JPS6152348A - 高性能炭素鋼線 - Google Patents

高性能炭素鋼線

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JPS6152348A
JPS6152348A JP14938485A JP14938485A JPS6152348A JP S6152348 A JPS6152348 A JP S6152348A JP 14938485 A JP14938485 A JP 14938485A JP 14938485 A JP14938485 A JP 14938485A JP S6152348 A JPS6152348 A JP S6152348A
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JP
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steel wire
steel
carbon steel
tensile strength
wire
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JP14938485A
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マルチン・ボムベケ
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Original Assignee
Bekaert NV SA
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/06Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of rods or wires
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/002Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing In, Mg, or other elements not provided for in one single group C22C38/001 - C22C38/60

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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は延伸炭素鋼線およびその応用の分野に関する
もので、特に特殊な組成を有する高強度パーライト系鋼
線で、大きい減面率を有し。
通常の2000 N7m5” (Nはニュートンを表わ
す記号で、IN=10 グイ101kliFf=9.8
N0)を越える有効な抗張力を持ち得る改良された性能
を有するものに関する。この発明になる鋼線は、強化ゴ
ム製品例えばタイヤ用のコードやビード線、ゴムベルト
用ベルトコード、高圧ホース用ホース線等に好適である
十分な炭素成分を含有する伝統的に平凡な炭素鋼線およ
びそれらの低合金変体物は、およそ2000?シー2ま
での高い抗張力を有する物に用いられる。予め定められ
た高抗張力を得るために、こうした鋼線はマルテンサイ
ト系の空冷および焼戻し処理にかけられるか、又は冶金
的パテンティング処理(註。鋼線を変態点以上の温度に
加熱し、次いで溶融鉛又はソルト中に浸漬して急冷をし
て強靭なソルバイト組織にする処理方法。)とそれに続
く冷間延伸処理にかけられる。後者が本発明の場合であ
る。
今日、そのような延伸パーライト系鋼IiIは通常一般
的組成が、Cが0.50ないし1.00重量%(以下同
様)、Slが0.05ないし1.00チ、Mnが0.2
0ないし2.0O%、Pが最大0.035チ、Sが最大
0.035%、残シがpeと製錬上不可避の不純物から
なる平凡な高炭素鋼から造られる。
さらに、該平凡な高炭素鋼の合金化された組成物も時と
し【用いられる。これらの変体物は、Cr、 Ni 、
 Cu、 Mo、 Co、 W、 Nb、 V、 Ti
、Alおよび他の元素の1種またはそれ以上の成分を含
有し、それらの含有量は鋼線の合金目的によって変化す
る。
高級な用途に対して通常の組成を有する延伸炭素鋼線を
製造してこれを適用するに際して、矛盾する延伸挙動や
製造中の鋼線の破損、そしてまた不十分な鋼線の延性や
鋼線使用中の突然の破損に関して、人々はしばしば重大
な問題に遭遇する。
2000 N7m”以上の高抗張的応用の際に生ずるこ
