JPS6150291B2 - - Google Patents

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JPS6150291B2
JPS6150291B2 JP8550978A JP8550978A JPS6150291B2 JP S6150291 B2 JPS6150291 B2 JP S6150291B2 JP 8550978 A JP8550978 A JP 8550978A JP 8550978 A JP8550978 A JP 8550978A JP S6150291 B2 JPS6150291 B2 JP S6150291B2
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JP
Japan
Prior art keywords
light
medium
acousto
incident
optical modulator
Prior art date
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Expired
Application number
JP8550978A
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English (en)
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JPS5511271A (en
Inventor
Yoshinori Oota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP8550978A priority Critical patent/JPS5511271A/ja
Priority to US06/057,150 priority patent/US4299449A/en
Publication of JPS5511271A publication Critical patent/JPS5511271A/ja
Publication of JPS6150291B2 publication Critical patent/JPS6150291B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気信号に応じて光ビームの強度を変
調する光変調器、特に音波による光の回折効果を
利用した、超音波光変調器に関するものである。
超音波光変調器は、高速に動作する他の光変調
器に較べて動作電圧が低く、周囲温度の変化に対
して安定であり、高い消光比が得られるなどの利
点をもつている。このためレーザ光を使つた各種
の記録装置や表示装置などに広く用いられてい
る。
超音波光変調器の能率良く使用できる変調信号
の帯域幅は、それ幅広くなく、変調光の立上り立
下り時間にして最小20〜30ns程度である。変調
速度を制約する理由は以下に述べるように理解さ
れている。すなわち、変調を施すレーザ光がビー
ム径2Wpのガウスビーム(Woは光のパワー密度
が中心の1/e2となる半径)としたとき、変調さ
れた光の立上り時間tは最小t〓1.3Wo/Vで与
えられる。
ここでVは媒体の音波の速度である。変調速度
を高めるには光のビーム径Woを小さくすればよ
いが、これを小さくするとガウスビームのもつ広
がり角が増大する。広がり角はλ/(n・π・
Wo)である。ここでλは光の真空中での波長、
nは媒体の屈折率である。超音波光変調器に入射
する入射光のもつ角度成分全域にわたつてブラツ
グ条件が満たされないと、この条件に合致する角
度の光波成分のみが回折される。このため変調速
度を高めようとするために入射光ビームを絞り込
むと、変調光の出射パターンはガウス形状から変
移し、また回折効率も低下する。
これを防ぐためには、光ビームに作用する音波
の広がり角を増大させ光の広がり角に同程度乃至
それ以上とすればよい。このためには、媒体中に
音波を励起するトランスデユーサの光の進行方向
への長さを短くしなければならない。例えば、著
名な音響光学結晶であるモリブデン酸鉛結晶を変
調媒体に用い、音波の周波数を200MHzとしたと
きに、変調光に立上り時間10ns以下の変調速度
を確保するには、前述のトランスデユーサの長さ
は2〜3mm以下と短くしなければならない。とこ
ろが回折効率は周知の如くトランスデユーサの長
さすなわち作用長に比例する。このため高い変調
光の強度を得るためには、より高い音波駆動パワ
ーを必要とする。またこの音波の光に対する作用
長を減少させることは、回折格子としては厚さを
