JPS6182026A - デイスクブレ−キ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液圧作動式のディスクブレーキに関するもので
ある。

〔従来の技術） 従来の液圧作動式ディスクブレーキにおいては、キャリ
パのシリンダ内に嵌挿したピストンの端面全体を摩擦パ
ッドの裏板背面に当接し、制動時にシリンダ内に導入さ
れる圧液でピストンを駆動して、該ピストンにより裏板
を介して摩擦パッドをディスクに押圧させて制動を行う
のが一般的であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

したがって、制動時に液圧で作動するピストンの押圧ノ
ｊにより、キャリパの作用部と反作用部とにそれぞれ離
反する方向に押し拡げようとする力が働く。そのため、
キャリパの作用部と反作用部とが拡間すると、摩擦パッ
ドの裏板にピストンが傾いて当接り−ることとなり、ブ
レーキディスクに対する摩擦パットの面圧が不均一とな
るため制動効率が低下し、ピストンを駆動するための作
動液の川が余計に必要となり、ブレーキレバーのスト［
」−り距離が長くなると共に摩擦パッドのブレーキディ
スク周縁側当接部分がａ＝Ｓ粍し易いため、該作用部と
反作用部とを接続するブリッジ部の剛性を大きく設計し
てその拡開を防止するのが一般的ひあった。特に０圧倍
力式あるいは制動トルクを利用して液圧発生装置を駆動
するセルフサーボ式のブレーキ装置においては、入力さ
れる力が強大であるためキャリパの剛性が特に必要とな
り、キャリパが大型化し、重量も大きくなる等の問題点
があった。

本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、キャリパが
若干拡開し、Ｓ＋＝パッドに対するピストンの当接角度
が傾いても円滑な制動作用が行えると共に、摩擦パッド
も１ｌｉｉｙ！、耗せず、更にキャリパの小型・軽口化
が可能なディスクブレーキの提供を目的としている。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための手段として本発明は、キャ
リパに形成したシリンダ内に導入した圧液によりピスト
ンを駆動し、該ピストンにより摩擦パッドをブレーキデ
ィスクに押圧させて制動を行うディスクブレーキにおい
て、前記摩擦パッド裏板のピストン当接部あるいは前記
ピストンのパッド当接部のいずれか一方に中央部を高く
形成し　・た凸部を設けたことを特徴としている。

〔作　用〕

このように構成したことにより、強大な入力によりキャ
リパが拡開した場合に摩擦パッドの裏板に当接するピス
トンの押圧点の移動が少なく、押動された摩擦パッドは
常に均一な面圧でブレーキディスクに圧接し制動作用を
行う。

〔実施例〕

以下、本発明を制動［・ルクにより駆動されるマスクシ
リンダからの圧液を導入して作動するピストン対向型キ
ャリパを備えたディスクブレーキに適用した実施例を第
１図乃至第６図に基づいて説明する。

車体前部に配設されるフロントフォーク１，１の下端間
には、前輪２がフロントアクスル３により回動可能に支
承され、該前輪２の両側面には第１ブレーキ装置４と第
２ブレーキ装置５とが備えられている。即ち、前輪２の
一方の側面には第１ブレーキ装δ４のブレーキディスク
６が、他方の側面には第２ブレーキ装置５のブレーキデ
ィスク７が前記前輪２のハブ２ａを挾んで、該前輪２と
一体に回転するように配設され、更に前記第１ブレーキ
装置４のブレーキディスク６を挟圧して制動を行うビス
１〜ン対向型の第１キレリパ８が、その基端に設けたブ
ラケット部９により前記フロントフ４−り′１下喘に回
動可能に支持され、該第１キヤリパ８の先端側には、該
第１キヤリパ８のディスク同出側を開放した第２マスク
シリンダ１゜が一体に形成されてＪ３す、該第２マスク
シリンダ１０にはピストン１１が、基端を前記フロント
フォーク１に休止したブツシュロッド１２の先端により
押動可能に吹挿しである。

この第２マスクシリンダ１０は、第３図に示すようにそ
の外部に突起１０ａを有しており、この突起１０ａは該
第２マスクシリンダ１０を一体に形成した前記第１キヤ
リパ８の取付時に反ブレーキディスク６側で、かつ該第
２マスクシリンダ１０に嵌挿したピストン１１の制動時
前進限よりシリンダ底部側の外部位胃に形成され、該第
２マスクシリンダ１０のピストン１１摺動部の外側が直
接他の物等に接触しないようにしである。

