一ターリゾルメタンノアミンの
製造法にある。
本発明の方法によれば、D−ベーターリシルメタンジア
ミンはそれぞれ純粋な状態で、あるいは粗製の状態で、
また溶液の状態で、あるいは固体の状態で採取される。
D−ベーターリシルメタンジアミン生産菌の一例は昭和
48年2月、微生物化学研究所において、研究所構内の
土壌より分離された放線菌で、MD743−GF4の菌
株番号が付された菌株である。
MD743−(、FA株の菌学的性状は次に示すとおり
である0 1、形態 MD743−GF’4株は、顕微鏡下で分枝した基底菌
糸工9らせん状の気菌糸を形成し、輪生枝は、みとめら
れない。成熟した胞子鎖は、20 (!r、J以上の胞
子の連鎖をみとめ、胞子の大きさは0.6〜0.7 X
 1.4〜1.7ミクロン位で、胞子の表面は、平滑で
ある。
2、各1培地における生育状態 色の記載について〔〕内に示す標準は、コンテイナー・
コーポレーション・オプ・アメリカのカラー・バーそニ
ー6マニユアル(ContainerCorporat
ion of AmericaのCo1or harm
onymanual )  を用いた。
(り   シュクロース・硝酸塩寒天培地(27″c培
養)無色の発育上に、明るい藁灰[4ge、 Rose
Beige ]の気菌糸をうつすらと着生し、溶解+’
QHFJ素はみとめられない。
(2) グリセリン・硝酸塩寒天培地(27°C培養)
うす黄C2gc、 Bamboo ]  〜にぶ黄〔3
pC1Amber 〕の発育上に、白の気菌糸をうつす
らと着生し、溶解性色素は、黄色味をおびる。
(3)   グルコース・アスパラギン寒天培地(27
℃培養)うす黄C2gc、 Bamboo )  の発
育上に、明るい藁灰C4ge−Rose Beige 
]  の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめられない
(4)   イースト・麦芽寒天培地(l5p−培地2
.27℃培II)うす黄茶C3ng、 YellowM
aple 〕ノ発育上に、明るい藁灰C3dc、 Na
tural 〜5 fe、 Ashes ]の気菌糸を
着生し、溶解性色素はみとめられない。
+51  # −トミール寒天培jib(ISP−培地
3. 27c′c培養)うす黄[3ie、 Gamel
 ]の発育上に、明るい藁灰C5fe、 Ashes 
]の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめられない。
(6)  スターチ・無機塩寒天培地(l5P−培地4
,27°C培養)無色〜うす茶C31g、 Lt Br
oi )  の発育上に、明るい藁灰[5fe、 As
hes ]の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめられ
ない。
(7)  グリセリン・アスパラギン寒天培地(l5P
−培地5゜27’C培養) うす茶C31)g、Golden BroWn ]  
の発育上に、白〜明るい藁灰C5fe、 Ashes 
〕の気菌糸を着生し、溶解性色素は、黄色味をおびる程
度である。
17ン チロシン寒天培地(l5P−培地7.27℃培
養)うす茶C,3ng、 Yellow Maple 
]  の発育上に、明るい灰C3dC,Natural
 ] 〜明るい藁灰[: 5 fe。
Ashes ]の気菌糸を着生し、溶解性色素はほとん
どみとめられない。
(8)リンゴ酸石灰寒天培地(2n培養)発育は、うす
黄C2ea、 Lt Wheat ] 、気菌糸はうつ
すらと白色を呈し、溶解性色素はみとめられない。
(9)  栄養寒天培地(27℃培養)発育はうす茶(
2pi、 M、1sLard Brown )で、気菌
糸は着生せず、溶解性色素もみとめられない。
αG スターチ寒天培地(27°C培養)うす黄(2g
c、 Bamboo ]  の発育上に、明ル(、−。
藁灰[: 3 dC,Natural 〜5 fe、 
Ashes ]の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめ
られない。
αυ 脱脂牛乳(37°C培養) うす黄C2ic、 I(oney Gold ]  の
発育上に、茶入の気菌糸を着生し、溶解性色素はわずか
に茶色味をおびる程度である。
+13  ゼラチン穿刺培養 単純ゼラチン培地(20°C培養)では、うす黄茶C3
ne、 Topaz ]の発育上に、うつすらと白〜灰
