JPS6192405A - 周波数変調波の再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープの走行方向に対して傾斜したトラ
ックから、これに記録された音声信号などの情報信号の
周波数変調波を再生して、情報信号を復調する、周波数
変調波の再生装置に関する。

従来の技術 テープ幅が８ｍｍの磁気テープを使用するビデオテープ
レコーダ、いわゆる８ミリビデオでは、音声信号が１．
５ＭＨｚの搬送波を用いて周波数変調され、その音声信
号の周波数変調波が低域変換された搬送色信号と輝度信
号の周波数変調波からなる映像信号に周波数多重され、
その周波数多重信号が磁気テープの走行方向に対して傾
斜したトラックに記録される。第３図は記録される周波
数多重信号の周波数スペクトラムで、低域変換された搬
送色信号ＬＣの副搬送波周波数ｆｃは７４３ｋＨ２にさ
れ、音声信号の周波数変調波ＡＦの搬送波周波数ｆａは
１．５ＭＨｚにされ、輝度信号の周波数変調波ＹＦの同
期信号の先端における搬送波周波数ｆｓは４．２ＭＨｚ
、ホワイトビークにおける搬送波周波数ｆｗは５．４Ｍ
Ｈｚにされる。

そして、記録モードとして、上記の周波数多重信号が隣
り合うトランクの間にガートバンドが形成されないで記
録されるモードがとられる。具体的に、記録再生用の２
個の回転磁気ヘッドのトラック幅が１５μｍ、［気テー
プ上のトラックの幅およびピンチが１０μｍにされ、再
生時にはトランク幅が１５μｍのヘッドが１０μｍの幅
およびピッチのトラックを隣り合うトラックにまたがっ
て走査することになる。記録再生用の２個の回転磁気ヘ
ッドのアジマス角は互いに異ならされ、再生時にヘッド
が隣り合うトラックをまたがって走査しても、搬送波周
波数の高い輝度信号の周波数変調波については、アジマ
ス損失が大きくなることにより、隣り合うトラックから
のクロストークノイズは小さくなる。また、低域変換さ
れた搬送色信号については、隣り合うトラックからのク
ロストークノイズが除去されるように特別の処理がなさ
れる。

発明が解決しようとする問題点 しかし、搬送波周波数の比較的低い音声信号の周波数変
調波については、隣り合うトラックからのクロストーク
ノイズが大きくなる。テープ幅が１７２インチの現行の
ビデオテープレコーダで、音声信号の高品質化のために
、音声信号の周波数変調波が映像信号と周波数多重され
て磁気テープの走行方向に対して傾斜したトランクに記
録されるものでは、音声信号の周波数変調波の搬送波周
波数を隣り合うトラックで異ならせることにより、再生
時に隣り合うトラックからのクロストークノイズを除去
できるようにしているが、この方法部、音声信号の周波
数変調波の帯域が広がるために映像信号の帯域が狭くな
る、回路が複雑になる、装置のコストアップをきたす、
などの欠点があり、いわゆる８ミリビデオでは採用され
ていない。

本発明は、この点に鑑み、磁気テープの走行方向に対し
て傾斜したトラックから、これに記録された情報信号の
周波数変調波を再生して、情報信号を復調するものにお
いて、簡単な構成により、隣り合うトラックからのクロ
ストークノイズが低減されて、Ｓ／Ｎの向上した再生情
報信号が得られるようにしたものである。

問題点を解決するための手段 本発明では、再生された周波数変調波の振幅を検波する
ことによってクロストークノイズのレベルを検出するノ
イズ検出回路を設け、このノイズ検出回路の出力にもと
づいて、周波数復調回路で復調された再生情報信号また
はその高域成分のレベルを、クロストークノイズのレベ
ルが大きいときほどレベルを下げるように制御する。

具体的に、情報信号が音声信号の場合は、クロストーク
ノイズのスペクトラムが音声信号の帯域の中高域に分布
しているときに、聴感上、ノイズが目立ちやすいので、
ノイズ検出回路では音声信号の帯域の中高域におけるク
コストークノイズのレベルを検出し、その検出出力にも
とづいて、再生音声信号またはその高域成分のレベルを
、音声信号の帯域の中高域におけるクロストークノイズ
のレベルが大きいときほどレベルを下げるように制御す
る。