薄くすることと等価であり、このため回折現象は
ブラツク反射からラマンナース回折に近づく。こ
のため音波パワーを増大させても理論的に到達し
得る最高の回折効率も、前記の作用長の長い場合
に比し低下する。
音波波面に広い角度成分をもたせ、しかも作用
長を減少させない方法として、媒体中に円筒波を
励起する方法がある。この方法によれば比較的高
速度の超音波光変調器が実現できる。しかしなが
らこの目的のためには、変同媒体のトランスデユ
ーサを設ける表面を円筒面に仕上げなければなら
ない。このような面に設けることのできる高周波
のトランスデユーサは、蒸着やスパツタリング法
などによつて作成する圧電薄膜トランスデユーサ
に限られる。通常の圧電結晶板を曲面上に接着す
ることは非常に困難である。このためLiNbO3
晶等のように圧電高結合の材料を用いることがで
きず、駆動電力の増大が避け難い。また製作の難
度が増す。このように従来の超音波光変調器では
高速で高能率に動作する素子を得ることが困難で
ある。
本発明の目的は上記の難点を除去した高速で高
能率の超音波光変調器を提供することにある。
本発明に実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す図であり、光
変調の構成の概念図である。第2図は動作特性を
示す図である。第1図において、1は光学ガラス
や誘電体結晶のように媒体内部に励起された音波
によつて光を回折する音響光学媒体である。2は
該音響光学媒体1の面に、有機接着剤や低融点金
属などで接着され、該音響光学媒体1に音波を励
起する、圧電体板のような電気音響変換子であ
る。
該変換子は、前記音響光学媒体1に接着される
面とその対向する面とに電極を有し、この電極間
に高周波電界を印加されるとによつて、板の上下
面で変位方向の異なる、謂ゆる厚み振動を生じて
前記音響光学媒体中に高周波音波を励起する。該
音響光学媒体1に入射される光束3は、該媒体中
に音波が励起されていないときには、媒体を透過
し非回折光5として出射する。媒体中に音波が励
起されていると入射光束3の一部は回折を受け、
回折光4となつて出射する。回折光の強度Iは前
記媒体中に励起される音波の強度によつて変化す
る。超音波光変調器の一般的な原理はこのように
電気音響変換子に印加される電圧に応じて、回折
光の強度又は、非回折光の強度を変化させること
にある。
前述の如く、変調速度を高くするためには超音
波光変調器に入射させる光ビームの径を小さくす
る必要がある。径を小さくすると光の広がり角は
増大する。このようにしても回折効率が低下しな
いためには超音波光変調器の受光角が大きくなけ
ればならない。すなわち、超音波光変調器への光
入射角度に対する回折光の強度の分布が広いこと
が必要である。
第2図a,a′は従来の超音波光変調器の特性を
示す。第1図の電気音響変換子2の電極を、入射
光の透過方向xの方向に長さlにわたつて設けて
電気音響変換子2に第2図aに示すような電圧の
分布を与えている。媒体中に励起される歪の分布
は第2図aの電圧と同一の分布を生じる。
第1図における回折光4の強度Iの入射光3の
入射角θに対する特性は第2図a′に示すように
[sin(πlθ′/Λ)/(πlθ′/Λ)]とな
る。ここでΛは音波の波長、θ′=θ−θでθ
はブラツグ角である。
このように回折光の強度Iは入射角に強く依存
する。超音波光変調器の変調速度を高めるために
径の細く、従つて入射広がり角の大きい光波を効
率良く、また回折光のビーム形状に変形を生ずる
ことなく変調するためには、第2図a′に示す入射
角度幅Δθ=Λ/lの大きさは、入射光広がり角
(2λ/nπW0)の2倍以上としなければならな
い。
ここでnは媒体の屈折率、λは光の波長、2W0
はガウスビームのスポツト径である。このため前
述の如く高速化のためには、音波束の幅すなわち
電気音響変換子の電極幅(第2図a中のl)を小
さくしなければならず、前に述べたように得られ
る回折効率はlが充分長い場合に比べて低下す
る。
入射広がり角の大きい光波を効率よく、また回
折光のビーム形状に変形を来すことなく回折する
ためには、第2図a′の回折光強度の入射角特性が
台形となつていればよい。回折光強度の入射角度
特性第2図a′は矩形開口から一様の強度で出射す
る、音波パワーのフアー・フイールド・パターン
を示している。従つて、この入射角度特性に台形
となるようにするには、本発明の実施例説明図で
ある第2図bに示すように、電気音響変換子に印
加する電圧の、第1図における光透過方向x方向
への分布を例えばsinx/xすなわちジンク函数形
とすればよい。回折光強度の入射角度分布が音波
