JPS6161318A - 断路器・接地装置の点検補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は発電所あるいは変電所設備の１つとして使用さ
れている断路器・接地装置の点検補修方法に関するもの
である。

（従来の技術） 一般に、発電所あるいは変電所設備の１つであるＩＪＪ
ｉ路器あるいは接地装置の電極部及び機構部の良好な動
作を維持するために、接触子の接触面及び機構部の摺動
軸受部には、摩擦による摺動抵抗軽減策として□滑油を
塗布しているが、断路器あ−るいは接地装置の電（本部
及び機４１が部は屋外に露出設置されている関係上、特
に潤滑油塗布部は塵埃　−が付着凝固したり、風雨によ
って潤滑油が流出、揮発したりして摩擦すなわち摺動抵
抗が増大し、この結果、断路器あるいは接地装置の開閉
時には、不完全投入、不完全接触又は開路動作不能とな
る場合がある。従って、良好な開閉動作を維持するため
に３年に１回の周期で定期的に断路器あるいは接地装置
の各部を点検、清掃し、接触子の接触面や機構部の摺動
軸受部に潤滑油を塗布している。

この定期点検は発電所あるいは変電所の停電を伴うとと
もに、人的経費も必要なばかりか、定期的に行う点検は
断路器あるいは接地装置の開閉動作を良好に維持する目
的で行なうので、開閉動作が良好なものまで点検するこ
とになり不経済である。

一方、新路器あるいは接地装置が悪環境下に設置されて
いる場合は、３年周期の窓明点検以内で前記摺動抵抗が
増大し点検前に断路器あるいは接地装置の前記開閉動作
が不良となる場合や、電力需要の関係で停電がとれず、
３年周期の点検が繰延べされる場合もあって、そのため
開閉動作不良となる問題がある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来の断路器あるいは接地装置の各部を定
期的に点検清掃し潤滑油を塗布するという方式に存する
問題点、ずなわち発電所あるいは変電所の停電を伴うと
ともに人的経費も高くなり、点検不要なものまで点検し
なければならないという不経済、さらに点検前に断路器
あるいは接地装置の開閉動作不良が生じたり、電力需要
の関係で停電がとれず点検が繰延べされたりする問題点
を解決しようとしている。

発明の構成 （問題点を解決するだめの手段） 第一発明は前記問題点を解消するため、断路器・接地装
置の開閉操作時において発生する開閉動作抵抗を測定し
、該開閉動作抵抗が一定の基準を越えたとき、断路器・
接地装置の点検補修をするという方法をとっている。

又、第二発明は断路器・接地装置の開閉動作抵抗を測定
し、該測定動作抵抗が局部的に一定の基準を越えたとき
、それを異常箇所と判断して断路器・接地装置の点検補
修を行なうという方法をとっている。

（作用） 第１発明は前述した方法により、断路器・接地装置の点
検補修を定期的に行なわなくても良く、点検補修の必要
なものだけＲ３ａ時に行なえる。又、定期点検に伴う停
電もなくなり、さらに点検前に発生ずる断路器・接地装
置の開閉動作不良が抑制され、従って点検補修が合理的
、経済的に行なわれる。

又、第二発明は前述した作用に加えて、断路器・接地装
置の故障箇所が判明し、点検補修がより合理的に行なわ
れる。

（実＃Ａ例） 以下、本発明の断路器・接地装置の点検補廐方法に使用
される動作診断管理装置を断路器に具体化した一実施例
を第１図から第６図について説明する。

基礎上に立設固定された架台１の上端部には、溝型状を
なすベース２が水平に架設固定され、該ベース２の両端
上面には支持碍子３及び４が立設固定され、その上端部
には断路器の固定電極としてクリップ状をなす接触°子
５．６が支持されている。前記ベース２の中央部上面に
は回動支持軸７が回動可能に支承され、該支持軸７の上
面には支持碍子８が立設されており、この支持碍子８の
上端には前記接触子５，６に対し接離可能に対応する可
動電極９が水平に支持されている。このようにして、断
路器１０が形成されている。

一方、前記架台１の一側面には前記回動支持軸７、支持
碍子８及び可動電極９を回動操作するための操作装置１
１が装着されており、該操作装置１１の内部に収容した
操作シリンダ１２により往復回動される出力軸１３と前
記支持碍子８の下端部との間には回転軸１４が連結され
ている。又、前記操作シリンダ１２には図示しない圧力
空気供給源から圧縮空気が電磁弁１５を介して供給され
るようになっており、該電磁弁１５の通電励磁にＪ：り
前記操作シリンダ１２に圧縮空気を供給して断路器１０
を開閉路動作するようになっている。

