JPS616167A - 水硬性無機質抄造製品及びその製造方法 - Google Patents

水硬性無機質抄造製品及びその製造方法

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JPS616167A
JPS616167A JP12618684A JP12618684A JPS616167A JP S616167 A JPS616167 A JP S616167A JP 12618684 A JP12618684 A JP 12618684A JP 12618684 A JP12618684 A JP 12618684A JP S616167 A JPS616167 A JP S616167A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A 本発明の技術分野 本発明は石綿を使用しなくても本質的に機械的性能の優
れた水硬性無機質抄造製品と、七のような抄造製品を得
るための製造方法に関するものである。
B 従来技術とその問題点 水硬性無機質抄造製品は1石綿スレート板に代表される
ように石綿のようなla、維質とセメントのような水硬
性物質とを主成分とする複合体である。
その主たる製造方法は1石綿等の繊維成分とセメント等
の水硬性結合成分を他の添加剤と共に5〜30重量%の
水分散液(抄造スラリー)とした後、これを丸網又は長
網上に抄き上げ、脱水後成型、硬化、乾燥して製品とす
る湿式抄造法である。
この方法は簡単な設備で生産性が高く、高強度の安価な
不燃材を提供するものでろり、かかる製品は建築材料と
して幅広い分野で多量に使用されている。
かかる水硬性無機質抄造製品での石綿の役割は(1) 
 抄造工程における高生産性付与効果(a)  併用さ
れる繊維質の均一な分散性の付与(b)  水硬性物質
を主とする粒子状物質の捕捉と適当な戸水性の付与 (C)  メーキングロールや成型ロールでの層間剥離
や、皺1水割れ現象の防止 (dl  表面平滑性、プレス成型時の型付は性の付与 +e)  グリーンシートの強力向上(取扱性の向上)
(2)製品物性の確保(水硬性物質の補強)(a)  
曲げ1引張り、衝撃強度等の機械的物性の向上 (b)  寸法安定性の付与 fc)  耐久性の向上 と言われている。さらに例えは不燃性を損わない等水硬
性物質の本来有している特長をほとんど低下させること
がない。加えて非常に安価な物質である。
かくの如く無機質抄造製品における石綿の後側は極めて
重要であり、すぐれた物性を有する安価な該製品は石綿
の存在なしにはあり得ないとまで言われる所以である。
石綿のかかるすぐれた特性は、石綿がフィブリル状物質
であること、水硬性物質との親和性に富むこと、高強力
1高ヤング率であること、無機質繊維であること、保水
性が高いこと等に起因する。
一方石綿は該石綿を含有する製品を製造する時及び加工
、!工する時に空気中にその粉塵を発生する。
近年石綿の微細な粉塵が人体に吸引されると、肺がん等
を引き起こすことが明らかにされつつあり、その使用は
しだいに法規制等により制限されはじめ1使用禁止の方
向へ向う気配すらある。
ざらに石綿産出国が特定国に偏在しており、又資源枯渇
の問題もある。
かかる状況下で多量に石綿を含む水硬性無機質抄造製品
にかわって石Mを全く含凍ずに石綿使用時と同等の高生
産性と高性能を有する水硬性無機質抄造製品の提供が強
く望まれている。
従来から石綿を他の物質で代替することにより湿式抄造
法で製品を作る試みかなされてきたが充分ではなくごく
限定的な用途に使用されているのみである。
その理由は既1小の如く石綿のすぐれた水硬性物質捕捉
性3層間剥離防止、型打り性付与、すぐれた補強性寺を
満足する代替物がないことによる。
特開昭55−121947号、同55−12194 R
号はパルプ、凝集剤、ガラス繊維の組合せにより、ガラ