れらの諸問題は、抗張力がおよそ2200M−以上と言
った風に高められるときによツ一層重要となることが、
画業技術者に一般によく知られている。与えられた鋼線
の直径に対する有効な強度の通常の限度に近づくときに
、上述の諸困難は非常に厳しくなるので、鋼線の延伸は
実行出来難く、又祉実行不可能となる。かくて、伝統的
な炭素鋼組成を基とした高強度鋼線の通常の製造におい
ては、哀れな延伸作業や、しばしばなる不満足な鋼線の
性質(たとえば捩れあるいは曲りの際の不十分な延性と
か、脆弱部分とか、低疲労寿命とか等。)に人々は直面
させられる。
そのうえ、通常の実施では時期尚早な鋼線の脆化の危険
なしに有効な強度限度をさらに増加させることは許され
ない。時期尚早な鋼線の脆化は鋼線の応用性の拡大に対
して重大な障害となる。鋼の品種およびこれに関する鋼
線製造上の注意事項の重要な役割とは別に、鋼線の通常
の実施に従えば、実用的に有効な抗張力限度は次に示す
ように線径に依存することが一般に知られている。
線  径       最大の平均抗張力およそ2−以
上    2000 N/m21m+から2mの間  
  2200 Nets”0、5 mからl+e+の間
  240ON/ll112およそ0.5 m以下  
 2500〜27002シー2過去において、上記のよ
うな有効な強度限度の上昇や、高強度の鋼線を製造する
時の製造上の困#(予期しない破壊、過延伸、脆化等)
を減少させる目的で、数種の提案がなされた。
これらの提案の中には、より厳しい組成上の容認の要求
、とくに鋼に関して純度(非金属含有物)や余分の元素
についての要求のあることを我々は知っている。それ故
に、高性能の応用に際しては残留硫黄や燐はしばしば最
大限0.025チにまで制限される。
然しなから、これらの改善にも拘らず、高強度鋼線の製
造分野においては、上記の諸困難はいまだ完全に又は徹
底的に解決されたとは言えない。
製鋼業者は、さらに鋼の純度および品質を改善して望ま
しからぬ不純物を既存の厳重な規格以下にまで下げるた
めに、特殊な及び/又は追加の精錬段階を試みた。他方
、炭素鋼紙の強度上昇化に有効な多数の合金化変態が、
強靭性を失うことなく究極的な鋼線の強度を増加させる
目的を以て提案され且つ試みられた。
そのようなやフ方は成る種の稀な鋼線、たとえばロケッ
ト線とか他のご矛く特殊な細線製造の場合には有効であ
ることが判った。しかしながら、一般的な工業的な鋼線
の場合や大量生産の場合にはすぐれた成功を見ることは
なかった。
それは好ましからぬ不経済という理由からである。実際
に、超純粋鋼の生産のためには洗練された溶融精錬装置
や、禁止的なコスト高を招くよフ高度の純化工程を必要
とする。しかも、そうした超改良型高級品は実際にはめ
ったに必要ではないのである。
合金化された鋼をつくるためには、合金の種類や合金成
分添加の量に従って広範囲に変る価格を上昇させない普
通級の炭素鋼を用いることができる。鉄線製造の現場で
は、不幸にして合金元素はしばしば好ましからぬ側影響
(たとえば熱処理時間の延長、パーライト変態の低下、
安定なカーバイド形成物質の溶解困難等)を有する。そ
してこれらの影響によって重大な生産性への影響(とく
に細線たとえばタイヤコードの製造の場合K)を及はし
、多くの中間パテンティング操作を必要ならしめる。
本発明によって提供された解決方法は上述した不利益を
所有していない。しかも従来の鋼線製造技術に対して決
定的かつ予期しない改良を得ることが可能である。それ
によって、これまでに達成し得た有効な鋼線強度すなわ
ち200ON/IIN”を越える強度を能率よく経済的
に得ると言う重要な目的を満たすものである。
本発明の他の目的は、破損鋼線の発生率を減少させ、通
常の鋼線を延伸して高強度水準のものにする際に遭遇す
る好ましからぬ脆弱性の発生を抑制することにある。さ
らにまた他の目的は、高められた変形能力を有し、通常
の炭素銅線に比べて標準の減面率をより大にするような
鋼線を提供することにある。
本発明に従えば、上記および他の諸口的は、実質的にパ
ーライトの変形された微細構造(これは)4−ライトへ
の1?テンテイング法又は同様の等温変質法による処理
、次いで必要とする延伸波面にかげることによって得ら
れる。)を有し、200ON/lII+2以上の有効な
強度を有する通常は半径が5調以下の延伸鋼線を造るこ
とによって達成される。該鋼線は、はう素の微量添加さ
れた特殊かつ簡単な炭素鋼組成物から造られ、該組成物
は0.6ないし1.2重量%(以下同様)のC,Qない
し1,0チのMn、Qないし1.0%のSt、最大0.