また、この第１キヤリパ８の対向するピストン間には２
枚の１？擦パツド（図示せず）がブレーキディスク６を
挾み、かつディスク軸方向移動可能に配設し−（あり、
該第１キヤリパ８には前記フロントノＡ−り１の上端に
設けたハンドルパー１２に取付けたリヂーバ付第１マス
クシリンダ１３をブレーキレバー１４で制動操作するこ
とにより発生する圧液を供給づる第１プレーギホース１
５と、前記リザーバ部分から第２マスクシリンダへ作動
液を補給するリザーブホース１６とが接続しである。

一方、前記第２ブレーキ装置５のブレーキディスク７を
挟圧して制動を行うピストン対向型の第２キヤリパ１７
は、ブレーキディスク７側のフロントフォーク１にブラ
ケット部１８を介して固定され、ブレーキディスク７を
遊嵌して配設されており、該第２キヤリパ１７は、前記
第１マスクシリンダ１３からの圧液で作動する第１キヤ
リパ８が制動トルクによりブラケット部９を支点として
回動した際に、ブツシュロッド１２によりピストン１１
を駆動される第２マスクシリンダ１０で発生した圧ｄｋ
を第２ブレーキホース１９を介して導入し、第２ブレー
キ装置５による制動を行うようになっている。

また、この第２キヤリパ１７には、ブリッジ部１７ａの
両側にそれぞれコツプ形のピストン２０゜２０を嵌挿し
たシリンダ部１７ｂ、１７ｂが形成されて４５つ、前記
両ピストン２０．２０間には摩１！！パッド２１．２１
がそれぞれの裏板２２．２２の上部をハンガービン２３
にディスク軸方向移動可能に懸吊され、該摩擦パッド２
１．２１間にブレーキディスク７を挾むように配設しで
ある。

そして、第４図に示す本実施例の第２キヤリパ１７にＪ
５いては、前記コツプ形のピストン２０゜２０の前記摩
擦パッド２１側の開口部は、円板状の着体２４をそれぞ
れ嵌着して閉塞してあり、また前記両裏板２２．２２の
前記ピストン２０側には球面状の凸部２５．２５がそれ
ぞれ形成され、該凸部２５．２５は、その頂部が前記両
ピストン２０の各蓋体２４の略中央に点接触するように
しである。

また、第５図に示す別の実施例の第２キヤリパ１７にお
いては、前記シリンダ部１７ｂ、１７ｂに嵌挿したコツ
プ形の各ピストン２６の摩擦パッド２７側開口の口縁部
側壁には、摩擦パッド２７のブレーキディスク７半径方
向略中央と対応する位置２箇所に、円弧状の凸部２８．
２８　（一方は図示せず）が対向してそれぞれ形成して
あり、各ピストン２６は航記各摩擦パッド２７の平板状
の裏板２９の背面に、前記凸部２８．２８のそれぞれの
頂部が２箇所ずつ当接するようになっている。

次に本発明の作動を第５図に示した実施例の場合につい
て説明する。走行時にブレーキレバー１４を制動操作す
ると、第１マスクシリンダ１３から第１ブレーキホース
１５を介して第１キヤリパε３にＩＥ液が供給され、該
第１キヤリパ８に備えた１’１！Ｉｎパッド間で前輪と
共に回転しているブレーキディスク６を挟圧して第１ブ
レーキ装置４による制動が行われる。

ブレーキアイスクロを挟圧した第１キレリバ８は制動ト
ルクの作用で、ブラケット部９の取付部を支点としてブ
レーキディスク６の回転方向へ回動し、フロントフォー
ク１に接近するため、該第１キＶリバ８に一体形成した
第２マスクシリンダ１０のピストン１１は、基端をフロ
ントフォーク１に係止したブツシュロッド１２の先端に
より駆動されて該第２マスクシリンダ１ｏの液圧室内を
昇圧することとなる。

第２マスクシリンダ１０で昇圧された圧液は第２ブレー
キボース１９を介して第２キヤリパ１７に送られ、対向
するピストン２６．２６をそれぞれ作動させ、両ビスン
ト２６．２６の各端部に形成した凸部２８．２８の頂部
において、摩擦パッド２７．２７をそれぞれ裏板２９．
２９を介してブレーキディスク７側に押動し、両１！ｊ
ｌＥ！バンド２７．２７間に前記ブレーキディスク７を
挟圧して第２ブレーキ装置５による制動を行う。

