JPS6176617A - スピノ−ダル分解型磁石合金の製造方法 - Google Patents

スピノ−ダル分解型磁石合金の製造方法

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JPS6176617A
JPS6176617A JP12152285A JP12152285A JPS6176617A JP S6176617 A JPS6176617 A JP S6176617A JP 12152285 A JP12152285 A JP 12152285A JP 12152285 A JP12152285 A JP 12152285A JP S6176617 A JPS6176617 A JP S6176617A
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沢田 亨
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスピノーダル分解型磁石合金として知られる鉄
−クロム−コバルト合金および鉄−クロム−コバルト−
シリコン合金の製造方法の改良に関するもので、その目
的とするところは溶体化熱処理を容易に行うことが出来
、冷間加工性を改善し、且つ製造原価を低減させた安価
な磁性材料を提供しようとするものである。
現在工業的に広く使用されている永久磁石合金には、ア
ルニコ系永久磁石合金とバリウム・フェライト系永久磁
石とがある。前者に於ては、比較的高い磁束密度と高い
エネルギー積を有するため過去約40年の長い期間、永
久磁石業界の王座を占めて来た。
又後者に於ては、前者よりかなり遅くではあるが、保磁
力が高いことと、且価格が低置であるという特長を持つ
ため、アルニコ系合金に劣らず、今日に於ては多量に使
用されている。
然るにアルニコ系合金は、その材質が硬く且つ脆いため
、鋳造法による場合以外に製造法が困難であシ、又、そ
の仕上機械加工方法も、主として砥石による研削法によ
る場合以外むずかしいので、製造能率および形状に制限
のある点が宿命的な欠点であった。
又一方バリウム・フェライト磁石についても同様に硬く
、且つ脆いため、機械加工性は更にむづかしく、さらに
また粉末成型法にて製造するため同様に形状に制限のあ
ることは、アルニコ系合金と同様である。
以上の如き両者の短所を解消して出現したものがFe 
−Cr −Co系及びFe −Cr −Co −Si系
合金でアシ、その磁気特性はアルニコ系合金に匹敵する
値を有し、鋳造法は勿論、鋼塊を造って、熱間圧延およ
び冷間圧延、引抜、プレス等の塑性加工が可能のため、
製造能率が非常にすぐれており、工業的に前記二者と匹
敵又は優る生産、需要が期待されている。
しかしながら、このFe −Cr −Co系及びFe 
−Cr −co −Si系合金を工業的レベルで生産を
行う場合、これらの合金が発明されて、未だ日が浅いた
め、猶いくつかの問題点を改善する必要があることが認
められた。
次に、それらの点について説明する。
([)  この系の合金は、金属組織的に、相中にγ相
が残留する場合は、磁気特性が低いので、13o。
℃以上の高温で加熱保持後、迅速に急冷焼入れを行う。
即ちα相単一溶体化処理(以下略して溶体化処理という
)を行いα単−相にしておかねばならない。
工業的手段として1300℃以上の高温で加熱保持する
という事は、耐火物の損耗に゛よる設備寿命の短い事、
消費熱量の増大、又は、高温度到達までの時間が長くか
かるため作業能率が悪い事、等のために製造原価が高く
なシ、又生産能率が悪い事になるので、よシ低い温度で
も行える製造法が望まれている。
(11)  この系の合金は前述したように高温にて溶
体化処理を行う必要があるが、その処理後の合金の結晶
粒度は非常に大きいことが特長である。一般に結晶粒度
が大きいことはそれ以後に行われる冷間塑性加工に対し
ての破壊抵抗が低いので、その加工限界が小さく、その
結果として加工能率が悪いことが指摘されている。
実際、この系の合金を冷間引抜又は冷間伸線を行う場合
、ダイス1回の引抜加工率は約5チ前後であり他鋼種が
一般に10%以上可能であることと比較するとその冷間
加工能率は改善の必要がある。
(iii)  製造原価を極力低くすることは、工業化
を図る上に基本的のものである。本合金の主要構成金属
元素としては、コバルト、クロム、及び鉄であるが、コ
バルトは主として金属コバルトに依存するより方法が無
く、又鉄は本来他の金属と比して廉価であるため他の材
料を使用しても著しい原価の低減にはならない。然るに
クロムは、金属クロムとその他に鉄を約4091G含有