035%(7)P、最大0.035%のS。
0.0005ないし0.015%のB、残F) Feお
よび不可避の不純物からなる組成を有することを特徴と
する。
本発明の他の局面に従うと、上記に定められた鋼組成を
有し、最終線径に応じて下記の値以上の高められた抗張
力を有する延伸パーライト系炭素鋼線が造られる。
≧2  m   200ON/1ml”好ましくは22
00 N/a++”1〜2//   2200  //
   /f   2400  #0.5〜11  24
00  #   //   2600  /1<0.5
〃2600  //   l/  2800  //<
、o、3zz   2700 7/   //   3
000  /F本発明の他の付加的局面に従うと、該鋼
線はゴムを付着させる被覆を有することができる。
好ましい形の本発明によると、0.6〜1.2チのC,
O〜0.35%の81.0.60%以下のMn s最大
o、oos%17)N、最大0.025%のS、最大0
.025 %のP、o、o o i 〜o、o i%の
B、残余がFeおよび不可避の不純物より成る特殊な組
成物を以て、抗張力が2200 N/−を越える延伸炭
素鋼線を造ることができる。さらに付加的な様式として
、本発明によると、上記の特殊組成物を以て抗張力が少
くと42700 N/II”の直径0.1〜0.5 w
asの炭素鋼線、好ましくは直径が0.3 m以下の場
合は抗張力が少くとも3000 N7m”のものを得る
ことができる。そしてこれらの鋼線は適切なゴム強化の
目的のために、その表面にゴム付着用の青銅被覆を施す
ことができる。
さらにまた、上記の組成を有し、上記のような高抗張力
を有するパーライト系の鋼線でできた製品をも本発明に
よって提供することができるO 本発明における顕著な実施例としては、ゴム強化のため
の鋼線要素やその構造物があシ、その鋼線要素は本発明
になる鋼線素材から造られてゴム付着性を有する被覆物
で被われたものである。たとえば青銅鍍金されたビード
線、タイヤ用鋼線コード、青銅鍍金されたホース用鋼線
、青銅鍍金された又はゴム被覆された鋼線から造られた
ゴムベルト用のペルトコ−P、等がそれである。
従来の2000 N7−以上の高強度鋼線の製造過程に
比べて、この発明による鋼線の場合は、通常起り勝ちな
鋼線破損の増加や過延伸の増加の危険を生ずることなし
に、より大きい波面率を達成することができる。後者の
現象(すなわち鋼線破損や過延伸の増加)は鋼線の不調
和な延性や、捩れにおける非柔軟性や、不合格品発生の
著しい増加をもたらす。こうした欠点は本発明鋼線の場
合には著しく克服される。
本発明によって製造された鋼線の重要な利点の一つけ、
鉄線の改善された残存延性にある。
この延性は大きい全延伸歪ののちにも十分に残存し、通
常の鋼線の実際的な安全限度を越えて有効な抗張力をさ
らに上昇させる。
第1図の曲線図は本発明の主要な様式と利点とを明療に
示している。図は本発明になるほう素で合金化された炭
素鋼線と通常の高炭素鋼線との正弦化行動の比較を示し
ている。曲線1と2は、標準パテント構造のもの1と極
微ノぞ一ライト構造のもの2についてのそれぞれ本発明
鋼線の抗張力(ソー)と変形度(径比d p/dで表わ
し、 dpは)母テンティング開始径、dは延伸径)と
の間の関係を示す。斜線帯3と4は炭素含有率がそれぞ
れ0.65〜0.70チおよび0.80〜0.85%の
パテンティングされた通常の炭素鋼線の延伸による冷間
加工硬化に関連する。符号5は鋼線を延伸する際の脆化
行動の始ま9を示す。図面の比較曲線は1本発明鋼線が
究極的な延伸能力と到達し得る有効な抗張力とに如何に
優れているかを明らかに示している。曲線2はさらに、
この新たな組成物の使用が適当なツクテンティングのの
ちに高められた変形硬化を得勝のをIJ?テンティング
して微細なパーライト組織を有するものとする場合の管
理し難いベーナイト形成によって)見られないものであ
る。
この発明になる高強度鋼線製造における予期不能なほど
好ましきほう素成分の役割に戻るが、我々は伝説的な冶
金知識では十分に満足な説明を与えることは出来ないと
申さねばならない。
該伝説的な冶金知識およびそれに関係ある先行技術経験
からは、はう素成分線炭素含有割合がおよそ0.5〜0
.6チまでの炭素鋼の冷却硬化性を増加するとされてい
る。通常Cが0.1ないし0.4 %の鋼にはう素を添
加することKよって、よシ大きいマルテンサイト系の深
い硬化を得ることができる。それ故に、はう素は他のt
lう素が無い場合に必要かつ高価な合金元素の一部代用
品として使用される。
はう素鋼の鋼線への応用先行技術として、英国特許第1
,203,779号では、はう素をCr−Ti−Zr 
K Sn 、 SbあるいはAsを加えた多重合金の番
外元素として添加することが述べられており、該合金鋼
はその強度が少くとも1000 N/−で緩和なマルテ
ンサイト組織を有し、遅滞した破裂に対する改善された
抵抗を有するとされているO フランス特許第2,058,914号では、はう素含有
炭素鋼組成物がマルテンサイト組織を有し、およそ14
00〜170ON/III+2の強度を有する冷間加工
されたスプリングとしての応用について述べられている
ドイツ特許出願DB 3,312,205では、はう素
処理された低合金炭素鋼で、少量のAlおよびT1と共
に所要量の酸可溶はう素を用いたものについて述べてお
シ、該組成物は緩和なマルテンサイト構造を有するグレ
ストレスド鋼線に向くとされている。抗張力は1500
 N/11m”程度である。
米国特許第2,527,731号では、空気パテンティ
ングされた炭素鋼から延伸されたスプリング線について
述べられていて、費用のかさむ鉛ノIPテンティングに
代えて空気パテンティングされた太線に向くようにはう
素添加が通常得られる、機械的性質に犠牲を生ずること
なく行われているO これらの何れの先行技術も、本発明によりて規定された
組成物からなる延伸ノ(−ライト線における予期できな
い#!どの有利なほう素効果の存在を推定してはいない
し、また普通の炭素鋼線の延伸性や機械的性質を改善し
て超高級強度を得るという利益をそこから得る可能性を
暗示してはいない。
高度の延伸)母−ライト系鋼線における有効な強度水準
を向上させる目的から、また延伸操作の信頼性や能率化
を改善し、また冷間延伸による脆化の傾向を管理する目
的から行われた我々の多数の研究から、我々は奇しくも
次のことを見出した。すなわち、はう素が0.0005
チないし0.015%の希望する範8(好ましくは0.