色の気菌糸を着生し、溶解性色素は茶色味なおびる。グ
ルコース・はプトン・ゼラチン培地(27°C培養)で
は、発育はうす黄茶(2ic。
Honey Gold )  で、気菌糸は着生せず、
溶解性色素は暗い茶色を呈する。
a3  セルロース(27℃培養) 無色の発育上に茶入の気菌糸を着生し、溶解性色素はみ
とめられない。
3、生理的性質 fil  生育温度範囲 イースト・スターチ寒天(イーストエキス(犬五栄養化
学N)0.2%、可溶性デンプン(小寒化学製)1.0
%、ひも寒天3.Os、 pf(7,0) ヲ用イ、2
0°C924°C927°C,30’C,37°C,5
00Cの各温度で試験の結果、50’Cを除いて、その
いずれの温度でも発育したが、最適生育温度は、24°
C〜27°C付近であると思われる。
(21ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン、20’C
培養;グルコース・ベグトン・ゼラチン、270C培養
)単純ゼラチン培地では培養後14日目頃から、グルコ
ース・ベグトン・ゼラチン培地の場合は、培養後10日
目頃から、それぞれ液化が始まる。
その作用は共に中等度である。
(3)  スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天
培地およびスターチ寒天培地、いずれも27°C培養)
スターチ無機塩寒天培地では、培養後3日目頃から、ま
たスターチ寒天培地では、培養後7日目頃から、と本に
氷解性がみとめられ、その作用は強い方である。
◆ (4)脱脂牛乳の凝固・ベグトン化(10%スキムミル
ク(Difco)、  37°C培養) 培養後9日目頃から弱いベグトン化が始まシ、13日目
頃に完了する。その作用は強い方である。
凝固は、みとめられない。
(5)   メラニン様色素の生成(トリプトン・イー
スト・ゾロス、l5P−培地1:ベプトン・イースト・
鉄寒天。
l5P−培地6;チロシン寒天、l5P−培地7゜いず
れも27℃培養) いずれの培地でもメラニン様色素の生成が認められた。
その作用は、トリプトン・イースト・グロスでは中程度
、ベグトン・イースト・鉄寒天では強い方で、チロシン
寒天では弱い方である。
(6)  炭素源の利用性(グリトノ・ム・コ9トリー
プ寒天培地。
rsp−培地9.27°C培養) グルコース、ラフィノースを利用して発WL、L−アラ
ビノース、 D−キシロース、 D−フラクトース、 
シュクロース、 イノシトール。
L−−yムノース、 D−マンニトールハ利用シナい。
(7)リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天、27°
C培養)リンゴ酸石灰の溶解がみとめられ、その作用は
中等度〜強い方である@ (8)  硝酸塩の還元反応(0,1%硝酸カリ含有ペ
プトン水。
l5P−培地g、27″c培養) 陽性である。
以上の性状を要約すると、MD743−GFA株は、ス
トレプトミセス(Streptomyceg )  属
に属し、細胞壁に含まれる2、6−ジアミノピメリン酸
は・ LL−型である@又、胞子のうをみとめず、気菌
糸は、らせん形成を有し、輪生枝はみとめられない。ま
た胞子の表面は平滑である。種々の培地で無色〜うす黄
茶、あるいはうす茶の発育上に白〜明るい茶入の気菌糸
を着生し、溶解性色素はほとんど認められないか、わず
かに黄色味を呈する。メラニン様色素は陽性、蛋白分解
力は中等度、スターチの氷解性は強い方である。
これらの性状より、MD743−GFA株に近縁の既知
菌穫を検索すると、次の種があげられる。
すなわち、ストレプトミセス・ナツシュピルエフ シx
 (Streptomyces nashvillen
sis、文献International Journ
al of SystematicBa6teriol
ogy、  19巻、455頁、+969:Antib
iotics and Chomotherapy、 
II巻、312貞。
+961)、  ストレプトミセス・ミサキエンシス(
Streptomyces m1sakienais。
文献International Journal o
f SystematicBacteriology、
 1g巻348頁、+968)、およびストレプトミセ
ス・キサントシデイカス (5treptornyces xanthocidi
cus、文献International Journ
al of SystematicBacteriol
