JPS61503054A - ビ−ムの遠視野補正に用いる光学透過フィルタ - Google Patents

ビ−ムの遠視野補正に用いる光学透過フィルタ

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JPS61503054A
JPS61503054A JP60503598A JP50359885A JPS61503054A JP S61503054 A JPS61503054 A JP S61503054A JP 60503598 A JP60503598 A JP 60503598A JP 50359885 A JP50359885 A JP 50359885A JP S61503054 A JPS61503054 A JP S61503054A
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チユン,ミユン・キ
ワン,スヤン・チヤン
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ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ビームの遠視野補正に用いる光学透過フィルタする光学透過フィルタ、更に具体 的に云えば、フィルタの開口内でのエレメントの位置の関数として、偏光ビーム のエレメントの成分に差別的な位相遅延を加えるフィルタに関する。この発明は 特にレーザ・ビームの遠視野補正に用途がある。
2、従来技術の説明 この発明はコヒーレントな偏光放射(polarized coherent  bearAs)を用いるレーザの様な光学装置に用いられる。
レーザでは、利得媒質に対して光学的な帰還を行なう様に作用する光学共振器が 、内部ビームを設定するのを助け、両者が発生されるビームの特性に影響を与え る。レーザから取出される外部ビームは内部ビームから導き出されるものである から、共振器及び利得媒質が外部ビームの性格にも影響を与える。
レーザ装置の理想的な特性は、それが大きな自然開口を持っていて、大きな、エ ネルギの高い品質の高いビームを発生することである。ビームが「大きく」なれ ばなる程、エネルギが一層高く、ビームの遠視野発散が一層小さくなる(理想的 には最小になる)。開口がこのビームの性質を定める重要なパラメータである。
ビームの品質は、標準ビームを基準としてビームを特徴づけるのに使われる相対 的な用語である。例えば純粋なTEMooモードで光学共振器が動作することに よってiすられるビームは、「ガウス形」と呼ばれる標喀ビーム発生するものと 見なすことが出来る。
「ガウス形」ビームでは、強度がビームの中心でピークになり、ビームの縁に向 かって徐々に低下する。他方、「ガウス形」ビームの位相はビームの中心では比 較的一定に止どまり、その後ビームの周縁では、位を目反転に通ずる大きな値ま で急速に変化する。逆に、ビームの強度分布では、ビームの強度が最小値に近付 く所で、位相が最も急速に変化する。多1rIモードの徴候があるビームでは、 この後強度が第2の縞となって現れ、その位相は中心の縞の位相から180’偏 移していることがある。
実際の装置では、補正をしなければ、ビームは標準の「ガウス形」ビームよりも 品質が実質的によくない場合が多い。ビームの品質に影響を与える光学共振器の 設計に於ける典型的な問題は、光学共振器が安定であるか不安定であるか或いは 「安定/不安定」と呼ばれる両者の組合せである。利得媒質の設計に於ける典型 的な問題は、媒質の断面が円形であるか四角であるか矩形であるか、傾斜した端 面(ブルースターの角度で切断されている)かどうか、並びに媒質が動作する時 の熱集束効果があるかどうかである。
これらの全ての設計で、装置の開口が増加する時、又はエネルギが増加する時、 ビームの品質が低下する惧れがある。
レーザ装置では、電気光学式の「Q切換え」動作が出来ることと、レーザ動作を 改薄する助けとなる点で、偏光動作が望ましい場合が多い。この改良は、ビーム の品質が改善されると共にエネルギが増加することである。
従って、波頭の位相を調節する手段は、遠視野に於けるビームの寸法を最小にす る上で有利であることがある。
発 明 の 要 約 従って、この発明の目的は、偏移する位相を持つビームを発生する光学的なコヒ ーレントな偏光放射の源と、遠視野発散が最小であるビームを達成する様に、こ の位相偏移を補償する位相応答を持つ新規な光学透過フィルタとの新規な組合せ を提供することである。
この発明の上記並びにその他の目的が新規な組合せで達成される。この組合せは 、所定の軸線に沿って伝搬し且つ該軸線に対して直交するP次元に偏光した光ビ ームを供給する手段と、ビームの軸線と同心の光軸を持つ光学透過フィルタとを 有する。ビームのエレメントは、エレメントの位置の連続的な関数として、理想 的な基準位相から偏移して、遠視野でビームの寸法の望ましくない増大を招く位 相を持っている。光学透過フィルタは、位置の連続的な関数として、ビームのエ レメントに対して補償の差別的な位tU遅延を加え、回折限界によって定まる最 小値に向けて、遠視野に於けるビームの寸法を減少する。
光学透過フィルタは、平坦である第1而及び予定の曲率半径を持つ第2の面を持 つと共に第1の中心の厚さを持つ腹屈折材料の第1のレンズと、平坦である第1 の面及び第1のレンズの曲率半径で同じであるが符号が反対である曲率半径を持 つ第2の面を持つと共に第2の中心の厚さを10つ段屈折材料の第2のレンズと を自する。レンズの面は光軸と同心でRつ該光軸に対して直交する向きであり、 第2の面が互いに隣合っている。レンズの材料の結晶光軸は、光軸に沿って且つ P次元に対して45″の角度で互いに直交する位置に向けられている。
この発明の別の而として、遠視野補正は、ビームを供給する手段に応じて、球面 又は円柱面を持つフィルタを用いることが出来る。
図面の簡単な説明 この発明の新規な独特の特許請求の範囲に記載しであるが、この発明自体・■び にその他の目的及び利点は、以下図面について説明する所から、最もよく理解さ れよう。
第1A図、第1B図、第1C図及び第1D図はコヒーレントな偏光を発生するレ ーザ装置に用いられる光学透過フィルタを示す。
第1A図は直交する様に配置された複屈折材料を用いたレンズ2枚の光学透過フ ィルタであり、レンズは合さる球状面を持ち、一定の軸上の厚さをtξ1ってい る。
第1B図は第1A図に示した光学透過フィルタの3エレメント形の変形であり、 くさび形レンズと協働する摺動自在のくさびによって複合レンズを作り、その軸 上の厚さが他方のレンズに対して調節自在である。
第1C図は第1A図に示すフィルタと同様であるが、合さる円柱状の而を持ち、 レンズが一定の軸上の厚さを持つ様なレンズ2枚の光学透過フィルタである。
第1D図は第1C図に示した光学透過フィルタの3エレメント形の変形であり、 くさび形レンズと協働する摺動自在のくさびが複合レンズを作り、その軸上の厚 さが他方のレンズに対して調節自在である。
第2A図は球状である光学透過フィルタと偏光子とを組合せたコヒーレント光学 装置の一部分の斜視図で、この組合せが装置の軸線を基準として位置に対する依 存性を持つ減衰関数を発生する。
第2B図乃至第2E図は第2 A図に示した光学部品の中を進む時のビームの性 格を示す補助的な図で、フィルタは球面を持っている。これらの図はその位置の 関数として、ビームを形成する個々の光線の偏光の回転及び強度を示す。
第3A図及び第3B図は球面光学透過フィルタと偏光子の組合せを用い、TEM ooモードにおける共振器の動作を支持すると共に、他のモードを抑圧する、偏 光を利用した安定なQ切換え形レーザ共振器の側面図並びに斜視図であり、また 第3C図はモード抑圧の際の光学共振器の部品の作用を示すグラフである。
第4A図乃至第4F図は第3A図及び第3B図の実施例のQ切換え順序を示す。
第5図はTEMooモードの動作に有利になる様に設計された、第3A図及び第 3B図の実施例のボッケル・セルに対する制御回路を示す回路図である。
第6図はQ切換え順序の間、ボッケル・セルに印加された電圧の関数として、第 3A図及び第3B図の実施例のレーザ空洞に対する透過分布を示すグラフであり 、この過程は光学共振2:をTEMooモードで動作する様に「種づけ」する。
第7A図及び第7B図は面ポンプ形レーザ(race pumpedlaser  )を用いると共に、共振器の性能を改善する為に、円柱状光学透過フィルタと 偏光子の組合せを取入れた安定/不安定共振器の側面図及び斜視図である。
第8A図は球面光学透過フィルタと偏光子の組合せを用いたレーザ装置を示して おり、光学透過フィルタのレンズは調節自在の軸−にの厚さをr!iっでいる。
フィルタと偏光子の組合せを用いて、増幅器の能動材料の「充填率」を増加する ことにより、増幅器の抽出効率を高める。
第8B図は光学透過フィルタの2枚のレンズの間の中心の厚さの差の変化の関数 として、第8A図に示したフィルタと偏光子の組合せの透過分布の変化を示す。
第8C図は、第8A図のレーザ装置で、フィルタを好ましい調節にした時の入力 ビームの強度、フィルタの透過率及び透過ビームの強度を示す。
第9A図はコヒーレントな偏光源によって発生されたビームの品質を高める為に 球面光学透過フィルタを用いたレーザ装置を示す。
第9B図はフレネル数7.5(倍率1.5)を持つ不安定なレーザ共振器によっ て発生されたビームの遠視野発散を球面光学透過フィルタによって補正した結果 を示す。
第9C図はフレネル数8.5を持つ安定なレーザ共振器によって発生されたビー ムの遠視野発散を球面光学透過フィルタによって補正した結果を示す。
第9D図はビームを横切る位相偏移の効果又は遠視野ビーム発散を示す。