001ないし0.01%)で、Cが0.60−以上で、
他の特殊な合金的成分を含有しない単純な高炭素鋼組成
物に添加されると、著しい上記のような効果を有するこ
とを見出したのである。我々の諸発見によると、とくに
ほう素で合金化された高炭素鋼線の使用は、普通の全径
減少をより大きくし、矛盾のない延性を以て通常の強度
水準をよシ高くさせ、さらに90チを越える延伸減少に
おいても望ましくない付帯的な過延伸を避けさせ、かく
て初期の脆化をより大きい変形度にまで変えさせること
が判った。この全延伸範囲の拡大や有効な抗張力水準の
向上は高級鋼線の製造や応用では最も重要な事項であっ
て、とくに95〜96%以上の減面率を以て延伸される
コード鋼線用の細径青銅鍍金鋼線の製造に際して然りで
ある。かくて、有効な強度の増大中年合格発生なしの波
面率の矛盾のない向上の実際的要望といった工業上の目
増しの要望は、本発明になる鋼線によって最も有利に応
えられるのである。
例えばマルテンサイト系の鋼における高炭素含有率に対
する、および非マルテンサイト構造に対するほう素の硬
化性効果の増加に対する理論的説明にこだわることは望
まないとは言え、実質的にノや一ライト系構造を有する
高炭素鋼線へほう素を添加し、この鋼線を延伸によって
大きい可塑的変形にもたらすことによって得られる格別
な改良は、恐らくパーライトへのほう素の作用(形態論
と構造的同質論)と、固有の鋼車性(たとえばよシ好ま
しい包摂論型の窒素による波歪脆化等)との有益な協同
効果に負うものであるに違いない。
本発明によるほう素の鋼線における付加的な驚くべき効
果は、紋鋼線のパテンティング熱処理を、/や−ライト
のノやテンティング後の抗張力(P、T、S、とする。
)が実質的に同様の炭素を含有する通常の鋼線について
得られる最高の水準を越えて、パーライト組織における
固い成分を形成する危険なしに高められ得る能力を有す
ることである。変形しないノ5ライト系鋼線の該最高の
強度は、よく知られためのこ勘定で、P、T、S、 (
N/vm2)=500+ 1000XチCによって与え
られる。
はう未添加鋼線については、管理のよい等温パテンティ
ングののち、上記式による値から100M−以上高めら
れた抗張力が得られる。
この利点は、与えられたオーステナイト分解温度に対し
て11う素の等温変形パーライトへの付加的精製作用に
帰することができた。そしてまたこの利点は、/4’テ
ンティング温度を最もうすい薄葉形態に応じた限界水準
にまで下げたときに現われ勝ちな好ましくない反応副産
物(たとえはベーナイトとか離別された/4’−ライト
等)の生成を抑制することに帰することができた。
本発明になる鋼線は、平滑圧延によって得られる正方形
ストリップ型のものから多角形型のものに至るまで適当
な断面形範囲でこれを成形することができる。しかしな
がら、実質的に円形断面のものが一般に大多数の最終使
用目的に対して好まれる。これらの鋼線は様々の重負荷
含鋼線製品(たとえば撚糸類、けん引ケーブル類、ロー
プ類、鋼線コード類、およびスプリング類)の製造に有
効に使用される。
本発明の格別な実施の態様は、ゴムの強化材(たとえば
ビードワイヤ、タイヤビーズ、タイヤコード、鋼ベルト
コード等)として用いられる本発明鋼線から形成された
鋼線要素に、またそれによって強化されたゴム製品に見
られる。
こうした目的のためK、鋼線はゴム付着可能な被覆、す
なわち厚さ0゜1ないし0.4μmの薄い青銅合金の被
覆が施される。この合金は少くとも55チの銅(好まし
くは60ないし75チの銅)と残部が亜鉛(時にはコバ
ルトやニッケルのような第三合金元素の少量を含む。)
からなる。
タイヤ強化用のスチールコードに応用する場合には、撚
りおよび捩りによってコード化する青銅被覆鋼線の場合
は、線の直径は0.10ないし0.40m、線の抗張力
は2500ないし280ON/l1m2(好ましくは2
800翠−以上)である。
