JPS6148110B2 - - Google Patents

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JPS6148110B2
JPS6148110B2 JP15976776A JP15976776A JPS6148110B2 JP S6148110 B2 JPS6148110 B2 JP S6148110B2 JP 15976776 A JP15976776 A JP 15976776A JP 15976776 A JP15976776 A JP 15976776A JP S6148110 B2 JPS6148110 B2 JP S6148110B2
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JP
Japan
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pulse
drive
load
circuit
motor
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JP15976776A
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JPS5385467A (en
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Kiichi Kawamura
Minoru Hosokawa
Sakiho Okazaki
Hiroshi Ishii
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Suwa Seikosha KK
Original Assignee
Suwa Seikosha KK
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Publication date
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Priority to JP15976776A priority Critical patent/JPS5385467A/ja
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Publication of JPS6148110B2 publication Critical patent/JPS6148110B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子時計に関し、特にその電気機械
変換機構の駆動方式に関する。本発明の目的はか
かる変換機構の低電力をはかるとともに高信頼化
をも達成することにある。
水晶振動子を時間標準振動子としたいわゆる水
晶腕時計が実用化されて以来、その高精度、高信
頼性から広く普及するに至つた。その間、この水
晶腕時計の技術革新はめざましく、その消費電力
についても当初20数μW必要としたものが現在で
は5μW程度で実現できるようになつてきた。し
かしながら現状の消費電力5μWの内訳を見ると
水晶振動子の発振、分周等回路関係で1.5〜2μ
W、電気機械変換機構で3〜3.5μWと、かなり
アンバランスが目立つ、即ち電気機械変換機構の
消費電力が全体の消費電力の6〜7割もしめてい
るわけで今後さらに低電力化を図つていくために
はこの電気機械変換機構の低電力化が効果的であ
りそうである。しかし現状の電気機械変換機構の
変換効率はかなり高くこれ以上の効率アツプはか
なり困難である。ただ従来の電気機械変換機構
は、カレンダー機構の如き耐付加機構、温度、磁
気等の耐環境、振動衝撃等の耐外乱等の要求から
最悪状態でも充分に作動する様に設計されてき
た。そのため一定の駆動条件で一定負荷に耐える
性能が変換機構に要求されていたのであるが、実
際に時計体がこの様な負荷状態にあるのは一日の
内で4〜5時間程度で他の20時間は殆んど無負荷
状態にある。即ち、時計体が常に無負荷状態にあ
れば、交換機構はそれ程大きな負荷に耐える様な
設計をする必要がなく、その場合には消費電力も
かなり低減できるのであるが、時計は短時間では
あるが厳しい環境になるので、これを保証するた
めに大電力を供給して大出力を得る変換機構を用
いる必要があつた。
本発明は、変換機構の駆動方式を負荷が小さい
ときには少ない電力で駆動し、負荷が大きいとき
は大電力で駆動することにより上述の不合理性を
改め、変換機構で消費する電力を大巾に低減する
ものである。しかもこの様な駆動方式を機械的接
点などを含まず信頼性のある全電子的な手段で構
成するとともに変換機構の種類、量産によるバラ
ツキ等にも対処できる安定な駆動を実現したもの
である。
以下、本発明につき説明するが、まづ電子腕時
計に用いられている電気機械変換機構の一例とし
てパルスモーター及びその作動、さらにこのパル
スモーターにもとづき、本発明の考え方を説明
し、続いて実施例につく詳説する。
第1図は、電子腕時計用パルスモーターの1例
であり、図において1は2極に着磁された永久磁
石製のローターで、このローター1をはさんでス
テータ2,3が対向して配置されているが、これ
らのステータ2,3はそれぞれコイル4を巻いた
継鉄5に接続して1組のステータを構成してい
る。ステーター2,3は、ローター1が一定方向
に回転できる様にローター1の中心に対しステー
ター2,3の円孤部2a,3aを偏心させ、ロー
ター1の静止時の磁極(NおよびS)位置をステ
ーター2,3の一方にずらしている。この種のパ
ルスモーターは従来から実用化されており第2図
に示す様な回路ブロツクで駆動されていた。10
は水晶振動子であり、発振回路11により駆動さ
れ、その周波数は分周器12により分周され、波
形整形器13で適当な時間間隔で適当な時間幅の
180゜位相の異なる2つのパルスが成形される。
その一例として、2″毎7.8msecのパルスを考え
以下これについて説明していく。このパルスを
CMOSインバータで構成されるドライバー14,
15に入力し、その出力をコイル4の端子4a,
4bに供給する。第3図はこのドライバー部の詳
細図であり、一方のインバーター14の入力端子
16に18なる信号を印加すると矢印19で示す
様に電流が流れ、逆に他方のインバータ15の入
力端子17に同様の信号を印加すると矢印19と
