JPS6163530A - 硬質磁性材料の製造法 - Google Patents

硬質磁性材料の製造法

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JPS6163530A
JPS6163530A JP18478384A JP18478384A JPS6163530A JP S6163530 A JPS6163530 A JP S6163530A JP 18478384 A JP18478384 A JP 18478384A JP 18478384 A JP18478384 A JP 18478384A JP S6163530 A JPS6163530 A JP S6163530A
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健次 森永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は硬質磁性材料の製造法に関し、より詳し、くは
ガラス結晶化法による、保磁力の極めて高い硬質磁性材
料の製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来永久磁石は、外部から電気エネルギーを供給せずに
安定した磁界!発生させる材料として小型の発電機、モ
ータ、スピーカ、計測器、治具、リレー等にしばしば用
いられている。
永久磁石用材料は上記用途からしても残留磁束密度(磁
化0)強さ)と、保磁力が大きいものが望まれ、種々の
研究がなされて米ている。
残留磁束密度!向上させる手段としては、基本的に、結
晶粒を整粒化して容易磁化軸の方向!そろえる方法と、
磁場冷却する事によって一軸結晶磁気異方性を付与する
方法の二つの方法がある。
一方保磁力を高める手段としては、格子変態。
析出硬化、規則格子の形成等により内部応力を大きくし
て磁壁移動!困難にする方法と、もう一つには一軸結晶
磁気異方性エネルギーの大きい強磁性体7選んでこれt
単磁区微粒子化し、磁化過程2回転磁化のみによって行
わしめるようC二する方法がある。
そして近来、六方晶のマグネトブランバイト型結晶構造
f + ツBa0 ・6Fe203 、 SrO.6F
e203 、およびPbO,6Fe203は、■比重が
小さい°、◎電気抵抗が大きい、θ化学的に安定であっ
て、組成上Nt。
Co  Y含まず比較的簡単に製造出来るために価格が
安い、ことなどから、アルニコ磁石と共に、永久磁石材
料としてしばしば用いられている。
バリウムフェライトすなわちBa0・5F’、2o3等
が優れた永久磁石材料となり得る一つの大きな原因は、
C軸方向を磁化容易方向とする一軸結晶磁気異方性エネ
ルギーが大きいため磁化反転に要する磁界強度が大きく
なり、それが保磁力の上昇につながるからである。
そこで、BaO・6Fe203  等の−#l結晶磁気
異方  ・性エネルギーの大きい強磁性体を単磁区微粒
子化して磁化過程を回転磁化のみによって行わしめる事
により、高保磁力磁性材料を得る研究が従来から多くな
されている。これらは例えばC1B、 Me e 。
J、 C1Jeschke : J、Appl、 Ph
ys、vol 34  & 4<1963>P1271
やB、 T、 8hirk、 W、 R,Buesse
m: J、Am、Caram、  8oci、 vol
 5344<1970>P】92 等の文献に見ること
が出来る。
またガラス結晶化法については、例えば小池・入床: 
セ−y ミックスvol 18&10 <1983> 
P2S5に記載されているが、この場合、ガラス形成酸
化物(Network Formar)としてB2O3
が添加さ扛ている。
一方、w、HoMeiklejohn、 Q P、Be
an : Phy、 Rev。
vol 105 A3 <1957> B9O4には1
表面ン薄く酸化したCO微粒子!磁場中で77°K ま
で冷却し、た時、M−Hループが非対称になる事が記載
されている。
この現象は1強磁性体のスピンと反強磁性体のスピンと
の交換相互作用によって生じるもので、交換異方性とし
て知られている。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
従って、BaO・6Fe203等の一軸結晶磁気異方性
エネルギーの大きい強磁性体のサイズ!制御して単磁区