実施例 第１図は本発明による周波数変調波の再生装置の一例で
、いわゆる８ミリビデオの再生系において音声信号のク
ロストークノイズを低減させる場合である。

回転磁気へソド１１により、磁気テープ１２０走行方向
に対して傾斜したトラックから、これに記録された前述
の第３図で示した周波数多重信号が再生され、その再生
され°た周波数多重信号が再生増幅回路１３を通じてバ
ンドパスフィルタ１４に供給されて、バンドパスフィル
タ１４から１．５ＭＨｚの搬送波周波数の音声信号の周
波数変調波が取り出され、その周波数変調波が振幅制限
回路１５に供給されて振幅制限され、その振幅制限され
た周波数変調波が周波数復調回路１６に供給されて音声
信号が復調される。周波数復調回路１６の出力の復調さ
れた音声信号はローパスフィルタ１７に供給されて例え
ば１５ｋＨｚ以上の成分が除去され、そのＯ＝　１５　
ｋ　Ｈｚの帯域に制限された再生音声信号がノイズ低減
回路２０に供給されて後述のようにクロストークノイズ
が低減され、そのクロストークノイズが低減された再生
音声信号が出力端子１８に導出される。

一方、バンドパスフィルタ１４の出力の周波数変調波が
ノイズ検出回路３０に供給されて、音声信号についての
隣り合うトラックからのクロストークノイズのレベルが
検出される。この例は、前述のように音声信号の帯域の
中高域に分布するクロストークノイズのレベルが検出さ
れる場合で、バンドパスフィルタ１４の出力の周波数変
調波が振幅検波回路３１に供給されて振幅検波され、そ
の検波電圧がローパスフィルタ３２に供給されて例工ば
１５ｋＨｚ以上の成分が除去され、その０〜１５ｋＨｚ
の帯域に制限された検波電圧がバイパスフィルタ３３に
供給されて音声信号の帯域の中高域の成分として例えば
１ｋＨｚ以上の成分が取り出され、その音声信号の帯域
の中高域の成分がレベル検出回路３４に供給されて音声
信号の帯域の中高域の成分のレベルが検出される。

音声信号の本来の周波数変調波をＡ　ｃｏｓωｃｔ、ク
ロストークとしての周波数変調波をＢ　ｃｏｓωｔ、ω
−ω０＝Δωとすると、再生される周波数変調波は ｆ（ｔ）＝Ａ、ｃｏｓωｃｔ　＋１３　　ＣＯ５ωｔ＝
Ａｃｏｓωｃｔ＋Ｂｃｏｓ（ω、　＋Δω）ｔ＝　Ａ　
　Ｃｏ５（１７ｃｔ　　（１＋　　−ｃｏｓΔω　ｔ）
−Ｂ　　ｓｉｎωｃｔ　　−５ｉｎΔωｔ−−・　（１
）で表わされ、搬送波Ａ　ｃｏｓωｅｔ＋変調信号ｃｏ
ｓΔωｔ、変調度Ｂ／Ａの振幅変調波となる。従って、
クロストークノイズが大きいときほど変調度が大きくな
り、この再生された周波数変調波を振幅検波した振幅検
波回路３１の出力の検波電圧は、クロストークノイズの
レベルに応じた大きさのものとなる。また、（１）式は ｘ（ｏｓ（ωＣｔ＋φ（ｔ））　　　・・・　（２）で
表わされる。ただし、 一５ｉｎΔωｔ φ（ｔ）＝ｔａｎ刊□ １　＋　−ｃｏｓΔωｔ である。そして、歪のない理想的な周波数復調出力は となり、復調出力にも本来の周波数変調波とクロストー
クとしての周波数変調波のビート成分であるΔωの成分
が現われる。

ノイズ低減回路２０は、この例では、ローパスフィルタ
ー７の出力の再生音声信号を増幅する、制御電圧によっ
て増幅利得が変えられる電圧制？１１１増幅回路２１と
、この電圧制御増幅回路２１を通した再生音声信号の高
域成分を抑圧する、制御電圧によって抑圧利得ないし時
定数が変えられるディエンファシス回路２２とを有し、
ローグスフイ　。

ルタ１７の出力の再生音声信号がバイパスフィルタ２３
に供給されて再生音声信号の高域成分が取り出され、そ
の高域成分がレベル検出回路２４に供給されて高域成分
のレベルが検出され、その検出電圧ＡＤが加算回路２５
を通じて電圧制御増幅回路２１に、その利得の制御電圧
として供給されて、ローパスフィルタ１７の出力の再生
音声信号の高域成分のレベルが大きく、検出電圧ＡＤが
大きいときほど、利得が小さくなるように、電圧制御増
幅回路２１の利得が制御される。音声信号は周波数変調
されて記録されるにあたって、第２図の実線１で示す特
性に従ってダイナミックレンジが圧縮されるが、上記の
検出電圧ＡＤによる電圧制御増幅回路２１の利得の制御
は、この記録側におけるダイナミックレンジの圧縮に対
応して、ローパスフィルタ１７の出力の再生音声信号の
ダイナミックレンジを第２図の実線２で示す特性に従っ
て伸長するものである。