パワーのフアー・フイールド・パターン、すなわ
ち回折光強度は電気音響変換子で生ずる歪分布と
はフーリエ変換の自乗とで数字的に結びついてい
るから、回折光強度の入射角度特性は第2図b′に
示すようにほぼ矩形に近くなる。ここでは、第2
図bに示すようにジンク函数の第2副極大までで
切つているため、入射角度特性第2図bの台形上
に波打ちを生ずるが±10%程度であつて小さい。
このように電極長lを長くとつても回折光強度
の入射角度特性は狭まることなく、より拡がり角
の大きい入射光を入射させることができ、変調速
度が増大する。合せて電極長を長くできるため、
効率が増大する。
次に第2図bに示すような電気音響変換子の印
加電圧分布を実現するための一実施例を第3図に
示す。第3図は超音波光変調器の構成を示す図で
31は音響光学媒体、32は電気音響変換子で、
ニオブ酸リチウム結晶のような圧電結晶板で出来
ている。33は接着剤と下面電極とを兼ねたイン
ジウムのような低融点の金属膜であり、これによ
つて圧電結晶板32と音響光学媒体とは接着され
る。この下面電極33は電極片33a,33b,
33cに分かれ、これらは互いに電気的には切ら
れている。各電極片の光透過方向への長さ(第3
図中x方向)は結晶の中心の電極33aでlと
し、他の電極33b,33cをl/2とする。励
振すべき中心周波数の音波に対して能率よいよう
に、圧電結晶板32の厚さは定められる。該圧電
結晶板32の上に、該電体膜34を蒸着、スパツ
タ等で圧電結晶板上に設ける。該誘電体膜34の
厚さは光の透過方向(第3図中x方向)に一様で
はなく、前記下面電極片33a,33b,33c
間の各境界で最大となり、各下面電極片33a,
33b,33cの中心で最大または0となるよう
にする。該誘電体膜34は酸化シリコンや他の誘
電体またはフオトレジスト等の有機物の誘電体で
よい。このような厚さが波打つ状態の該電体膜3
4を形成する方法は例えば蒸着時に、蒸着源と被
蒸着体との間に開口を有するマスクを設けた状態
で蒸着することによつて得られる。またフオトレ
ジストを塗布した後、光照射を適当に定め、現象
することによつても得ることができる。このよう
にして設けた該電体膜34の上に、アルミニウム
や金などの金属膜を、上面電極35として設け
る。該上面電極35も下面電極33と同様に分割
する。このように設けた2つの電極間は圧電結晶
32と誘電体膜34との複合容量を形成している
ことになり、2つの電極間にかける電圧をVとし
たとき、圧電結晶32にかかる電圧Vpは付加し
た誘電体膜34の厚さの厚い部分ほど低下する。
圧電効果によつて生ずる歪は印加する電圧に比例
する。このため圧電結晶板32によつて励起され
る歪の振幅分布は、該結晶板に印加される電圧の
分布に従う。このような誘電体膜34の付加によ
つて、第3図x方向に波形の歪の振幅が形成され
る。
更にジンク函数形に近づけるために、第1副極
大、第2副極大の最大値を低下させ、第1副極大
の歪の位相を主極大や第2副極大の歪のそれとは
反転させる必要がある。第3図に示す如く、中央
の下面電極片33aとそれに対向上面電極とで挾
まれた誘電体膜34を有する圧電結晶板32に
は、駆動電圧Vがそのまま印加される。これに隣
接する電極部には外付の容量36を直列に配し、
しかも前記中央の電極部とは反転した位相で電圧
Vが印加される。同様更に外側の電極部33cに
は別なる外付容量37を直列に接続して、中央の
電極部33aと同じ位相で電圧Vが印加される。
各部の上下電極間にかかる電圧をオシロスコープ
等で観察しながらそれぞれが第2図bの極大値と
同じ割合となるように外付容量36,37を微小
に調整する。このようにして第2次の副極大まで
もつジンク函数型の歪分布が形成され、前述の如
く受光開口角の広い超音波光変調器が出来る。
以上説明したように本発明によれば、従来の円
筒面状の形成を行う必要がなく、また高結合の圧
電結晶板の電気音響変換子に用いることができる
ため、安価でしかも高性能の超音波光変調器が得
られる。また本実施例では、誘電体膜と2つの外
付容量とによる電圧の重み付けの方法を述べたが
他の方法、例えば誘電体膜を用いず、圧電結晶板
面上に設けた電極の分割を更に細分化して、各々
に外付の容量を配して重み付けを行う方法、或い
は誘電体膜による重み付けと外付容量を用いずに
上下各電極に狭まれた変換部を直列に接続し、そ
れぞれの電極の、光透過方向とは直交する方向の
幅を適当に定めてそれぞれの静電容量による重み
付けとによつて、全体の重み付けを行うなどが考
えられる。また本実施例では回折光強度の入射光
角度に対する特性が矩型となるようにするために