好ましい実施例の説明 第1A図、第1B図、第1C図及び第1D図に示す光学透過フィルタは、フィル タの軸線を中心とするコヒーレントな偏光ビームに使う様に設計された2つ又は 3つの光学部品である。夫々のフィルタが二重屈折材料からなる1対の合さるレ ンズを含んでおり、この材料の結晶光軸は互いに直交し、それらの合さる面は球 面(夫々凸−凹)又は円柱面(夫々凸−凹)である。
2つの球面レンズを用いる第1A図の光学透過フィルタ10は、フィルタの場の 中での光線の半径方向の座標の関数となる様な差別的な位相応答を、好ましい偏 光を持つ光に対して存する。この関数はフィルタの軸線の周りに対称的である。
特に、光線がフィルタの軸上にある時、好ましい偏光を持つ選ばれた2つの直交 成分の間の差別的な位相遅延の変化はゼロに近い。容易に判る様に、選ばれた成 分は好ましい偏光(P)に対して45″の角度を持ち、二重屈折+4料の結晶光 軸と整合している。1例では、これらの選ばれた成分の間の差別的な位相遅延は 、フィルタの軸線から計った光線の半径方向の座標が増加すると共に増加する。
差別的な遅延は、フィルタの軸線の周りの角度位置に関係なく、同じ平径方向の 座標では等しい。波透過フィルタを用いて、フィルタの場の周辺では、光線がフ ィルタを1回通過することにより、偏光ベクトルを90’回転させることが出来 (rl/2波長板」と同様)、又はフィルタの場の周辺で光線がフィルタを2回 通過する時に、これと同等の差別的な遅延(、r ]、 / 4波長板」と同様 )を生ずることが出来る。
円柱面レンズ(第1C図参照)を使う波透過フィルタ30は、好ましい偏光を持 つ光に対する位相応答が、フィルタの場の中での光線の横方向座標(S座標)の 関数である。
この関数はフィルタの軸線の周りに対称的である。1例では、光線がフィルタの 軸線上にある時、好ましい偏光を持つ選ばれた2つの直交成分の間の差別的な位 相はゼロに近く、フィルタの軸線から計った光線のS座標が増加するにつれて、 差別的な位相遅延が増加する。
球面(10)及び円柱面(30)の何れのフィルタも、調節自在の形式にするこ とが出来る。調節自在の形式(20)、(40)では、一方のレンズは調節自在 の厚さを持っていて、所望の直交成分の間の差別的な移相がゼロ、正又は負にな る様な値に、軸上の差別的な遅延を調節するこ25出来る。
フィルタ10,20.30及び40を適当な偏光子と組合せて用い、この位を口 応答を、同じ座標依存性を持つ振幅応答に変換することが出来る。ニーで説明す るフィルタは、レーザの光学共振器内の光学部品として、光学共振器と光学増幅 器の間の通路内に用いることが出来、或いは遠視野補正の為に用いることが出来 る。
第1A図に示す光学透過フィルタ10は2個からなる球状装置であって、レンズ 12.14はその中心に於ける厚さが等しい。これらの中心が関連する光学装置 の軸線Zと整合している。フィルタ10で左側に配置されたレンズ】2は左側に 第1の面11 (図面では隠れている)を持ち、これは平坦であり、右側の第2 の面16がア定の曲率半径(R)で球状に凹である。1/ンズ12の面は光軸( Z)に対して直交する向きである。
レンズ12の結晶光軸が軸線P及びSに対して45″の角度である。軸線P及び Sがレーザ媒質の配向により、関連する光学装置内で定められている。面ポンプ 形の四角の厚板形のレーザ(face pumped 5quare 5lab  1aser )の場合、ブルースターの角度で両瑞を切断しであると、これら は厚板の側面と平行な平面内にある。P座標は第1A図及び第3A図の向きを使 うと、レーザ厚板の上側及び下側の(側)面の間の垂直平面内の向きであり、S 座標はレーザ厚板の前側及び後側の(側)面の間の水平甲面内の向きである。こ れらの座標が以下の説明に使われるP及びS偏光ベクトルを定める。レンズ12 の二重屈折材料の結晶光軸が矢印13で示されている。この軸線はP−8座標に 対して45°の向きである。
フィルタ10の右側に配置された第2のレンズ14が左側に第1の而15(図面 では隠れている)を持ち、これは第1のレンズと同じであるが符号が反対の曲率 半径Rで、球状に凸である。2つのレンズ12.14を合せた時、而15.16 がぴったりと合さる様に設計されている。第2のレンズ14の右側の第2の而1 7は平坦である。レンズ14の而(15,17)は軸線Zに対して直交する向き である。
レンズ14の結晶光軸がP及びS軸線に対して45°の角度を持つ。この軸線は 、矢印18で示す様に、レンズ12の結晶光軸に対して直交する向きである。
2枚のレンズ12.14で構成された光学透過フィルタ10は、装置を通過する 偏光した光線の選ばれた成分に対し、位置依存性を持つ差別的な移toを有する 。こうして生ずる差別的なf> toは、フィルタの軸線からの光線の距離の関 数である。1番目の例として、レンズ12及び14の凹及び凸の球面に同じ曲率 半径を仮定し、2枚のレンズの厚さがそれらの中心で正確に合うと仮定すると、 選ばれた直交成分に対する差別的な位相は、Z軸と一致するフィルタの中心では ゼロである。然し、光線がフィルタの場の周辺部分にあると、光線が第1のレン ズで通過する厚さは第2のレンズよりも一層大きく、この設計で考えられている 最大の差別的な移相を受ける。偏光Pを持つ光線が、2つの二重屈折材料の結晶 光軸と平行な選ばれた2つの直交成分に分解され、その後再び組合されると、そ の合成によって90″の偏光の回転が生ずる。こういうことが起こるのは、選ば れた直交成分の内の一方が他方に対して180’の差別的な移相を受け、それが 再び組合された時、90″の偏光の回転を生じ、S偏光になるからである。
90″の位相の回転は、1−に述べた例で述べた様に、フィルタの周辺を光線が 1回通過した時、又は設計が変更されたフィルタを(やはり周辺で)2回口に通 過した時に起こり得る。2番目の例では、鏡を設けて、光線がフィルタを2回口 に通過する様にすることが出来、フィルタは、ビームが1回通過した時に、場の 限界に於ける差別的な移相が僅か90″である様な一層浅い設計にすることが出 来る。
1回通過した後、場の周辺から出て来る光線の偏光は円形である。鏡から反射さ れ、再びフィルタに入り、場の周辺でフィルタを2回口に通過すると、ビームの 円偏光がもとのP偏光から90″回転した直線偏光に変換され、S偏光になる。
球面光学透過フィルタは、一定の相等しい中心の厚さを持つ2枚のレンズを用い て第1A図に示す形式にしてもよいし、或いは、1つのレンズの中心の厚さを他 のレンズに較べて調節出来る様にする為に3つのエレメントからなる構造を用い た第1B図の20に示す形にしてもよい。この調節を利用して、2枚のレンズの 中心の厚さを正確に等しくしてもよいし、或いは希望する様に等しくなくするこ とが出来る。等しくしない調節の効果として、フィルタの軸線上で正味の差別的 な移相が生ずると共に、差別的な移相が最小である軌跡をフィルタの軸線の周り のリングに変位させることが出来る。中心の厚さが等しくなくなる時、常に差別 的な移+nはフィルタの場の周辺部分ては幾分一層小さくなることがある。
第1B図に示す調節11在の球面光学透過フィルタ2oは、複合の左側レンズ2 1.22と、(11−エレメントの右側レンズ24とで構成される。複合レンズ は、平坦な前側及び裏側の面を持っ摺動自在のくさび21と、その平坦な面がフ ィルタの軸線に対して直交する角度に設定されたくさび形レンズ22とで形成さ れる。2つのエレメント21.22を正確に整合して摺動自在に係合する様に組 立てて、その左側及び下側の側面が同一平面内になる様にすると、矢IEII  23で示す様に、くさび21の結晶光軸が、矢印25で示すレンズ・エレメント の結晶光軸と同じ回転方向を持つ。
史に、くさび21のテーパー角とレンズ22のテーパー角を等しくして、組立て て、摺動自在の係合によって正しく整合させた時、複合レンズ2oの外面がZ軸 に対して直交する向きになる様にする。この為、くさびの特定の位置に於ける3 つのエレメントからなる複合レンズ(21,22゜24)の位置依存性を持つ差 別的な位相応答は、この特定の厚さを持つこれと相当する2つのエレメントから なるレンズの位相応答と略同じである。
差別的な移相を波長の小さな一部分に調節することが出来る様に、差別的な移相 の微細な調節が出来る様にする為、2つのレンズ部品(21,,22)のテーパ ー角を十分小さくして、普通のマイクロメータねじを用いた調節で、このtl′ iFtが得られる様にする。特定の場合、くさびの角度は21分の円弧である。
第1C図に示す光学透過フィルタ30は2個からなる装置であり、2つの円柱面 レンズを用いており、個々のレンズ(32,34)は中心に於ける厚さが等しい 。第1A図の実施例と同じく、レンズ・エレメント(32,34)の中心がZ軸 上で整合している。フィルタ30の左側にあるレンズ32は左側にある第1の面 31が平坦であり、右側にある第2の面36が予定の曲率半径(R)で円柱状に 凹である。この曲率はS−Z平面内で最大であり、P−Z平面内では無視し得る 。レンズの面はZ軸に対して直交する向きである。
第2のレンズ34がフィルタ内で右側に配置されている。
これは左側の面35(隠れている)を持ち、これが第1のレンズと同じであるが 反対の符号の曲率半径(R)で円柱状に凸である。レンズ32と同じく、曲率は S−Z平面内で最大であり、p −z rlz面内では無視し得る。2つのレン ズ32.34を合せた時、面はぴったりとはまる様に設計されている。第2のレ ンズの右側の第2の而37は平坦である。レンズ32.34の面がZ軸に対して 直交する向きである。フィルタ30の個々のレンズ32.34の結晶光軸がP軸 及びS軸に対して45″の角度をなす。前と同じく、矢印33で示すレンズ32 の結晶光軸が矢印38で示すレンズ34の結晶光軸と直交している。