微粒子サイズとし、更に反強磁性体と共存せしめれば、
前述の交換相互作用ζ:より、従来の強磁性単磁区微粒
子が有する保磁力以上の保磁力tもった硬質磁性材料の
開発が期待できると考えられる。
ところが、従来のガラス結晶化法による強磁性微粒子の
製造法では、ガラス製造時ζ;ガラス形成酸化物として
多量のB2O3″4r:添即するため、結晶化の際にB
2O3′%:含む常磁性相が析出する事を避けられなか
った。そしてこの常磁性相の存在のために結晶化による
析出相ン強磁性相と反強磁性相0)2相に制御する事が
出来ず、前述の交換相互作用!期待し得ないという問題
点があった。
しかし、B2O3等のガラス形成酸化物を含まないFe
2O3’t’ベースとしたBaO(8ro、 pbo)
 −F e 203系その他の酸化物は、ガラス化が極
めて困難であるという問題点があった。
そこで本発明者等は、種々の実験及び考察の結果Ba0
 ・6Fe203. SrO・6Fe203およびPb
o * 6 Fe 203の王者中、最も一軸結晶磁気
異方性エネルギーが大きいフェリ磁性相であるSrO・
6Fe2O3、もしくは更に反強磁性相としてのSm2
O3・Fe2O3等と!液体急冷法によってガラス化し
た後一定の条件下で結晶化する事によって析出させる事
に成功し5本発明を完成するに到った。
〔本発明の目的〕
本発明の目的は、酸化物系硬質磁性材料中で最も高い保
磁力を有する硬質磁性材料の製造?E’P提供するにあ
る。
本発明の他の目的はガラス作製時においてガラス形成酸
化物としての8203 ’l添加しないで5rO−Fe
203系酸化物ガラス!作製し、該ガラスの結晶化によ
る析出相?、常磁性相を含まない、強磁性相、もしくは
強磁性相及び反強磁性相の二相に制御した硬質磁性材料
の製造法ビ提供するにある。
〔本発明の構成〕
本発明C:より。
SrOFe2O3系酸化物を加熱溶融して液体とし、つ
いでこの液体t】02℃/s e c乃至108℃/s
ee ノ冷却速度で液体急冷法により急冷してガラス化
し、該ガラス全450℃乃至1200℃に] fi B
eC乃至200hr保定して結晶化することにより、微
細なSrO・6Fe203 ’!a’析出させることt
特徴とする硬質磁性材料の製造法、及び S rO−Fe 203−8mzOy系酸化物’gm熱
SMLで液体とし、ついでこの液体!102°(7’s
 e c乃至10’C〆seaの冷却速度で液体急冷法
により急冷し7てガラス化し、該ガラス全450℃乃至
1200℃に3 )LSee乃至zoohr保定して結
晶化することにより、微細なSrO ・6Fe2O3と
Sm2O3・Fe 203と全析出させることを特徴と
する硬質磁性材料の製造法が提供される。
原料 出発原料である酸化物について以下に詳述する。
まづFa 203  であるが、この酸化物形態は急冷
直前の状態!云うのであって、それ以前の段階。
例えば溶融前の粉末状態ではpe + FeQ FC3
04r     ’Fe3O4,FeCJ!2  等或
いはこれらの同一部の水和物であってもよい。けだし、
これらの物質は大気中で加熱溶融される際、SやCIA
等の不純物は揮散除去され、 Fe酸化物はすべて酸素
結合比の最も高いFe2O3の形態になってしまうから
である。
従って、所謂鉄源としては格別限定されたものは必要な
い。
ついで、SrOについても、 Fe2O3と同様に急冷
直前n状態がSrOであればよく、それ以前の段階テハ
sr、 SrSO4,8rCj12. SrCO3等で
あってもよい。
理由はFe 203の場合と同じである。
また、添加剤であるSm工Oyについては、これは一般
的にはSm2O3であるが、最も安定と云われる8m2
03の他に5r1101.5±2等の酸化物が考えられ
るので、ナマリウム酸化物¥Smxo yと表わした。
なお、添加剤はSm酸化物の他に、La、 Bu、 G
a。
Ho、 Er  等の希土類元素の酸化物が有効である
これらの出発原料は後述する適切なガラス体における成
分比ン保つことさえ可能であれば、粉末状、顆粒状、塊
状、薄片状、泥状等のいづnの形状でもよく、特に粉末
状、顆粒状に限定されるものではない。
成分比 本発明において、ガラス形成酸化物全添加せずガラス化
容易成分7選んでガラス化?図る見地よO,成分比が特
に重要である。
