JPS6162866A - 分析もしくは医療試験用片及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般に分析もしくは医療試験に関し、特に免
疫学またはアレルギー学（ａｕｔｒｇｏＬｏ、ｑｙ　Ｉ
の分野における分析もしくは医療試験に関し、さらに詳
しくは、簡便な方法でこの工゛つな分析もしくは試験を
行なうのに使用する手段並びにそのような手段の製造方
法に関する。

従来の技術 上記のような分析もしくは試験は、アレルゲン及び抗体
を含む抗原が共有結合もしくは他の安定な結合により結
合した固相を用”いて行なわれている。この固相は特に
各種多孔質膜から構成されており、その最も一般的なも
のはニトロセルロースをベースとしたものである。この
固相に患者から採をされた検体が接触せしめられ、引き
続き特異的抗原／抗体反応の発現を促進する各種試薬が
接触せしめられる。

これらの試験に用いられるニトロセルロースは容易に汚
染されるもろくて破損し易い材料であり、このため、非
常にデリケートな取扱い条件が要求され、特に特別の湿
度条件が必要となる。

そのため、例えばチバ・ガイギー社のヨーロッパ特許出
ＩＦＡＡ　００６３ｇ　＋ｏに記載されているように、
基材上にニトロセルロースのシートが配設されてなる複
合シートが開発されている。これらの複合シートは、次
いで分析用に適当な細片に切断される。

しかしながら、ニトロセルロースのもろい性質のため、
これまでは、これら複合シートの低コストで大量生産可
能なオートメーション化された製造方法は不可能であっ
た。

さらに、これらの複合シートは使用に不便であり、特に
測定機器（屈折計、比重計等）において得られた結果の
判読に不便であった。

これらの複合シートはまた、最適の感度は全く有してお
らず、また洗浄及び乾燥することが困難である。

発明が解決しようとする問題点 従って、本発明の目的は、複合シートにおける前記した
ような欠点を改善し、取扱いが容易であり、測定機器に
より容易に判読でき、また高感度を有し、各患者のため
の個々の試験用の形態にある前記したタイプの分析もし
くは医療試験用片、及びこれらの工業的製造方法を提供
することにある。

問題点を解決するための手段 上記本発明の目的は、半硬質材料から成る長くて薄い基
材片に固着されたニトロセルロース膜あるいけ類似の性
質を有する他の膜の複数の膜片を有し、これらの膜片の
各々が常法に従って試薬が含浸された含浸区域を有し、
また上記膜片自体にタンパク質が含浸飽和されており、
かつ上記基材片が、これらの膜片の各々に相対して（対
応して）、膜厚に比較して大きな表面積の１つ又は複数
の穿孔を有することを特徴とする特に免疫学における使
用に有用な上記したタイプの分析もしくは医療試験用片
によって達成される。

上記膜片は接着によって基材片に接合できるが、好まし
くは熱成形あるいは溶着によって接合される。

隣接する膜片は、好ましくは膜のない空隙部によって互
いに離間される。

基材片は各膜片あるいは反応区域の位置を示す符号化さ
れたマーカー（標識となるもの）を有することができる
。基材片はまた、有利には、試験機器を用いての使用を
促進するために、割送りあるいは把持のための幾つかの
手段を有することもできる。これらの割送りあるいは把
持のための手段は、例えば１つあるいは好ましくは２つ
又はそれ以上の穿設された孔から成り、これらの孔は可
能であれば膜のない基材片の一部に、好ましくは基材片
の一端部近くに配設される。

本発明はまた、これらの分析もしくは試験用片もしくは
シートの製造方法をも提供するものであり、本発明の製
造方法は、吸着剤ニトロセルロース膜あるいは類似の性
質を有する他の材料の膜シートを、反応面に相対して複
数の穿孔が穿設された半硬質の基材片に貼り合わせ、上
記膜シートを基材片に接合すること、及び試薬を上記連
続膜シート上の所定の区域に途布し、かつ上記膜シート
をそれ自体公知の方法でタンパク質で含浸飽和させるこ
とを特徴とする。

