JPS6166399A - 回転陽極ｘ線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は回転陽極Ｘ線管装置における回転陽極Ｘ線管の
支持装置に関するものである。

〔発明の背景〕

第１図は従来周知の回転陽極Ｘ線管装置の一例を示すも
ので、陰極２及びこの陰極２と対向配置された回転陽極
ｌは管球３の両側に支持され、管球３内は真空に保持さ
れている。管球３の陽極側は管球固定部４を介して支持
部５に固定されている。回転陽極１ｔ−高速回転する回
転磁界発生装置６も支持部５に固定されている。これら
回転陽極ｌ及び回転磁界発生装置６は管球３の軸方向に
対して３分と・」さｔしている外囲容器（以Ｆ・・クベ
と称す）１５に収納さｎ１前記支持部５は陽極側ハクベ
アＶＣ固定されている。管球３の陰極側はゴムなどの弾
性支持体８を介して陰極側ハクベ９に固定されている。

陽極側ハウベア及び陰極側ハウベ９はＸ線放射窓ｌＯを
備えた中央ハウペ１１に固定されている。前記陰極側ハ
クベ９及中央ハウベ１１は、Ｘ線を遮断するためハクベ
内側金鉛で被覆している。陽極側ハクベアは回転磁界発
生装置６にでＸ線を遮断しているため鉛での被覆は行わ
れていない。上記構成からなる回転陽極Ｘ線管装置は中
央ハウベ１ｌＶｃて架台（図示せず）に固定される。管
球３及び回転磁界発生装置６を冷却するため陰極側ハウ
ベ９には冷却絶縁油１７の導入穴１４Ａが設けらルてお
り冷却絶縁油１７でハウペ１５’ｌｉ７冷却する。ハワ
イ１５内で熱交換し温度上昇した冷却絶縁油は陽極側ハ
ウベアに設けられた導出穴１４Ｂより取出され、ハウベ
１５の外部で冷却（図示せず）されて再び導入穴１４Ａ
より導入される。陰極２で発生した熱電子を陰極２と回
転陽極ｌとの間に高電圧を印加することにより集束加速
し、回転陽極ｌのターゲット１６の表面に熱電子を衝突
させてＸ線を発生し、Ｘ線をＸ線放射窓１０より取出し
ている。ターゲット１６の温度は１４００ＣＫも達する
が、管球３内部は真全であるため気体の伝熱はオリ用で
さす、はとんどの熱は輻射に工す管球３の表面及び絶縁
冷却油１７の中に伝えられる。この絶縁冷却油１７は高
温になると劣化分解し炭化物（スラッジ）？発生する。

炭化物は絶縁冷却油１７中の中に淀みがめった場合、そ
の部分で局部的に高温になるため炭化物の発生量は顕著
に増加する。また、炭化物が発生すると冷却絶縁油１７
の絶縁性が劣化する。

さらに、管球３の表面に炭化物が付着した場合には陰極
２と回転陽極１との間に印加した高電圧のため炭化物に
対して放電し、管球の破損に至る場合もある。この対末
として管球３とハワイ１５内購造物との距離を充分大き
くとって絶縁性の維持及び放電の防止を行っている。

回、転陽極ｌの内部の軸受（図示せず）は高真空尚幌中
にて高速回転（３０００〜９ｏｏｏｒｐｍ）するため潤
滑材として固体潤滑材を使用している。この時軸受の玉
と転動面間に固体が存在するため固体潤滑材が異物とし
て作用し、回転振動及び騒音が大きくなる。また、熱電
子の衝突面であるターゲット１６は常温から１４００Ｇ
まで繰返し加熱冷却されるため、熱履歴にぶるアンバラ
ンスの増加がらり、振動騒音の増大は避けられない。通
常、回転陽極Ｘ線管装置は騒音が６０〜６５　ｄＢ以上
′／ｃなると不良品と判断されるため振動騒音の低減は
重要な課題である。

第２図は第１図回転陽極Ｘ＃Ｊ管装置の騒音・振動の伝
達経路全矢印で示す。回転陽極ｌの内部の１４１１Ｉ受
（図示ぜず）で発生した騒音・振動は管球３へ伝播し、
管球３の全面から絶縁冷却油１７を通り・・ウベ１５の
全体に伝播する。また、回転陽極ｌから吉球固定部４へ
伝播した騒音・振動は支持部５をスｍす、１顯極１Ｕ１
１ハウベアへと固体中を伝播する。