電気音響変換子への電圧分布をジンク函数形にす
る場合について述べたが、回折光の入射角度分布
は三角形、ガウス型等他の形を望む場合もある。
その場合には電圧分布は(sinx/x)やガウ
ス分布などに選べばよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は超音波光変調器の一般的な構造図で1
は音響光学媒体、2は電気音響変換子、3は入射
光ビーム、4,5は出射光ビームである。 第2図は従来の超音波光変調器と本発明の実施
例における特性を示す図で、第2図aは従来の光
変調器の電気音響変換子の歪分布、第2図a′はそ
の変調光強度の入射角度特性、第2図bは本発明
の一実施例の歪分布、第2図b′はその入射角度特
性である。 第3図は本発明実施例の構造概念図で、31は
音響光学媒体、32は圧電結晶板、33,35は
上下面電極、34は誘電体膜、36,37は外付
容量である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 媒体内部に励起された音波によつて光を回折
    する音響光学媒体と、音響光学媒体と接着する面
    及びその対向する面に直接に、又は光の透過方向
    に厚さが異なる該電体膜を介して1個又は複数個
    の電極を設けて前記音響光学媒体に接着した圧電
    変換子と、この圧電変換子に前記電極を介して光
    の透過方向に電圧分布を有するように電圧を印加
    する手段とから成ることを特徴とする超音波光変
    調器。
JP8550978A 1978-07-12 1978-07-12 Ultrasonic light modulator Granted JPS5511271A (en)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8550978A JPS5511271A (en) 1978-07-12 1978-07-12 Ultrasonic light modulator
US06/057,150 US4299449A (en) 1978-07-12 1979-07-12 Acoustooptic modulator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8550978A JPS5511271A (en) 1978-07-12 1978-07-12 Ultrasonic light modulator

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5511271A JPS5511271A (en) 1980-01-26
JPS6150291B2 true JPS6150291B2 (ja) 1986-11-04

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ID=13860893

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JP8550978A Granted JPS5511271A (en) 1978-07-12 1978-07-12 Ultrasonic light modulator

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61222399A (ja) * 1985-03-27 1986-10-02 Furuno Electric Co Ltd 送受波器
JPS61243383A (ja) * 1985-04-19 1986-10-29 Furuno Electric Co Ltd 送受波器
JPS61184092A (ja) * 1985-05-29 1986-08-16 Furuno Electric Co Ltd 送受波器
JPS61274497A (ja) * 1985-05-29 1986-12-04 Furuno Electric Co Ltd 送受波器
US7405512B2 (en) * 2006-06-22 2008-07-29 Gooch And Housego Plc Acoustic transducers having localized ferroelectric domain inverted regions

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JPS5511271A (en) 1980-01-26

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