JPS61501748A - 高質蛋白質を有する魚粉類を得る方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 高蛋白質を有するミールの製造方法 本発明は、好ましくは原料１００ｇ当たり５０ｙｓｇ以下の揮発性窒素含有量の 新鮮な魚又は他の海産動物から成る原料を粉砕し、その後熱交換器中、好ましく は前記肉塊が、管内壁を付着物のない状態に保ち、かつ乱流をもたらす回転スク レーバー（ｓｃｒａｐｅｒ）翼を備えた間接加熱管中に直接供給されるようなを の熱交換器中で約１〜３分間６０〜８５℃の範囲の温度に加熱することから成る 。前記原料から高質蛋白質、即ち９０％以上の消化率及び７５％以上の生物価を 有する魚粉類並びに５〜１０ｐｐｍの範囲の低い硫黄含有量及び使用される原料 に依存する０、５〜１，０％の範囲の低い遊離脂肪酸含有量の魚油類を得る方法 に関する。

魚粉及び魚油を製造する場合、二つの主要な条件が製品の質を決定する。第一に 、原料の蛋白質及び油の質が最高の水準でなければならない、このことは、魚全 製造工程を通しての製造条件が、蛋白質及び油が製造工程中に劣化しないように 温度及び滞留時間に関し魚粉を製造するにあたり、現在用いられている方法は上 記二つの要求に応じていない、製造が全形の新鮮な魚から始める場合、比較的安 い価格でしか売ることができず、袋又は貯蔵容器に所蔵している間に安定でなく なる１５〜２０％の脂肪を含む魚粉を得る。魚原料が３〜４日間そのまま貯蔵さ れる場合においてだけ、１０％以下の脂肪含有量の魚粉が通常の方法によって製 造できる。実際には、そのような貯蔵は原料のある種の分解を意味する。

多くの方法において、高温及び長い滞留時間が用いられているので、蛋白質及び 油がさらされてさらに質を低下する。魚粉及び魚油の製造用プラントにおいて個 々の加工工程を改善するために多くの提案がなされたが、全工程中慎重な条件で 高い又は低い脂肪含有量の新鮮な魚を低い脂肪含有量の魚粉及び低い遊離脂肪酸 含有量の魚油に完全に転換することを可能にする完全な方法はこれまで知られて いない、技術の状況はスウェーデン特許公開番号第７９０９９２９−７号に記載 されている方法によって示される０本発明の目的は、簡単で、信頼できる方法で 高い又は低い脂肪含有量の全く新鮮な海産原料から上記高品質の魚粉及び魚油を 得るように、本発明の冒頭部で述べた種類の方法を達成することである０本方法 に従えば、魚本来の味が残っており、通常の方法によって製造した魚粉に特有の 苦味を感じないので、人間の食用に使用できる魚粉を得る。本発明の魚油はその 原料にある組成を保持し、精製していないものでもその官爺価を保持している。

本発明に従えば１本発明の冒頭部で述べた種類のような方法は次の工程の組合せ によって特徴付けられる。

ａ）粉砕度を前記原料中の脂肪の分散の程度に明ｉに関連させるように、前記原 料の粉砕の程度、即ち断片への分割度を原料中の脂肪の蓄積の位置によって調節 する； ｂ）前記粉砕し、その後加熱した肉塊を、圧縮可能な繊維構造物を含む第一の分 画並びに固体及び微粒子を高含有量で含む第二の分画を得るようにふるい目を選 択して、調節可能なふるい目を有するふるいでふるい分けすることによって分級 する一フＣ）前記第一の分画を、水分量及び脂肪量のさらに減少した第三の分画 並びに対応するように水分量及び脂肪量の増加した第四の分画にプレスによって 分級する； ｄ）前記第三の分画を８０”Ｃ以下、好ましくは６５℃以下の肉塊温度でゆるや かに乾燥する； ｅ）前記第二の分画を、所望により第四の分画と組合せて、好ましくは油分画、 魚粉廃液（ｓｔｉｃｋ　ｗａｔｅｒ）分画及び第一の分画と一緒にするのが好ま しい脱脂及び脱水した固形分分画に遠心分離によって分級する。