している合金鉄、即ちフェロ・クロム、例えばJIS 
G 2303フエロクロム及びその相轟品の両者があり
、容易に入手し、使用出来るが、前者と後者とではその
旺あたりの純分価格が約3〜4倍も相違し、前者の方が
高価であるので、その選択は材料費の高低に大きな影響
がある。又品質面よシ考えれば、金属クロムは純度が良
好であるため、それを使用して得られるこの系の合金の
特性も安定性を有しているが、材料構成費が高くなるの
で、製造原価を極力低置にすると云う点からは好ましい
ものではない。又一方、フェロ・クロムを使用してクロ
ムを含有せしめる方法は、材料価格が非常に廉いが、有
害な不純物元素、例えば窒素、炭素等を含んでいるので
得られたこの系の合金の磁気特性が非常に不安定になシ
、品質面よシ考慮した場合、簡単には採用することは出
来ない。
以上のこれらの問題点を改善するために本発明者等はこ
の合金基本成分に添加する元素として想像出来る金属(
例えばAA + Ti 、 Cu 、 Ni r Zr
 +Mo 、 W・・・等)を添加して製造方法の改善
の諸口を模索したところ、zr以外の金属では上述の問
題点に対して著しい効果改善は見られなかったがZr 
(ジルコニウム)を溶解作業中に添加して製造する方法
が非常に効果のあることを見出したので、この金属元素
の効果について一連の実験を行った。
本発明に適用される合金組成範囲は10〜35%Co 
、 25〜40%Cr 、残部Fe及び10〜35%c
o、25〜40%Cr 、 0.3〜2.0%Si、残
部Feの二種類の合金系であシ、その夫々に対して含有
させるZrの重量%の範囲については後に詳述するが、
0.03〜3.5%である〇 以下に本発明になるZrを溶解作業中に添加して製造す
ることによシ、以后の水系磁石合金の製造方法を改善し
、又、その製造原価を低減出来ることについて実施例を
以って説明する。
実施例 1 溶体化処理温度を降下させることが出来る例。
高周波電気炉を用い、金属コバルト、金属クロム、金属
シリコン、金属ジルコニウム及び純鉄を原材料として、 (り  Fe −Cr −Co系でZrを添加したもの
3種類Fe −Cr −Co系でZrを添加しないもの
3種類(ii)  Fe −Cr −Co −Si系で
Zrを添加したもの3種類 Fe −Cr −Co −Si系でZrを添加しないも
の3種類 計12種類の化学組成を有する鋼種について溶解を行い
、金型に鋳造した。
得られた鋼塊よシ縦10粍、横10粍、長15粍の試料
を切シ出し、溶体化処理の試験に供した。
即ち1.1400℃より1150℃までの温度範囲で2
5℃毎に低減し各温度で30分間加熱保持後4〜5℃の
氷水中に迅速焼入れを行い、試料の中央断面を光学顕微
鏡によシ観察し、その組織がα相単相か、又はα+γ相
の二相共存かを判定し、溶体化処理の難易を試験した。
又更に磁気特性の優劣を比較するために代表的な試料を
選び下記の熱処理を施して試験に供した。
前記溶体化処理→640℃40分間磁界中等温処理(3
000oe )+600℃1時間、580℃1時間、5
60℃1時間、540℃5時間の多段時効処理。
得られた結果を表示すると下記の表及び第1図のようで
ある。
但し、O印・・・α相単独、・印・・・α+γ相共存以
上の実施例よυ明らかのように、Fe−Cr −Co系
につし・では、zrを添加することによってそ、 の溶
体化処理温度を約75℃降下させることが可能でラシ、
本合金の主要特性である磁気特性についてはZrを添加
させ、その溶体化処理温度を75℃降下させたものは、
Zrの添加のない75℃高温にて溶体化処理を行ったも
のと同等の特性を維持することが出来る。又Zrを添加
しな(・′で溶体化処理温度を75℃降下させて、γ相
の発生を生じたものは、明らかに特性の劣化を起こし、
実用には供し得ない。
又Fe −Cr −Co −Si系に於ても全く同様の
ことが明瞭である。1300℃附近の高熱作業を75℃
降下させ得ることは、金属工業に於てはその設備維持、
作業性、能率面、及びその原価の低減に寄与することは
顕著なものである。
実施例 2 冷間加工が容易になる例 高周波電気炉を用い、金属コバルト、金属クロム、金属
シリコン、金属ズルコニウム及び純鉄を原材料として、
Co 23%p Or 28%、Si1.0係を標準組
成とするFe −Cr −Co −Si系についてZr
の添加含有されたものと、然らざるもの各1種類宛の溶
解を行い、それらを90粍角、長さ1000粍の金型に
鋳造して鋼塊を作成した。得られた鋼塊の化学組成は、
夫々Co 22.9%、 Cr27、9チ、 Sf O
,98%、 Fe残及びCo23.01%、Cr27.
