JPS6153055B2 - - Google Patents

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JPS6153055B2
JPS6153055B2 JP55065713A JP6571380A JPS6153055B2 JP S6153055 B2 JPS6153055 B2 JP S6153055B2 JP 55065713 A JP55065713 A JP 55065713A JP 6571380 A JP6571380 A JP 6571380A JP S6153055 B2 JPS6153055 B2 JP S6153055B2
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JP
Japan
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light
eye
measurement
examined
light receiving
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JP55065713A
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English (en)
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JPS56161032A (en
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Reiji Hirano
Shigeo Maruyama
Yasuyuki Ishikawa
Isao Matsumura
Yoshi Kobayakawa
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6571380A priority Critical patent/JPS56161032A/ja
Publication of JPS56161032A publication Critical patent/JPS56161032A/ja
Publication of JPS6153055B2 publication Critical patent/JPS6153055B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は眼の視度即ち屈折力を測定するための
装置に関し、特に測定中に測定の障害となる事態
が発生した場合、その事を被検者に換起する装置
に関する。 眼科の基礎性能検査の1つとして、あるいは眼
鏡を調製するための資料を提供するために眼屈折
力計は広く使用されているが、最近は自動的に屈
折力を測定する測置が普及し始めている。 処で、被検眼を自動屈折計で測定している際中
に、被検者が眼を静止し切れずに動かしたり、あ
るいはまばたきしたり−この様な現象は幼ない児
童あるいは神経の過敏な被検者にはよくあること
である−、もしくはまつ毛が測定光束中へ侵入し
た場合、または測定装置が微動した場合、測定結
果は極めて大きな誤差を含んだり、あるいは異常
な数値を示すことになる。 既に、自動眼屈折計で測定中に、被検者がまば
たきをしたために測定結果に悪影響を与えるのを
避けるための方法を特開昭52−11694号が提案し
ているが、この出願の対象とする屈折計では被検
眼と共役になる条件をサーボ・システムに依つて
求めているため、まばたきをしている間は測定を
中断する方法を採用する。 これに対し測定を高速化する代償として、測定
動作を途中で中断するのが難しい構成の場合、平
均視度と乱視度及び乱視軸あるいはこれらに相当
する眼情報を算出する演算が行われなかつたり、
あるいは異常な値が算出されることになる。 本発明の目的は、正常な測定が行われなかつた
場合に被検者の注意を促すことにあり、殊に後述
する実施例に於いては、測定結果を表示するため
のテレビ受像器上に、測定に難点のあつた事を映
出させることで集中管理を可能にすると共に表示
情報の見落しを防止し、あるいは実施例の測定原
理に適合した異常の検知を説明するものである。 以下、自動眼屈折計の構成を説明した後、本発
明を特徴付ける構成を述べるものとする。 第1図で、Eは被検眼、Efは眼底すなわち網
膜、Epは瞳孔、Ecは角膜である。また1は固視
目標で、点滅する光源あるいは記号もしくは絵等