そして、制動トルクを利用して駆動される第２マスクシ
リンダ１０で発生した圧液により制動作動するこの第２
キヤリパ１７は、特に、高速走行時等に急制動を掛けた
際に強大な液圧が急激に供給されるため、ブレーキディ
スク７を挟圧する摩擦パッド２７．２７を押動するピス
トン２６，２６の作動りが特に大きくなり、該ピストン
２６゜２６の反力でブリッジ部１７ａで連結したシリン
ダ部１７ｂ、１７ｂが離反する方向へ押し拡げられ該シ
リンダ部１７ｂ、１７ｂの反ブリッジ部側が拡開する傾
向があるが、摩１察パッド２７．２７の各裏板２９に当
接する前記ピストン２６の端部に円弧状の凸部２８．２
８を形成しであるため、第６図に示すよう、第２キセリ
パ１７の反ブリッジ部側が拡間して裏板２９の当接位置
の法線とシリンダ部１７ｂの軸線とが若干傾いてｂ当接
状態の変化は少なく、該第２キヤリパ１７の平常作動時
と略同様に制動作用が行われる。

また、第７図は制動力と作動液量との関係を示したグラ
フで、横軸に制動力、縦軸に作動液ｍをとって示してあ
り、線アは従来のディスクブレーキのキャリパでピスト
ン端面全体が裏板に当接する型式の場合の特性を示し、
線イは本発明に係るディスクブレーキの前記第２キヤリ
パ１７の場合の特性を示すもので、本発明のディスクブ
レーキにおいては、キャリパが拡開しても作動液量の増
加に比例して制動力が大きくなるが、従来のディスクブ
レーキにおいては、同じ制動力を１ｑるために本発明の
ディスクブレーキより多い最の作動液を必要とすること
を示している。

尚、上記両実施例は制動トルクを利用して駆動される第
２マスクシリンダからの圧液で作動Ｊる第２ブレーキ装
胃を有するディスクブレーキの第２キヤリパに適用した
ものについて説明したが、本発明は第２Ｉレーキ装置を
持たない一般のディスクブレーキに適用しても同様の作
用・効果が得られ、特に制動操作の際のブレーキレバー
のストローク量を一定にす、ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係るディスクブレーキは、
摩擦パッド裏板のピストン当接部あるいは前記ピストン
のパッド裏板当接部のいずれか一方に中央部を高く形成
した凸部を設け、該ディスクブレーキのキャリパが強大
な入力により拡開してらビス１−ンと１５扱の当接位置
の移動が少なくなるＪ、・うにしたので、摩擦パッドの
偏摩耗を防止できると共に、キャリパのブリッジ部の剛
性がそれほど必要とされず、二１ヤリパを小型・軽量化
することができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図は第２ブレーキ装置を有する自動二輪車の前部を示
す斜視図、第２図はそのブレーキ装置部分の拡大説明図
、第３図は第２図の■−■断面図、第４図は本実施例の
第２キヤリパを示す要部断面図、第５図は別の実施例の
第２キヤリパを示す要部断面図、第６図は第２キヤリパ
の拡開ブレーキのキャリパと本実施例のディスクブレー
キの第２キヤリパとにおける制動力と作動液量の関係を
示したグラフである。 １・・・フロントフォーク　　２・・・前輪　　４・・
・第１ブレーキ装匝　　５・・・第２ブレーキ装置６．
７・・・ブレーキディスク　　８・・・第１キヤリパ１
０・・・第２マスクシリンダ　　１１・・・ピストン１
２・・・ブツシュロッド　　１３・・・第１マスタシリ
ング　　１４・・・ブレーキレバー　　１７・・・第２
キセリパ　　２０・・・ピストン　　２１・・・摩擦バ
ッド２２・・・裏板　　２３・・・ハンガービン　　２
４・・・蓋体　　２５・・・凸部　　２６・・・ピスト
ン　　２７・・・摩擦パッド　　２８・・・凸部　　２
９・・・裏板特　許　出　願　人　本田技研工業株式会
社舟２巴 Ｑ 〜

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、キャリパに形成したシリンダ内に導入した圧液によ
   りピストンを駆動し、該ピストンにより摩擦パッドをブ
   レーキディスクに押圧させて制動を行うディスクブレー
   キにおいて、前記摩擦パッド裏板のピストン当接部ある
   いは前記ピストンのパッド当接部のいずれか一方に中央
   部を高く形成した凸部を設けたことを特徴とするディス
   クブレーキ。