8%、Si1.00%、Zr0.72%。
Fe残であった。
次にこれらの鋼塊を表面庇取加工後、50粍角に分塊圧
延を施してビユレットに成し、更に熱間加工によシ径1
0粍の粗丸棒に加工を行った。この時の熱間圧延開始温
度は128]Cで終了温度は980℃であった。
次に各粗丸棒を1000粍に切断後、13o。
℃で30分間加熱・保持後、氷水中に焼入れ、素材硬度
を軟化させ、冷間引抜加工を容易にさせる準備を行った
。又表面の酸化膜を除去するために最後に塩酸液にて酸
洗し、表面を清浄にして冷間引抜作業の前処理を終了さ
せた。
冷間引抜作業はドローベンチを用い、始め径9.5粍の
合金ダイスにて引抜いた。
結果としてZrの添加含有された10粍径の試料は容易
に引抜くことが出来たが、Zrの添加されない]0粍径
の試料は、ダイスに焼付くとともに、途中で破断し引抜
くことは出来なかった。そこで、Zrの添加されない試
料については、他の同種の試料を用いて98粍の径のダ
イスを用いて引抜いたところ、今後は途中で破断するこ
となく引抜くことが出来た。
この作業は、更に回数に増して試みたが、同様な結果で
あったので、この事実よ、!1llZrの添加含有効果
は冷間引抜加工性に於ても改善出来ることが見出された
第2図に両者の溶体化処理後の顕微鏡組織図を示すが、
明らかにZrの添加含有されている試料の結晶粒の大き
さは、そうでないものに比較して非常に細いことが観察
され、上述の事実が裏付けされている〇 実施例 3 Cr成分構成のためFe −Crを用いてもZrの添加
により、金属Crを使用したときと同等の品質が得られ
る例。
工業的に製造を行うについては、製造原価を極力低くす
ることが原則であるので、材料費の低減化を企画し、工
業化の規模に於てFe −Cr −C。
−3i系について、Cr成分としてFe −Cr (C
r含有量62% JXSG2303フェロ・クロム)材
を用いて溶解を行い、zrの添加のものと、Zrの添加
のないものとの優劣を比較対照した。
溶解炉を用いて、今回は前述の如く、金属クロムを使用
せず、Fe −Cr (Cr含有量62%)、金属コバ
ルト、金属シリコンおよび純鉄を用いて溶解し、金属Z
rを添加含有させたものと、含有させない場合の2通シ
の方法を行い、90粍角の鋼塊を鋳造した。
鋼塊は表面庇取後1280℃30分間加熱後分塊圧延機
にて50粍角のビユレットに圧延加工し、更に1280
℃30分間加熱して熱間圧延機にょシ径12粍粗棒にま
で加工を行なった。これらの相棒よシ径10粍、長さ1
5粍の試料を夫々製作し溶体化処理温度を1350℃よ
、!1)1150℃までの温度範囲として、25℃毎の
各温度で30分間加熱保保持連〜5℃の氷水中に迅速焼
入れを行ってから、顕微鏡組織検査にょシ、溶体化の状
況を判定した。又代表的な試料については磁気特性を附
′与させる熱処理を施し、磁性の測定を行った。
この熱処理の漬法は実施例1に記述した方法と同じであ
る。
次にその結果を示す〇 以上の結果より明らかなことは、zrを添加することに
よp、Cr構成4分としてFe−Cr原材料を使用する
ことが可能になシ、逆に言えばZrを添加しない場合は
Fe −Cr原材料を使用出来ないことを示している。
即ちZrを添加しないものは1350℃の高温の溶体化
処理を行ってもα単相が得られないがZrを添加するこ
とによって1225℃の如き低い温度における溶体化処
理によってα単相が得られ、磁気特性の劣化を来たさな
い素地を形成している。
Fe −Cr原材料を使用する製造法はこの磁石の製造
原価を低減出来るもので、その効果は著しい。
この事は、Fe−Cr材料中に含まれる有害成分である
、炭素、窒素、酸素等の不純物が、溶体処理を難しくし
ているように窺れ、これらの悪影響をZrの添加によっ
て改善しているように思われる。
実施例 4 Co含有量の低減とFe −Cr材使用の両面よシ投人
材料を低減する製造方法の例。
先の実施例3に記載したように、Zrを添加・含有させ
ることによシ、この系の合金に材料費の低置なFe −
Cr材を使用して、主特性である磁気特性が安定的に得
ることができ、製造原価の安価な磁石を製造できること
を例示した。
