JPS618188A - 多段フラツシユ蒸発器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は多段フラッシュ蒸発器に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の長管式多段フラッシュ蒸発器の一例を第１図およ
び第２図に基づいて説明する。（１）はケーシングであ
って、その内部は水平区画板（２）により下室と上室と
に分割され、さらにその下室と上室とは、仕切板（３）
によって複数の蒸発室（４）と凝縮室（５）とに分けら
れている。（６）は凝縮室（５）内を貫通する多数の伝
熱管、（７）はオリフィス、（８）は開口部である。

かかる構成において、熱ブライン（たとえば高温海水）
がオリフィス（８）を通って減圧状態の蒸発室（４）内
に入ってフラッシュし、それによって生じた蒸気はミス
トセパレータ（９）を通って凝縮室（５）　内に入り、
伝熱管（６）内を通る冷却液（海水または濃縮海水）に
より冷却されて凝縮させられ、水平区画板（２）上に淡
水が溜る。その淡水は開口部（８）を通って回収される
ものである。

上記従来の構成では、蒸発室（４）と凝縮室（５）とが
共通の仕切板（３）で仕切られているため、その仕切板
（３）にかかる段間圧力差による受圧面積が大きいもの
である。したがって仕切板（３）の板厚を大きくする必
要があり、このため重くなるという欠点がある。また蒸
発室（４）と凝縮室（５）とを同一のケーシング（１）
内に内蔵しているため、ケーシング（１）の高さが高く
なり、またケーシング（１）の内容積も大きくなり、輸
送費も高くなり、現地での荷上げおよび据付けに要する
クレーン等の機械類も大きなものが必要であるという欠
点がある。

第８図および第４図に示すものは、従来の短管式多段フ
ラッシュ蒸発器であって、この構成でも、蒸発室（４）
と凝縮室（５）とが共通の仕切板（３）で仕上げられて
いるため、上記と同様の欠点がある。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消する多段フラッシュ蒸発
器を提供することを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の多段フラッシュ蒸発
器は、一端にブライン供給口を有すると共に他端にブラ
イン排出口を有しかつ内部がオリフィス付き仕切板によ
り複数の蒸発室に仕切られた蒸発ケーシングを設け、該
蒸発ケーシングの上方に一端に淡水排出口を有すやと共
に内部が仕切板により複数の凝縮室に仕切られた凝縮ケ
ーシングを設け、該凝縮ケーシング内に凝縮用伝熱管を
配設し、各凝縮室とこれに対向する各蒸発室とを互いに
連通させる連通管を設けたものである。

かかる構成において、ブラインがオリフィスを介して各
蒸発室内に入ってフラッシュすると、それによって生じ
た蒸気は連通管を通って各凝縮室内に入り、伝熱管によ
り凝縮させられるものであって、各ケーシング内の仕切
板の受圧面積を最小限にすることができ、これによって
その各仕切板の板厚を小さくして蒸発器全体の重量を軽
くすることができるものである。また各蒸発室と各凝縮
室とが互いに独立していることから、それら各室の容積
を必要最小限に設定することができ、蒸発器全体の高さ
も低くすることができる。また輸送費も低くでき、現地
での荷上げおよび据付けに要するクレーン等の機械類も
小さくてよく、経済性に優れている。

実施例と作用 以下、本発明の第１の実施例を第５図〜第７図に基づい
て説明する。（イ）〜（ハ）は第１〜第３の蒸発器ユニ
ットであって、一端にブライン供給口α力を有すると共
に他端にブライン排出口＠を有しかつ内部がオリフィス
（至）付き仕切板α４により複数の蒸発室（至）に仕切
られた蒸発ケーシング０Ｑと、該蒸発ケーシングＱｌｌ
Ｉの上方に設けられると共に一端に淡水排出口Ｑ７１を
有しかつ内部が開口部（至）付き仕切板（至）により複
数の凝縮室（ホ）に仕切ら些た短管状凝縮ケーシング（
２）と、該凝縮ケーシング（ハ）内に配設された凝縮用
伝熱管（イ）と、各凝縮室（イ）とこれに対向する各蒸
発室（至）とを互いに連通させるミストセパレータ（ハ
）付き連通管（財）とを有する。（ハ）は上流側ユニッ
ト（イ）（ロ）のブライン排出口員とそれに対向する下
流側ユニット（ロ）（ハ）のブライン供給口（ロ）とを
互いに連通させるブライン供給管、（ハ）は中央ユニッ
ト（ロ）の凝縮ケーシング（ロ）の排出口とそれに対向
する上流側の凝縮ケーシング（イ）の供給口とを互いに
連通させる凝縮連通管、（ロ）は蒸発ケーシングα傍と
凝縮ケーシング（ロ）との間に配設されたスペーサであ
る。