本発明では微細なSrO・6Fe203 ’に析串させ
る事が不可欠であるため、成分比もmoj+%で表示す
るのが好都合である。従って本発明では成分比はすべて
mo42%で表示する。
本発明における適切な成分比(ガラス体の成分比、以下
同様)は次のとお11である。
すなわち、 F e 203  ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ 40〜80mof%SrO・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20〜6
0mon%E3rnxOy  ・・−・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ lOmo!%以下である。
上記成分比7選ぶ理由は次のとおりである。
Fe2O3は40 mol!%を割ると、SrO・6F
e203が後工程である結晶化熱処理において析出しな
いからであlj、またFe2O3が80 mallダを
超えると現実的な冷却速度(現状では速くても約101
2°C/+1eO)全超える超高速の冷却速度(例えば
101“(::/5ee)でなければガラス化しないよ
うになるからである。
SrOはFe2O3との組合せ上、同じ理由で20〜5
 Q mol!%が望ましい。
5inxOyは、上記5rO−Fe203に対する添那
物の形で把え、l Omol!%以下が望ましい。10
 mof%?超えると、ガラス化が困難にな11、また
製品である硬質磁性材料の磁気特性′5r−損なうから
である。
加熱溶融 刀口熱溶融手段としては、まづ坩堝や溶解炉で電気加熱
またはガス加熱する方圧が考えられ、実験室的には白金
坩堝中で電気抵抗加熱する方法がある。工業的な溶解炉
加熱では炉壁材料(例えばマグネシア、アルミナ、ムラ
イト系耐火物、マグネシウム−クロメート、クロミウム
ーマグネシア等の耐火物)からの汚染ン完全に防ぐ事が
困難であり、かつ原料が酸化物である故誘導加熱法が使
えない等の理由でこの方法を採用する場合には若干の工
夫!要する。
そこで容器を用いないで原料ビ加熱溶融する手段を種々
検討した結果溶射fT:’v用いろことにより極めて好
結果が得られる事が判った。
ここに溶射法とは、例えば酸素アセチレン等のフレーム
溶射法及びプラズマジェットによるプラズマ溶射決算!
含む概念である。
いづれにせよ、被加熱物(原料)は既に酸化物であるの
で、特に雰囲気全調整する事なく空気中で溶射を行なえ
るので都合が良い。
酸化物の溶融状態は、高熱ガス中における微細な小滴(
液体)もしくは気体(特にプラズマ溶射の場合)である
ものと思われる。
なお、酸素アセチレン炎によるフレーム溶射の場合、ガ
ス雰囲気が、時に還元性になる場合があり、これは好ま
しくないので、一般に02過剰の状態(酸化炎)に保つ
ようにする事が重要である。
また前述の坩堝等の耐熱容器による服熱溶融沃や、溶射
法の場合のいづれにおいても、原料0〕サイジング、ミ
キシング、成分比調整等Q〕ため、中間処理として再加
熱乃至予備即熱等の処理を行なう場合がある。
急冷 一旦加熱溶融した酸化物液体は基板もしくは回転体に衝
突させられ、急速に冷却される。
本発明において重要なのは、得らnる一定の冷却速度範
囲と、ガラス化酸化物の収率の二点である。
冷却速度範囲はガラス化を可能ならしめる範囲、すなわ
ちlO乃至10℃7’s e cである必要がある。
本発明ではガラス形成物質を加えないので、冷却速度が
特に重要になる。
しかし、ガラス化後の成分比全選択する事C:よりガラ
ス形成物質を加えないでも、実用的な冷却速度範囲でガ
ラス化が可能となった。冷却速度の上限は、可能ならば
108℃/s e c  よりも速ければ速い程ガラス
化自体は容易となるが、現実にこfl’に工業的に実施
する事は困難である。そのため、本発明では冷却速度の
上限ン】θ℃/sec  とした。
また冷却速度下限は少くとも102℃/sec  lユ
達しなければガラス化出来ないためである。
本発明の冷却速度範囲でガラス化が容易で、かつ微細な
SrO・6Fe203が後の結晶化工程において充分に
析出する様にするためには、次のような成分比を選ばね
ばならない。
第1図は、SrO−Fe203系酸化物の状態図である
第1図において、ガラス化領域(r)は液相線上B。
C,Dによって囲まれた領域であり、ガラス化領域(I