前記電磁弁１５には電流を測定し得る分流器が断路器１
０の開閉時間を測定するための開閉時間センサー１６と
して取着され、該電磁弁１５への通電時間を断路器１０
の開閉動作抵抗を測定する時間、すなわち開閉時間信号
ＴＳとして出力し得るようにしている。又、前記操作シ
リンダ１２には圧力変換器が該シリンダ１２の動作内圧
を検出する開閉圧力センサー１７どして取着され、該圧
力センサー１７から断路器１０の開閉動作抵抗の測定値
として開閉圧力信号ＰＳを出力するようにしている。さ
らに、前記回転軸１４と対応して架台１の上端部には、
可変抵抗器が断路器１ｏの開閉ストロークを検出する開
閉ストロークセンサー１８として取着され、該開閉スト
ロークセンサー１８から断路器１０の開閉動作抵抗の測
定値どして開閉ストローク信号ＳＳを出力するようにし
ている。

ところで、前述した断路器１０の開閉時間センサー１６
、開閉圧力センサー１７及び開閉ス１〜ロークセンサー
１８は断路器１０の開放動作抵抗及び閉路動作抵抗をそ
れぞれ独立して測定し１ｑるようにしており、開閉圧力
センサー１７は操作シリンダ１２のピストン側シリンダ
空内の圧力を検出することにより断路器の開放動作抵抗
を測定し、反対にロンド側シリンダ空内の圧力を検出す
ることにより断路器の閉路動作抵抗を測定し得るように
している。そして、この明ｌｌ１ｌｌ書においては説明
の便宜上断路器１０の開放動作又は閉路動作を開閉動作
というように包括的に述べている。

一方、各変電所には前記開閉時間センサー１６、開閉圧
力センサー１７及び開閉ストロークセンサー１８からそ
れぞれ出力される時間信号ＴＳ、圧力信号ＰＳ及び開閉
ストローク信号ＳＳを演算管理するデータ処理装置１つ
が装設されている。このデータ処理袋＠１９は、前記各
信号ＴＳ、ＰＳ。

ＳＳをアナログ最からデジタル口に変換するＡ−Ｄ変換
器２０と、デジタル口に変換された各信号ＴＳ、ＰＳ、
ＳＳに基づいて断路器１０の開閉動作抵抗を演算する制
御装置としてのマイクロコンピュータ２１と、断路器の
正常開閉時間Ｔｃ、正常開閉圧力曲線Ｌｌ）Ｃ１正常開
閉速度曲線Ｌｓｃをそれぞれ記憶しておくためのディス
ク２２と、さらに前記マイクロコンピュータ２１により
演算された測定開閉時間ＴＸに対する測定開閉圧力曲線
Ｌｐｘ、測定開閉速度曲線１　ｓｘ　（前記開閉時間信
号ＴＳと開閉ストローク信号ＳＳとにより決定される）
を前記正常開閉時間Ｔｃ、正常開閉圧力曲線Ｌｐｃ及び
正常開閉速度曲線Ｌｓｃとともに打ち出し表示する表示
手段としてのプロッター２３とにより構成している。又
、前記プロッタ−２３の他にディスプレイ（図示しない
〉を設けてもよい。

第３図に示ずように、一番目からＮ番目の変電所２４−
１．２４〜２、・・・２４−Ｎにはそれぞれ複数の断路
器１０−１．１０−２・・・１〇−Ｎが設置されていて
、各断路器の開閉時間センサー１６、圧力センサー１７
及び開閉ストロークセンサー１８はデータ処理装置１つ
にそれぞれ接続されている。

前記各変電所２４−１．２４−２・・・２４−Ｎは、こ
れらの変電所を集中的に管理する制御所２５に対しモデ
ム２６．２７及び通信線２８によって接続されている。

そして、この制御所２５内には前記各変電所から送られ
てきた開閉時間信号ＴＳ、開閉圧力信号ＰＳ及び開閉ス
トローク信号ＳＳに基づいて、断路器１０の開閉動作抵
抗を演算するデータ処理装置２９が設置されている。こ
のデータ処理装置２９は前述した変電所のデータ処理装
置１９と同様に、マイクロコンピュータ３０と、ディス
ク３１と、プロッター３２とにより構成されている。