ス繊維の分散性、水硬性物5に等の捕捉性ヶ向上し、石
綿代替を計ったものであるが、分散性。
捕捉性共に不光分である。特に捕捉性は1凝集剤の効果
はうかがわれるもののまたかだか70%程匿であり、操
業生理上問題である。さらに層間剥離等の問題も解決さ
れていない。
又特公昭57−60315号にはパルプと比較的細い繊
維(例えはロックウール)にて水硬性物質の捕捉性を一
ヒげ1酊アルカリカラス繊維にて製品物性をあげる技術
が開示されている。
核技術も水硬性物質の捕捉性が不充分であり、又層間剥
離、型付は性が大きな問題である。σらに耐アルカリガ
ラス繊維の分散を二りが悪いために補強効果が不充分で
、製品の表面性も悪い。
特開昭59−73463号に1公、ベントナイト、パル
プで水硬性物質の捕捉性をあげ1 ビニロン等で補強効
果を上げる試みがなされている。
水硬性物質の捕捉性はベントナイト使用の効果がみられ
るものの、操莱生産上は不光分で6C1又ベントナイト
の1更用方法を特定しない限り補強繊維の分散性が悪く
1補強効果か出にくい。
以上のいっれの公知技術も既述の如き数々のすぐれた特
性ケ有する石綿を代替するには不光分であり1石M6使
用時の高生産性、すぐれた製品物性には遠く及ばない。
本発明者等はかかるすぐれた特性を有する石綿を代替す
るためには1種々の成分を複合し、それぞれの特性に加
えて相乗作用を引き出すことがポイントと考え、鋭意研
究の結果本発明に到達しkものである。
C本発明の構成 その要旨は+a1本発明で規定する膨潤度が2〜10の
ベントナイトとtblパルプの分散数に、tc)補強用
極細、(d)天然丑/ζは/及び人造繊維状無機物を分
散させたうえで、(e)セメント寺の水硬性無機質を添
加してなる抄輩用ヌラリーを、if)凝集剤を加えつつ
抄き上けてなる水硬性無機質抄造製品及びその製造方法
である。
本発明者等は褌々の成分を複合するという本発明と同様
な考えにもとづいて特願昭58−1312)51号を提
案したが、補強用繊維等の繊維質の分散性、セメント等
の水硬性無機質の捕捉性1層間剥離防止性、表面性、型
付は性等が−や八−不足であり、これらの改善に力点を
おいて検討した結果が本発明であり、膨潤度を特定した
ベントナイトを使用するところに待機がある。即ちベン
トナイト自体の特性と他の物質との相乗作用により1石
綿な17の高生産性、昼性能の湿式抄造製品を提供する
ものである。
石綿のない系での湿式抄造製品の第一の問題点は補強繊
維等の繊維質の分散性不良である。
かかる分散性は本発明の特定し′fC膨潤度のベントナ
イトを特定した方法で使用することによっての与著し、
く改善される。
即ち本発明の構成成分であるパルプを抄造スラリー全固
形分に対して1〜dAf k 9)相当になる」。
うな謎淀に分散させた水分散液に膨潤度2〜8のベント
ナイトを2〜20 塚i1i%相当を添加するか、ある
いはベン2−イトのガ赦b、にパルプをhミ加するか、
した後、ハルバー等で攬トを分散した水分散散7作成す
る。該水分散故に補強用極細4らびに天然及び/′て罠
は人造繊維状無機物(以−ト繊維状無機物と略記)全冷
加し、攪拌分散した上で所定−の水硬性無機物に加えて
抄造用スラリーとなす力を去である。
ベントナイトとパルプの水分散(i &C補強用繊維、
繊維状」〔;(壁物を加えることが該11f]強川域維
等の分散性−と向上ぜせるポイントである。
ベアトナ1′トの膨;1光風と(仕り、ドの前定法にも
とづいて得られた数値を意味する。即ち (イ) −東磁既知の束注F紙165 C1]、 O囮
φを約60国φのカラスr斗上に装負して、ベントナイ
ト幻】5ノを秤櫨しび・凧上にのぞる。
(【−4常温の蒸留水音上部から洒i−揄王水して、試
料を湿潤させる。
(ハ) しかる後試料に必靭uの水を補給σせるために
F紙の下部が水mlに浸る位In10−トを固定し、2
4時間放置する。水はF紙の毛管現象により補給される