I)は同じく液相線上F’、G、Hによって囲まれた領
域である。これらの二つのガラス化領域の存在は実験上
確かめられている。
本発明では繰返し述べるようにAAを通る垂線で表わさ
れるSrO・6 F e 203が析出する事が必要で
あるが、前述した従来技術ではガラス化に経ずしてSr
O・6Fe203 k析出しようとしても、望ましい粒
径のSrO・5 Fe 203が得らn−ない事が、本
発明者等の実験によって明らかになった。
そこで種々の実験及び考察Q)結果、ガラス化ン経て望
ましい微細なSrO・6Fe203が析出する条件とし
てB点とD点の間すなわちSrOのIn02%として2
0〜60%の範囲ン選ぶ必要があることが判明した。
なお、ガラス化領域(U)も存在するが、この領域でL
C3SrO・2Fe203 +S rFe03−1が析
出し、SrO・6Fe203が析出しないので好ましく
ない。
本発明で最も望ましい条件は、3rOmojL%が35
〜45の範囲である。この範囲では冷却速度もそれ程高
くなくてよく (約102710”°C/5ee)、し
かも望ましい微細なSrO・6Fe203が析出し易い
という特徴がある。
なおガラス化の確認はX線回折法によるハローパターン
認識ないし電顕による制限視野回折像観察によって行っ
た。
またもう一つの手段としては、メスバウアー効果全測定
してガラス体の常磁性を確認する事によって行うことも
出来る。特に磁気的性質を製品に求める見地からすると
、この方法が極めて有効である。
ところで本発明C二おけるガラス(ガラス体、ガラス化
)とは、全く結晶質(規則性のある原子配列)!含まな
い完全な非晶質体のみン指しているのではなく、X線光
学的には規則性Z示す場合であっでも磁気的に常磁性を
示す状態例えば微結晶状態!も含むものである。
以下に具体的な急冷手段について補足する。
例えばフレーム溶射法の場合、溶融酸化物微粒子ン含む
高温ガス!出来るだけ絞って厚さ5〜10n程度の銅製
基板でなるターゲットに溶射し、薄層状ガラス体を得る
事が出来る。
この場合、ターゲットは熱伝導性が高い事、一定の熱容
量Z有することが必要である。
発明者等の行った実験では、ガラス体はターゲットに付
着せず、また付、t L、でも容易に剥離し、後の工程
に好都合であった。
なお、ターゲット!回転ドラムにして、連続的にガラス
体を取り出すことも出来た。
また液体急冷法の他の手段としては、銅製ディスクまた
はドラムなどの高速回転体に液体(溶融酸化物)!高圧
の非還元性ガス(空気pN2等またはAr 、 He 
 等の不活性ガス)で吹き付け、粉末状ガラス体を得る
方法その他がある。
結晶化 結晶化処理は、 (1)炉中等温処理法 (2)  レーザー照射法 (3)赤外線照射法 (4)抵抗卯熱茫 等によって行なう。
(])は比較的長い保定時間で結晶化するのに適し、(
乃は短時間高エネルギー密度で結晶化させるのに適して
いる。(3)は(2)に比してビーム全収斂し難いので
、高エネルギー密度が得られない。(4)はガラス体全
予め成形しなければならないので、面倒である。
従って当面(1)または(2ンが主流になろう。
結晶化のための保定温度は450 ”C乃至1200℃
の範囲がよく、望ましくは600℃乃至1000℃の範
囲が好適である。その理由は450 ’Cよりも低いと
結晶化に極めて長時間7要するからであIJ、1200
”(J−超えると結晶粒が粗大化するからである。
結晶化のための熱処理保定時間は1μscc乃至200
hrの範囲がよい。
炉中加熱の場合望ましくは10 min乃至1ohrの
の範囲が好適である。
範囲限定理由はレーザー照射1/IY用いても1μsc
c未満では安定した結晶化が望めないからであり。
−万比較的低温の炉中等温処理を行なう際、200hr
 y5−超えると結晶の粗大化が生じる傾向があり、ま
たエネルギーコストも炉外への熱放散によって高くなる
からである。
なお1本発明においては、上記結晶化処理1;よって析
出したSrO・6Fe203の平均粒径が、90^乃至
2000大である事が重要である。
望ましくは150X乃至450λの範囲がよい。
限定理由は次の通りである。
すなわち平均粒径が90Xに達しないと析出粒子は超常
磁性!示し1強磁性体としての特性を示さないからであ
り、また2oooiを超えると単磁区構造のスケール!