前記制御所２５においては、図示しないが各変電所の特
定の断路器１０に対し開閉動作指令信号を発するように
なっている。

次に、前記のように４１４成し！ζ所断路の動作診断管
理装置に基づいて、断路器の補修点検方法を説明する。

今、例えば一番目の変電所２４−１内の断路器１０−１
が開閉動作され、時間センサー１６、圧力センサー１７
及び開閉ストロークセンサー１８からそれぞれ時間信号
ＴＳ、圧力信号ＰＳ及び開閉ストローク信号ＳＳが出力
されると、これらの信号はデータ処理装置１９、モデム
２６、通信線２８及びモデム２７を介して制御所２５の
データ処理装置２９に送られ、該データ処理装置２９に
より演算され、プロッター３２により打ち出し表示され
る。

この測定結果を第４図に基づいて説明すると、断路器１
ｏ−１の測定開閉時間Ｔ×は正常開閉時間Ｔｃと比較し
て、一定時間Δｔｌれていることが分る。又、測定開閉
時間＃Ａｌ　ｌ）Ｘは正常開閉圧力曲線Ｌｌ）Ｃと比較
して、Δｐだけ高い圧力でないと開閉動作を行なうこと
ができないことが分る。

ざらに、測定開閉速度曲線Ｌｓｘは正常開閉速度面る。

そして、同一の断路器１０−１について複数回の開閉路
動作の都度データ処理装ｂ】２９により測定開閉時間Ｔ
×、測定開閉圧力曲線Ｌｌ）Ｘ及び測定開閉速度曲線Ｌ
ｓＸを記憶しておくことにより、８５図に示すようなグ
ラフを打ち出し表示することができ、これらの測定デー
タに基づいて、測定開閉時間ＴＸが限界開閉時間１’−
ｍに達する時期を予測したり、測定開閉圧力曲線Ｌｌ）
Ｘが限界開閉圧力曲線Ｌｌ）ｍに達する時期を予測した
り、同様に測定開閉速度曲線ＬＳｘが限界開閉速度曲線
Ｌｓｍに達する時期を予測したりすることができ、従っ
て断路器１０−１の経年変化によるおおよその動作障害
発生時期を予測して、定期的に点検することなく、点検
の必要な時期を決定することができ、断路器の動作障害
の発生を未然に防止し点検の合理化を図ることができる
。

なお、前記測定開閉圧力曲線１ｐｘ、測定開閉速度曲線
１ｓｘは１００分の１秒単位でプロットされる。

又、第６図に示すように測定開閉圧力曲線Ｌｌ）Ｘが開
閉動作途中において急激な局部的変化を示し、許容線Ｌ
ｐを越えたような場合には、その異常圧力が測定開閉速
度曲線Ｌｓｘとの関係でどの位置ずなわち如何なる開閉
ストロークで起っているかが分り、こうして断路器の異
常箇所を発見することもできる。このように圧力曲線Ｌ
ｐＸと速度曲線ＬＳＸとを併用することによって、断路
器の異常箇所を発見できるが、これは開閉時間ＴＸとの
関係においてもおおよそ把握することができる。

一方、前述した制御所２５におけるデータの打ち出し表
示により、どの変電所のいずれの断路器がどのような動
作抵抗を示しているかを該制御所において判別すること
ができるが、これと同様の操作は各変電所に設置したデ
ータ処理装＠１つ・によっても変電所内のどの断路器が
如何なる動作抵抗を示しているか判別することができる
。

次に、本発明の別の実施例を説明する。

前記実施例では、各変電所内にそれぞれデータ。

処理装置１つを設けたが、これを省略することもできる
。この場合には制御所２５においてのみ各断路器１０の
データを打ち出し表示することができる。

又、前記実施例では操作装置１１内に操作シリンダ１２
を設けて断路器１０の開閉動作を行なうようにしたが、
該操作シリンダ１２に代えて直流電動憬により開閉動作
を行なうタイプの断路器に具体化してもよい。この場合
には、第７図に示すように、電動機の正常（限界）開閉
電流曲線Ｌｉｃ（Ｌ　１１１）と測定間ｆｎｎ凸曲ｉｔ
　Ｌ　ｉｘとの比較によって断路器の開閉動作抵抗の経
年変化を判別予測することができる。

さらに、本発明は次のような実施例で具体化することも
できる。

（１）断路器の開閉動作抵抗を測定するデータとして、
開閉時間Ｔｘのみを使用したり、開閉圧力曲線Ｌ　ｐＸ
、開閉速度曲線ＬＳＸあるいは開閉電流曲線１ｉｘのみ
を使用したりすること。