そして、ノイズ検出回路３０の出力の、音声信号の帯域
の中高域におけるクコストークノイズのレベルの検出電
圧ＮＤがノイズ低減回路２０の加算回路２５に供給され
て上記の検出電圧ＡＤと加算され、その加算電圧ＣＶが
電圧制御増幅回路２１の実際の制御電圧とされる。従っ
て、音声信号の帯域の中高域におけるクロストークノイ
ズのレベルが大きく、検出電圧ＮＤが大きいときは、第
２図の矢印３で示す方向に移動した特性に従って、電圧
側°御増幅回路２１の利得が小さくされ、電圧制御増幅
回路２１の出力の再生音声信号のレベルが下げられる。

従って、聴感上、クロストークノイズが目立たなくなる
。音声信号の帯域の中高域におけるクロストークノイズ
のレベルが小さく、検出電圧ＮＤが小さいときは、第２
図の実′ｉｌ！Ａ２の近辺の特性に従って、電圧制御増
幅回路２１の出力の再生音声信号のレベルが制御される
。

さらに、ノイズ検出回路３０の出力の検出電圧ＮＤがノ
イズ低減回路２０のディエンファシス回路２２に抑圧利
得ないし時定数の制御電圧として供給されて、音声信号
の帯域の中高域のおけるクロストークノイズのレベルが
大きく、検出電圧ＮＤが大きいときほど、抑圧利得ない
し時定数が大きくなるように、ディエンファシス回路２
２の再生音声信号の高域成分に対する抑圧利得ないし時
定数が制御される。抑圧利得と時定数のいずれか一方の
みでなく、双方が同時に制御されるようにしてもよい。

従って、音声信号の帯域の中高域におけるクロストーク
ノイズのレベルが大きく、検出電圧ＮＤが大きいときは
、ディエンファシス回路２２において再生音声信号の高
域成分が高い抑圧比で抑圧され、クロストークノイズが
目立たなくなる。音声信号の帯域の中高域におけるクロ
ストークノイズのレベルが小さく、検出電圧ＮＤが小さ
いときは、ディエンファシス回路２２は再生音声信号の
高域成分を通常の抑圧比で抑圧する。

なお、図示しないが、再生増幅回路１３を通した周波数
多重信号が映像信号再生系に供給されて、輝度信号が復
調されるとともに搬送色信号かもとの周波数に変換され
る。

第１図の例はノイズ検出回路３０の出力の検出電圧ＮＤ
によって電圧制御増幅回路２１の増幅利得とディエンフ
ァシス回路２２の抑圧利得ないし時定数が制御される場
合であるが、いずれか一方が制御される構成でもよい。

また、輝度信号についても、上述と同様の手段によって
隣り合うトランクからのクコストークノイズを低減させ
ることができる。

発明の効果 本発明によれば、再生された周波数変調波の振幅を検波
することによってクロストークノイズのレベルを検出す
るノイズ検出回路を設け、このノイズ検出回路の出力に
もとづいて、周波数復調回路で復調された再生情報信号
またはその高域成分のレベルを、クコストークノイズの
レベルが大きいときほどレベルを下げるように制御する
だけの簡単な構成により、隣り合うトランクからのクロ
ストークノイズが低減されて、Ｓ／Ｎの向上した再生情
報信号が得られるとともに、本発明の方式を採用しない
システムとの互換性もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による周波数変調波の再生装置の一例を
示す接続図、第２図はその要部の動作の説明のための図
、第３図は磁気テープから再生される信号の周波数スペ
クトラムの一例を示す図である。 図中、１１は回転磁気ヘッド、１２は磁気テープ、１４
はバンドパスフィルタ、１６は周波数復調回路、２０は
ノイズ低減回路、２１は電圧制御増幅回路、２２はディ
エンファシス回路、３０はノイズ検出回路、３１は振幅
検波回路、３２はローパスフィルタ、３３はバイパスフ
ィルタ、３４はレベル検出回路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気テープの走行方向に対して傾斜したトラックから、
   これに記録された情報信号の周波数変調波を再生する回
   転磁気ヘッドと、上記再生された周波数変調波から上記
   情報信号を復調する周波数復調回路と、上記再生された
   周波数変調波の振幅を検波することによって隣り合うト
   ラックからのクロストークノイズのレベルを検出するノ
   イズ検出回路と、このノイズ検出回路の出力にもとづい
   て、再生情報信号またはその高域成分のレベルを、クロ
   ストークノイズのレベルが大きいときほどレベルを下げ
   るように制御するノイズ低減回路とを備えた、周波数変
   調波の再生装置。