で被検者から離して配置する。2はダイクロイツ
クミラーで、第13図に透過率Tの特性の一例を
描くように、近赤外より長波長側の光を反射し、
それより短波長測光を透過する性能を有するもの
で、更に固視目標1を凝視する被検眼Eの視線に
対して斜設する結果、被検者はミラー2を通して
固視目標1を見ることができる。またこのミラー
2は、測定中に両眼がこの同一特性のミラーを通
して固視目標を見ることができる寸法もしくは構
造とするが、これに関しては特願昭53−88865で
述べた。 3は対物レンズで、ダイクロイツク・ミラー2
によつて分岐された光軸にレンズ光軸を一致させ
て配設する。ミラー2と対物レンズ3は対物光学
系を構成する。4は測定パターンの投影と検知に
係る部分であるが、この部分の詳細は後程、第6
図に従つて説明する。 5は第2のダイクロイツク・ミラーで、第14
図に透過率Tの特性の一例を描くように、赤外光
を反射し、それより短波長測光を透過する性能を
有する。6はビームスプリツター、7は穴あきレ
ンズで、第2図に描くように光軸に一致した穴7
aを有するが、穴の機能は後述する。 8は照準板で、照準用のマーク8a(第3図)
が描かれている。9はリレーレンズ、10はビジ
コンのような撮像管もしくは撮像素子列、11は
被検眼を照明する赤外光発光ダイオードで、筐体
外部に設ける。 以上の部材の共役関係は破線で描いているが、
被検眼前部例えば角膜面Ecと照準板8をミラー
2の反射面、対物レンズ3並びに穴あきレンズ7
に関して共役とし、照準板8と撮像管10の受光
面をリレーレンズ9に関して共役に配置する。従
つて撮像管10は被検眼前部に重ねて照準用マー
クを撮像する。 次に12は近赤外より長い波長の光を発する発
光ダイオード、13はピンホール13aを備えた
遮光板である。このピンホール13aは位置合わ
せ用のマークを形成するもので、ここでは光軸上
に1個設けているが光軸対称に複数個設けても良
い。そして遮光板13の位置は以下の通りに決め
るものとする。被検眼と対物光学系の位置関係が
適正の時で、また角膜を凸面鏡とみなした場合、
ピンホール13aを発した光線がビームスプリツ
ター6の反射面で反射し、第2のダイクロイツ
ク・ミラー5を通過し、対物レンズ3で収斂作用
を受けた後、ダイクロイツク・ミラー2の表面で
反射し、角膜Ecに向う。角膜Ecで鏡面反射した
光線はつづいてダイクロイツクミラー2の表面で
反射し、対物レンズ1によつて収斂作用を受け、
ダイクロイツク・ミラー5とビームスプリツター
6そして穴あきレンズの穴7aを通過して照準板
上にピンホールの像を結像する構成にしたもの
で、云い替えればピンホール13aをビームスプ
リツター6、対物レンズ3及びダイクロイツク・
ミラー2に関して角膜頂点と角膜面の曲率中心の
半分の位置(凸面鏡の焦点に当る)を共役し、照
準板8を対物レンズ3の後側焦平面に配すること
で、角膜で反射した光線を略平行光に変換し、対
物レンズ3で照準板8上に結像させるものであ
る。なお、被検眼前部(Ec)像は対物レンズ3
と穴あきレンズ7の合成屈折力で照準板上に形成
される。 以上の構成で、発光ダイオード11と12を点
灯すると、発光ダイオード11を発した不可視の
赤外・近赤外光は被検眼前部を照明するから、そ
こで散乱反射された光束はダイクロイツク・ミラ
ー2の表面で反射し、対物レンズ3で収斂され、
近赤外成分は第2のダイクロイツク・ミラー5を
透過し、更にビームスプリツター6を透過して穴
あきレンズ7の屈折力で一旦照準板上に結像し、
次にリレーレンズ9によつて撮像管10の受光面
に結線する。他方、発光ダイオード12を発した
赤外・近赤外光束はビームスプリツター5で近赤
外成分のみが透過して被検眼に向うが、ダイクロ
イツク・ミラー2は近赤外光を反射するから前述
の光学作用に従つて撮像管10の受光面にピンホ
ールの像を結ぶ。 第4図はテレビ受像器14を示し、この受像器
は撮像管10を含むテレビカメラと電気的に結合
されている。受像器のブラウン管等の表示画面は
被検眼前部の像と照準用マーク像8a′そして位置
合わせ用マーク像13a′を写し出す。ただし、こ
の場合は被検眼の瞳と照準用マーク8a′は位置ず
れしているので被検眼と対物光学系とのアライメ
ントが崩れており、位置合わせ用マーク像13
a′はボケているので被検眼と対物光学系の間隔が
不適正であることが操作者にわかる。 そこで被検眼に対し装置全体を水平・垂直方向