（２）データ処理装置１９．２９によるデータ表示は、
測定間開動作抵抗を示すデータのみにし、この測定デー
タと別途用意した正常なデータあるいは限界を表わすデ
ータとを比較して断路器の点検時期を予測すること。

（３）　ＷＴ路器あるいは接地装置の典型的な故障状態
、あるいはその他実際に起り得る、多数の開閉故障曲線
をディスク２２．３１に記憶しておきこれと測定データ
とを比較し、両者が近似したとき故障の表示を行なうよ
うにすること。

（４）又、本発明は前述したデータ処理装置１９゜２９
を省略して、例えば開閉時間センサー１６から送られて
くる開閉時間信号ＴＳをノートに記録しておき、この経
年増により断路器の点検補修を行うようにしてもよい。

発明の効果 以上詳述したように、本第−発明は発電所あるいは変電
所の停電を伴うことなく点検の必要な断路器・接地装置
のみを点検すればよく、従って人的経費を大幅に削減す
ることができ、ざらに動作障害の発生を未然に防ぐこと
かできる効果がある。

又、第二発明は断路器・接地装置の故障箇所を合理的に
点検補修することができ、第一発明と比較して一層の点
検合理化を図ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用される動作診断管理装置を具体化
した路体正面図、第２図は断路器のみの斜視図、第３図
は断路器等の動作診断管理装置全体を示ず路体平面図、
第４図〜第６図は開閉動作時間と開閉圧力曲線及び開閉
速度曲線との関係を示すグラフ、第７図は開閉時間と開
閉速度曲線及び開閉電流曲線の関係を示すグラフである
。 １０・・・断路器、１２・・・操作シリンダ、１４・・
・回転軸、１５・・・電磁弁、１６・・・開閉時間セン
サー、１７・・・開閉圧力センサー、１８・・・開閉ス
トロークセンサー、１９．２９・・・データ処理装置、
２１゜３０・・・マイクロコンピュータ、２３．３２・
・・プロッター、２４−１．２４−２・・・２４−Ｎ・
・・変電所、２５・・・制御所、ＴＳ・・・開閉時間信
号、ＰＳ・・・開閉圧力信号、ＳＳ・・・開閉ストロー
ク信号、ＴＸ・・・測定開閉時間、Ｌｌ）Ｘ・・・測定
開閉圧力曲線、ＬＳＸ・・・測定開閉速度曲線、１−ｉ
ｘ・・・測定開閉電流曲線、Ｔｃ・・・正常開閉時間、
ＬＳＣ・・・正常開閉速度曲線、Ｌｌ）Ｃ・・・正常開
閉圧力曲線、Ｔｍ・・・限界量閉時間、Ｌｐｍ・・・限
界開閉圧力曲線、ｌｓｍ・・・限界開閉速度曲線。 特　許　出　願　人　　中部電力　株式会社日本碍子　
株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、断路器・接地装置の開閉操作時において発生する開
   閉動作抵抗を測定し、該開閉動作抵抗が一定の基準を越
   えたとき、断路器・接地装置の点検補修をすることを特
   徴とする断路器・接地装置の点検補修方法。 ２、前記開閉動作抵抗は、断路器・接地装置の開閉時間
   、開閉圧力又は開閉電流として測定され、この測定デー
   タが限界開閉時間、限界開閉圧力又は限界開閉電流に達
   したとき、断路器・接地装置の点検補修を行なうように
   した特許請求の範囲第１項記載の断路器・接地装置の点
   検補修方法。 ３、前記開閉動作抵抗は、測定開閉時間と測定開閉スト
   ロークとにより決定される測定開閉速度曲線、測定開閉
   圧力曲線又は測定開閉電流曲線として測定され、この測
   定データが限界開閉速度、限界開閉圧力又は限界開閉電
   流に達しあるいは越えたとき、断路器・接地装置の点検
   補修を行なうようにした特許請求の範囲第１項記載の断
   路器・接地装置の点検補修方法。 ４、断路器・接地装置の開閉動作抵抗を測定し、該測定
   動作抵抗が局部的に一定の基準を越えたとき、それを異
   常箇所と判断して断路器・接地装置の点検補修を行なう
   ことを特徴とする断路器・接地装置の点検補修方法。 ５、前記開閉動作抵抗は、開閉時間と開閉ストロークと
   によって決定される開閉速度曲線及び開閉圧力曲線とし
   て測定され、これらの曲線をもとに局部的な異常箇所を
   判断する特許請求の範囲第４項記載の断路器・接地装置
   の点検補修方法。