本発明による延伸後の高抗張力鋼線の改良された残存可
塑性は、コードの製造操作およびタイヤ製造に際しての
コ゛ム被覆コードの機械的性質に関してとくに好都合で
あることが判っている。その結果、過延伸、撚りの挫折
、矛盾が多くて不満足なコードの諸性質(例えば哀れな
コード疲労寿命とか脆化および応力腐蝕破砕への傾向)
から生ずる諸困難なしに、該コード線の有効な抗張力を
3000 N7w”以上にまで高めることができる。
次に示す諸実施例は、本発明の範囲を逸脱することなし
に、本発明の成る重要な様相をよル詳細に説明するであ
ろう。
試験結果において、φは鋼線の直径、 T、8゜は抗張
力、ELは全延長のチ、Xは抗張破裂時の波面率チ、N
bは曲げ試験における破裂に至るまでの反転臼がシ数、
Ntは簡単な捩フ試験(M径の100倍の長さの線を軸
の周、9に捩って破裂させる。)における捩夛数を表わ
す。
実施例1 第1表は通常の炭素鋼線と比較した本発明鋼線の化学組
成を示す。
第1表 鋼の化学組成(重量%) 第2表は第1表の鋼から製造された鋼線で、それぞれ熱
間圧延されたもの、パテンティングされたもの、冷間延
伸されたものの機械的性質を示す。
第2表 鋼線の機械的性質 延伸性試験および機械的性質試験の結果、加工硬化的行
動やロッド径から最小の可能的中間鋼線サイズに至るま
での最終酌延褌性において、B鋼の方がC鋼よシも遥か
に優れていることが判った。はう素の場合には、残存延
性はよ)大きく残っていた。
実施例2 何れもCをおよそ0.80チ含有する#1う素処理され
たB鋼線と最高品種の通常の音楽鋼#が予備延伸され、
線径が1.50 wmのもとに、オーステナイト化温度
930℃、鉛浴温度560℃でパテンティング処理され
た。青銅で鍍金を施したのち、これらの鋼線は最終径0
.30 wrにまで延伸された。第3表は画線の化学組
成を示す。
第3表 鋼線の化学組成(重量%) 第4表は画線の機械的性質を示す。
第4表から、B@線は音楽鋼線よシも僅かに良好である
とはいえ、その機械的性質は素晴らしいものであること
が判る。
実施例3 化学組成がC0,73%、Mn 0.9 % 、 St
 O,25チ、Po、012チ、SO,0221Bo、
007%の本発明鋼が種々の鉛パテンテイング温度で処
理され、次いで順次小径の線に冷間延伸されて、最終的
な強力化行動および残存延性が評価された。鋼線の関連
諸性質を第5表にまとめである。
第5表処理された鋼線の機械的性質 (温度580℃で処理された長さ1.50mの鋼線)(
温度525℃で処理された長さ1.0−の鋼線)このほ
う素鋼は非常に高い全波面率に変形可能で、延性の完全
な損失なしに超高抗張力を与えることがtJ5表の結果
から判るりさらに、このほう素鋼はパーライト微小構造
を精製する予期し難い能力(最高の転移温度と組合りで
調節可能)を有する。そしてこのA’−ライト微小構造
は、低温度でパテンティング処理された通常の鋼線中で
は不可避の好ましからぬ成分−(ベーナイト、分離した
パーライト等)を事実上含有していない。
このようにして、ノ臂テンティングされた物の有効な強
度が著しく上昇され、それによりて通常よシも大きい変
形強化速度や最終鋼線の異常な強度値が得られる。本発
明のt′!う素鋼線に比べて、理論的に言って同じよう
に高められた機械的諸性質を得るには、通常の銅線の炭
素含有割合を0.15%以上増大させることが必要であ
ろう。
しかしながら実際上は、最高品質の通常の炭素鋼線です
ら抗張力が3300ないし3400 N7m”かそれ以
上のとき脆弱となり、それが為に高度の応用への適合性
が制限される。第6表は高度に延伸された炭素鋼線につ
いて得られた疲れ限度を示している。(第5表と比較す
ること。)第6表 本発明鋼線の曲げ疲れ限度ら および疲れ対強度−/Cb この発明になる鋼線では高い疲れ限度が得られ、また最
終的抗張力に対する疲れ限度の比が抗張力が高いにも拘
らず0.30以上となる。このことはほう素鋼線が種々