好ましい実施態様において、上記した工程ｅ）に従う第二の分画を分級する場合 、いわゆる魚粉廃液を、所望により残留油及びスラッジを遠心分離によってさら に分離した後、前記した熱交換器に供給する前の粉砕した原料に一部戻し、残り の部分を蒸発して、所望により前記第三の分画と一緒に乾燥することができる魚 粉廃液濃縮物にする。

次に１本発明を添付図面を参照してさらにくわしく説明する。

第１図は本発明に従う方法を実施するためのプラントの実施例を簡略化して示す 。

第２図は固形分及びプレスケーキ中の脂肪量と熱処理温度との関係を示す。

第３図は固形分中の脂肪量に関する熱処理時間の影響、即ち脂肪の分離に関する 熱処理時間の影響を示す。

のプラントの実施例を簡単に示すものである。

原料ｌをミル２で粉砕し、途中にあるコンテナー３に運ぶ、そこから原料を、詳 細には示していない回転スクレーパー翼によって清浄に保たれる間接加熱される 円筒状の加熱領域を有するスクレープドサーフェス（ｓｃｒａｐｅｄ　５ｕｒｆ ａｃｅ）熱交換器４に供給する０次いで、加熱された肉塊を、使用する場合に、 ふるい目の太きさを変えることができる手段を備えているふるい５に運ぶ。ふる いから、乾燥物含有量の増加した分画６及び対応する程度に乾燥物含有量の減少 した分画７を得る。分画６をブレス８でプレスしてさらに乾燥物含有量の増加し た分画９及び対応する程度に乾燥物含有量の減少した分画１０を得る。ブレス８ は本実施例の場合にはスクリューブレスであるが、他のプレスも使用することが できる０分画１０を分画７と一緒にして、デカンタ−（ｄｅｃａｎｔｅｒ）　１ １と称する型の遠心分離機に導入し、そこで油分画１２、魚粉廃液分画１３及び 固形分分画１４に分級する０本実施例の場合、この固形分を分画６と一緒にして 、ブレス８に導入する０次いで、分画９を例えば真空下又は直接気流中にさらし て最大限８０℃、好ましくは約６５℃の肉塊温度でゆるやかに乾燥するために乾 燥器１５に運ぶ、上記の固形分１４は第１図の点線１４１で略示するように分画 ９と一緒にして乾燥器１５に直接導入することも可能である。魚粉廃液分画１３ を、所望により図示するように油分画１２と一緒に、プラントから取り出される 少量の油１７及び本実施例では乾燥器１５に導入されるスラッジ分１８から遠心 分離器１Ｂで分離する。分離された魚粉廃液を蒸発器２０で一部蒸発し、゛プラ ントから取り出される凝縮物２１及び乾燥器１５で乾燥される濃縮物２２を得る 。魚粉廃液の残りの部分１８、即ち流れ２３を戻し、上記スクレープド熱交換器 ４に供給する前の粉砕された原料と混合する。乾燥器１５から魚粉２４及び除去 水を含む流れ２８を得る。

上記の連続的加工工程から理解できるように、本発明の方法は入手可能な原料に 適用される。筋線維に脂肪を分散し、それ故に高い粉砕度を必要とする魚に比較 して、比較的集中的に、即ち腹の上皮及び外皮に脂肪を分散しているような魚は より少ない粉砕度、即ち比較的大きな粒径への分割を必要とする。

上記ふるいが調節して変えることができるふるい目を備えているので、ふるい目 の大きさを、プレスするために圧縮可能な繊維構造物を有する分画を得るように 、使用する原料に依存して、選択することができる。工程ｅ）はデカンタ−（ｄ ｅｃａｎｔｅｒ）と称する型の遠心分離機から成る。二つの流れを生じるような 分離機を使用することももちろん可能であるが、到達した流れを三つの流れに分 級するのが有利である。デカンタ−は、流れを一定にするためにこれを必要とす る場合に、肉塊を熱処理した熱交換器からの全流れを分級できるように大きさを 定めなければならない。

本発明に従う方法を実施するためのプラントの流れ図は簡略化され、蒸発又は遠 心分離機１Ｂに到達する流れの加熱に関連する熱回収用の熱交換器を示していな いことも注意せねばならない。