膜シート及び基材シートの寸法は、好ましくは幾つかの
片が隣接した状態に相当する大きさであり、この場合、
重ねられたシートは接合され、次のタンパク質含浸によ
りまだ湿っている間に切断される。

膜シートは、接着により、特にゴム接着剤タイプの柔軟
性接着剤により、基材片に固着できる。しかし、この固
着は、好ましくは熱的接合あるいけ超音波溶接により行
なわれる。

特に、この固着は熱工程にエリ毎回二つの隣接する膜片
間の膜を除去しながら行なうことが望ましく、その結果
、基材シートへの膜シートの接合及び細長く連続する膜
シートの間に膜のない空隙部の形成が同時に行なわれる
。次いで、最終切断が接合ラインに垂直に行なわれる。

本発明の他の特徴によれば、複合シートの調製は、非接
合面上に保護シートを保持しながら、試薬が塗布される
点まで行なわれ、この保・護シートは膜を保護し、反応
区域の分離ゾーンの印をつける間のみ機械的に除去され
る。

本発明を実施する有利な方法においては、上記試薬は鉄
筆もしくは針によって直線状の筋状に塗布される。しか
し、他の変法も可能であり、例えばマイクロピペットを
用いてスポット状に塗布することもできる。

本発明の他の特徴及び利点は、添附図面を参照しての以
下の記載から明らかであろう。

実施例及び発明の効果 以下、添附図面に示す実施例を説明しつつ、本発明につ
いてさらに詳細に説明する。

第１図は本発明による免疫学分析用片の上面図、第２図
はその縦断面図を示し、個々の免疫学分析用片は、基材
片１と、該基材片に一定の間隔で接合された複数のシー
ト状のニトロセルロースの膜片２とから成る。

各膜片２は、アレルゲンなど、エリ一般的には抗原又は
抗体などの試薬が含浸された直線筋状あるいはスポット
状の含浸区域３を有する。

膜片全体もタンパク質、例えばアルブミンで含浸飽和さ
れている。

それぞれの基材片１は、上記膜片２に相対して、膜片の
膜厚に比較して大きな径の穿孔４を有し、従って該穿孔
４により試薬の筋状含浸区域３の大部分が両面開放され
ている。

この形態の態様においては、各膜片２は図示するように
その幅がかなり小さい空隙部５に工り隣接する膜片から
互いに離間されている。しくＩＩ） かしながら、上記空隙部５は広くすることもでき、また
前記したように接合工程の間に形成することもできる。

分析用片（以下、分析もしくは試験用片を簡単のため分
析用片と略称する）の右側端部にはニトロセルロース膜
のない基材片１のかなり長い部分が存在し、この部分に
は互いに一定の間隔で二つの孔６．７が穿設してあり、
これらは製造の段階で測定機器による分析用片の割送り
及び／又は把持に用いられる。

分析あるいは免疫試験を実施するに際しては、患者から
採増したサンプルの適当量を試薬の各含浸区域３に塗布
し、次いで洗浄及び溶液のマーキング（標識付け）が行
なわれる。次いで、分析用片は、屈折計、比重計あるい
は同様の測定装置を通され、当業者に周知の段階的駆動
機構（これ自体は本発明には含まれない）に工り連続的
に上記判定装置に挿入される。

基材片１は、例えばポリ塩化ビニルＣＰＶＣ１などの半
硬質材料から構成される。理想的には、基材片の厚さは
２００〜８００μｍ　であるべきである。

このような分析用片は、基材片の破損され難い性質のた
めに、非常にもろいニトロセルロースに比べてそのを扱
いが容易である。さらに、分析用片の各種試薬による処
理も容易であり、本発明方法に含まれる測定機器を用い
ての反応結果の判読も容易である。

これら分析用片の洗浄及び乾燥も各含浸区域３の両面に
おいて良好に行なわれ、これによって検出も高感度とな
る１、 ニトロセルロース膜のない空隙部による膜片２の分離に
エリ、検討下の物質の塗布が促進され、誤差の消去にも
役立つ。さらに、各種の補助試薬を同じ患者について試
験下の物質と共用することができる。