以下、上記構成にあける作用について説明する。

海水を淡水化する場合を例にあげて説明すると、まず、
矢印囚で示すごとく中央のユニット（ロ）の凝縮ケーシ
ングの供給口内にフラッシュさせた後の濃縮海水を供給
する。するとその濃縮海水囚は中央のユニット（ロ）の
伝熱管＠、凝縮連通管に）および上流側のユニット（イ
）の伝熱管（イ）を通って外部へ排出される。また矢印
ＣＢ）で示すごとく下流側のユニット（ハ）の伝熱管（
イ）内に海水を供給する。次に上流側のユニット（イ）
のブライン供給口（ロ）内に上記した高熱状態の濃縮海
水囚と予熱された海水（Ｂ）とを混合した濃縮海水（Ｃ
）を供給する。するとその濃縮海水（Ｃ）はオリフィス
（至）から各蒸発室ａＱ内に順番に入っていって、それ
ぞれの蒸発室（至）内テフラッシュし、それによって生
じた蒸気はミストセパレータ（ホ）詔よび連通管（財）
を通って凝縮室（ホ）内に入り、伝熱管（イ）内を通る
冷却液（海水または濃縮海水）により冷却されて凝縮さ
せられ、凝縮ケーシングに）内の下部に淡水が溜り、そ
の淡水は開口部（至）を通って矢印（２）方向へ流れ、
淡水排出口（ロ）から回収されるものである。フラッシ
ュの終った濃縮海水（Ｃ）は下流側のユニツ）　（Ｃ）
のブライン排出口（２）から外部へ放出され、その全部
または一部が濃縮海水囚となって再利用される。

第１の実施例では、淡水を凝縮ケーシング（ハ）内の下
部に溜るようにしたが、第８図に示すときく、蒸発ケー
シングαＱの上部に淡水通路−を形成し。

その淡水通路に）と凝縮ケーシング（２）の下部とを連
通管■により連通させてもよい（第２の実施例）。

また第１の実施例では１つの蒸気ケーシング（至）に対
して１つの凝縮ケーシングＱＸ）を設けたが、第９図に
示すごとく２つの凝縮ケーシングに）を設けてもよい。

これによって淡水化率が向上する（第８の実施例）。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、蒸発ケーシングおよ
び凝縮ケーシング内の仕切板の受圧面積を最小限にする
ことができ、これによってその各仕切板の板厚を小さく
して蒸発器全体の重量を軽くすることができるものであ
る。また各蒸発室と各凝縮室とが互いに独立しているこ
とから、それら各室の容積を必要最小限に設定すること
ができ、蒸発器全体の高さも低くすることができる。ま
た輸送費も低くでき、現地での荷上げおよび据付けに要
するクレーン等の機械類も小さくてよく、経済性に優れ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の一例を示し、第１図は従断
面図、第２図は第１図の■−■矢視図である。篤８図お
よび第４図は従来の他の例を示し、第８図は横断面図、
第４図はｆＨ８図の■−■矢視図である。第５図〜第７
図は本発明の第１１の実施例を示し、第５図は平面図、
第６図は第５図のＷ−■矢視図、第７図は第６図の■−
■矢視図である。 第８図は本発明の第２の実施−例を示す横断面図、第９
図は本発明の第８の実施例を示す横断面図である。 （至）・−・オリフィス、αる・・・仕切板、（至）・
・・蒸発室、α→・蒸発ケーシング、（至）・・・開口
部、（至）・・・仕切板、（ホ）・・・凝縮室、（２）
・・・凝縮ケーシング、に）・・・伝熱管、四・・・淡
水通路、（イ）（ロ）（ハ）・・・蒸発器ユニット代理
人　　　森　　本　　義　　私 用１図 第２図 第１図 曹 第７図 第１図 ／ｊ 第り図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、一端にブライン供給口を有すると共に他端にブライ
   ン排出口を有しかつ内部がオリフィス付き仕切板により
   複数の蒸発室に仕切られた蒸発ケーシングを設け、該蒸
   発ケーシングの上方に一端に淡水排出口を有すると共に
   内部が仕切板により複数の凝縮室に仕切られた凝縮ケー
   シングを設け、該凝縮ケーシング内に凝縮用伝熱管を配
   設し、各凝縮室とこれに対向する各蒸発室とを互いに連
   通させる連通管を設けたことを特徴とする多段フラッシ
   ュ蒸発器。