ことになる。
に)放置後吸水w潤した試料をF紙と共にロートよシ取
り出し1磁製ブフナ−ロー) (110φ用)に移して
戸紙の付着分を除去する8度に吸引後秤量する(Wp) (ホ)次に105°Cの乾燥機中で恒fflになる丑で
乾燥後秤量する(W2) (ハ)別途F紙のみを同様にして重量をは〃1り風袋重
量とする(湿潤戸紙W3、乾燥F紙W4)(ト)  次
式によって膨潤度を算出する。
Ws −W3 膨潤度−〜V2− ’VV4− ’ かかる膨潤度が2〜10のベントナイトとパルプの水分
散液に補強繊維等を添加することによってのみ満足すべ
き分散性が得られるものであυ。
ベントナイト、パルプがそれぞれ単独でも、又補強繊維
等にベントナイト、パルプ水分散液を添加しても満足す
べき結果は得られない。
石綿なしの糸での湿式抄造製品製造の第2の問題点は既
述の如くセメント等の水硬性無機物やその他の粒状物質
の捕捉性である。
ざらには丸網方式のようにメーキングロールに巻取り積
層する場合、切断後/−ト状へ展開のする時のひび割れ
現象、積層シート間の層間剥離。
波状等の型付は性、表面の平滑性が不良という問題があ
る。抄造スラリー中の固形分の捕捉率は85%以上、好
ましくは90%以上必要である。
かかる種々の問題点は膨潤度2〜10のベントナイトを
抄造スラリー固形分に対して2〜10重量%、パルプ1
〜8重量%、繊維状無機物質05〜10ホ鴬饅、水硬性
無機物に対して50〜500PPmの涙果剤の組合せに
よってのみ満足すべき解決がなされることを見い出した
本発明のベントナイトとは1モンモリロン石群鉱物を主
成分とするもので、少なくともその含有量が40%以上
のものを意味する。
モンモー゛リロン石群鉱物の例としては、モンモリロン
石、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、サ
ポナイト等がある。
かかるベントナイトの膨潤度は2〜10、好1しくV′
i4〜7でなけれはならない。2未泄畦では配合量が少
ない場合は全く効果がなく、又配合量か多い場合粒状物
質の捕捉性は向上すめものの、繊維質の分散性同上に寄
与せす、又/−トか硬くなり過ぎるためか、層間剥離を
増長し、又小σなひび割れの発生により型付は注を著し
く悪化きせる。
10より大きくては膨潤が大きすぎてF水1」−が悪化
したり、ンリンダー金網やフェルトを汚すために均一な
シートが作fないし、又メーキングローラ一部又は生板
が伸びてローラー曲に密着せず生産性を著しく低下させ
ることになる。
ベントナイトの配合量は抄造スラリー固形分罠対して2
〜20重量%でなければならない。膨潤度が本発明の範
囲内において小さい場合は多い方が好ましいし、大きい
場合はその逆が好ましい。
2重量%以下では効果が期待でさないし、20重量%以
上では膨潤度が太き過さた場合と同様な現象を呈して好
丑しくない。なお粒度は150メツシユ以下にすること
が使用上好ましい。
本発明におけるパルプ配合量は抄造スラリー固形分に対
して1〜8本鎗チでなければならない。
1重量%未満では粒子状物質の捕捉性が低下し、8重量
%より多くては製品の難燃性を損うし、又層間剥離を増
長するので好ましくない。
パルプの?mMとしては天然1合成いづれの・ぐルプで
もよい。天然パルプは、針葉樹、広葉樹からの未晒、晒
パルプが主として用いられるが、ワラ。
竹、木綿、麻、ラミー、こうぞ、みつまた等から得られ
るパルプも使用できる。又新聞紙や紙袋。
タンボール箱等から得られる回収故紙も使用できる0 カナディアンフリーネスとしては30〜750Mが好筐
しく、より好ましくは50〜300dである。
合成パルプとしてはポリオレフィン糸パルプ。
例えばs’wp(三井ゼラバツク製ポリエチレン系パル
プ)やポリアラミド糸パルプ、例えばケプラ/<ルグ(
デュポン製)が使用できるし、又これ等に形状が類似し
たフィブリル状の物質であれば何でもよい。