2枚のレンズ32.34で構成された光学透過フィルタ30は、偏光した光線に 対し、位置依存性を持つ差別的な移相をHする。この差別的な移相は、S軸に沿 って計ったフィルタの中心からの光線の距離の関数として変化する。
差別的な移相の大きさは、同じ値のS座標にある光線では1りしい。レンズ32 .34の凹面及び凸面に同じ曲率を想定すると共に、2枚のレンズ中心に於ける 厚さが正確に合っていると仮定すると、装置の軸線上の偏光した光線の選ばれた 成分に対する差別的な移相はゼロである。然し、偏光した光線がフィルタの場の 外側の限界、即ち円柱面レンズの近い方の縁及び遠い方の縁にある場合、光が第 1のレンズ(32)内で通過する厚さが第2のレンズ(30)よりも一層大きく なり、最大の差別的な移相を受ける。
円柱面光学透過フィルタは第1D図に示す調節自在の形にすることも出来る。こ の場合、3つのエレメント(41゜42.44)からなる構成を用いて、一方の 複合(41゜42)レンズの中心の厚さを他方のレンズ(44)に対して調節す る。
第1D図に示す調節自在の円柱面光学透過フィルタ4゜は複合の左側レンズ(4 1,42)が右側の単一エレメントのレンズ44と協働することによって構成さ れる。複合lノンズは摺動自在のくさび(41)及びくさび形レンズ42で形成 され、両者は直交する外面及び平行な結晶光軸を保つ様に組合せることが出来る 。
これまでの調節自在の形式と同じく、この調節を利用して、2枚のレンズ(41 ,42と44)の中心の厚さを正確に等しくし、又は希望する様に等しくなくす ることが出来る。中心の厚さが等しい例では、偏光した光線の選ばれた成分に対 する差別的な位相が軸上でゼロであり、同じ正又は負のS座標では同じ様に変化 する。
レンズ41.42と44の中心の厚さを等しくなく調節した効果として、Z軸上 の正味の差別的な移相が生ずると共に、最小の差別的な移相の軌跡が、Z軸がら 同じS座標の距離だけ隔たる、P座標軸と下行な2本の直線に変位する。等しく なく調節すると、差別的な移相が、中心の厚さが相等しい時よりも、フィルタの 外側の縁で一層小さくなる。
第2A図乃至第2E図には、第1A図に示す様な球面を持つ光学透過フィルタ1 0が偏光子(51−52)と組合せて示されている。この組合せがP偏光に対し 半径方向の減衰関数を作る。
第2A図に示す場合、この組合せは、フィルタの場の中で、Z軸の近くでP偏光 に対する減衰を最小にすると共に、フィルタの場の周縁近くで最大の減衰を生ず る様に調節される。加えられたビームの断面が、フィルタの場を「ドーナツ形」 に埋めるものと同様であると仮定すると、フィルタは「ドーナツ」の孔を選択し 、「ドーナツ」を排除する。
この代りに、この組合せは、フィルタの場の中心部分で減衰を最大にし、フィル タの場の周縁部分で減衰を最小にする様に調節することが出来る。最後に、調節 自在のフィルタ20を使うこと等により、今述べた1番目及び2番目の調節の中 間の移行的な選択をすることが出来る。この場合、場の中心は所望の程度に減衰 し、ビームの縁はそれ程名しく減衰しない。その効果として、実際のビームのス ポット・j法が所望の減衰限界の間で増大する。
第2A図では、交差する垂直線(53)及び水平線(54)で左側に示した偏光 していない光が右へ進み、偏光子51の左側の而に入射すると仮定する。P偏光 である光だけが偏光子51を透過し、S偏光を持つ光は軸外に投出され、捨てら れる。偏光子を通過した後の光の偏光の性格が第2B図に示されており、この図 は場の拡大断面図を示す。
特に、1本の全長の垂直線で表わした場の中心は垂直偏光になっている。この中 心を取囲んでいて、場を完成する相次ぐ区域が、垂直−光である半径方向に配置 された4本の全長の垂直線の4列によって表わされている。フィルタの場の中で の光線の半径方向の位置の関数としての光強度のグラフが第2B図の下側部分に 示されている。この場は、単位強度を持つ光線で一様に埋められていたと見なす ことが出来る。
この後、P偏光の光線53が引続いて光学透過フィルタ10に入射し、これは矢 印(13,18)で示す様に、P偏光に対して45″の向きで互いに直交する結 晶光軸を持っている。P偏光の光線の選ばれた直交成分が、Z軸からの次第に増 加する半径方向の距離の関数として、フィルタを通過する時に一層大きな差別的 な移相を受け、対応する相異なる偏光の回転を生ずる。
フィルタ10を出る光線が第2A図では点57で示されており、これらの点は波 長間隔て隔たっており、それが偏光子52に入射するまで続く。
フィルタの場の)1異なる区域に於けるフィルタ】0の効果が第2C図に示され ており、これは場の拡大断面図である。第2C図の上側部分は、フィルタの場の 中にある次第に直径が大きくなる区域内にある光線の位置の関数としての偏光の 回転を表わしている。この図の下側部分は、場の中での光線の半径方向の位置の 関数として、強度を示している。
第2C図の上側部分は、入力光線の位置がフィルタの場の中心から周辺に進むに つれての、フィルタ1oがらの出力光線の偏光の進み具合を示している。全長の 垂直線がP偏光を表わし、全長の水平線がS偏光を表わし、円は円偏光を表わす 。1本の全長の垂直線で表わしたフィルタの中心に於ける光線は、偏光に変化な くフィルタ1oがら出て来て、P偏光のま\である。4つの円で表わされる次の 区域から出て来る光線は、45°の偏光の回転を受けており、この時円偏光にな っている。4つの全長の水平線で表わされるその次の外側の区域から出て来る光 線は90’の偏光の回転を受け、この時水平偏光である。その次の外側の区域で は、出て来る光線は、4つの円で表わす様に円偏光である。図示の最後の区域で は、出て来る光線は、4つの全長の垂直線で表わす様に、再びP偏光である。
光線の半径方向の位置の関数としての、フィルタにがけられたビームの強度のグ ラフが、第2C図の下側部分に示されている。第2C図のグラフは、第2B図に 示すグラフと似ており、フィルタ10か意味のある減衰をしなかったことを示し ている。
フィルタ10を通過した結果として、フィルタの場の中での位置の関数として異 なる偏光を持つ光線が、次に偏光子52の左側の面に入射する。
垂直偏光を持つ光線の成分が偏光子52を透過し、垂直線58で示す様に、引続 いてZ軸に沿って右に進む。水平偏光を持つ光線の成分が偏光子52によって反 射され、水ゝ[線59で示す様に、軸線の外に投出される。
フィルタの場の異なる部分に於ける透過光線及び反射光線に対する偏光子52の 効果が、第2D図及び第2E図に示されており、これらの図は場の拡大図である 。
フィルタの場の相次ぐ区域に於ける透過光線に対する偏光子52の効果が第2D 図に示されている。第2D図の上側部分は場の中にある次々に直径が大きくなる 区域に於ける光線の位置の関数として、透過した垂直偏光の出力光線58の強度 を表わす。第2D図の下側部分は、場の中での光線の半径方向の位置の関数とし ての強度を示す。
第2D図の」二側部分は、光線の位置がフィルタの場の中心から周辺に進むにつ れて、出力光線の強度の進行具合を示している。強度が、一杯の強度を表わす「 全長」の線と、酋通の強度よりも小さいことを表わす短くした線と、強度ゼロを 表わす点とで表わされている。1本の全長の垂直線によって表わされた場の中心 に於ける光線は、偏光子から強度変化なしに出て来ており、フィルタと偏光子の 組合せがこの光線を移相又は減衰なしに透過させたことを示す。
短くなった4本の線によって表わされる次の区域から出て来る光線は、円偏光に なっていて、現在は普通よりも小さい強度で出力に透過した光線の垂直成分を表 わす。4つの点で表わした次の外側の区域からの光線は、90°の偏光の回転を 受け、現在は偏光子によって排除され、ゼロの出力を生ずる。次の外側の区域で は、偏光子から出て来る光線は長さが短くなっており、それらが前は円偏光であ った光線から取出されたものであることを示す。図示の最後の区域では、出て来 る光線が4本の全長の垂直線で表わされており、光線が減衰なしにフィルタと偏 光子の組合せを透過したことを示す。
第2D図の下側部分は、場の広い中心区域にある光線が選択され、この中心区域 を取囲む2番目の一層狭い区域の光線が排除され、この2番目の区域を取囲む更 に狭い3番目の区域の光線が、最初はP偏光の光線がフィルタと偏光子の組合せ を通過することによって選択されることを示している。
反射光線に対する偏光子52の効果が第2E図に示されている。第2E図の上側 部分は、場の中にある次第に直径が大きくなる区域に於ける光線の位置の関数と して、反射された水平偏光の出力光線の強度を表わしている。第2E図の下側部 分は、場の中での光線の半径方向の位置の関数としての強度を表わしている。
第2E図の上側部分は、光線の位置がフィルタの場の中心から周辺に進むにつれ て、軸外に配置された光線59の強度の進行具合を示す。強度は第2D図と同じ 様に示されている。1個の点で表わしたフィルタの場の中心にある光線は、偏光 の回転をせず、軸外に反射されない。短くなった4本の線で表わされる次の区域 の反射光線は、円偏光であって、四通よりも小さい強度で軸外に反射された光線 の垂直成分を表わす。4本の全長の水平線で表わされた次の外側の区域にある反 射光線は、90°の偏光の回転を受け、この時は軸外出力中に減衰せずに現れる 。次の外側の区域では、反射光線59は長さが短くなっており、それらが前は円 偏光であった光線から導き出されたものであることを示している。図示の最後の 区域では、反射光線が点で表わされており、光線がフィルタを透過したが、軸外 に反射されなかったことを示している。