これから説明する実施例4は、実施例3と同様に原価低
減に繋がる施策であるが、この実施例の特徴は先の実施
例1乃至3が、いずれもCo含含有量21一〜23チ範
囲に於ける合金組成のものであったのに対して、Co含
有量をよシ低減させた10%〜20%に於て、更にZr
を添加含有させ、Fe −Cr材を使用することによっ
て、co量の節減と、Fe−Cr材使用とによる二重の
材料費の低減を図り、且つ磁気特性を維持、安定させた
ものである。
従来この合金系の永久磁石特性を附与する一般的な方法
は、溶解、鋳造、加工、溶体化処理を経過してよシ、磁
場中(又は無磁場中)等温処理を行い、続いて時効処理
を一段又は多段的に行うことであった。然るに、上記の
方法の中で磁場中(又は無磁場中)等温処理を行った後
に、指向性の冷間加工例えば、スエーデイング、圧延、
引抜、伸線を適度に加えてから、時効処理を行うことに
よシ、先の一般工程による場合より優れた磁気特性が得
られることが知られている。
又、一般工程によって得られる程度の磁気特性を維持す
る為であるならば、コバルト含有量をかなシの程度に減
少させても、この加工法を採用することにより、実現出
来ることが併せて知らせている。
ここに掲示した実施例は、コバルト含有量を低位の範囲
に於て、且Fe−Cr材を使用して、上述の等温処理後
の冷間加工を行う場合のZr添加・含有の動量について
述べたものである。
高周波電気炉を用い、金属コバルト、Fe−Cr(Cr
含有量62 % ) 、金属シリコン及純鉄を使用し、
金属Zrを添加含有させたものと、含有させないものと
に区分して次の6種類の溶解を行い、90粍角の鋼塊を
夫々鋳造した。次にこれらの鋼塊を庇取後、1280℃
30分間加熱後分塊圧延機にて50粍角のビユレフトに
圧延加工し、更に1280℃30分間加熱して、熱間圧
延機によシ径9粍の粗丸棒に加工した。得られた粗丸棒
を長さ30糎に切断後、1250℃にて30分間加熱保
保持水中で迅速に焼入れを行った。次に640℃40分
間20000eの磁界中にて等温磁場処理を行った。
これらの試料を酸洗後ドローペンチを用いて冷間引抜を
行い、径の順次小さい合金ダイスにて数段の引抜加工後
径5.5粍の丸棒に仕上げた。これらを長さ15粍にて
切断後600℃1時間、580℃1時間、560℃1時
間、540℃5時間の時効処理を施してから磁気試験を
行った。
下記にその結果を表示すると、 上記の結果よりCO量10%、及び15チに於ていづれ
もZrの添加含有されたものは明らかにZrの添加含有
されないものよシ磁気特性は優れ、Zrの添加の効果が
あることが判る。又、CO量7チのものはZrの有無に
拘らず、その磁気特性は低下しておることにより、Co
量が10%を越えて低減されると磁石としての本来の効
力を失うことが窺える・ Co 15 % y Cr 28 % y St 1 
% r Zr添加して製造されたものは標準の永久磁石
特性を得ておシCo量の低減とFe −Cr材の低価格
原材料の使用とにより製造原価の藩しい低減を計り得る
ことが出来る。
実施例 5 Fe −Cr材を用いた場合Zr添加含有量の有効範囲
を示す例。
Zr添加の効果が、この合金系に明瞭に認められたので
、Zr添加量の異・なる種々の組成合金を作成し、Zr
含有量の有効範囲を調査したQ以下にその実験の内容に
ついて述べる。
高周波電気炉を用い、Fe−Cr(Cr含有量61.3
%L金属コバルト、金属シリコン、金属ジルコニウムお
よび純鉄を原材料として、溶解量が約60kliの規模
の実験を行った。
zr金含有ついては無添加のものも含めて、それぞれ含
有量の相違する15種類の試料を作成した。試料の鋼塊
は15粍角、長さ100粍のものに鋳込まれた。
これらのZrの含有量の相異する試料の作成方法は同一
溶解の溶融合金の中に逐次Zrを投入し、その都度試料
を採取し、次第にZr含有量の高い試料を順次製作する
方法を採った。
この方法は溶解環境条件が略同−と見做し得るので、得
られる測定値もZr含有量の効果を適確に把握出来ると
考えたからである。又Zr添加量が増すに従い、CO含
有% 、 Cr含有% 、 Si含有係が低下すること
を予め配慮して対表に示す試料盃8以後の試料は、標準