の応用において優秀であることを示している。
実施例4 さらに、本発明鋼線の素質がコード線やケーブル線への
応用に対して評価された。それ故に。
下記化学組成を有する本発明はう素鋼および高級通常炭
素鋼から造られた径0.25 mの単せんい製のスチー
ルコードについて、ケーブル化損失が決定された。
残存元素としては、 Al<o、oiチ (Cu +Cr +Ni +Mo ) (0,15’1
6(Sn+As +Sb ) (0,01%これらの鋼
を冷間延伸して径0.25mの抗張力が3000ないし
3200 N7m”級の鋼線を得た。
第7表に撚)ののちの抗張力損失(撚シの前の原調線の
チ)を種々のコード構造に対して示しである。
第7表 ケーブル化損失(原せんい強度対%)第7表か
ら判るように、本発明になる鋼線はコード製造の結果と
して起る強度損失をよシ少なくする傾向を有する。この
ことは、本発明になる鋼線が、普通の炭素鋼線に比べて
残留延性がよシ高く、従って構造的破損に対する抵抗が
よシ大きいことを意味する。
以上に述べた諸実施例から判るように、本発明#丘う素
鋼線組成物はすぐれた延伸性および延伸後の脆化徴候を
現わす。通常の高級鋼線に比べて、本発明鋼線は顕著な
歪み硬化を得ることができ、また微細構造および延性に
対する予期し難い有利なはう素の効果によって、異常な
強度水準にまでこれを延伸することができる。
本発明の利点は1本発明の範囲から逸脱することなく、
規定された鋼組成の多少の変更や修正(例えばNb、 
V、 Ti、 Zr、 Taのよりな金属結晶粒子の改
善剤や、Cs、Ca等の脱硫剤の少量の添加。)をも容
易に行い得ることは、画業技術者にとって明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
図は本発明になるほう素炭素鋼線と通常のほう素を含有
しない炭素鋼線との正弦化行動の比較を示す曲線図であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)化学組成がC0.6〜1.2重量%(以下同じ)
    、Si0〜1%、Mn0〜1%、P0〜0.035%、
    S0〜0.01%、N0〜0.01%、B0.0005
    〜0.015%、残部がFeおよび不可避の不純物より
    なることを特徴とする、抗張力が少なくとも2000N
    /mm^2で実質的にパーライトからなる変形微細構造
    を有する高性能炭素鋼線。
  2. (2)線径が2mmまでで、抗張力が2200N/mm
    ^2を越え、かつ同様の抗張力は有するがほう素を含有
    しない通常の炭素鋼線に比べてより高められた可塑性と
    捩れ延性とを有する特許請求の範囲第1項記載の高性能
    炭素鋼線。
  3. (3)線径が0.05ないし1mmで少なくとも250
    0N/mm^2の抗張力を有し、線径が0.5mm以下
    では2700N/mm^2を越える抗張力を有する特許
    請求の範囲第2項記載の高性能炭素鋼線。
  4. (4)不可避の不純物元素の含有限度が Al:最高0.01%(望ましくは最高0.005%)
    Cu+Cr+Ni+Mo+Co+W+Ti+Nb+V等
    :最高0.15%(望ましくは最高0.12%)Sn+
    As+Sb+Pb:最高0.01% であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高
    性能炭素鋼線。
  5. (5)最大2mmの径を有し、鋼線の表面にゴムを貼着
    する被覆の施された特許請求の範囲第1項記載の高性能
    炭素鋼線。
  6. (6)ゴムを貼着する被覆が青銅鍍金であることを特徴
    とする特許請求の範囲第5項記載の高性能炭素鋼線。
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