第2E図の下側部分は、場の広い中心区域の光線が排除されることを示している 。中心の区域を取巻く一層狭い2番口の区域の光線が選択され、2番目の区域を 取巻く更に狭い3番目の区域の光線が、最初はP偏光の光線がフィルタと偏光子 の組合せを通過することによって排除されることを示している。
開口67が重要なエレメントである第3A図及び第3B図に示した実施例に取入 れる為、開口67の断面が第2D図の実施例に加えられており、この間口67が 偏光子の透過出力内に配置gされた場合、この場の広い中心区域を通過させると 共に、中心区域を取囲む2番目の区域(排除区域)の大体最低点と整合する様に 設定すべきである。この為、フィルタ、偏光子及び開口の組合せが、1本の帯の 光線を減衰させずに通過させ、物理的な開口67にわたって、最小値から最大値 までゆっくりと礎化させ、その後最小値に戻る様にする。
球面光学透過フィルタと偏光子の組合せは、安定なQ切換え形レーザ発振器の空 洞内に動作を改善する為に用いることが出来る。レーザ発振器及びその動作を第 3A図乃至第3C図について説明する。第4A図乃至第4F図、第5図及び第6 図は主にQ切換え動作に関係する。フィルタと偏光子の組合せが、単一のTEM ooモードでのレーザの動作を容易にすると共に、TEMo、及びTEM1oモ ードでの動作を抑圧する様に設計されている。単一モード動作の結果、出力ビー ムの一様性が改浮され、遠視野領域に於ける発散が改善される。
この組合せが、レーザ利得媒質の熱光学歪みの結果として、又は共振器の開口の 増大により、多重モードを発生するレーザの傾向を打消す。光学的な歪みは、単 一モードのビームを分断して、高次モードを発生する傾向がある。空洞内のビー ム開口を減少することを利用して、レーザのビーム・モードを制御することが出 来るが、その結果、強度の低い出力になり、利得媒質に貯蔵されているエネルギ の利用効率が悪い。これは、開口を通過しないエネルギが失われるからである。
111−モード棒形レーザに対する典型的なビーム開口は、所望のモードの選択 性を得る為にフレネルI N fを1より小さく保つ様に設副されている。Nf −a2/λLであり、aはレーザ・ビームの半径、λはレーザ・ビームの波長、 Lは光学共振器の長さである。TEMooモードの動作に必要な小さなビーム開 口は、屈折損失のみに関係する。面ポンプ形レーザに於けるフレネル数のモード の振幅及び位相の関係が、アプライド・オブティクス誌、第16巻、第1゜06 7頁以降(1977年)所載のM、に、チャン他の論文「単一モード面ポンプ形 レーザの共振モード解析」に記載されている。TE〜1ooモードのビームの強 度分布はビームの中心に集中しており(ガウス形の強度分布)、これに対して高 次モードでは、大部分の強度分布はビームの中心から離れている。レーザの多数 の用途では、TEMooモードで動作し、レーザのエネルギをビームの中心に集 中させることがレーザの効率的な動作にとって不可欠であるが、ビーム開口を制 限してモードを制御することにより、ビーム・エネルギ出力も制限される。この 実施例は、出力ビームのエネルギを増加すると共に品質を高める。
単一モードの動作用に設計されたレーザ装置が、四角な断面を持つ利得媒質の厚 板60と、この厚板の上側及び下側の側面に隣接して配置された光ポンプ手段6 1と、光学空洞の一端を定める部分的に透明な第1の平坦な鏡62及び光学空洞 の他端を定める第2の凹の球面鏡63を含む光学空洞と、何れも空洞内に設けら れた波透過フィルタ10と、ボッケル−セル64と、偏光子52と開口67とで 構成される。厚板の内部で発生されて厚板を通過する光線が、厚板の2つの端面 を通過し、光学共振器空洞62.63に結合される。厚板はNd:YAG又はN d:硝子又はレーザ動作が出来る様に設計された任意の適当なレーザ材料であっ てよい。ボッケル・セル64及び偏光子52が、光学共振器をQ切換えモードで 動作させる時に協働し、偏光子52は発振を防止する為に空洞がらエネルギを方 向転換する手段になる。部分的に透過する鏡62は、空洞からの光出力をそこで 取出す点になる。
第3A図及び第3B図のレーザ装置の光学エレメントが、P及びS軸に対して所 定の向きで、Z軸に沿って配置される。前に述べた様に、第3A図及び第3B図 のP及びS軸は、Z軸の周り厚板60の回転の向きによって定められる。
特に、厚板の端面65,66は、上側及び下側の面に対し、ブルースターの角度 で切断されている。ブルースターの角度は、厚板の上側及び下側の面に対して垂 直な偏光を持つ光線(P偏光)が厚板に入射した時に反射がゼロになる角泣を定 める。同時に、ブルースターの角度で切断することにより、次第に分散する水平 偏光の効果がある。これは、ある光線の水平(S)偏光成分が、厚板を通過する 度に、反射によって実質的な百分率(典型的には20%)を失うからである。
第3A図、第3B図及び第3C図に示すレーザ装置がコヒーレントな電磁放射の 持続時間の短い強度の強い偏光ビ−ムを発生する。出力ビームに対するエネルギ が閃光電球6】によって利得媒質60に供給される。これがポンプとして作用し 、利得媒質内に高エネルギの電子状態のポピユレーションの増加(又は反転)を 生ずる。閃光電球の毎回の閃光にともなって利得媒質に貯蔵されたエネルギが、 ボッケル・セル64の制御のもとに光学共振器から抽出され、「Q切換え形」の 短いパルスの高強度の動作を行なわせる。
Q切換え動作では、レーザ空洞の中に取付けられたボッケル・セルが電気的に制 御される光学シャッタとなり、共振器空/1.1を利得を禁止する状態(低Q) 及び利得を許す状態(高Q)の間で動作させる。ボッケル・セルは、その結晶成 分に制御電圧が印加された時、適当な偏光を持つ入射光に対して位相の回転を生 ずることにより、この変更を行なう。ブルースターの角度で切断された端面を使 う結果として、厚板60はP偏光のビームを形成する傾向を持つ。
付勢されたボッケル・セルは、装置内で正味の90’の偏光の回転を生ずるが、 偏光子52と組合されると、始めのP偏光の放射を共振空洞から追出す。これに より、レーザ動作に必要な値よりも、空洞共振器の帰還が減少する。ボッケル・ セルに印加した制御電圧を取去ると、位相の回転か消滅し、P偏光を持つ光線に 対する共振器空洞の帰還が回復して、レーザ動作が行なわれる様にする。
ボッケル・セルを付勢した動作により、次の様にして、空洞内での共振が防止さ れる。ボッケル・セルが付勢状態にある時、ボッケル・セルを2回通過する偏光 した光線の成分にスjし、1′E味90″の偏光の回転を生ずる。この2回の通 過は、厚板60から偏光子52を介して端の鏡63まで左向きの通路と共に、鏡 63から偏光子52を介して厚板60へ向かう右向きの戻り通路で起こる。厚板 60から偏光子52に入射する略全部の光がP偏光であり、従ってボッケル・セ ルに透過する。ボッケル・セルが付勢状態にある時、90″の偏光の回転を生ず る2回の通過により、光がP偏光からS偏光に変換され、この状態では、68に 示す様に、偏光子52によって共振器から排除される。この光が追出されること により、共振器空洞の光学的なrQJが」(振状態を維持するのに必要なレベル より低くなる。
Q切換え形の短いパルスの動作が次の順序で行なわれる。
ポンプ用の「閃光」が発生する前、ボッケル・セルに制御電圧を印加して、共振 状態を防止すると共に、ポピユレーション反転動作を許す。ピーク(即ち、最大 のポピユレーションの反転)に達した時、ボッケル・セルに印加される電圧を取 去って、所望の1!i続時間の短い高強度の出力パルスを発生するのに必要な様 に、貯蔵エネルギが急速に欠乏する様にする。出力パルスが発生した直後、ボッ ケル・セルに再び電圧を印加して、2番目のパルスを発生するのに適切なエネル ギが貯蔵されるまで、共振状態を防止する。
Q切換え動作に対する上に述べた一連の事象が第4A図乃至第4F図に示されて おり、第5図の制御回路を利用する。利得媒質が閃光電球によって反復的にポン プされ、第4B図に示す様にレーザ媒質内に時間依存性を持つ光学的な利得を持 つ。各々の順序の周期はtoから始まる。90°の偏光の回転を行なわせるのに 必要な電圧が、toより前にQスイッチに印加され、後で説明する様に、閃光電 球ポンプ期間にわたって持続される。ポンプ用の閃光の結果として、レーザ利得 媒質内の光学的な利得が生じ、これは第4B図に示す様な時間依存性を持つ特性 を有する。Q切換え動作の次の工程として、ボッケル・セルに対する制御回路に r定の時刻(1,,17)にトリガ・パルスが印加されて、ボッケル・セルの電 圧をt月期値がらゼロまで所定の速度で減衰させる。これが利得媒質に於ける電 子反転のルリ御された欠乏状態を誘起し、利得媒質に於ける増幅作用の制御され た開始により、光学共振器内の共振を許す。
その効果として、ビームの品質が改浮された出力レーザ・パルスが発生される。
第5図に示す制御回路を使って、第4A図乃至第4F図の順序でボッケル・セル を作動する。第5図の制御回路では、電子制御のスイッチS1.S2が2つのス イッチング回路を介してボッケル・セル(64)に接続される。これらのスイッ チング回路は(111れもコンデンサと2つの抵抗を持っている。各々のコンデ ンサ(0,003マイクロフアラツド)が20メグオームの抵抗と直列に接続さ れ、この組合せが谷々のスイッチと並列に接続される。第1のコンデンサと抵抗 の対のt■互接続点がボッケル・セルの高電圧端子に中くらいの大きさの抵抗7 g(56IOを介して接続される。第2のコンデンサと抵抗の対の相互接続点が 、ボッケル・セルの高電圧端子に小さな寸法の抵抗8o(50オーム)を介して 接続される。各々のスイッチSl、S2の一方の端子及びボッケル・セルが大地 に接続されている。2同のビームの通過で90″の偏光の回転を発生する(即ち 、1/4波長の差別的な移相)を生ずる様に調節された値を持つ電圧源(図に示 してない)が、この制御回路に接続されて、ボッケル・セルを作動する。図示の 回路では、源の制御端子が3つの(参照数字をつけてない)隔離抵抗を介して、 スイッチS1、スイッチS2及びボッケル・セル64の非接地端子に夫々接続さ れる。この例では、KD”Pボッケル・セルに必要な電圧は3.2キロボルトで ある。源の負の端子を大地に接続して、付勢回路が完成する。