本発明における繊維状無機物質としては太さ3〜15μ
m、長さ01〜10mで、石綿以外であれば天然のもの
でも人造のものでもよい。
人造繊維状無機物質としては、ガラス系繊維、例えば一
般的なAガラス、Eガラス繊維があり、又酸化ジルコニ
ウムを添加した耐アルカリガラス繊維があり、ざらにン
ラス繊維、スラグウール。
ロックウール、セラミック線維等も用いることができる
し、又該#I&維等の2種以上を組合せて使用してもよ
い。
かかる繊維状無機物質は、他の物質との相乗作用によっ
て抄き上げ時のセメント等の粒状物質の捕捉性向上に%
に効果的であり、その効果は長さが短かい方が太きい。
従って繊維状無機物質の長σは1抄き上げる時の長さ、
即ち製品中の長さを意味し、原料の長さではない。原料
の長さはJO■以上あっても、ミキサー、パルパー、チ
ェスト等で折損し、60%以上が0.1〜10隨、好ま
しくld1〜5寵になればよい。繊維の太さは直径が円
換算で3μ未満でVi戸水性が異常に悪化し、又健康障
害上もよくないと言われている。15μ以上では効果が
ない。配合JI!Lは抄造スラリー固形分に対し、て0
.5〜10重量%、好1しくけ1〜5重量%である。0
.5係未満では効果が乏しいし、10重量%より多くて
はグリーンシートが硬くなり過ぎてメーキングロールへ
の治水性が恕<、又シート状へ展開する場合にひび割れ
や層間剥離が起こりやすく、文型付は性も不良となる。
凝集剤は一般的な凝集剤でよい。有機系、無機系、ある
いはアニオン、ノニオン、カチオン、いづれのイオン性
のものでもよいが、セメント凝集剤として一般に用いら
れているアニオン系高分子凝集剤が好1しく用いられる
凝集剤の使用量は水硬性無機物に対して50〜500 
ppmが好ましい。50 ppm未満では効果が乏しく
、500ppmを越えてVi凝集力が強すき゛て凝集体
が大きなブロック状になったシ戸水性が良過ぎてヘッド
差がとれないなどのために均一なシートを作ることがむ
づかしい。さらに、フェルトを汚染し生産性を損う結果
となる。
以上の如く、特定したベントナイト、パルプ、繊維状無
機物、凝集剤をそれぞれ特定した鼠で組合せることによ
ってのみ、石綿なしの系での水硬性湿式抄造製品の製造
における第2の問題点である水硬性無機物等の粒状物質
の捕捉性不足、さらにメーキングロールよりシート状へ
展開時のひび割れ、層間剥離、型付は性及び表面性不良
等を解決することが可能となった。
その理由は判然としないが、それぞれ−≠品の効果から
予想されるよシも鴬くべき大きな効果を呈することより
考えて、相乗作用があるものと思われる。
石綿は既述の如く秒置性向上と共に製品の補強の役割を
有している。石綿のない場合は一般に補強繊維の組合せ
が必要であり、本発明においても公知の補強用繊維を使
用する必要がある。
補強用繊細は水硬性無機質硬化体の弱点である引張シ、
曲げ、衝撃強度を向上させるものであるが、特に引張り
、曲げ強度の向上が重をである。
そのための繊維が具備すべき条件は、繊維の引張強度、
ヤング率が高いこと、セメント等の水硬性無機質との接
着がよいこと、耐アルカリ性があること、健康上無簀で
あること、さらに安価であることが望ましい等である。
上記条件を満たす最も好ましい補強用繊維はポリビニル
アルコール(以下PVAと略記)系繊維であシ、さらに
ポリアクリルニトリル系繊維も好ましく用いられる。そ
のほかアミド系、アラミド系繊維、カーボン繊維、耐ア
ルカリガラス繊維等も用いることが出来る。これらの補
強用繊維の引張り強度はデニール当シ5g以上、ヤング
率はデニールあた。99(1’以上が必要である。
又化学的、物理的手段にて表面が改質されて水硬性無機
物との接着性が改善されたものであれば、本来疎水性で
接着性の悪い繊維たとえばポリオレフィン系繊維でも強
度、ヤング率が前述の値以上であれば使用できる。配合