ogy、 22巻372頁、+972)である。これら
3種のISP菌株を入手し、MD743−024株と比
較検討した。その結果、ストレプトミセス・ミサキエン
シスは蛋白分解力が極めて弱く、糖の利用でD−キシロ
ース、 D−7ラクトース。
シュクロースを利用する点でMD743−GFA株と区
別される。他方、ストレプトミセス・キサントシデイカ
スとは、この株が蛋白分解力を示さないこと、糖の利用
能でL−アラビノース、 D−キシロース、 D−7ラ
クトース、 シュクロースを利用して発育するなど、M
D743−024株と大きな相異点を示した。残るスト
レプトミセス・ナツシュビルエンシスとu、iJ実Hの
7.M績を次の第2表に示した。
第2表にみられるように、MD743−GFA株トスト
レゾトミセス・ナツシュピルエンシスとは、L−アラビ
ノース、 D−キシロースの利用性を除いて、よく一致
している。
MD743−CF4株のL−アラビノースの利用につい
ては、くりかえしの実験で変動がみられ、わずかに利用
する場合もある。この点を考え合わせると両者の確実な
相異点は、D−キシロースの利用のみとも考えられる。
これらのことから、MD743−CF4株はストレプト
ミセス・ナッシュビ/I/ x ンシx (Strep
tomyces naahvillensis)に近縁
の種と考えられ、ストレプトミセス・ナツシュビルエン
シスMD743−cr4と同定した。
なお、MD743−CF’4株を工業技術院微生物工業
技術研究所に昭和60年9月7日、保管委託申請し、受
託番号は、微工研菌寄第8442号である。
放線菌は人工的に、また自然界で変異をおこしやすいが
、本発明にいうストレプトミセスーナッシュぎルエンシ
スはその変異菌のすべてを包含スる。本発明にいうD−
ベーターリシルメタンジアミン生産菌は、D−ベーター
リノルメタンジアミンを生産して上記のMD743−C
F4株お工びその変異菌と明確に区別されない菌株を含
めて、ストレプトミセス属に属してD−ベーターリジル
メタンジアミンを生産する菌株のすべてを包含するO 本発明の方法では、D−ベーターリシルメタンジアミン
生産菌、特に前記のMl)743−CF4株を通常の微
生物が利用しうる栄養源含有培地に接種して、培養し、
好ましくは好気的東件下に発育させることによって、主
に培養液中にD−べ一ターリジルメタンノアミンを生産
蓄積させ、さらに培養物、特に培養液から目的物を分離
する。
用いる培地中の栄養源としては、放線菌の栄養源として
用いられる公知のものが使用できる。例えば市販されて
いる大豆粉、落花生粉、綿実粉、乾燥酵母、はグトン、
肉エキス、カゼイン、コーン・スチーグ・リカー、硝酸
ソーダ、硫酸ア7千7などの窒素源、および市販されて
いるグルコ−・ス、 7f j クトール、61、グリ
セリン、マルトース、デキストIJン、蔗糖、乳糖など
の炭水化物、あるいは大豆油、脂肪などの炭素源と、必
要に応じて食塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
塩化マンがン、硫酸アンモニウム、燐酸塩などの無機塩
類および各種のアミノ酸などを使用できる。
これらのものはD−ベーターリシルメタンジアミン生産
菌が利用し、D−ベーターリジルメタンジアミンの生産
に役立つものであれば良く、公知の放線菌の培養材料は
すべて使用できる。その大破生産には、液体通気攪拌培
養が好ましく、培養温度ばD−ベーターリシルメタンジ
アミン生産菌が発育し、D−ベーターリジルメタンジア
ミンを生産する範囲で適用しうるが、殊に好ましいのは
25〜30°(4’ある。培jはeA、D−ペータ−リ
ノルメタンゾアミンが充分蓄積するまで継続され、通常
2〜7日間の培養が行なわれるOD−ベーターリジルメ
タンジアミンの定盪は、試験菌としてパシルス・サブチ
リスPCI219株を使用して、抗生物質の定艙に用い
られる通常の円筒平根法に裏って行ない、本発明で得ら
れた精製D−ベーターリジルメタンシアミンを1001
00O(単位)/qとして標準物質とした。
D−ペーターリゾルメタンノアミンおよびその塩は水に
よく溶け、D−ベーターリシルメタンジアミン生産菌の
培養物中に、主として液体部分中に存在する。液体中の
D−ベーターリジルメタンジアミンは実質的にゲタノー
ル、酢酸ブチル、クロロホルムなどの有機溶媒に抽出さ
れないので、これらの溶媒による処理は夾雑物の除去の
ために必要ならば利用できる@培養液あるいは水溶液中