動作順序では、時刻to (この時閃光ランプをターンオンする)の直前に、電 子制御のスイッチSl、S2を開路にして、制御回路に高い電圧を印加する。こ の為、時刻toの直前から時刻to乃至t1まで、ボッケル・セルには一定の1 /4波長電圧が印加され、それが光学空洞の共振動作をt+q止する。この阻止 は、第6図の透過分布82で示す様に、光学装置の軸線からの半径方向の距離の 関数であり、特に、基準モードTEMooの共振並びに全般的な共振を防1卜す る。第6図では、半径方向の距離がレーザビームの寸法に対して正規化されてい る。時刻t1に、第4c図に示す様に、電圧スパイクが発生し、電子制御のスイ ッチS1を閉じ、ボッケル・セルの放電を第1の遅い減衰速度で開始する。ボッ ケル・セルは約30ピコフアラツドを持つ一杯に充電されたコンデンサと見なす ことが出来るから、ボッケル醪セルの電圧が、56キロオームの抵抗78とボッ ケル・セルの8二によって定まる時定数で減衰する。
この放電通路のRC時定数は数(例えば1−3)マイクロ秒程度であり、1.及 びt2の間の期間の間、第4D図に軍す様な減衰速度を生ずる。1.−1.期間 の間、ボッケル・セルに印加される電圧が徐々に低下して、第6図の86に示す 様な2番目の透過分布に対応して、空洞内の単一モードの動作に必要な閾値より 伜かに高い7(電圧になる。新しい分布(86)は前の分布(82)から変化し ており、ゆっくりと成長するfi 、モードの種子ビームを発生することが出来 る様にする。第4C図に示す様に、時刻t、に、電子制御のスイッチS2が別の 制御パルスに応答して閉じる。これによって、ボッケル・セル64の電圧に対し 、50オームの抵抗80を通る第2の放電通路が閉じる。この放電通路のRC時 定数は数(例えば2.0−4.0)ナノ秒程度、即ち、抵抗78を通る放電通路 の時定数の約1/1.000である。時刻1.の後、第4D図に示す様にボッケ ル・セルの電圧が急速に減衰する。ボッケル・セルの電圧かドかることにより、 共振器空洞内での内部帰還が成長することが出来、図示の3つの中間段階を経由 して第6図の84に示す「最終的な」透過分布に達する。この状態で最大限の放 出の誘導が起こり、利得媒質内のポピユレーションの反転が急速に散逸するにつ れて、第4F図に示すレーザ出力パルスが発生される。
誘導の結果として、第4B図の破線で示す自然の減衰が、4桁速められ、実際の 減衰は垂直の実線によって表わす方が一層正確になる。第4B図及び第4F図で はt2の後の勾配を示しであるが、マイクロ秒及びナノ秒の期間では、正確に例 示するには、時間の尺度を混ぜ合せることが必要になる。t2から約30ナノ秒 後に、10乃至30ナノ秒の持続時間の短い出力パルス(第4F図に示す)が発 生すると同時に、実際にポピユレーションが欠乏する(第4B図に示す)。
第3A図及び第3Bの実施例に対する第6図に示した最終的な透過分布84は、 第2D図に示したフィルタと偏光子の組合せによって発生される透過分布と対応 する。これらの2つのエレメントが共振器空洞内に存在する時、それらが全体的 なレーザ装置に対して、TEMooモードの動作に有利に働き、且つ純度の高い 出力ビームロ9を発生するのに有fi1に働く様な透過分布を加える。
第3A図及び第3B図の実施例でTEMo。モードを選択した理由を簡単に説明 すれば、この透過分布がTEMooモードのガウス形強度分布に近似するからで ある。この為、TEMooモードの動作が容易になり、一層高次のモードの動作 は、それを容易にする為には空間的に両立しない強度分布を必要とする為に、抑 圧される。特に、TEMooモードのビーム強度はビームの中心近くに集中する が、高次のモードのビーム強度は、ビームの中心から離れた距離にわたって分布 している。この発明のフィルタと偏光子の組合せは、次に高次の2つのモードに 対し、無損失に近い光透過特性を持たせる。この結果、TEMooモードの動[ −ffl大にする様に、光学空洞を条件づける。
TEMooモードを選択する時のレーザ装置の動作は、更に’A 3 C図につ いて説明することが出来る。この図は、3つの関連するモードにエネルギが普通 に分布している場合の、フィルタと偏光子の組合せの半径方向の透過分布を示し ている。更にこの図は、空間フィルタと見なすことの出来る開口67の効果及び レーザ・ビームの強度分布を示している。開口67による空間フィルタ作用の後 の、共振器空洞内のレーザ・ビームの分布は、m62を通過した後の出力ビーム の分布に近く、この為両者はまったく同様と見なすことが出来る。
第3C図の」二側のグラフは、入射光線の半径方向の位置の関数としての、フィ ルタ10の差別的な移相を示す。移相は光線の座標の2次関数である。フィルタ と偏光子の組合せの透過分布が、第3C図の2番目のグラフである。この分布は 、透過が大きい広い中心区域、透過が少ない一層狭い(その周りの)第2の区域 、及びそれを取囲む更に狭い、透過の大きい第3の区域を含んでいる。ガウス形 TEMooモードは、透過分布よりも幾分狭い強度分布を持っており、略減衰な しに出力に通過する。これが第3c図の1番下のグラフに示されており、これが レーザの出力ビームの強度分布である。
2つの高次モードの排除も、こういう強度分布を示す第3C図を用いて説明する ことが出来る。次の高次モード、即ちTEMo、モードは、ビームの中心で低で あってフィルタと偏光子の組合せの透過分布の極小値の近くに2つの極大値を持 つ強度分布を有する。こういう区域は幅が同じでないのが普通であり、その為排 除は完全でないことがある。
然し、空間フィルタとして作用する開口が、フィルタと偏光子の組合せの第2の 区域に於ける透過が最小の点に大体設けられると、普通は別のTEMo、モード の通過の抑圧作用が行なわれる。この為、TEMo1モードの潜在的な寄与は非 常に小さく、適当な設計では、実際の寄与は無視し得る。
2番目の高次モード、即ちTEM1oモードも潜在的に存在しているが、設計で 抑圧される。このモードの強度分布では、エネルギが同等の強度を持つ3つのピ ークに分布している。TEM1oモードの中心の強度ピークは、フィルタと偏光 子の透過分布の中心にあり、これも透過ピークでもある。更に、TEM1oモー ドの外側の2つのピークは、フィルタと偏光子の組合せの外側の2つの透過ピー クと空間的に重なり合う。この為、TEM、oモードは存在すると予想しi4る 。空間フィルタ67が外側の2つのピークを排除し、こうして、普通はこのモー ドを抑圧するのに十分な程度に、TEM、oモードのエネルギのかなりの部分を 取除く。
用をし、純粋に近いTEN1ooモードの動作を達成するのに不所望のモードの 排除は完全である必要はない。
第3A図乃至第3C図の実施例のフィルタと偏光子の組合せは、レーザ動作で幾 つかの重要な利点をもたらす。これらの利点は主に不所望の高次モードが抑圧さ れること、並びに所望のTEMooモードが選択されることによるものである。
単一モード動作の1つの結果として、空洞の内部及び外部の両方で品質が一層高 いビームが発生される。特に、ビームを横切る位相及び振幅(強度)が一層正確 であり、遠視野発散が減少する。2番口の効果は、単一モード動作の間接的な結 果であるが、開口を用い、その縁をTEMooモードの最小点に置くと、開口が 「軟らかい開口」になる。つまり、ビームの強度が開口の縁で小さく、他の場合 にはその境界でビームの品質を悪くする様なフレネルの縞が存在しない。
実際の設計では、約4のフレネル数を持つ球状に設計のフィルタを用いて、両方 の次元で安定なモードで空洞を動作させる。断面が8X16ミリの厚板内で、ビ ームの直径は約4ミリである。パルス1個当りのエネルギは約150ミリジユー ルである。
円柱面光学透過フィルタと偏光子の組合せを安定/不安定Q切換え形レーザ発振 器の空洞に用いて、動作を改善することが出来る。レーザ発振器及びその動作を 第7A図及び第7Bについて説明する。
安定/不安定Q切換え形レーザ発振器それ自体は、1985年5月170に出願 された先1頭の国際出■頚PCT/US 85100904の対象である。
第7A図及び第7Bのレーザ発振器は、矩形断面を持つ利得媒質の厚板81と、 この厚板の大きい方の側面に隣接して配置された光学ポンプ手段82と、光学空 洞の一端を構成する第1の凸の円柱鏡83及び光学空洞の他端を定める第2の凹 の球面鏡84を含む光学空洞と、何れもこの空洞内に配置されたボッケル・セル 85、偏光子86、矩形開口87、偏光子89及び調節自在の円柱形フィルタ9 0とで構成されている。
光学発振器の光学的な素子が、第7図A及び第7B図の両方に示す様に、装置の 光軸(Z軸)に沿って配置されている。左から右の順序で、凹の球面鏡84が最 初であり、ボッケル・セル85が2番目であり、その後に偏光子86、厚板81 、開口87、偏光子89、調節自在の円柱状光学透過フィルタ90及び凸の円柱 V183が順次続く。
レーザ発振器の光出力が、98に示す様に、偏光子86の左側の面からの反射に よって取出される。使われない出力97も、偏光子89の右側の面からの反射と して表わされる。使われない出力97は、偏光子とフィルタの組合せ(89,9 0)の動作の結果として、光学共振器の主通路から不所望のエネルギを捨てるの に役立つ。これが、共振器の不安定軸線に沿って有効な「軟らかい開口」となる 。