に、そして前後方向に調整すると第5図に描いた
状態にすることができる。 第5図では照準用マーク8a′と被検眼の瞳は同
心円状に並び、また位置合わせ用マーク13a′は
照準用マーク8a′の中心に位置し、鮮明な像とな
つている。 ここで付言すると、位置合わせ用マークがあれ
ば照準用マークは不要と思われるかもしれない
が、鏡面反射を利用した方法は感度が敏感過ぎる
ため、粗い調整をしておかないと位置合わせ用マ
ーク像を画面内に入れるために苦労することが多
く、その点照準用マークを併設すると便利であ
る。 以下、第6図に従つて眼屈折力の測定部の説明
をするが、以下の実施形態では3本の経線に対応
する3組の測定パターンを投射する方法を採用し
ているので、予め3本の経線を選んだ理由を説明
する。 被検眼に乱視がある場合、乱視における経線方
向による視度の変化が正弦波的に変化すると仮定
すれば視度は経線方向の角度の関数として次式で
表わされる。 D=Asin(2θ+α)+B (1) 変数D、θは視度及び経線方向の角度を各々表
わす。定数A、B、αは各々乱視度、平均視度、
乱視軸方向を表わすために使われる。(1)式の未知
数は3つなので少なくとも3つの経線方向での測
定値があれば(1)式を適用し、乱視度、平均視度、
落視軸方向の各値を任意の経線方向に対して求め
ることができる。測定する経線方向を3つに限度
せずそれ以上増すことにより、その内の任意の3
組で上記値を求め他の組合せで求めた値と平均化
することにより精度を向上できることはいうまで
もない。 第6図で、20は赤外発光ダイオード。21は
第9図に示すような開口21を有する絞り板で、
3光束を分離するのに役立つ。22はコンデンサ
ーレンズ、23は偏角プリズムで平面形状を第1
5図にそして側方から見た形状を第16図に示す
通りであり、各面に入射した光束を各々外側へ逸
らす作用を持つ。24は三光束スリツト板で、第
10図に示すように互いに120度をなす経線に垂
直なスリツト24a,24b,24cが設けられ
ており、これらスリツトが測定パターンとなる。
また、偏角プリズム23は三光束スリツト板24
に近接して配置するが、配置順序は逆でも良い。
25はリレーレンズ、26は三孔板で、第7図に
描くように3個の開口26a,26b,26cが
各経線に対応して配置される。27は別のリレー
レンズで、部材25,26と共に一体化されて光
軸方向へ移動可能である。28はリレーレンズ、
29は有孔鏡で、第8図に描く通り3個の開口2
9a,29b,29cを各経線に対応して備え
る。 30はリレーレンズ、32はリレーレンズ、3
3は開口絞り板で、第12図に描くように開口3
3aを備える。34はリレーレンズで、部材3
2,33と一体的に光軸方向へ移動可能で、レン
ズ25と27の合成屈折力をレンズ32と34の
合成折力と同一に選んだ結果、両ユニツトを結合
し、不図示の移送手段によつて一回の測定中に一
回だけ一方向へ単調に移送する。 35は第10図に描いた物と同じ三光束スリツ
ト板。36a,36bそして36cはオプテイカ
ルフアイバー束あるいはアクリル製導光棒等のラ
イトガイドで、各ライトガイドの一端は三光束ス
リツト板の各スリツト開口に接触して配され、他
端はフオト・トランジスターのような受光素子に
接着される。以上の光学配置によつて三光束スリ
ツト24と35は中継する部材に関して点Pと常
に共役が維持される。 また38はエンコーダのような測長器を有する
位置検出手段で、上述した可動ユニツトの軸上位
置を測定中、常に検出する。なお、ここでは可動
ユニツトとしてリレーレンズを移動しているが、
代りに三光束スリツト板を照明部及び測光部とと
もに軸方向へ移動しても良い。以降に作用を説明
するが、第6図に共役関係を示す光線は、三光束
スリツト板の任意のスリツトを発生した光束につ
いて示している。発光ダイオード20を点灯する
と赤外光は絞り板21を照明し、開口21aを発
した光束はコンデンサーレンズ20で三光束スリ
ツト板24上に集光する。その際、偏角プリズム
23の各面の作用で、各スリツト24a,24
b,24eを通つた光束はより有効に分離され、
リレーレンズ25で収斂作用を受け、各光束は三
孔板26の開口26a,26b,26cで規正さ
れて各光束が干渉するのを防いでいる。次いで3
光束はリレーレンズ27の通過後、一旦結像して
発散し、リレーレンズ28で収斂して有孔鏡の開
口29a,29b,29cを夫々通過し、第2ダ
イクロイツク・ミラー5で反射した後、再度結像
