JPS6155475A - 液圧機器の空気抜きプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は液圧機器内に存在する空気を外部へ逃がすため
の空気抜きプラグに関し、特にそのプラグ内部に形成さ
れる空気通路の改良に関するものである。

従来の技術およびその問題点 液圧機器内、例えば油圧シリンダ内に空気が存在してい
ると、空気の圧縮性のために油圧シリンダが円滑に作動
しないため、配管作業時あるいは何等かの理由で油圧シ
リンダ内に空気が入った場合には、それを抜いてやる必
要がある。その空気抜きのために、従来より油圧シリン
ダ等の液圧機器の内側と外側とを連゛通させる連通孔に
、空気抜きプラグを配設することが行われている。この
空気抜きプラグの代表的なタイプとして、上記連通孔に
形成された雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、その雄ね
じ部に隣接して形成された弁部とを備えたものがあり、
通常は、この弁部がプラグの締込みにより上記連通孔に
形成された座部に押しイ」けられて、その連通孔を液密
に閉塞する役割を果たす。そして、このような空気抜き
プラグの内部には、軸方向および半径方向に互いに連通
ずる状態で軸方向穴および半径方向穴が形成され、プラ
グを緩めることにより上記弁部が座部から離間させられ
た状態においては、これら軸方向穴および半径方向穴が
シリンダ内に存在する空気を互いに協（［Ｆ］ｊして外
部へ逃がす空気通路を構成する。

従来、このような空気抜きプラグにおいては、雄ねじ部
と弁部とに跨って軸方向穴が形成され、その一端が弁部
とは反対側に開口させられる一方、弁部側においては行
き止まり形態とされ、その行き止まり部分に連通ずるよ
うに弁部に半径方向穴が形成されていた。しかし、この
ように弁部に半径方向穴が形成されていると、プラグの
締め付けによって弁部が連ｊｍ孔の座部に押し付けられ
るとき、その押イ」け時の圧縮応力を受けて半径方向穴
が変形し易く、更には弁部にも変形を来して、その弁部
と座部とのシール性が低下する問題があった。

解決手段 本発明は、このような問題を解決するために為されたも
のであって、その要旨とするところは、前述のような雄
ねじ部と弁部と軸方向穴および半径方向穴とを備えた空
気抜きプラグにおいて、その半径方向穴を弁部ではなく
雄ねじ部に形成したことを特徴とする。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図および第２図には、本発明の一実施例である空気
抜きプラグ１０の全体が示されている。

この空気抜きプラグ１０は軸状のねじ部材であって、中
間部に雄ねじ部１２を備え、その一方の側には軸部１４
を挟んで、回転操作用の工具係合部として六角部１６と
ホースを接続するための継手部１８とが形成され、他方
の側には弁部２０が形成されている。この弁部２０は、
１．１［ねじ部１２と同心的にかつそれより小径に形成
され、先端側部分に先細りのテーパ部２２を備えている
。そして、このプラグ１０のΦｆｉｌ心線に沿って軸方
向穴２４が形成されている。この軸方向穴２４は、継手
部１８において外部に開口するとともに、その継手部１
８、六角部１６．軸部１４および雄ねじ部１２に跨って
形成され、カイＬねじ部１２の弁部２０側の端部近傍に
おいて行き止まり形態とされている。

この軸方向穴２４の行き止まり部に連通ずる状態で、半
径方向穴２６が形成されている。この半径方向穴２６は
、雄ねじ部１２の弁部２０側に寄った部分に半径方向に
沿って形成され、雄ねじ部１２の外周部に開口させられ
ている。そして、雄ねじ部１２の半径方向穴２６が開口
する部分には、Ｕ字形の切欠２８が設けられ、第３図か
ら明らかなように、弁部２０の外周面と切欠２８の底面
とが連続した面を構成するようにされており、半径方向
穴２６は、この切欠２８の底面に開口している。