偏光子とフィルタの組合せが、良い品質の出力ビームを発生しながら、大きな開 口(例えば不安定軸線に沿って計ってフレネル数が40)で、矩形厚板レーザを 用いて、高いエネルギでレーザ発振器を動作し易くする。
空洞の長さくL)凸の円柱鏡83の半径(R1)及び凹の円柱鏡84の半径(R 2)が光学共振器を定め、この中で安定な動作がビームの垂直次元で達成される 。ビームは発振器の開口を越えてP次元の垂直方向に拡大することが出来ない。
水平次元で不安定動作が達成され、ビームは装置の開口を越えてS次元で拡大す ることが許される。
」二に引用した出願に記載されている様に、その端面をブルースターの角度で切 断した厚板81は偏光選択作用を持ち、これによって厚板が、端の!83.84 によって限定された光学共振器を往復するP偏光を持つ光線(95)に光学的に 結合される。−にに引用した構成では、ボッケル・セル85が空洞内で可変光学 エネルギ分割器として作用し、出力に転換される光を調節することにより、レー ザ動作を容易にしたり或いは防止したりすることが出来る。普通、ボッケル・セ ルは中間の設定状態で動作させ、この時、空洞内にCps F、’jされる光量 と空洞から出力に方向転換されることを調節して、出力を最適にする。第7A図 及び第7B図の実施例では、厚板の右側で、偏光子とフィルタの組合せ89.9 0(これは引用した構成ではrl−在しない)が協働して、前に述べた軟らかい フィルタ作用を行なう。
第7A図及び第7B図のレーザ発振器は、光が共振器の中の続く通路を辿ること によって発振し、矩形レーザ厚板81の右側の面から出たP偏光を持つ光線95 がZ軸に沿って、偏光子89を介してフィルタ9oへと右へ進む。厚板81から 偏光子89を介してフィルタ9oへ続く垂直線(95)は、P偏光の光がフィル タ9oに通過することを示す。フィルタ90を通過した時、ビームの個々の光線 の偏光成分が、各々の光線のS座標に従って、相異なる偏光回転を生ずる様な個 別の相異なる移相を受ける。円柱形フィルタの偏光特性は、球状フィルタによっ て発生されるビームの断面にわたる偏光の回転を示した第2c図の上側部分に示 すものと比肩し得る。円柱状装置9oの偏光特性は、第2C図に示した垂直分が なくて、水平分がそのま\残るものということが出来る。川に具体的に云えば、 これはビームの中心を通る第2C図のホモ部分ということが出来る。
フィルタ90によって修正された光線は、この為、第7A図では、交互の円と垂 直線によって96に近似的に示されており、第7B図では、ある程度の偏光が混 ざっていることを示す円によって表わされている。フィルタを通った光線が引続 いて右に進み、凸の円柱鏡83に入射する。鏡83は100%の反射被覆を持っ ており、これによって光線が左に反射される。装置の軸線に対する円柱鏡83の 向きは、p−z平面に於ける鏡のトレースが直線になり、s−Z平面に於ける鏡 のトレースが114径R1を持つ円になる様偏光96を持っており、フィルタ9 oの左の面に再び入る。
光線がフィルタの左の面から出て行き、偏光子89の右の面に入射するまで、左 へ進む。P(−光を持つ光線成分(95)は、実質的に反射なしに、偏光子89 を通って厚板81の右の端まで進む。97に示す様に、フィルタ90の左の面を 出たS偏光を持つ光線成分(97)は、偏光子89の右の而・\進み、軸外に反 射され、図示の様に捨てられる。
次に厚板81の左側について説明を続けると、厚板81の左側の面を出たP偏光 を[!tつ光線成分は偏光子86を通ってボッケル・セル85に進み、実質的に 反射なしに偏光子を通過する。ボッケル・セルか45″の偏光を行なう様な適当 に付勢された状態にあると仮定すると、右からボッケル・セル85に入ったP偏 光を持つ光線成分が45°の偏光の回転を受け、第7A図及び第7B図の99に 示す様に円偏光を生ずる。凹の球面鏡84から反射され、ボッケル・セル85を 2同[」に通過した時、前は円形のP偏光であった光線成分95が更に45’回 転して、S偏光(98)に変換される。偏光子86の左の面に入射する時、S偏 光の成分98が軸外に差向けられ、これがレーザ発振器の主出力通路を構成する 。
ニーの例に示I7たボンケル・セルの設定状態は、光学共振器内の帰還をゼロに 減少するものであり、発振を消滅させる為に使われる。実際には、ボッチル・セ ルに対する電圧は中間の選択であって、空洞から取出される光と空洞の中に残る ことを許す光との間で分割が行なわれる。
安定/不安定共振器の動作について説明すると、上に述べた通路を辿るビームが 、球面鏡84の曲率と、実効的にP次元て平坦である境83とにより、周期的に P次元に再び集束される。この為、共振器の光学的ti設計は、レーザ材料の中 で妥当なビームの寸法が11)られる様に選ばれる。
ビームの垂直寸法は典型的にはレーザ厚板の断面の大体半分、例えば4ミリであ り、フレネル数は約4である。設計の他の次元は、次の通りである。厚板は長さ 139.37noa、幅15順、厚さ8龍、R1は6m、L(空洞)長さ)は1 mである。
不安定軸、即ちS次元に沿って、モードは正式には限定されず、空洞の中を辿る 時、個々の光線は装置の横方向開口から「立去る」 (νalk or「)。実 例では、円柱鏡の曲率半径(R2)は4mであり、安定係数″G′が1.25で ある。更に大きなフレネル数(例えば40)が許されるが、フィルタと偏光子の 組合せが存在しない場合、開口の横方向の縁に於けるフレネル屈折効果により、 ビームの品質が崩れる。S次元に於けるビームの強度分布にテーバがあることに より、ビームの品質が目立って改博され、或いは逆に、同じビームの品質で、一 層高いエネルギ動作又は一層大きな開口が得られる。
第7A図及び第7B図の実施例の右側に示したフィルタと偏光子の組合せ90. 89は、「軟らかい」横方向開口を作り、線回折効果を少なくする。典型的には 、開口の側縁に対し、フィルタ90の設計は、第2D図の下側部分に示した強J 友のグラフに対応して、偏光子89を透過した波に対し、開口の縁でゼロを生ず る様に調節される。第2E図の下側のグラフに示ずt、lに、空洞から反射波が 追出される。
第7A図及び第7B図の形式に於けるフィルタと偏光子の組合せの利点は、主に 「軟らかい」横方向の開口の結果である。この時、開口のS座標に沿って、第2 B図乃至第2E図の一連の曲線に全体的に従う様な段階的な減衰が生ずる。主な 効果は、開口の溝方向の縁に於けるビームの振幅を減少することにより、フレネ ル縁屈折効果を避けることである。こういう縁に於ける強度は、この減少がない と、許容し難いf7高い値に止どまる。不安定軸に沿ってモードか限定されてい ないと云う認識のもとに、横方向の振幅の調節により、厚板の幅寸法を更に大き くすることにより、厚板から幾分か更に効率よく貯蔵エネルギを抽出することが 出来る。
実際の用例では、フィルタ90は第1C図に示す調節出来ない形であっても、或 いは第1D図に示す調節可能な形式であってもよい。原理的には、フィルタの2 つの部品の中心の厚さは、9しくすべきてあり、調節自在の構成により、これを 等しくすることが最も容易に出来る。
フィルタと偏光子の組合せは、第8A図に示す様に、レーザ発振器の出力を増幅 する為に使われるレーザ増幅器の111互作用4・り積を史に十分に利用するの に有利に用いることか出来る。単一横方向モード(TEMoo)で動作するレー ザ発振器からのガウス形強度分布114は、し〜せ増幅器】08の入力開口10 7に印加する前に、フィルタと偏光子の組合せ103,104,105を作用さ せることにより、一層「頂部平坦」に近いビーム強度分子li 115に変換す ることが出来る。「頂部平坦」なビーム強度分布115は、増幅器から貯蔵エネ ルギを一層効率よく抽出する為に好ましい。
第8A図に示す装置は前に述べた様に作用する。垂直マーク及び水平マーク10 9.110で示したレーザ発振器101の出力はP偏光及びS−光の両方のある 成分を含んでいると仮定することが出来るが、P偏光が主な偏光である。発振器 の出力は、他の点では、第8C図の114に更に正確に示す様に、理想的なガウ ス形振幅分布を持つと仮定することが出来る。レーザ発振器の出力が右へ進み、 次に偏光子103に入射する。この偏光子がP偏光の光をフィルタ104に透過 させると共に、S偏光の光を透過通路から追出す。偏光子103は、レーザ発振 器の出力がP偏光に制限されていれば、この装置の動作に不可欠ではない。
フィルタ104は、第1B図に示す様に1.調節自在の球面形の2枚のレンズを 持つフィルタであることが好ましい。
このフィルタの最初のレンズが?立合レンズであって、2番目のレンズの中心の 厚さに対し、1番目のレンズの中心の厚さを調節する為の摺動自在のくさびを含 んでいる。フィルタ104の2枚のレンズの結晶光軸が互いに直交すると共に、 P座標に対して45°の角度を持つ。レンズの曲率は、ビームがフィルタを1回 通過する時に、所望の偏光の回転が得られる様に選ばれる。レンズの曲率半径は 、ビームの設計上の断面によって決定される。特に、1回通過形の設計では、0 .90cmのスポット直径には、約33σの曲率平径が必要である(2回通過形 では、曲率半径は約2倍になる)。
フィルタを通った光が次に偏光子105に入射する。この偏光子は偏光子103 と平行な向きを持ち、P偏光を持つ光線成分を透過させると共に、S偏光を持つ 成分を反射する。フィルタ104によって生ずる偏光の回転の為、S偏光の成分 が現れると、偏光子105によって、透過通路からの反射によって追出される。
透過した残りが、レーザ増幅器108の開口104に供給される。フィルタのレ ンズを球状の設計にしたのは、レーザ材料の相互作用断面が四角であり、入口開 口114が円形であると仮定している為である。球状の設計により、ビームのP 座標及びS座標の両方に沿って充填率が改善される。