外れ、多磁区構造となり。
磁壁!生じるので本発明効果が達成出来なくなるからで
ある。
〔本発明の作用〕
先づ、少なくとも微細なSrO・6Fe203がガラス
体より晶出すると、極めて高い保磁力Z示すようになる
。その原因は前にも述べたようにC軸方向全磁化容易方
向とする一軸結晶磁気異方性エネルギーが大きくなるの
で磁化反転に要する磁界強度が大きくなり、かつガラス
状態から晶出した微細なSrO・6Fe203が単磁区
構造!もつために保磁力が極めて高くなるものである。
更に添加剤であるSm2O3・Fe2O3が同時析出す
るときは、これが反強磁性を示すため、 SrO・6F
e203との交換相互作用により、SrO・6Fe20
3の各単磁区!更に強固に磁気的に束縛し、回転を困難
にする。
その結果、バリウムフェライトよりもより高い保磁力が
得られるのである。
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
〔実施例1〕 Fe2O3,SrCO3f用いてSrO謬40moj!
 %e Fe20Fe203−6O%となるように精秤
し、十分混合した後にCO2を除去するために白金ルヅ
ボで1500℃X1hr加熱溶融した。その溶融試料全
白金皿に流し出し冷却、粉砕後が→ス作製用試料とした
。こ(7J試料1Pt−Rh(30%)線を発熱体とし
たフィラメント上で少量溶融し、上部から高圧にガスで
高速回転体(Cuドラム)に吹き付けて約0.5111
の粉末状急冷ガラ1フ作った。
このガラスを電気炉中で熱処理温度800℃、熱処理時
間1 hrで結晶化処理した。なお雰囲気は大気中であ
る。
〔実施例2〕 成分比がSrO婁40 mo1%、 Fe2O3−57
3mai1%。
Sm2O3w 2 moj2 %  となるように試薬
全調合した他は実施例1と同様の製法に従った。
〔実施例3〕 成分比が5rOx40 mail %、 Fe2O3x
56 moi% eSm203 w 4 moj2% 
となるように試料を調合した他は実施例1と同様の製法
に従った。
〔実施例4〕 成分比が5rO−40moIL%s Fe2O3−54
moIt%。
Sm2O3w 6 m61%となるように試料全調合し
た他は実施例】と同様の製法に従った。
〔実施例5〕 Fe2O3、SrCO3f用いて成分比がSrOm 4
0 mai1% e  Fe2Q3”” 55 mo1
%、 Sm2O3sw4 moJ!% トナルように精
秤し、十分混合した後、CO2’Ift除去するため1
500℃X1hr溶融した。その溶融試料!白金皿に流
し出し冷却粉砕後ガラス作製用試料とした。
この試料を、アセチレン−酸素の混合ガスを用いた溶射
装置で厚み約5cmの回転αドラムに吹き付は薄板状の
急冷ガラス試料を作製り、た。熱処理方法は、実施例1
と同様の方法に従った。
この急冷ガラスの製作法の特徴は、実施例1の方法にく
らべて非常に多量の試料が得られ、かつ作製した試料は
、実施例】と同様の性質!有する点である。
〔実施例6〕 実施例3において結晶化熱処理条件のみ’g1000℃
×α5 hrに変更したもの。
〔実施例7〕 実施例3において結晶化熱処理条件のみを600’CX
L6hr  に変更したもの。
〔比較例]〕
成分比がBaOm 40 moJR%* Fe20a−
40mol! % 。
B2O3−20mof%となるように試薬!調合した他
は実施例1と同様の方法に従った。
〔比較例2〕 成分比がSrOw 40 mor1%、 Fe2O3x
40 no1% 。
B2O3”” 20 m011%となるように試薬を調
合した他は実施例1の方圧に従った。
〔比較例3〕 成分比がBaOm 40 mof%、 Fa203=m
60 mai1%。
となるように精秤し、十分混合した後3500℃X1h
r  加熱し溶融した。この溶融試料を徐冷結晶化させ
て磁化測定用試料とした。
この試料は、前述のもののように、まずガラス化させて
熱処理により微結晶を析出させたものではない。
以上の実施例及び比較例について測定した保磁力及び晶
出したSrO・6Fe2O3の粒径ya−第1表にまと
める。
第    1   表 8 rO−Fe 203−8m203  系結晶化ガラ
ス(7)保磁力Hcハ、SrO・6Fe203の粒径に