以上のような空気抜きプラグ１０は、油圧シリンダ等の
液圧機器、例えば自動車のブレーキ装置のホイールシリ
ンダ内に存在する空気を外部へ逃がすために、そのホイ
ールシリンダのシリンダ本体３０の壁部を雪道してシリ
ンダ本体３０の内側と外側とを連通させる段付き状の連
通孔３２に組み込まれる。この連通孔３２の大径部分に
は雌ねじ部３４が形成されており、この雌ねじ部３４に
プラグ１０の雄ねじ部１２がねじ込まれるのである。そ
して、通常は連通孔３２の段付き部分に形成されたテー
パ状の座部３６に弁部２０の先端テーパ部２２が押付け
られることにより、連通孔３２が液密に閉塞された状態
に保たれるが、シリンダ本体３０内に作動油を封入する
とき、或いは作動油の封入後に何らかの理由でシリンダ
本体３０内に空気が入り込んだ時には、空気抜きプラグ
１０を緩めて座部３６から弁部２０を離し、かつ例えば
前記継手部１８にホースを接続して、そのボースを所定
の油容器内に浸漬させた状態でピストンを移動させるよ
うにすると、作動油中に気泡状に存在する空気が作動油
とともに、弁部２０と座部３６との隙間から切欠２８．
半径方向穴２６゜軸方向穴２４、更に前記ホースを経て
外部へ逃がされ、シリンダ本体３０内の空気抜きを行う
ことができる。

そのような空気抜き操作が終了すれば、六角部１６にス
パナ等を係合させてプラグ１０をねじ込み、弁部２０の
テーパ部２２を連通孔３２の座部３６に押し付けた状態
とする。このとき、その押圧の反力として弁部２０には
圧縮力が作用するが、従来とは異なり、この弁部２０に
は半径方向穴２６が形成されておらず、半径方向穴２６
は弁部２０より大径でかつテーバ部２２からより遠い雄
ねし部１２の弁子２０例の端部近傍に形成されているた
め、プラグ１０を強く締めイ」けでも半径方向穴２６に
ば座部３６からの圧縮力が直接には作用せず、その圧縮
力ば主に１１１；ねし部１２と雌ねじ部３４とによって
受けられることとなり、半径方向穴２６が変形させられ
る心配がない。また、弁部２０に半径方向穴２６が存在
しないため、弁部２０の圧縮応力に対する強度が高めら
れ、強い締込みによっても弁部２０が変形することがな
く、座部３６との間のシール性が良好に保たれるのであ
以上、本発明の一実施例を説明したが、これは文字通り
例示であって、当業者の知識に基づき種々の変更、改良
等を施した態様で本発明を実施することができ、また適
用対象についてもホイールシリンダ等の油圧シリンダに
限られるものではなく、他の液圧機器にも有効である。

発明の効果 以上詳記したように、本発明は液圧機器内に存在する空
気を外部へ逃がす空気抜きプラグにおいて、軸方向穴と
半径方向穴とにより空気抜き通路を形成すると共に、そ
の半径方向穴を雄ねじ部に形成したことを特徴とするも
のであり、それによって半径方向穴の変形、ひいては弁
部の変形が防止され、液圧機器に形成された連通孔を有
効にシールすることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例である空気抜きプラグの正
面図とそれの取付状態とを併わせ示す図であり、第２図
はその空気抜きプラグの斜視図である。第３図は第１図
における■−■断面図である。 １０：空気抜きプラグ　１２：雄ねじ部２０：弁部　　
　　　　２２：テーパ部２４：軸方向穴　　　　２６１
半径方向穴２８：切欠 ３０ニジリンダ本体（液圧機器） ３２：連通孔　　　　　３４：雌ねじ部３６：鹿部 出願人　豊生ブレーキ工業株式会社 第１図 第２図 ｎ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 液圧機器内に存在する空気を外部へ逃がすために該液圧
   機器の内側と外側とを連通させる連通孔に配設される空
   気抜きプラグであって、 前記連通孔内に形成された雌ねじ部に螺合される雄ねじ
   部と、 該雄ねじ部に隣接して形成され、通常は前記連通孔に形
   成された座部に押し付けられて該連通孔を液密に閉塞す
   る弁部と、 当該空気抜きプラグの軸方向および半径方向に互いに連
   通する状態で形成され、前記弁部が前記座部から離間さ
   せられた状態において前記液圧機器内に存在する空気を
   互いに協働して外部へ逃がす空気通路を構成する軸方向
   穴および半径方向穴とを備えた空気抜きプラグにおいて
   、 前記半径方向穴を前記雄ねじ部に形成したことを特徴と
   する空気抜きプラグ。