量は抄造スラリー固形分に対して0.5〜5重量%、好
ましくは1〜3重量−でなけれはなI2ない。05重景
−未満では補強効果がなく5重量%を越えると分数不良
となり均一なソートが得られないうえに高価となる。
さらに繊度は0.1〜20デニールが好ましい範囲であ
る。又アスペクト比(繊維の直径と4a維長の比)は2
00〜900が分散性、補強柱の兼合いで好ましい範囲
である。
本発明で使用できる水硬性無機物としては次のようなも
のがある。代表的なものはポルトランドセメントである
。ポルトランドセメントには普通ポルトランドセメント
、中庸熱ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、超早強ポルトランドセメント、白色ポルトランド
セメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントがある。混合
セメントとしての高炉セメント、シリカセメント、フラ
イアンシュセメントがある。特殊セメントとしてのアル
ミナセメント、超速硬セメント、コロイドセメント、油
井セメントが用いられる。その細石こう音用いた半水セ
ラコラ及び水和セラコラとスラグとの混合水硬性物、マ
グネシアなども用いることも可能であるが、基本的には
水硬性無機物であればいづれでもよい。
又目的に応じ水硬性無機物の一部を他の物質に置きかえ
ることも可能である。例えば膨張性混和材としてのカル
シウムサルホアルミネート等石灰系のもの、軽量化剤と
してのパーライト、シラスバルーン、その他硅砂シラス
、マイカ、蛇紋岩、炭カル、クレー、カオリン、タルク
、バーミキュライト、シリカ、セビオライト、アクパル
ジャイト等を用いることができる。
D 本発明の効果、用途 以上述べてきた如く本発明はベントナイト、パルプ、補
強用繊維、繊維状無機質、凝集剤のそれぞれ特定した材
料を、特定の方法で使用し、かつ特定の範囲内にて複合
することによシ、それぞれの特性に材料間の相乗作用に
よる効果が加わって高生産性で高性能の石綿なしの水硬
性湿式無機質抄−1fXl!!品を提供することに成功
したものである。
本発明によって得られるかかる石綿を含有しない水硬性
無機質抄造製品は、従来からの石綿含有製品の代替とし
て利用できるのであるが、石綿を含有していないという
ことでその用途は史にひろがることが期待できる。
用途例を記載するならば、波形無石綿板、アンケル等の
屋根材、無石綿平板、パーライト版、パルプセメント板
、サイディング材、カーテンウオール、耐火間仕切壁、
外壁パネル等の建築物、船舶等の内外装材、あるいは無
石綿前等があるOE 実施例 以下実施例をもって本発明を説明する。
実施例−1 ららかじめ水に浸漬し膨潤せしめた膨潤度4のベントナ
イトとカナディアンフリーネス130 KlのNUKP
 (針葉樹未晒パルプ)を白水を入れたスラツンヤー付
パルパーに添加し、約2%の磯度として10分間攪拌し
た。
しかる後繊維状無機物である平均直径4μのスラグウー
ル及び補強用繊維でらるPVA繊維を同時に添加し、2
分間攪拌した。
スラグウールはあらかじめパルパーに投入してシェアー
を加えた後、ふるい分けして0.5〜2mにしたものを
使用した。
又PVA繊維繊維線6繊1.6 テ= −ル、強度12
.5f/dr (drはデニールノ略)、ヤング率32
09/r。
繊維長!5m+のものを使用した。
かかる水分散液に水硬性物質であるポルトランドセメン
トを添加し、5分間攪拌した後にチェストに移送し、約
1209/71の抄造用スラリーとじた。
該抄造用スラリーをアニオン系凝集剤(市川毛織のIK
フロックT−210)及び必碩量の白水を添加しつつ、
抄造槽(バット)へ導入して60メツシユの丸網上に抄
き上げ、メーキングローラーに巻き取り、切断後の生板
2に50に9/crAで加圧成型した。養生条件は50
℃、24時間の加熱養生後、気乾状態で4週間放置とし
た。