含有組成0023%、 Cr28%、Si1.0%にな
る様に金属コバルト、Fe −Cr 、金属シリコンを
計算により濃度低下分を予想してその都度補充添加を行
った。
得られた試料は溶体化処理として1275℃30分間保
持後、4〜5℃の氷水中で迅速に焼入れを行った。次に
640℃40分間30000eの磁界中等温処理を行っ
た後、600℃1時間、580℃1時間、560℃1時
間、540℃5時間の時効処理を施してから磁気測定を
行った。
下記にその結果について表示する。
以上の実験によ!1llZr添加投入の効果は前掲の諸
種実施例の様に得られている。しかしながら、Zr f
多く含有させるとこの金属は他金属元素と金属間化合物
を形成し、この系の合金の主要特性である磁気特性を損
するので成る制限以上の含有は好ましいものではない。
その上限は重量%にして3.5%である。
又逆にZrの含有量が0,03%を越えて低下すると、
Zrの改善効果は弱まシ、その添加の効果は認められな
いので、その下限は重量にして0,03チである。なお
第3図に実施例で得られたZr含有量チと残留磁束密度
、保磁力、および最大エネルギーの関係を示す。
以上を総括すると、杢糸スピノーダル分解型磁石合金を
製造する際その溶解時にZrを含有させたものは 1)溶体化処理温度を従来の処理温度よシ降下させても
、その磁気特性を損うことのなく、安易な溶体化処理方
法が採シ得る。
2)冷間加工性の改善が計れることになシ加工能率の良
い加工方法にて製造することが出来る。
3)本合金の主要構成金属元素であるCrを安価なFe
−Cr原材料の使用が出来るため、製造原価の低床な製
造方法を得ることが出来た。
上記の発明はこの系合金の工業化に甚だ有利なる改善を
与えることが出来ると確信する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1による1273℃30分保持後、氷水
中焼入れ後のZr=OとZr=0.49係含有のものを
比較した顕微鏡(xloo)組織図、第2図は実施例3
における1300℃溶体化後のZr=OとZr=0.7
2%含有のものを比較した顕微鏡(xloo)組織図、
第3図は実施例6におけるZr含有重量%と残留磁束密
度、保磁力および最大エネルギー積の関係曲線図である
。 特許出願人  蕨特殊裂鋼株式会社 第1図 Sj=・= 1.02〜1.00% Zr禽肩りし             Zr=0.7
2%Cr・・ 27.9%〜27.8′/lS[・・0
.98’/、〜1.00% 有3図 Zr令坊優 (′/1)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、合金を溶体化処理后、必要に応じて冷間機械加工し
    、次いで時効する鉄−クロム−コバルトを主成分とする
    スピノーダル分解型磁石合金の製造方法に於て、前記合
    金の溶解合金化時に、重量百分比で0.03〜3.5%
    のジルコニウムを溶解混合して含有させるとともに前記
    合金の溶体化処理を1275℃〜1225℃で行うこと
    を特徴とするスピノーダル分解型磁石合金の製造方法。 2、合金を溶体化処理后、必要に応じて冷間機械加工し
    、次いで時効する鉄−クロム−コバルトを主成分とする
    スピノーダル分解型磁石合金の製造方法に於て、前記合
    金の溶解合金化時に前記合金が含有する鉄及びクロムの
    原材料としてフェロ・クロムを使用して配合溶解させ、
    重量比で0.03〜3.5%のジルコニウムを溶解混合
    して含有させるとともに前記合金の溶体化処理を127
    5℃〜1225℃で行うことを特徴とするスピノーダル
    分解型磁石合金の製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5152318A (en) * 1974-09-30 1976-05-08 Hitachi Metals Ltd fe cr co keijishakugokin no seizohoho
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