し、更に発散して対物レンズ3で収斂作用を受
け、ダイクロイツク・ミラー2で発散して点Pを
含む光軸に垂直な凹面上に測定パターン像を結
ぶ。今、点Pが眼底Efに一致していると仮定す
ると、眼底で散乱反射した光束は被検眼を射出し
て元来た光路を逆行し、ダイクロイツク・ミラー
2で反射して対物レンズ3によつて一旦結像し、
第2のダイクロイツク・ミラー5の反射に続いて
有孔鏡29の鏡面で反射し、リレーレンズ30に
よつてミラー31の後方で結像し、更にリレーレ
ンズ32、開口絞り板33、リレーレンズ34を
経て三光束スリツト板35上に結像し、各スリツ
ト35a,35b,35cを通つた光束はライト
ガイド36a,36b,36cを通つて受光素子
37a,37b,37cに入射する。その際、点
Pが眼底に一致していれば、三光束スリツト板2
4の測定パターン用スリツトの像は検知用三光束
スリツト板のスリツトに正確に一致して鮮明に結
像するから受光量は最大量となる。しかしなが
ら、点Pが眼底Efより前又は後にある時には検
知用三光束スリツト上に形成される測定パターン
像はボケているばかりでなく、経線方向にずれて
いるから受光量は低下するわけである。像が経線
方向にずれる理由は、結像位置が光軸を外れた軸
外光束で形成されるためである。測定開始ととも
に可動ユニツト25,26,27,32,33,
34を初期位置から移動すると、受光素子37
a,37b,37cは徐々に増加するが、乱視が
ある場合、3個の受光素子は同時にピーク値を検
知することはなく、順次ピーク値を取ることにな
る。 受光素子の出力は増幅器で増幅された後、ピー
ク検出器でピーク検出がなされる一方、位置検出
器38は常時位置検出信号をマイクロプロセツサ
ーの様な演算処理回路へ入力しているが、各出力
がピーク値に成つた時の各位置を、仮に−2.45、
−2.70、−1.85とする。 また受光素子37a,37b,37cの夫々に
対応した各スリツト35a,35b,35cの経
線は各々0゜、120゜、240゜であるとすると、(1)
式よりA、B、αは次の様に求まる。
【表】 眼の屈折状況を表わす方式としては種々の方式
があり、かつ緒々の付帯条件と共に求めるべきで
あるが、ここでは以下の方式を採用するものとす
る。
【表】 そして各値の単位はデイオプトリー、デイオプ
トリー、度である。但し、得られたこれらの演算
結果値は眼科分野に於ける慣例に従つて次の様な
変換が加えられる場合が多い様である。
【表】 この様に求められた結果が第5図に描く様にテ
レビ受像器に映出されるものである。 第17図は電気回路例で、受光素子37a,3
7b,37cはフオト・トランジスタで示し、
Vccは定電圧源を示す。各フオト・トランジスタ
37a,37b,37cからの出力信号は増幅器
45a,45b,45cで信号増幅されて、アナ
ログ−デジタル変換器を含むピーク検出器46
a,46b,46cに入力されてピーク値の検知
がなされる。38は第6図の位置検出器に相当
し、47はマイクロプロセツサーで、(1)式に応じ
て演算を行う機能を持つ。 一方、撮像管10による被検眼前部の像及び照
準用と位置合わせ用のマーク像に相当するビデオ
信号はテレビカメラ48から出力(x)されこの
信号は第17図に示すように映像信号Vsig、垂
直同期信号Vsync、水平同期信号Hsyncより成
り、混合回路49を経てテレビ受像器14に入力
される。このときビデオ信号χは同期分離回路5
0で映像信号と同期信号に分離され、演算処理回
路47で計算並びに判別されたデータは、表示制
御回路51と文字発生器52からのデジタル信号
としてオアゲート53により複合されて文字信号
yとなる。この文字信号は混合回路49のもう1
つの入力信号として扱われ、ビデオ信号χと文字
信号yとは表示制御回路51からの切換信号zに
より混合されて新しい混合信号wとなり、テレビ
受像器14に入力され、その表示は第5図の如く
画面の上部に被検眼前部の像として、また下部に
測定結果データとして写し出される。なお、数字
や文字の配列は任意に選択できる。 第18図は上述の信号波長の一例を示してお
り、横軸は時間軸で縦軸は電圧を表わし、通常、
映像信号Vsigのレベルは0〜1.0V、同期信号
Vsync、Hsyncのレベルは0.2〜0.3V程度であ
り、文字信号yの映像レベルは0.5〜1.0Vであれ
ば背景が黒地で、白抜きの文字がブラウン管上に
表示される。なお、ビデオ信号によつて文字、数
字、記号、模様等をテレビ受像器に映出させる方