配合量及びデーターを表−1に示した。該衣中に示した
分散性は、繊維状物質の分散状態を意味し、抄造スラリ
ーヲ丸網へ抄き上ける際の丸網ネット上のデコボコ状’
r6 k E43.%し、デコボコの少ない非常に良好
な分数状態を◎、デコボコの多い分散不良状態ヲ×とシ
2、その間を2ランクr(わけて○、△とした。バット
水位(d充分均一なシートを抄き上げ可能な場合を◎、
水位がtlとんど取れずに均一なシートしか出来ない場
合及びV水が悪過ぎてバットより抄造スラリーがオーバ
ーするような状態を×、その中間のランクを○、Δとし
て定性的に判断した。又ポルトランドセメント等の捕捉
率(%)は抄造槽内の抄き上げ前のスラリー濃度(Wl
)と丸網を通して排出されたt[水儂度(Wl)からメ
ーキングロール後の生板を手で層間を剥離させることK
より定性的に判定した。剥離方向に力を加えても眉間が
不明確で剥離しにくい状態をO1簡単に剥離する状態を
×1その間を2ランクにわけて○、△としだ。
型つけ時のひび割れはメーキングロール後の生板に通常
の波形成型を施してひび割れ状態を観察した。
曲は強度はJISA12)081−建築用ボード類の曲
げ試験方法」によシ測定し、縦方向と横力向の平均値で
示した。水硬性物質等の捕捉性が変わると補強繊維の配
合量が夾質的に変わることになるので、真の補強性を比
較するために歩留り補正した曲げ強度を示した。
衝撃強度はJISK−7110のIzod試駁法により
縦方向のみをノツチなしで測定した。
比較例−1〜7 配合量及び測定データーを表−1に示したが、比較例−
1〜4は本発明を構成する物質のうち水硬性物質以外の
5種の成分のうちいづれか1棟が欠けた場合であり、比
較例−5〜7は2株欠けた場合で、本明細掛記載の公知
の技術に属する0参考例−1 石M6D1.3%、未叩解NUKP2%、残部ホルトラ
ンドセメントよりなる配合組成の石M & k 英施例
−1と同じ抄造機にて抄造し、ε刃側とj−だ。
表−1より実施例−1は比較例に比しすぐれた抄造性と
物性を有し、石綿を使用した参考例−1と同等ないしそ
れ以上であることが1目瞭然である0 逆に本発明の構成吸素が一つでも欠けると、石綿並の抄
造性及び物性を得ることは出来ない。なお比較例−6〜
8に公知技術に属するものであるが、こね寺と比較する
と本発明の効果がいかに太きいかが理解出来る。
実施例−2〜3、比較例−9〜10 実施例−1中のベントナイトの配合量f 3%(実施例
−2)、8チ(実施例−3)、1チ(比較例−9)、1
5%(比較例−10)としたこと及び補強繊維として高
強力アクリル繊維(強度B、5 ?/dr 、 −V 
フグ率150り/dr)’i<使用した以外は全て実施
例1と同方法で抄造した結果を表−2にまとめた。
表  −2 註)比較例−10の場合、P水が悪過ぎて連続運転がむ
づかしかった。
実施例以外は何等かの問題があり好ましくない。
実施例−4〜5;比較例−11〜12 実施例−1中のN U K J−’のカナティアンフリ
ーネスを200 Illにした上で配合−1を2%(実
施例−4)、7%(実施例−5)、0.5%(比較例−
11)、10%(比較例−12)とした以外は全て実施
例−1と同一方法で抄造した結果を表−3にまとめた。
表  −3 実施例はいづれも満足すべき結果であるが、比較例は何
等かの問題がある。なおパルプの多い比較例−7は水硬
性無機質板の特長である寸法安定性が著しく不良となり
好ましくない。
実施例−6〜7;比較例−13〜12 )実施例−1中のスラグウールの配合量を2%(実施例
−6)、8%(実施例−7)、0.2%(比較例−13
)、15%(比依例−12))とした以外は全て実施例
−1に従って抄造した結果を衣−4に示した。
表  −4 比較例−13は繊維状物質の分散が慈く、補強性が低下
し、又ポルトランドセメント等の捕捉性が不満足である
。比較例−12)は生板が硬く、眉間剥離が起こり型伺
