JPS6210225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はオートバイの同乗者用グリツプの改
良に関する。

オートバイで大型のものでは、運転者の後側に
同乗者が乗車できるようになつている。即ち、第
１図に示すように、前後二人乗り用の長いシート
Ａが車体に装着されており、長いシートＡの後側
には、車体の左右から逆Ｕ字状のグリツプＢが上
方に突出させて設けてある。そして、長いシート
Ａの後側に同乗した同乗者は、手でグリツプを握
つて体を支えている。ところがこの場合、同乗者
は左右の手の平を後向きにしてグリツプＢを握る
ことになるため姿勢が不自然になつて、長く乗車
すると疲労する。又、グリツプＢは、上方に突出
して車体と遊離していて体裁もよくない等の問題
がある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

図中符号１は軽合金でダイカスト鋳造等によつ
て形成されたグリツプ体であつて、箱状を呈する
本体の左右両側面に握り穴２ａを設けることによ
つて、左右両側縁上に前後方向に延びる握り部２
が一体的に形成されている。そこでこのグリツプ
体１は、シート３の後側の車体のテールカバー４
上に載置されフレーム５の後端の保持プレート６
に、テールカバー４とともに共締で締着されてい
る。なお、上記グリツプ体１とテールカバー４
は、一体感がでるようにデザインしてある。

しかして、シート３の後部に乗車した同乗者
は、両手を後側に出して、グリツプ体１の左右の
握り部２を握つて体を支える。この場合手の平
は、自然に後方に伸した内向きの状態で握ること
かでき、自然の姿勢にできる。又、グリツプ体１
はテールカバー４の幅と殆ど同一とすることによ
り、テールカバー４上に一体感を持たせて置くこ
とができ、体裁よくできる。

以上説明したように、この考案は左右両側面に
握り穴を設けることにより左右両側上縁部に車体
の前後方向に延びる握り部を一体的に形成した箱
形状グリツプ体を、シートの後側の車体のテール
カバー上に載置し、そのテールカバーとともに共
締によつてフレームの保持プレートに締着したの
で、手の平を内向きにし若干手を後方に延ばした
自然の形でグリツプ体の握り部を握ることができ
て、疲労を少くできる。又、グリツプ体をシート
の後側に置くことによりテールカバーと一体感を
持たせてデザインができ、しかもテールカバー上
のスペースを有効に利用できる。そして、グリツ
プ体の握り部は箱状の本体と一体成形されている
ので、剛性が高いものとすることができ、さら
に、上記グリツプ体がテールカバーとともにフレ
ームに対して共締めしてあるので、特別の取付部
品を必要とすることもなく、組付けに際して余分
な工程を要することもなく、その組付けもきわめ
て容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図乃至第４
図は本考案の実施例を示し、第２図は側面図、第
３図は平面図、第４図はグリツプ体の斜視図であ
る。 １……グリツプ体、２……握り部、３……シー
ト、４……テールカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側面に握り穴を設けることにより左右両
   側上縁部に車体の前後方向に延びる握り部を一体
   的に形成した箱形状グリツプ体を、シートの後側
   の車体のテールカバー上に載置し、そのテールカ
   バーとともに共締によつてフレームの保持プレー
   トに締着したことを特徴とする、オートバイの同
   乗者用グリツプ。