法は、既に特公昭46−38925号で知られている。
また第17図の54はプリンターで、顧客カード
55をプリンターに挿入し、テレビ受像器14の
測定結果を確認してレリーズボタン54aをレリ
ーズすると、カード55の空欄に測定日付と測定
結果が印字される。 以上、一例を示した様な屈折計で、被検者がま
ばたきをしたり、視線の方向を変えるなどの不都
合な事態が起きた場合、本発明は次の方式で測定
を検証している。 (1) 受光素子からのアナログ情報によつて測定の
正常ぴ異常を判別する。 (2) 受光素子からのアナログ情報をデジタル変換
後、デジタル情報によつて正常、異常の判別を
加える。 (3) 夫々デジタル変換した後、それらのピーク検
出時点で判別を加える。 (4) ピーク検出と同時にピークとなる位置を検知
し、これに判別を加える。 (5) (1)式に従つて求めたA、B、の値から判別す
る。 (6) A+B、−2A、α+45の値から判別する。 その際、比較の基準としては、屈折力計に個有
の測定範囲を外れた値、あるいは眼科の常識を外
れた値、あるいは検出値相互の不均衡度等が使用
される。 次にまず第(1)の判別方法を第17図に従つて説
明すると、図中で、各増幅器45a,45b,4
5cとピーク検出器46a,46b,46cの間
から出力が取出され、比較器201a,201
b,201cに入力されるが、これら比較器には
判別制御器202からの基準信号203が入力さ
れて、各比較器で信号の大小の判別がなされる。
この時の基準信号は例えば次の様に選択される。
一般に眼底の反射率は人種や年令などによつて異
なるが、測定中によく起きるまばたきに起因する
光量増加は眼底反射から明らかに区別される。即
ち、測定光が眼底に達する以前に、閉じたまぶた
の表面で反射すれば第6図で示した被検眼眼底と
共役な三光束スリツト板35及びライトガイド3
6a,36b,36cを介した受光素子37a,
37b,37cの受光する光量は顕著に増加す
る。また、被検眼の散瞳が不十分な場合あるいは
眼と対物レンズの光軸合わせが不十分で、測定光
が虹彩にケラレると光量は減少する。 こうして比較の基準の最大と最小値は決定され
て、判別制御器202から比較器201a,20
1b,201cに入力され、増幅器45a,45
b,45cの出力が比較され、この基準内に在れ
ば正常な測定として確認され、処理回路47に特
に入力はないが、基準から外れた値が1つでもあ
れば処理回路47には異常な測定と云う信号が入
力される。すると、処理回路47は演算結果値を
ビデオ信号に変換したのと同じ手続きで、異常信
号は表示制御回路51に入力され、例えば「E」
あるいは「ERROR」とテレビ受像器に文字表示
される。また、もし増幅器の出力が基準内に在つ
たとしても、各信号の大きさにばらつきがあり、
例えば3受光素子の出力のうち1つが他に比べて
小さい様な場合には、その受光素子に入射する光
束の一部が虹彩で若干ケラレた様な事態が考えら
れるから、判別制御回路202から異常を警告す
る信号を発すべきである。この様に測定異常は
種々あり得るから、基準信号は複数種類で構成さ
れる。 方式(2)の場合は、第17図の信号が増幅器の後
から取出されたのに対し、ピーク検出器46a,
46b,46c内のアナログ−デジタル変換後の
信号が取出されれば良く、その場合は比較信号等
はデジタル信号となる。 方式(3)の場合、第22図に示す通り、ピーク検
出器の出力をピーク判別器211に導入すること
で達せられる。例えば、測定中に被検者がまばた
きをしたとすると受光量は増大するわけである
が、増幅器の増幅度が小さい場合には増幅器は飽
和し、変化のない一定の大きな値がピーク検出器
46a,46b,46cに入力される。この場
合、ピーク検出器はピークを検出できないわけで
あるが、それをピーク判別器211で判別し、異
常を演算処理回路47へ入力し、受像器14に
「E」表示をするものである。 方式(4)の場合、第23図に示す通りピーク検出
器の出力と位置検出器38の出力が入力されるピ
ーク位置判別器221が設けられる。この回路の
場合、上に述べた様にピークが現われない場合に
は異常警告を行うが、特に、3信号のピーク時点
にばらつきがあり、1つの信号のピーク位置と他
のピーク位置のずれが大きい場合に測定に異常が
あつたものと判断し、異常警告を行う。 方式(5)の場合、第24図に示す通り計算結果値
判別制御器231を設け、演算処理回路47で算
出したA、B、αの値が通常の人眼では有り得な