依存し、ある粒径テmaximumをとる。
8m203 ノ存在は、SrOFe2O3Sm2O3系
結晶化ガラスの保磁力!上昇させる。本発明で得られる
最高の保磁力の実例は、実施例3,5,6.7の、40
 S ro + 56 F e 203°45m203
 ノ結m 化if Q /C1,オイてSrO+ 6F
e203の粒’l 260X+=制御シタ時(800’
CX lhr、  I Q 00℃X0.5hr、60
0℃x 1.6 hr熱処理)で7000乃至7100
0eであった。
なお、レーザー照射により、極く短時間結晶化熱処理し
たものも同等の保磁カン示した。
いづれにせよ本発明実施例結果はすべて比較例に比して
高い保磁力!示している。
〔本発明の効果〕
本発明により、前述の目的のすべてが達成される。すな
わち保磁力の極めて高い硬質磁性材料が得られる。しか
も本発明は工業化が容易であるという特徴!有している
【図面の簡単な説明】
第1図は5rO−Fe203系酸化物の状態図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)SrO−Fe_2O_3系酸化物を加熱溶融して
    液体とし、ついでこの液体を10^2℃/sec乃至1
    0^8℃/secの冷却速度で液体急冷法により急冷し
    てガラス化し、該ガラスを450℃乃至1200℃に1
    μsec乃至200hr保定して結晶化することにより
    、微細なSrO・6Fe_2O_3を析出させることを
    特徴とする硬質磁性材料の製造法。
  2. (2)液体急冷法が、比較的熱伝導性の高い基板に溶融
    酸化物を溶射する溶射法である特許請求の範囲第1項に
    記載の硬質磁性材料の製造法。
  3. (3)液体急冷法が、回転体上に落下させた液体に非還
    元性ガスを吹きつけて冷却する液体急冷法である特許請
    求の範囲第1項に記載の硬質磁性材料の製造法。
  4. (4)析出したSrO・6Fe_2O_3の平均粒径が
    90Å乃至2000Åである特許請求の範囲第1項乃至
    第3項に記載の硬質磁性材料の製造法。
  5. (5)SrO−Fe_2O_3−SmxOy系酸化物を
    加熱溶融して液体とし、ついでこの液体を10^2℃/
    sec乃至10^8℃/secの冷却速度で液体急冷法
    により急冷してガラス化し、該ガラスを450℃乃至1
    200℃に1μsec乃至200hr保定して結晶化す
    ることにより、微細なSrO・6Fe_2O_3とSm
    _2O_3・Fe_2O_3とを析出させることを特徴
    とする硬質磁性材料の製造法。
  6. (6)液体急冷法が、比較的熱伝導性の高い基板に溶融
    酸化物を溶射する溶射法である特許請求の範囲第5項に
    記載の硬質磁性材料の製造法。
  7. (7)液体急冷法が、回転体上に落下させた液体に非還
    元性ガスを吹きつけて冷却する液体急冷法である特許請
    求の範囲第5項に記載の硬質磁性材料の製造法。
  8. (8)析出したSrO・6Fe_2O_3の平均粒径が
    90Å乃至2000Åである特許請求の範囲第5項乃至
    第7項に記載の硬質磁性材料の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02288206A (ja) * 1989-04-27 1990-11-28 Toshiba Glass Co Ltd 磁性粉末の製造方法
JP2004079922A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Hitachi Ltd 磁石およびそれを用いたモータ
JP2010212501A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Tdk Corp 交換スプリング磁性粉末
EP2336276A1 (de) * 2009-12-12 2011-06-22 KOPF SynGas GmbH & Co. KG Gaskühler mit Klopfvorrichtung

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