次に、試薬塗布前のニトロセルロースの膜シートと基材
シートから成る複合シートの上面図を示す第３図を参照
しながら、本発明に係る分析用片の製造方法の詳細につ
いて説明する。

まス最初にニトロセルロースの膜シート８を準備し、こ
の上に薄い紙の保護シートを配置する。この膜シート８
の厚さは１００〜２００μ厚が好ましい。このニトロセ
ルロースの膜シート８の非被覆面に、ポリ塩化ビニルな
どの適当な半硬質材料から成り予め多数の孔４．６．７
が縦方向に一定の配列で打抜きにエリ穿孔された基材シ
ート９を貼り合わせる。これらの孔４，６゜７はプレス
及び打抜きブロックにより形成される。膜シート８が貼
合される基材シート９０表面は、上記打抜き操作後にば
つ増すする必要がないようなものである。

また、基材シート９に貼合しようとする膜シート８の表
面に接着剤、例えばゴム溶液タイプの柔軟性接着剤を塗
布するには、ローラーを用いることもできる。膜シート
８は、保■シートで被覆された側部から、収着盤を形成
しているトレイによってつかまれ、次いで基材シート９
に貼合され、トレイはプレスとして作用する。

この結果、膜シート８は基材シート９に極めて平坦に配
置される。

保護シートの除去後、全貼合体の上にそれぞれ約１ｍ幅
の加熱要素の各列が配置される。全貼合体は、加熱要素
が直線路をなぞるように前進移動し、空隙部箇所に残存
しているニトロセルロースを除去することによって空隙
部５が形成される。あるいけ、交互に存在するように加
熱綾線部が形成されたトレイを押圧し、冷却することに
よっても形成され、この操作により容易に、空隙部５に
エリ区画されるニトロセルロースの細片１０の縁部にお
いて該細片１０の接合が同時に形成される。

次いで、試薬が、判読機器の窓に適切な幅の微小液滴状
あるいは規則的筋３の形態に試験区域に塗布される。シ
ート貼合体８，９の一定速度での規則的前進を行なわせ
るための装置が必要であり、それと共にニトロセルロー
ス膜の表面に対１７て極めて正確に調整できるようなそ
の高さを謂整可能な鉄銀あるいはマイクロピペットの一
組が用いられる。分析用の各細片１０は（Ｉ５） 単一の試薬を受けるということは理解されるだろう。

この処理後、シート貼合体は例えばアルブミンあるいは
カゼインなどの溶液に浸漬して含浸される。このアルブ
ミンあるいはカゼインは安価テアリ、しかも有効であり
、ニトロセルロースの膜シート８にその自由表面から及
び基材片の穿孔４を介して浸透する。浸漬及び部分乾燥
後、シート貼合体がまだ湿っている間に横方向に（破線
状に）細片に切断される。例えばトリマー（耳切り機）
を用いて破線１１に沿って切断シ、ＰＶｃの空隙部５と
ニトロセルロースの膜片２が交互に現われる第１図に示
すようなタイプの細片（分析もしくは試験用片）を形成
する。

ニトロセルロースの膜片２にはそれぞれ試薬含浸区域３
が存在する。トリマーは、シート８及び９の所与の貼合
体から得られる細片を一組にまとめそれらｔ積み重ねる
ように、孔６及び７と滑り嵌めにすることができる。