第３図は第１図の回転陽極Ｘ線管装置をハクベ１５の中
央部で架台（図示せず）に装着し、ハウベ１５の各点で
の振動加速度を測定したものを図示する。ハウペ１５の
軸方向（長手方向）では、振動は陰極側から陽極側にか
け増加する傾向にある。ただ中央ハクベ１１での振動は
小さい。これは中央ハクペ１１の剛性が高く振動の節と
なっているためと考えられる。一方、陽極側ハウベアの
端面１８における半径方向の振動をみると支持部５と陽
極側ハクベアの撮動は、軸方向における振動と同程度と
なっている。すなわち、支持部５と陽極側ハクベアは連
成結合をし、明らかに支持部５から陽極側ハクベアに振
動を伝播していることを示している。騒音・撮動減少の
ためには、剛体を伝わる振動、すなわち回転陽極から支
持部を伝播する撮動を減少することが効果的である。騒
音・振動減少のため管球固定部４、支持部５などに適当
な割振構造をもった回転陽極Ｘ線管装置もあるが、絶縁
冷却油１７の粘性を利用した制振構造では騒音・振動の
高周波成分に対する減衰は小さい。人間の聴覚感度が２
０００　Ｈｚ付近にピークがあることを考慮すると騒音
・振動の高周波成分１７）ｔＩＩｊ、衰が重要であり、
絶縁冷却油の粘性を利用した制振機構のみでは騒音低減
に対して不充分である。また、制振構造として防振ゴム
を用いたものにすると高周波成分に対する割損効果は大
きいが、耐油性、機械的構造の維持とゴムの弾性のかね
あいが難しく、また回転陽極−陽極側ハクベ間における
防撮ゴムの利用は簡単ではなく、回転陽極Ｘ線管装置の
低騒音化に充分ではない。

防振ゴムを利用して騒音・振ａｔ−低減する方法として
実開昭５８−１５９９９号公報に示されるように、管球
固定部に防振ゴムを介在させ、振動を減衰させるものが
知られている。この方法は回転陽極で発生した騒音会振
動エネルギをハワイに伝えにくくするため騒音・撮動の
低減には有効であるが、前述の絶縁冷却油の劣化分解に
よる絶縁性の低下及び放’ＱＥＫよる構成部品の破損な
どの問題に対しては効果がない。

〔発明の目的〕

本発明は上記欠点を改善しようとしてなされたもので、
その目的とするところは簡単な構造で騒音・撮動？低下
し、信頼性の高い回転陽極Ｘ線管装置を得ることにある
。

〔発明の概要〕

即ち、本発明の特徴とするところは、陰極及びこの陰極
と対向配置された回転陽極全管球の容器内に設け、かつ
この容器１７３を真空にした回転陽極Ｘ線管と、前記回
転陽極Ｘ線管の外部工す磁界を発生し、回転陽極を高速
回転させる回転磁界発生装置と、これら回転陽極Ｘ線管
及び回転磁界発生装置を収納支持し、その中央部が架台
に支持される外囲容器と、外囲各器内を移動させ、回転
陽極Ｘ線管及び回転磁界発生装置を冷却する冷却絶縁油
とよりなる回転陽極Ｘ線管装置において、前記回転陽極
Ｘ線管を収納した外囲容器は回転陽極Ｘ線管の軸方向に
対して３分割されており、この分割された中央の外囲容
器に回転陽極Ｘ線管を支持する支持部材を設けた回転陽
極Ｘ線管装置にある。

この工うに架台に支持された中央の外囲容器で管球を支
持するので、回転陽極の高速回転に二つ′Ｃ生ずる振動
・騒音を低減できる。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例ｔ−第４囚を参照して説明する。

図中第１図と同等の機能を有する部品には同−符号全村
してその説明を省略し、異なる部品のみ説明する。１２
は管球３の陽極側を管球固に部４で支持する陽極側支持
部材でめり、この陽極側支持部材１２はカップ状に形成
され、かつ、管球３を覆うように配置するとともに中央
ノ・ウペ１１に固定されている。１３は管球３の陰極側
（弾性体８によって支持する陰極側支持部材でめり、こ
の陰極側支持部材１３もカップ状に形成され、管球３を
覆う工うに配置するとともに中央ハワイ１１に固定され
ている。これら支持部材１２゜１３は管球３と所定の間
隔を有しており、支持部材１３はその頭頂部に冷却絶縁
油１７の導入口１３Ａが、また支持部材１２が中央ハワ
イ１１に支持されている近傍に冷却絶縁油１７の導出口
１２Ａが夫々設けられている。１８Ｖｉ回転磁界発生装
置６を支持する部材であり、中央ハワイ１１に取付けら
れている。

上記構成において回転陽極ｌ内で発生した騒音・振動の
伝播経路を第５図に示す。回転陽極ｌから管球３へ伝播
する騒音・振動は、絶縁冷却油１７中を通り中央ハワイ
１１へと伝播するが、管球３は支持部材１２と陽極側ハ
ウベアの二重の容器で囲むことになり、そのため絶縁冷
却油１７中を伝播する騒音・振動が減衰し、遮音効果が
得られる。ま九、回転陽極１から支持部材１２へ伝播す
る蚕動け、支持部材１２を中央ハワイ１１に固定してい
るため陽極側ハウベアは騒音・振動の経路とはならず、
陽極側ハワイ７の騒音・振動は極端に小さくなる。さら
に、支持部材１２の騒音・振動伝播経路の全長は第１図
の支持部５に比べて長い。支持部材１２のもつ内部損失
による減衰は、振動伝播経路が長いほど大きくなるから
、本実施例においては支持部材１２を騒音・振動が伝播
する間にかなり減衰する。特に支持部材１２の剛性が高
いほどこの効果は大きい。