フィルタと偏光子の組合せの透過分布が、1番目のレンズの中心の厚さの5種類 の調節に対し、第8B図に示されている。第8B図の独立変数はビームの半径で あり、従属変数は相対的な光学透過率である。レーザ増幅器の入口開口107は 、増幅器の能動レーザ材料の所望の相互作用断面内に丁度入る様に調節すべきで ある。入口開口107は、フレネルの縞を最小限に抑える為に、透過特性の最小 値の所に設定される。レンズが等しい中心の厚さを持つ時、透過分布111に従 う。この分布は、ビーム半径の約0.2までは1に近い法曹である。その後、ビ ーム半径の0,4の所て約8596に下がり、次にビーム半径の約0.8の所で 0に下がり、ニーに開口を置くべきである。
然し、中心の厚さの差が増加すると、分布の中心に於ける透過が下がり、ビーム 幅が増加する。一群の曲線の内の1番右側(112)では、ビーム幅により、ビ ームの中心に於ける透過率は0.85になる。透過率が0.85の点に於けるビ ームの幅が、ビーム半径の約0.4から0,55に増加する。この低い点で71 111定したビームの幅が、約0゜8から0.09に移り、レーザ増幅器の入口 開口を設定する新しい位置を定める。
ビームの「充填率」は、典型的な場合には、適当な設計パラメータを使うことに よって40%の値から70%に増加することが出来る。「充填率」は、レーザ動 作材料の容積が一杯の強度の放射によって完全に充填された理想的な場合に較べ た、ビームが占めるレーザ動作材料の容積の端数と定義する。一定の振幅では、 理想化したビームに作用する開口の鋭い縁により、著しいフレネル回折効果が生 ずる。従って、100%より実質的に小さい「充填率」が実際の、望み得る折合 いである。
この発明を用いることによって達成される更に最適に近い透過ビームの分布の例 が第8C図に示されている。第8C図では、ガウス形入力ビームの強度を114 で示してあり、フィルタと偏光子の組合せの透過が113で示されており、分布 を改善した透過ビームの強度を115に示しである。第8C図の計算によるグラ フでは、透過ビームの強度はビーム半径の約0.35までは略一定に市どまり、 ビーム半径の09より僅かに低い所で0に下がる。入口開口107はこの値に設 定すべきである。第8C図で用いた透過曲線113は、中間のもの、即ち第8B 図に示した内の右から2番目である。フィルタと偏光子の組合せにより、大幅に 変化する透過特性が得られる。半径方向の位置に依存性を持つf? Itを一方 の平坦な面と正又は負の曲率を反対側の面に持つ複屈折レンズによって制御する ことが出来る。
これは次の式によって定義される。
δ(r)−(2πΔn/λ)[1±r2/2R]こ\でtはレンズの中心の厚さ 、Rはレンズの曲率半径、rはレンズの半径、Δnは複屈折率、λは光ビームの 波長である。理想的な均質線形移相遅れ行列はである。二\でA−[cos(δ /2) ] +j [5in(δ/2) cos2θ〕、A8はAの複素共役、 Bはsin (δ/2)sin2θに等しく、δは位相遅れ角(即ち、差別的な 位相遅延)に等しく、θは基準(P)偏光に対する結晶光軸の方位角に等しい。
θ−45°である時の透過強度はT (r) −cos2rδ(r)/2]大き さが等しいが反対の曲率を持つ釣合う一組の位相遅れ板によってレンズ効果を避 け、望ましくないビームの拡大を避けることが出来る。曲率半径R1厚さt及び 方位角θの適当な組合せを選ぶことにより、偏光子と組合されるフィルタ装置の 特定の利得媒質に対する特定の波長に対し、広い範囲の種々の透過特性を選択す ることが出来る。
第2図に示す様に2枚の平行な偏光子の間に2枚のレンズを配置した場合の行列 は、次の様に書くことが出来る。
A、−[cos(α、/2)] +j C5in(at /2) (cos2θ+)]Bl−r 5in(at  /2) (5in2θ+)]α、はA、B、の位相遅れ角である。従って、透過 強度Tは、T−MXMで T−(At A、= −B+ 8.?)’ (At A? BI B?)θ+− 45’及びθご一45° (結晶軸の直交配置)ではT −cos2(at / 2−a: /2)釣合う凹及び凸の位相板では ニーてrは半径、Rは曲率半径、Δnは複屈折率、1.−t、は中心の厚さの差 、λは波長である。前に述べた様に、中心の厚さが等しくない時、最大の透過が 中心から変位する。両方のレンズの中心の厚さが等しい時、最大の透過が中心か ら変位する。両方のレンズの中心の厚さが等しい時、最大の透過が中心で得られ る。即ち、r−0゜1/ンズの厚さが19シい場合、tt−t、−Qであり、2 回通過した時の透過は、次の様に表わすことが出来る。
”I’ (r) −cos2[2yrΔnr2/Rλ〕位相板の曲率半径Rは、 所望のビームのスポット=J−法に基づいて選ばれる。この式は、零次球状遅れ 装置の板に対する設計パラメータを選択することにより、位相板の中心に於ける 光の透過が殆んど100%になることを示しており、空洞内のビーム半径は、レ ーザ利得媒質の利用度を最大にする為に拡大し、同時にビームの半径にわたって 、ビーム透過特性をその最適値に保つことが出来る。
第9A図、第9B図及び第9C図はレーザ源の出力ビームの位相補正の為に、特 に第1B図のフィルタを使う場合を取上げている。フィルタが正しく段別されて 調節された時、開口の大きい面ポンプ形レーザ共振器及び増幅器に於けるビーム の品質を改浜する簡単で効率のよい実用的な手段がi)られる。この補正は、共 振器のモードの形成と、こういう状況で形成されるビームの遠視野回折の数学的 な解析から導き出される。共振器内のビームの半径方向の位相−移は共振器のフ レネル数が増加するにつれて増加し、このJlj振器内で形成される遠視野ビー ムの発散は、共振器内のビームの半径方向の位打]偏移が増加するにつれて増加 する。この様な共振器又は増幅器の出力に、ビームの遠視野発散を減少する様に 最適にした、正(−2く設計されて調節された位相補正フィルタを用いると、( 1−害な副作用なしに、出力ビームの品質か改溶される。この改善は、安定又は 不安定共振器の両方を含めて、大きなフレネル数を用いる共振器に用いられる。
この補正は共振器の半径方向の位11偏移に用いられるが、この補正を光学増幅 器の出力に用いてもよい効果が得られることに注意されたい。この位相補正方式 は、内部の半径方向の位相偏移を持つある光学増幅器、又は定められた半径方向 の位相偏移を持つ共振器から入力に供給を受ける光学増幅器に用いることが出来 る。
第7A図及び第7B図に示す様な矩形厚板の形状を持つ面ポンプ形レーザ(F  P L)では、ビームの大きなガウス形強度分布を発生することが可能である。
ビームの強度分布はTEMooモードに於けるガウス形強度ビームの分布と同様 であるが、この大きなガウス形ビームの測定された遠視野のビームの発散は、回 折によって制限される場合よりも、何倍も大きい。この為、見かけのガウス形強 度分布が存在することが、回折によって制限されたビームの発散に対する必要条 件であるが、十分条件ではない。
解析によると、この様なビームでは、共振器のフレネル数が増加するにつれて、 ビームの中心と縁の間の半径方向の位相偏移が増加することが判った。これは安 定な場合及び不安定な場合の両方について云えることである。更に、」IG振器 の空洞の長さか一定の場合、ビームの開口寸法が増加するにつれて、半径方向の 位相偏移か増加する。
ホイヘンスーフレネルのb:1理を用いると、共振器のモード内の各点は、共振 器の向い合った反射器」二の全ての点からの寄与に基づく。この為、共振器のフ レネル数が増加するにつれて、共振2;の向い合った反射器の全ての点からの通 路長の差が増加するl′kに、モードの半径方向の位相変化が増加する。
共振器のモードは、キルヒホッフ−フレネルの回折理論に基づいて解析すること が出来る。1次元の場合Tu (x 2 )−f K[x+、 x2 コ u  (x+ ) dxlこ\でu (x2)は反射器2に於ける共振器モード(固有 ベクトル)、Tはモード減少係数(固有値) s K [x+ 。
x、]は共振器の形状(核)、X+、X?は反射器1及び2の座標、alは反射 器1に於ける開口の半寸法である。
上に述べた所から、この結果得られるモードU (X)を次の(、′Qに定義す ることが出来る。
u (x) =A (x) exp [−iφ(x)コこ−でA (x)はモー ドの振幅、φ(X)はモードの座標依存性をtjjつ位相である。
ビームの遠視野発散は、共振器のモードの遠視野積分によって評価することが出 来る。これは、フラウンホーファー回折理論に基づいて行なうことが出来る。こ の理論では、回折角度に依存性を持つ遠視野ビーム(V (p) )の根拠が定 められている。
V (p) =f u (x) exp [−jkpx] dxa ニーでに一2π/λで波動ベクトルであり、λは波長、U(x)は共振器のモー ド、pは回折角の座標、Xは物理的な座標、aは開口の半寸法である、この為、 回折角に依存性を持つビームの遠視野強度は 1 (p) −V (p) 2cxp [−i f (p) ]である。こ\で f (p)は遠視野強度の角度依存性を持つ位相、pは回折角である。
共振器のモードの回折角に依存性を持つ遠視野強度パターンは、全体的に第9B 図及び第9C図に示すのと同じ形であり、透過フレネル数が増加するにつれて、 次第に一層発散性になる。2.5乃至7.5の範囲内では、ビーム幅が5市から 8.75m+sに変化し、モードの最大位相偏移は、回折によって制限されたビ ームの発散の約1.2倍から5゜1倍に増加する。