は性不良である。又メーキングロールよりソート状へ展
開する時にひび割れ現象を呈した。
実施例−8;比較例−15 実施例−1においてベントナイ]・の膨憫度を8、配合
量を3%、とした以外は実施例−1と全く同方法にて抄
造した(実施例−8)。実施例8においてベントナイト
のみ加時期をボルトランドセメントと同時に添加する以
外は実施例−8と全く同方法にて抄造した(比較例−1
5)。それぞれの結果を表−5に示した。
表  −5 実施例の方法に従ってベントナイト全添加すると補強繊
維等の繊維状物質の分散性が良好であるが、ベントナイ
トの添加j11序を変えた比較例−15の場合は分散性
か慈<、イぶって補強効果も低下し、又F品の表面性も
よくなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ベントナイトが抄造スラリー固形分に対して2〜
    10重量%(以下特に断らない限り抄造スラリー固形分
    に対する重量%)、パルプが1〜8%、補強用繊維が0
    .5〜5%、天然または/および人造繊維状無機物が0
    .5〜10%、凝集剤が50〜500ppm(対水硬性
    無機物)、残部が主として水硬性無機物よりなる水硬性
    無機質抄造製品 (2)ベントナイトの膨潤度が2〜10である特許請求
    の範囲第1項記載の水硬性無機質抄造製品 (3)補強用繊維の繊度が0.1〜20デニール、アス
    ペクト比200〜900、引張り強度が5g/デニール
    以上、ヤング率が90g/デニール以上である特許請求
    の範囲第1ないし第2項記載の水硬性無機質抄造製品 (4)補強用繊維がポリビニルアルコール系及びポリア
    クリロニトリル系繊維である特許請求の範囲第1項ない
    し第3項記載の水硬性無機質抄造製品(5)天然または
    /および人造繊維状無機物の直径が3〜15μm(円換
    算)、長さが0.1〜10mmである特許請求の範囲第
    1項ないし第4項記載の水硬性無機質抄造製品 (6)パイプのカナディアンフリーネスが30〜750
    mlである特許請求の範囲第1項ないし第5項記載の水
    硬性無機質抄造製品 (7)1〜8%のパルプ水分散液に2〜10%のベント
    ナイトを添加するか、ベントナイトの分散液にパルプを
    添加するかして攪拌分散した水分散液に、0.5〜5%
    の補強用繊維、天然または/および人造繊維状無機物0
    .5〜10%を添加し、攪拌分散した分散液に残部の主
    として水硬性無機物を添加してなる抄造スラリーを50
    〜500ppm(対水硬性無機物)の凝集剤を添加しつ
    つ抄造することを特徴とする水硬性無機質製品の湿式抄
    造方法(8)ベントナイトの膨潤度が2〜10である特
    許請求の範囲第7項記載の水硬性無機質製品の湿式抄造
    方法 (9)補強用繊維の繊度が0.1〜20デニール、アス
    ペクト比が200〜900、引張り強度が5g/デニー
    ル以上、ヤング率が90g/デニール以上である特許請
    求の範囲第7ないし第8項記載の水硬性無機質製品の湿
    式抄造方法 (10)補強用繊維がポリビニルアルコール系及びポリ
    アクリロニトリル系繊維である特許請求の範囲第7ない
    し第9項記載の水硬性無機質製品の湿式抄造方法 (11)天然または/および人造繊維状無機物の直径が
    3〜15μm、長さが0.1〜10mmである特許請求
    の範囲第7ないし第10項記載の水硬性無機質製品の湿
    式抄造方法 (12)パルプのカナディアンフリーネスが30〜75
    0mlである特許請求の範囲第7ないし第11項記載の
    水硬性無機質製品の湿式抄造方法
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