い値のとき、その事を判別し、異常表示信号を処
理回路47へ戻して異常警告を行うものである。 方式(6)の場合は、演算の結果得られたA、B、
αの値を基に変換と修正を加えて平均視度、乱視
度、乱視軸を求めるが、その値を方式(5)の判別制
御器231と同様の構成で、それとは異なつた数
値を基準値とする制御器で判別することで、測定
異常を知ることができる。 次に測定異常が起きた場合の信号について説明
を加える。 例えば第17図の増幅器45a,45b,45
cの出力が0ボルトから10ボルトの間の値を取る
様に設定されているものと仮定すると、その出力
信号は焦点調節の度合の時間経過と共に変化し、
第25図に描く様な波形301a,301b,3
01cを示す。Tsは測定開始、Teは測定終了時
間とする。 この時、波形301cを生じさせた光束には何
んらかの異常があつたものと考えられ、例えば光
束中にまつ毛が侵入し、まつ毛で反射した光束が
受光素子へ入射したため、他の光強度に比べて大
きな強度の出力になつたと思われる。 方式(2)については、第24図のアナログ量がデ
ジタル量に単純に変換されたものと考えて良く、
例えば時間Txのときのデジタル量がそれぞれ
5E、A2、FF(16進数表示)と表わされると、
FF値の如き極端に大きい状態が判別される。但
し、0ボルトが00、10ボルトがFFと表わされる
ものとする。 第25図の波長の場合、波形302cにはピー
クが現われず、従つて信号302cとなる光束の
みに大きな反射があつたことになり、正常な測定
とは言えない。またこの場合は演算が実行されな
い。第27図では波形303cにピークが2つ
(Tc1、Tc2)あるが、この場合、演算の基礎とな
るピークとしてTc2を検知したとすると他の2つ
のピーク時点Ta、Tbとは異常にかけ離れた位置
にピークが在るものとピーク検出器46は検出す
る。ここでは通常の範囲内で隔つたTaとTbが基
準として作用するが、この様な現象は被検者が短
かく軽いまばたきをした時に起き易い。なお、第
25〜27図の時間tは位置情報(移動レンズ群
の位置)と対応しており、測定開始時間Tsは第
7図のエンコーダの様な位置検出器38の片端を
意味し、終了時間Teは別の端を意味する。Toは
測定時間の中心即ち位置中心に該当する。 方式(5)、(6)について、再度次の様な数値を当て
はめて計算してみよう。ピーク検出器46a,
b,cより検出されたピーク位置がそれぞれ−
4.30、−3.85、+12.50であるとすると式(1)より、
【表】 諸々の条件より次式に従つて眼の屈折値が求めら
れる。
【表】 このように求められた値をみると式(5)よりAの
値が通常の人眼には見られない大きな値であるこ
とがわかり方式(5)の説明が理解できるであろう。 また(6)式よりCYLの値が極端でこれも通常の
眼では考えられない。 また判別基準として自動屈折計の測定可能範囲
が平均視度(SPH)が−15〜+15デイオプトリ
ー、乱視度(CYL)が−7〜+7デイオプトリ
ー、乱視軸(AX)が0゜〜180゜である場合、方
式(5)では|A|≦15、方式(6)では|SPH|≦15、
|CYL|≦7、0≦Ax≦180゜が1例となる。こ
こで|SPH|≦15は、測定精度を悪化させること
なく測定するために機械性能の面から決定された
ものであつて、実際の被検眼の屈折力はもつと大
きな値があり得る。また|CYL|≦7は通常の
被検眼ではこの値を越えることは極めてまれであ
つて、その見地から定められる。 以上述べた処では、それぞれ独立して判別手段
を設けているが、実地の測定では複数の原因が重
なつたり、個人差のために同一現象が同一の挙動
を示さない場合もあるので、並列的に判別手段を
設けて警告をするのが望ましい。 また、判別手段から異常を示す信号が発せられ
た場合、屈折力の演算が行われないときには異常
表示のみがなされるが、演算が行われたときには
異常表示のみでなく、演算結果も参考のために表
示するのが良い。第21図はこの様な例で、
CYL=22.25の表示から、医師には瞬間のまばた
きの可能性を推察できる。また、まばたきの様に
原因が割合はつきりしている現象では「E」表示
と共に「マバタキ」の文字をテレビの画面に映出
させるのも一法であり、また3受光素子の受光量
のバラツキが大きかつたり、ピークの位置ずれが
大きいときには「不衡行」と映出されることもで
きる。 受像器14に表示する形態はデジタル的な数字
や文字のみならず、わかり易い記号やマークなど