支１１ 冬期産のシシャモ（ｃａｐｅ　１　ｉｎ）から製造する魚粉のいくつかの操作デ ータを下記に示す。

夏１　％　ｋｇ 魚　１００　１０００ 乾燥物（脂肪含めず）　１５．２　１５２脂肪（Ｆ）　ｅ、ｓ　ｅａ 水分　７８．０　７８０ 態上 乾燥物（脂肪含めず）　８１．３　１５２脂肪　９．２　１７．２ 水分　９．５　１７．８ 脂１Ｌ工ｍｌ デカンタ−１１から　４５ 遠心分離機から　５．８ 硫黄量　１０ｐｐｍ ＦＦＡ（遊離脂肪酸）　０．５％ 操作Ｕは次の通りであった。

スクレープドサーフェス熱交換器からの肉°塊６０〜８０℃ デカンタ−１，１に到達する流れ　６０〜８０℃遠心分離器１６に到達する流れ 　８５℃乾燥器１５中（真空乾燥器）７０℃（最大）原料及び得られた魚粉中の 脂肪量に関するさらにいくつかの例を異なる原料について次に挙げる。

■　原料中の　魚粉中の 全乾燥物　全乾燥物 の脂肪％　の脂肪％ ニシン　３８．８　５．７ 脂肪の多い小ダラ類　１９．９　２．１脂肪の少ない小ダラ類　８．８　２．１ 冬期産シシャモ　３６．８　８．３ （ｃａｐｅｌｉｎｅ） 夏期産シシャモ　６０７〜１０ スプラツトイワシ（ｓｐｒａｔｓ）から得た油の１豊１を次に挙げる。

硫黄（ｐｐｍ）　５ 水分（Ｘ）　０．１５ 汚染分（＄）　０．０２ ＦＦＡ（％）　０．５ カラーロビポンド　ＩＯＲ／３５Ｇ’ （Ｃｏｌｏｒ　Ｌｏｖｉｂｏｎｄ） 魚の蛋白質からの脂肪の分離の程度に関するスクレープドサーフェス熱交換器中 の温度の影響を調べた。代表的例を第２図に比較して示す。

原料・・・冬期産シシャモ 全乾燥物（脂肪を含む）　２７．２％ 脂肪量（全形魚中）　１１．８％ 揮発性窒素（全形魚中）　１Ｂ、１３ｍｇ／１００ｇ熱処理時間は約１２０秒で あり、実験は６５．７５．８５及び９５℃の四つの温度で実施した。乾燥物中の 脂肪含有量をプレスケーキ（第１図の流れ９）及び固形分（第１図の流れ１４） で測定した。

第２図かられかるように、脂肪の分離の最良のものは、蛋白質がゆっくり処理さ れているので非常に有利である最も低い温度で得られた。

処理時間は第３図に示すいくつかの実験に見られるように、適当な時間間隔にお いては脂肪の分離に関して何ら悪い影響が見られなかった。実験はスクレープド サーフェス熱交換器中で８５±２℃で実施した。それぞれの実験は規定時間（２ 分３６秒から１２分４２秒）の間の熱処理を意味する。各実験において、五つの 結果を得た。第３図かられかるように、固形分中の脂肪量は全ての場合におおよ そ９％であった。

冬期産シシャモから得た魚粉の分析結果を最後に示す、使用した原料は原料１０ ０ｇ当たり１０〜２Ｑｍｇの揮発性窒素を含有する新鮮な原料であった。正規の プラントではさらに良好な結果が得られることを意味する比較的初期の実験プラ ントから結果を得たことを注意すべきである。

蛋白質／固形分（ケルゾール法による）８２ｚ水溶性蛋白質　１４％ 水分　９．８ｚ 灰分　８．５ｚ 塩分　１．５ｚ 脂肪（ツクスレー法による）　７．５％アンモニア性窒素（ＮＨ３−Ｎ）　０． １１２ＤＢＣミリモルフ１６ｇ窒素　１０５ 脂肪及び水分を考慮して 補正した保水力　５．０ 蛋白質の質に関して、魚原料から魚粉を製造する場合、冬期産で９０〜９５ミリ モル／１８ｇＮ並びに夏期産で７５〜８０ミリモル／１１３ｇＮの平均値である ８０〜１００　ミリモル／１８ｇＮのＤＥＣ値を通常得ると言うことができる。