遠視野に於ける位相偏移の影響が第9D図に示されている。水平座標は相対的な ビームの遠視野発散であり、垂直座標は正規化された遠視野強度である。個々の 曲線は、相異なる位相偏移に対して描かれている。「位相偏移」は、一定振幅の ビーム(遠視野)に対し中心とビームの縁の間で観察される位相差である。個々 の曲碌は、0がら2πまで0,2πの間隔で描かれている。こ\に示した最大の 位相偏移(2π)は最大のビームの遠視野発散を持ち、最低の位相偏移(単一位 相)は回折によって制限されたビームの遠視野発散を生ずる。
第9D図は、モードの最大位相偏移が大きければ大きい稈、ビームの遠視野発散 が大きいことを示している。位相偏移が増加すると、ピーク強度がビームの中心 から動き、ビームの発散が増大する。簡単に云えば、ビーム幅、モードの位相偏 移が出力ビームの遠視野発散に影響する。
解析によると、不安定共振器では、ビームを横切る位相偏移は、ビーム開口の寸 法が増加する時、割合滑かに増加することが判った。更に解析によると、大きな ガウス形モードを持つ安定共振器でも、同じ割合いになることが判った。従って 、この位相偏移が単純な石英の半径方向位相板によって生じたものであると云う モデルを使い、このモデルを使って対応する補正を行なうことが可能である。
φ(r)−(2πΔn/λ)r1+ (r2/2R)Eこ\てΔnは1(屈折率 であり、λは波長、rは半径方向の距離、pは中心の厚さ、Rは曲率半径である 。
ビーム開口の七目異なる標本化点に対する前述の半径方向の位相関係から、石英 レンズの計算による透過半径をめることが出来る。第9B図及び第9C図は、夫 々不安定共振器及び安定共振器に対し、この位相補正方式によって得られる遠視 野強度の改善を夫々示している。
第9B図及び第9C図の例で行なわれる位相補正は、回折によって制限されたビ ームの発散の2倍未満の遠視野発散を生ずることが判る。
第9A図の実施例は、第9B図又は第9c図の何れがの例の補止を行なう様に調 節することが出来るが、レーザ源110と、第1B図に示すのと同様な調節自在 の球面フィルタ111と、ビームをスクリーン13に集束する為のコヒーレント な正確さを持たせる為の便宜の為に設けられた集束レンズ112とで構成されて いる。スクリーン113に入射する時のビームの断面の強度のグラフが114に 示されている。レンズ・エレメント112は、部屋の範囲内で遠視野状態を再現 することが出来る様にする為に設けられている。精度の為、レンズの焦点距離は 、利用し得る空間に見合う範囲で出来るだけ大きくすべきであり、その面は誤差 を導入しない様に、波長の端数の精度にしなければならない。レンズ112が存 在しない時、遠視野状態にとって適切な最も近い測定距離で、遠視野パターンを 検査することか出来る。
第9B図のフィルタは、円柱形レンズ而を用いた調節自在の設計で、石英をfI I用している。部品としてのレンズは中心の厚さの差が0.0716cmであり 、曲率半径が7゜11cmである。「S」座標の測定値を使うと、ビームの幅は 8.75mmであり、「等価」フレネル数は7.5であり、共振器の光学系の倍 率は1.5である。
第9C図のフィルタも、球面を用いた調節自在の設計の石英である。レンズの曲 率半径は29.56cmであり、レンズの中心の厚さの差は0.0534cmで ある。ビーム幅は6市であり、フレネル数は8.5であり、パラメータGは0. 83である。
第9A図、第9B図、第9C図及び第9D図について説明した位相)+Ii正は 、偏光した出力ビームが得られ、且つフレネル数が2又は3を越える様なレーザ 装置に主に用いられる。この改良は、ビームが滑がなガウス形分布又は「頂部泪 坦」形の分布に近い様な開口が一層大きい(即ち、フレネル数か40と云う様に 大きい)レーザ装置にも用いることが出来る。実例では、位相偏移がπより低い 並びに高い両方の場合のビーム対して、補正が行なわれた。2πを越える位相偏 移は、実質的な位相補正にとって実際上の上限を表わすものと思われる。
こ\で行なわれる様な位相補償は、ビームの位相偏移が安定な共振器又は不安定 な共振器に於ける様に、円形の対称性を持つ場合、釣合う球面レンズを用いたフ ィルタを使って使うことが出来る。共振器が安定/不安定共振器である場合、位 相補償は、安定軸及び不安定軸に沿った位相補償を別々に補償する為に、別々の 円柱状エレメントを必要とすることがある。遠視野ビームを改善する為に補償を 用いたが、典型的にはビームの近視野状態も改汲される。
こ\で説明した調節自在の形式のフィルタは、フィルタの処方に於ける重要な1 つの変数を取去り、所定のレーザ装置の用途で融通性を高める点で役立つ。
遠視野の補正では、光学共振器によって形成されたビームが位相110正を必要 とする3つの場合がある。不安定共振器で形成されたビームでは、調節自在の球 状光学系が適切である。安定/不安定共振器で形成されたビームでは、調節自在 の円柱状光学系が適切である。両方の場合、正式のモード構造が存在しない場合 、ビームの縁に近付くにつれて、位相偏移ががなり増加する。補正を必要とする 3番目の場合は、基本モードが優勢ではあるが、他の高次モードの寄与を若干伴 なう様な光学共振器でビームが作られる場合である。遠視野補正では、位相鹿位 の補正は、軸上でゼロである必要はなく、一般的に小さく、ビーム・エレメント の半径方向の距離が増加するにつれて増加するのが普通である。
近視野の用途では、ビームの分布が修正され、フィルタが偏光子と組合せて使わ れる場合、調節自在の特徴により、位相補正が正から負に変化してゼロを通過し 、透過が最大になる様な、軸からの距離を選択することが出来る。分布の変更で は、調節自在であることが性能を最適にする為にも重要である。
第3A図及び第3B図の実施例の安定共振器に用いられるフィルタ10は、中心 厚さが等しい球面レンズを用いており、球面の曲率半径は29.72cmである 。想定するビームの直径は6關である。第7A図及び第7B図の実施例の安定/ 不安定共振器で使われるフィルタ9oは、不安定軸(S)に沿って水平平面内で 測定して、曲率゛ト径が82゜54cmに等しい。フィルタ90は調節自在の( を成であり、従って、この調節は、中心の厚さが等しい時に好適の性能が得られ る様に設定される。安定/′不安定共振器に於けるビームの大きい)Jの横方向 の寸法はl cmである。
FIG、 6 エ 環4巳 し丁こ fイ(万I′U クジツ+’t正−*14t、Lf=遠り 灯体展 FIG、 90 ヒ゛−ン の 矛U灯9ブ rJ口LI!?j発臂矢国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)A.所定の軸線に沿って伝搬し且つ核軸線に直交するP次元に偏光していて 、当該ビームのエレメントがエレメントの位置の連続的な関数として理想的な基 準位相から偏移して遠視野に於けるビームの寸法の望ましくない増大を招く様な 位相を持つビームを供給する手段と、B.前記ビームの軸線と同心の光軸を侍っ ていて、位置の連続的な関数として前記ビームのエレメントに対して補償の差別 的な位相遅延を加えて、回折限界によって定められた最小値に向けて遠視野に於 けるビームの寸法を減少する光学透過フィルタとを有し、該フィルタが(1)平 坦である第1の面及び予定の曲率半径を待つ第2の面を持つと共に、第1の中心 の厚さを持つ複屈折材料の第1のレンズ、及び (2)平坦である第1の面及び前記第1のレンズの曲率半径と同じであるが符号 が反対の曲率半径を持つ第2の面を持つと共に、第2の中心の厚さを持つ複屈折 材料の第2のレンズで構成されており、 前記レンズの面が前記光軸と同心で且つ該光軸に対して直交する向きであり、前 記レンズの材料の結晶光軸が前記光軸に沿って且つ前記P次元に対して45°の 角度で互いに直交する位置に向けられており、前記第2の面が互いに隣接してい る組合せ。 2)請求の範囲1)に記載した組合せに於て、前記位相偏移がビーム軸線からの 各々のビーム・エレメントの半径方向の距離の関数であり、 前記フィルタの各々のレンズの第2の面が球状であって、フィルタの軸線からの 各々のビーム・エレメントの半径方向の距離の関数となる位相補償を行なう組合 せ。 3)請求の範囲2)に記載した組合せに於て、前記ビームの位相偏移がビームの 軸線上で小さく、ビームの周縁で大きく、 前記第1及び第2のレンズが軸線上で小さな差別的な位相遅延を持つと共にビー ムの周縁で大きな差別的な位相遅延を持つ組合せ。 4)請求の範囲3)に記載した組合せに於て、前記第2のレンズが調節自在の中 心の厚さを持つ複合レンズであって、軸線上の差別的な位相遅延を制御すること が出来る様にした組合せ。 5)請求の範囲1)に記載した組合せに於て、ビームの位相偏移が前記ビームの 軸線に直交する平面内でビームの軸線を基準とする各々のビーム・エレメントの 座標の関数であり、 前記フィルタの各々のレンズの第2の面が円柱状であって前記座標の関数として の位相補償を行なう様な向きである組合せ。 6)請求の範囲5)に記載した組合せに於て、ビームの位相偏移がゼロの座標で 小さく、ビームの周縁に於ける最大の座標で大きく、 前記第1及び第2のレンズがゼロの座標で小さな差別的な位相遅延を加え、ビー ムの周縁に於ける最大の座標で大きな差別的な位相遅延を加える組合せ。 7)請求の範囲5)に記載した組合せに於て、前記第2のレンズが調節自在の中 心の厚さを持つ複合レンズであって、ゼロ座標に於ける差別的な位相遅延を制御 することが出来る様にした組合せ。 8)請求の範囲1)に記載した組合せに於て、前記座標が前記P次元に直交する 組合せ。
JP60503598A 1984-08-20 1985-08-13 ビ−ムの遠視野補正に用いる光学透過フィルタ Pending JPS61503054A (ja)

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