のD−ベーターリジルメタンジアミンは種々の吸着剤を
用いて吸着することにより採取することができる。吸着
剤として活性炭を使用した場合、吸着した抗生物質は弱
酸性水および弱酸性のメタノール水、グロ・!ノール水
、アセトン水などで溶出される。
また、D−ペーターリノルメタンゾアミ/はその塩基性
の性状にもとすいて、収率よく陽イオン交換樹脂に吸着
され適当な溶出剤で溶出される。
この吸着溶出法は大量の培−養液より採取するのに最も
適した方法である。陽イオン交換体としては、カルボン
酸を活性基とするアンノぐ−ライトIRC−50,CG
−50(e+−ム−7ン)−/%−ス社製)、レワチッ
トGNP(バイエル社製)、CM−セファデツクス(フ
ァルマシア社製)ナトノH型、 Na型、 NH4型な
どおよびそれらの混合型が用いられ、吸着した抗生物質
は酸性水、稀アンモニア水および無機塩の水溶液などに
よって収率工く溶出され、通常0.2−IN塩酸および
0.2N−INアンモニア水が使用される。D−ベータ
ーリシルメタンシアミンは実質的に陰イオン交換樹脂に
吸着しないので、その酸性溶液の中和や、酸性の夾雑物
を除去するのに好ましい材料である。
D−ベーターリシルメタンシアミンは上述の抽出法、分
離法を適宜組合せ、あるいは繰返すことによって純粋に
採取することができる。
以下に本発明を実施例を示して説明するが、D−ベータ
ーリシルメタンシアミンの性状が本発明によって明らか
にされたので、それらの性状にもとずきD−ベーターリ
シルメタンシアミンのMA m法を種々考案することが
できる。従って、本発明は実施例に限定されるものでは
なく、実施例の修飾手段は勿論、本発明に工って明らか
にされたD−ペーターリゾルメタンノアミンの性状にも
とすいて公知の手段を施してD−ベーターリシルメタン
シアミンを生産、濃縮、抽出、精製する方法をすべて包
括する。
実施例1 寒天斜面培地に培饗したストレプトミセス・ナツシュビ
ルエンシスMD743−GFA株(iI研菌寄第844
2号)を、ガラクトース2.0%、デキストリン2.0
%、ベグトン(バクトソイトン、ディフコ製)1.01
 コーン・ステイープ・リカー(味の素製)0.5チ、
硫酸アンモニウム0.2チ、炭酸カルシウム0.2%を
含む液体培地(5oOy三角フラスコ中110d、)に
接種し、28°Cで2日間回転振盪培養(毎分180回
転)して種培涼を得た。この種培養各2−を上記と同様
の培地(I I O+t/)に接種し、同様の条件で9
0本の三角フラスコを3日間培養し九〇 この培養液を集めr過して9000−のr液(pI−1
6,0,80mcg/d )を得た。このr液をアン/
ぐ−ライトI RC−50(NH4型:H型、7:3)
550−を充填した塔に通過、D−ベーターリシルメタ
ンシアミンを吸着せしめ、水洗(1・+00−)後、1
.2Nアンモニア水で溶出した。活性溶離液(1370
m/)を集めて減圧濃縮乾燥し、粗粉末636+n9(
644mcg/+W)を得た。
この粗粉末をIQ++yの水にとかし、アンノ々−ライ
トCG −50(NH4型)60−をつめた塔にかけて
吸着せしめ、水+zo−(分画1−18)、0.6Nア
ンモニア水300m(分画l 9−60 )で洗浄後、
1.2Nアンモニア水30 o−(分画6l−1ot)
で溶出した。分画77−95を合して減圧濃縮乾固し、
さらに乾燥すると、D−ベーターリシルメタンシアミン
の7炭酸塩が無色の粉末状物質(吸湿性)として得られ
た。収量は370 Trq(1,000mcg / m
y )で培養液エリの収率が50.8チであった。この
物質の比旋光度〔α〕0−7.4° (C0,5,水)
を示した。なお、この物質は吸湿すると無色おめ状にな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるD−ベーターリシルメタンシアミ
ン炭酸塩の臭化カリウム錠中で測定した赤外部吸収スペ
クトル曲線を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされるD−ベーターリジルメタンジアミンおよび
    その酸付加塩。 2、ストレプトミセス属に属するD−ベーターリジルメ
    タンジアミンの生産菌を培養し、その培養物からD−ベ
    ーターリジルメタンジアミンを採取することを特徴とす
    るD−ベーターリジルメタンジアミンの製造法。
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