ＤＥＣと１０〜７０％の範囲の蛋白質を有する魚粉中の水溶性蛋白質量との間に 直線状の関係がある。公知の方法によって製造された魚粉中の水溶性蛋白質量は 産する時期及び工場における貯蔵時間で非常に大きく変化する。原料として保存 しない魚を用いた場合は２５〜３０％であり、長い時間貯蔵したものは４０〜Ｂ θ％である０本発明の方法に従って新鮮な魚から製造した魚粉は約１２〜１５％ の水溶性蛋白質を含む。

ミンクに対する真の消化率が魚原料から得た魚粉中の蛋白質の質の良好な規準と なる０本発明の方法に従えば、８０％以上、代表的には９３〜９５％の真の消化 率値を得るが１通常の方法で得られるのは６５〜８０％である０本発明の魚粉中 の蛋白質の生物価は７５％以上５代表的には７７％であるが、通常の方法のもの は７４％以上にめったにならない。

魚油は少なくとも３，０％のＦＦＡと約２０ＰＰ朧の硫黄を通常含む０本発明の 方法は、次の精製に重要であるかなり良好な油質、即ち使用される原料に倹存し て約０．５〜１．０％のＦＦＡ及び５〜１０ｐｐｍの硫黄含有量、の袖を与える 。

起　ｈ　曽 脂肪ハ（左詐填匈 ｎＧ３ 手続補正書（方式） 昭和６１年６月ダ田

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）好ましくは原料１００ｇ当たり５０ｍｇ以下の揮発性窒素含有量の新鮮な 魚又は他の海産動物から成る原料を粉砕し、その後熱交換器中、好ましくほ前記 肉塊が、管内壁を付着物のない状態に保ち、かつ乱流をもたらす回転スクレーパ ー（ｓｃｒａｐｅｒ）翼を備えた間接加熱管中に直接供給されるような型の熱交 換器中で約１〜３分間６０〜８５℃の範囲の温度に加熱することから成る、前記 原料から高質蛋白質、即ち９０％以上の消化率及び７５％以上の生物価を有する 魚粉類並びに５ｐｐｍの範囲の低い硫黄含有量及び使用される原料に依存する０ ．５〜１．０％の範囲の低い遊離脂肪酸含有量の魚油類を得る方法において、 ａ）粉砕度を前記原料中の脂肪の配置の程度に明確に関連させるように、前記原 料の粉砕（２）の程度、即ち分割度を原料中の脂肪の蓄積の位置によって調節す る； ｂ）前記粉砕し、その後加熱した肉塊を、圧縮可能な繊維構造物を含む第一の分 画並びに固体及び微粒子を高合有量で含む第二の分画を得るようにふるい目を選 択して、調節可能なふるい目を有するふるい（５）でふるい分けすることによっ て分級する；ｃ）前記第一の分画（６）を、水分量及び脂肪量の減少した第三の 分画（９）並びに対応するように水分量及び脂肪量の増加した第四の分画（１０ ）にプレス（Ｐｒｅｓｓ）（８）によって分級する； ｄ）前記第三の分画（９）を８０℃以下、好ましくは６５℃以下の肉塊温度でゆ るやかに乾燥（１５）する；８）前記第二の分画（７）を、所望により第四の分 画（１０）と組合せて、好ましくは油分画（１２）、魚粉廃液分画（１３）及び 第一の分画（６）と混合するのが好ましい脱脂及び脱水した固形分分画（１４） に遠心分離（１１）によって分級する； 工程の組合せから成ることを特徴とする方法。 ２）前記第二の分画（７）を工程ｅ）に記載したように分級する特許請求の範囲 第１項記載の方法において、前記得られた魚粉廃液を、所望により残留油（１７ ）及び固形分（１８）を遠心分離（１６）によってさらに分離した後、前記した 熱交換器（４）に供給する前の粉砕した原料に一部戻し、残りの部分を蒸発（２ ０）して、所望により前記第三の分画（９）と一緒に乾燥（１５）することがで きる魚粉廃液濃縮物（２２）にすることを特徴とする方法。