また、陰極側の支持部材１３も陽極側の支持部材１２と
同様に管球３を覆っている構造となっているため、回転
陽極１から管球３及び弾性体８を経て支持部材１３、中
央ハクペ１１と伝播する騒音瞭振動についても、上記支
持部材１２を伝播する振動の場合と同様な効果が得られ
る。さらに陰極側ハウベ９は一切管球３の荷重を受けな
いため薄肉軽量化が可能となる。

次に、冷却絶縁油１７の流れについて説明する。

等大穴１４Ａより導入された冷却絶縁油１７μ矢印にて
示すごとく陰極側ハクベニ３より導入口１３Ａｋ介して
支持部材１３と管球３の空間に入り、シ〃）るのち中央
ハウベ１１と管球３の空間工す支持部材１２と管球３の
間を流れる。そして導出口１２Ａから陽極側ハウベアと
支持部材１２の全開を流れ、導出穴１４Ｂから導出され
る。この際上記各空間即ち流路は淀みが出来ずに流れる
ので、管球３に面した高温になる箇所での炭化物発生が
ない。ただ、陰極側ハウベ９と支持部材１３との間に一
部淀みができるが、淀み部分の冷却絶縁油１７は導入穴
１４Ａから入ってきた冷却された油であり、また、熱を
発生する管球３とこの淀み部分は支持部材１３で支切ら
れているため淀み部分はそれ程温度上昇せず油の劣化は
起らない。

もし、この淀み部分の温匿上昇が心配な場合にこの支持
部材１３ｉｃ穴をあけるかあるいは第６図及び第７図に
示すごとく導入穴１４Ａを陰極側ハクベ９と支持部材１
３の淀み部分に設け、しかも陰極側ハウベ９の円周方向
に沿って導入する工うにすれば油の淀みは全く生じない
。

したがって、冷却絶縁油の劣化を防止することができる
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、架台に皮付された中央の外囲容器で管
球を支持するので騒音・振ａｔ低下することができ、し
かも構造が簡単であり、為信頼性を有する回転陽極Ｘ線
管装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転陽極Ｘ線管装置の縦断面図、第２図
は第１図の陽極側の騒音・振動経路を示す説明図、第３
図は第１図の振動測定図、第４図は本発明の回転陽極Ｘ
線管装置の一実施例金示す縦断面図、第５図は第４図の
陽極側の騒音−振動経路を示す説明図、第６図は第４因
と異なる冷却絶縁油導大穴部分の縦断面図、第７図は第
６図のＡ−Ａ断面図である。 ｌ・・・回転陽極、２・・・陰極、３・・・管球、６・
・・回転磁界発生装置、７・・・陽極側ノ１クベ、９・
・・陰極側ノ・ウベ、１１・・・中央ハワペ、１２．１
３・・・支持部材、１２Ａ・・・導出口、１３Ａ・・・
導入口、１５・・・外囲容器（ハクベ）、１７・・・冷
却絶縁油。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、陰極及びこの陰極と対向配置された回転陽極を管球
   の容器内に設け、かつこの容器内を真空にした回転陽極
   Ｘ線管と、前記回転陽極Ｘ線管の外部より磁界を発生し
   、回転陽極を高速回転させる回転磁界発生装置と、これ
   ら回転陽極Ｘ線管及び回転磁界発生装置を収納支持し、
   その中央部が架台に支持される外囲容器と、外囲容器内
   を移動させ、回転陽極Ｘ線管及び回転磁界発生装置を冷
   却する冷却絶縁油とよりなる回転陽極Ｘ線管装置におい
   て、前記回転陽極Ｘ線管を収納した外囲容器は回転陽極
   Ｘ線管の軸方向に対して３分割されており、この分割さ
   れた中央の外囲容器に回転陽極Ｘ線管を支持する支持部
   材を設けたことを特徴とする回転陽極Ｘ線管装置。 ２、回転陽極Ｘ線管の陽極側及び陰極側の両極を支持す
   る少くとも２つの支持部材を設けたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の回転陽極Ｘ線管装置。 ３、支持部材を回転陽極Ｘ線管と所定の間隔を有するカ
   ップ状に形成すると共に、陰極側の支持部材はその頭頂
   部に、また、陽極側の支持部材は外囲容器の支持部近傍
   に冷却絶縁油の流出入口を設けたことを特徴とする特許
   請求の範囲第２項記載の回転陽極Ｘ線管装置。