ＰＶＣまたはポリスチレンの基材片１には、有利には、
各分析用片に調和（一致）するように所定の位置にＹな
どの標識化した符号を付けることができる。

次いで、適当な湿度レベルに達するまで最終乾燥を行な
う。次いで活性をチェックし、さらにおそらく印刷され
た目盛りの検査が行なわれる。

分析用片は、次に、それらを再び閉じたときに次の試験
あるいは測定のため混酸貯蔵所を提供するように、管内
にまたは個々に包装される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る分析もしくは試験用片の上面図、
第２図は第１図の縦断面図、第３図は試薬塗布前のニト
ロセルロースのｆｆｉ！！ジートド基材シートとから成
る複合シートの上面図を示す。 Ｉは基材片、２は膜片、３Ｆｉ含浸区域、４は穿孔、５
は空隙部、６．７は孔、８は膜シート、９は基材シート
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基材に接合されたニトロセルロースもしくは同様の
   材料の膜から成るタイプの、特に免疫学もしくはアレル
   ギー学の分野における分析もしくは医療試験用片であっ
   て、半硬質材料から成る細長い基材片（１）に固着され
   たニトロセルロースもしくは同様の材料の複数の膜片（
   ２）を有し、これらの膜片（２）の各々が試薬が含浸さ
   れた含浸区域（３）を有し、また上記膜片（２）自体に
   タンパク質が含浸されており、かつ上記基材片（１）が
   、上記各含浸区域（３）に相対して、膜厚に比較して大
   きな表面積の１つ又は複数の穿孔（４）を有することを
   特徴とする分析もしくは医療試験用片。 ２、前記膜片（２）が基材片上に接合されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の分析もしくは
   医療試験用片。 ３、前記膜片（２）が膜のない空隙部（５）により互い
   に離間していることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項に記載の分析もしくは医療試験用片。 ４、基材片（１）がポリ塩化ビニルまたはポリスチレン
   などの他のプラスチック材料から成ることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載の分
   析もしくは医療試験用片。 ５、前記各含浸区域（３）が直線状の筋あるいは断続的
   なスポットの形態にあることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の分析もしくは医
   療試験用片。 ６、指示薬あるいは標識物を担持することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第５項のいずれかに記載の分
   析もしくは医療試験用片。 ７、割送り及び／又は駆動用手段（６、７）が設けられ
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第６
   項のいずれかに記載の分析もしくは医療試験用片。 ８、基材片（１）の一端部に膜のない孔（６、７）を有
   することを特徴とする特許請求の範囲第７項に記載の試
   験用片。 ９、ニトロセルロース膜もしくは類似の性質を有する他
   の材料の膜シート（８）を、試薬の含浸区域の位置に相
   対して予め複数の穿孔が穿設された半硬質材料の基材シ
   ート（９）に貼り合わせ、上記膜シート（８）を基材シ
   ート（９）に接合することを特徴とする、基材に接合さ
   れたニトロセルロースもしくは同様の材料の膜から成る
   タイプの特に免疫学もしくはアレルギー学の分野におけ
   る分析もしくは医療試験用片の製造方法。 １０、複数の片の製造に供しようとする上記膜シート（
   ８）と基材シート（９）の貼合体を、タンパク質含浸後
   なお湿っている間に切断することを特徴とする特許請求
   の範囲第９項に記載の方法。 １１、膜シート（８）が基材シート（９）に熱的処理ま
   たは超音波溶接によって接合されることを特徴とする特
   許請求の範囲第９項又は第１０項に記載の方法。 １２、膜片（２）間に膜のない空隙部（５）を形成する
   ように膜片（２）間の膜を除去しながら熱接合を行なう
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１１項に記載の方法
   。 １３、ニトロセルロースの膜シート（８）が薄い保護シ
   ートで被覆され、この保護シートが基材への各片の熱的
   処理及び接合の前に除去されてニトロセルロースを露出
   することを特徴とする特許請求の範囲第１２項に記載の
   方法。 １４、膜シート（８）が基材シート（９）へ接着される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第９項乃至第１３項の
   いずれかに記載の方法。 １５、試薬が鉄筆を用いて直線筋状にあるいはマイクロ
   ピペットによりスポット状に塗布されることを特徴とす
   る特許請求の範囲第９項乃至第１４項のいずれかに記載
   の方法。 １６、シート貼合体は、タンパク質による含浸後まだ湿
   っている間に、切断片を積み重ねるための機構と組み合
   わされたトリマーを用いて切断されることを特徴とする
   特許請求の範囲第１０項に記載の方法。 １７、膜シート（８）に沿って進む横列に配置された複
   数の加熱要素を用いて、ニトロセルロース片が交互に配
   置存在するように加熱及び接合を行なうことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１２項に記載の方法。