により測定の異常を表示したり、テレビカメラ1
0よりの被写体は表示せず、結果や判別の情報の
みを表示すること、あるいはその逆に被写体のみ
を表示し、結果や判別は検者の要求信号で表示す
ることもできる。 以上述べた本発明によれば、被検者が測定中に
測定固視目標の凝視状態を持続できずにまばたき
をしたことを検知し、その測定が不成功であるこ
とを知らせるのが可能である。 また、被検眼が測定中に、眼屈折計の光軸から
外れたとき、その測定結果は精度の低いものであ
ること、あるいは測定が不成功であることを知ら
せるのが可能である。あるいは更に測定中の被検
眼の散瞳が不十分であることを知らせることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は屈折計の縦断面図。第2図と第3図は
各々構成部材の平面図。第4図と第5図は受像器
の正面図。第6図は屈折計の縦断面図。第7図か
ら第12図までは各々構成部材の平面図。第13
図と第14図は各々構成部材の透過特性図。第1
5図は構成部材の平面図で、第16図はその側面
図。第17図は実施例電気回路図。第18図は電
気信号波形図。第19図から第21図までは受像
器の正面図。第22図から第24図までは別実施
例電気回路図。第25図から第27図までは波形
図。 図中、2はダイクロイツク・ミラー、3は対物
レンズ、5は第2のダイクロイツク・ミラー、1
0は撮像管、14は受像器、24は三光束スリツ
ト板、37a,37b,37c及び42は受光素
子、47は演算回路、49は混合回路、50は同
期分離回路、51は表示制御回路、52は文字発
生器、53はオアゲート、201a,201b,
201cは比較器、202は判別制御器、211
はピーク判別器、221はピーク位置判別器、2
31は演算結果値判別制御器である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検眼へ測定光を投射する投影系と、被検眼
    眼底で反射した測定光を被検眼眼定と略共役な受
    光手段で受光する受光系を備え前記投影系と前記
    受光系の各々少なくとも一部が連動して光軸方向
    に移動可能であつて前記受光手段の光量出力が所
    定値となるまでの移動量より被検眼屈折力を測定
    する自動眼屈折計において、被検眼のまばたきが
    あるときの光量出力に相応する第1の光量基準
    と、 被検眼との位置合わせ状態が不適正或いは被検
    眼の散瞳が不十分であるときの光量出力に相応す
    る第2の光量基準を備えて前記受光手段の光量出
    力を前記第1、第2の光量基準と比較する判別手
    段と、 該判別手段により前記受光手段の光量出力が前
    記第1、第2の光量基準の範囲外にあると判別さ
    れるとき測定異常を表示する表示手段を有するこ
    とを特徴とする自動眼屈折計。 2 前記表示手段はテレビ受像器であつて、この
    テレビ受像器は眼情報の表示にも使用される特許
    請求の範囲第1項記載の自動眼屈折計。 3 前記表示手段はテレビ受像器であつて、前記
    異常表示は文字もしくは記号あるいは模様として
    映出される特許請求の範囲第1項記載の自動眼屈
    折計。 4 前記測定光は少なくとも3本の経線に対応す
    る成分光により成り、前記判別手段は前記成分光
    を独立に受光する受光手段の各出力を前記第1、
    第2の光量基準と比較して異常を判別する特許請
    求の範囲第1項記載の自動眼屈折計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61185247A (ja) * 1985-02-09 1986-08-18 キヤノン株式会社 眼科用測定装置
JPH0315436A (ja) * 1989-06-12 1991-01-23 Agency Of Ind Science & Technol 眼球機能測定機のための許容最小瞳孔径縮小光学系

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JPS5015388A (ja) * 1973-05-09 1975-02-18
JPS5084092A (ja) * 1973-11-26 1975-07-07

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