対称的なルートに電流が流れる。即ち両インバー
タの入力端子16,17に交互に信号を印加する
ことによりコイル4に流れる電流を交互に反転さ
せることができ、具体的には1秒毎に交互に反転
する7.8msecの電流をコイル4に流すことができ
る。このような駆動回路により第1図のステツプ
モーターのステーター2,3にはN極、S極が交
互に発生し、ローター1の磁極と反撥、吸引によ
りローター1を180゜ずつ回転させることができ
る。そしてこのローター1の回転は中間車6を介
して4番車7に伝達され、さらに3番車8、2番
車9、さらには図示しないが筒カナ、筒車、カレ
ンダー機構に伝達され、時針、分針、秒針、カレ
ンダー等からなる指示機構を作動させる。
第1図のパルスモーターは、原理的には以上の
説明の如く作動し、これを電子腕時計用の変換機
構として用いてきた。
第3図のドライブ回路において、端子17にハ
イレベル信号を端子16に信号18を印加して矢
印19の如く電流を流したときMOSトランジス
タ15にはチヤネルインピーダンスによつて駆動
電流に基く電圧降下が生じ端子4bでこの電流に
相当する信号波形を検出することができる。その
電流波形は、例えば第4図の如くになる。第4図
で区間Aは駆動区間でこの場合7.8msec、この区
間Aで流れる電流がモーター駆動で消費される電
流である。この区間Aでの電流波形が図の如く複
雑な形状を示すのは、駆動回路によつて印加され
た電圧にもとづいて生ずる電流の他に駆動された
ローターの回転によつてコイルに、誘起電流が重
量されるためである。区間Bは、駆動パルス印加
後の区間で、ローターは慣性による回転と安定位
置に停止する迄の振動を行う、このときこの区間
は第3図の駆動用インバータ14,15のPチヤ
ンネルMOSトランジスタがONになつているため
コイル4とこのトランジスタとのループで前記ロ
ーターの動きに応じたコイル4への誘起電流が流
れる。第4図の区間Bの波形が脈動しているのは
このためである。従つてこの駆動電流波形及び駆
動後の誘起電流波形の形状とローターの回転位置
とはほぼ対応をつけることができる。
さて、第4図の波形20と波形20は、一連の
波形であり、これはローターへの負荷が非常に少
ない場合である。波形22と波形22′も一連の
波形であつて、この場合ローターへの負荷が大き
く、ローターの作動限界に近い状態であり、波形
21、波形21′は許容最大負荷の約1/2の負荷を
かけた場合である。この様に負荷を変化させたと
きの電流波形をよく観察すると、負荷が大きくな
るに従つて波形が右へ延びていくことがわかる。
これは負荷の増大に従つてローターの回転が遅く
なるためであり、安定位置に停止するまでのロー
ター振動周波数が低く、且つ振幅が小さくなる事
を実験的に確めている。この現象を逆に考えると
ローターへの負荷が常に、無負荷状態にあるなら
ば、駆動パルス幅は7.8msecよりもつと短いパル
ス幅で駆動できると理解される。事実パルス幅を
短くしても、モーターは作動し、出力トルクは減
少する。この状況を第5図に示す。第5図は、駆
動パルス幅を変化させたときの出力トルク特性T
と消費電力特性Iを表わしたものである。
前述の駆動パルス幅7.8msecは、この図でP2
相当する。即ちパルス幅P2で出力トルクはT2
あり、消費電力はI2である。この出力トルクT2
前述の様に時計体の遭遇する負荷に充分耐えられ
る様に設定される。ところがローターにかかる負
荷が小さいか無視できる程度であればもつと出力
トルクは小さくてよく、駆動パルス幅も短くで
き、従つて消費電力も少なくできる。例えば、P1
のパルス幅で駆動すれば、出力トルクT1で消費
電力もI1で済む、従つて、ローターにかかる負荷
を検出することにより、無負荷時もしくは負荷が
小さいときは狭いパルス幅で駆動し、大きい負荷
がかかつたときには広いパルス幅で駆動すれば大
幅な低電化が図れる。前にも述べたように無負荷
状態にある方が圧倒的に多いので低電力化の効果
は非常に大きい。例えば、第5図の如く無負荷時
(20時間)はP1のパルス幅で負荷時(4時間)は
P2のパルス幅で駆動し、I1/I2=1/2であると
すると、平均消費電力は I=I×20+I×4/24 =14/24I2≒0.58I2 となり、常時P2のパルス幅で駆動した従来の方式
に比し、60%以下の電力で済み大幅な低電力化が
はかられる。
ただP1とP2の2つのパルス幅で制御すると少し
でも負荷が増大するとP2のパルス幅で駆動しなけ
ればならなくなり、時計の携帯条件や環境条件に
より消費電流にバラツキがでやすくなる。そこで
P1とP2のパルス幅の間のP3なるパルス幅を設定
し、通常の負荷たとえばカレンダー機構による負
荷には耐えられる出力トルクT3を得るようにす
る。この様にすることにより、特別なこと、たと
えばカレンダー機構による負荷と外乱による負荷
と極低温による負荷とが同時にかかつたときを除
きP1とP3のパルス幅でモーターは駆動される。従
つて上で述べた消費電流よりもさらに低電力化で
きるとともに電流値のバラツキも押えることがで
きる。
ところで今、上で「負荷を検出して………」と
簡単に述べたが、この負荷の検出方法が本発明の
大きなポイントであることは言う迄もない。次に
この負荷の検出方法について述べる。第4図のコ
イルに流れる電流波形を見ると、負荷の増大とと
もに、この電流波形が変化することがわかる。即
ち駆動区間Aでは極大、極小になる位置が負荷の
増大とともに右へシフトしている。この点に着目
して負荷の大きさを知ることができるが、この波
形の変化量は極めて少なく量産のバラツキを吸収
することがむづかしく、又、極めて徴妙な制御を
しなければならない。
そこで本発明は、駆動パルス印加後の区間Bに
着目した。この区間Bにおいても負荷の増大につ
れて、例えば最初に極小値をとる点は右へシフト
している。しかも区間Aの波形の変化量に比し、
数倍の変化量が得られる。従つて、この区間Bに
おける誘起電流波形によつて負荷の大小を検出す
ることは、上述の区間Aに比し容易で、信頼性も
高くなる。この現象は、駆動パルス幅を短くした
ときも同様で、第6図にその状況を示す。この第
6図に示した駆動は第4図に比し、駆動パルス幅
が狭いため小さな負荷に耐えるのみであるが無負
荷時の駆動電流波形23、同じく駆動後の誘起電
流波形23と作動限界負荷時の駆動電流波形24
同じく駆動後の誘起電流波形24′との関係は、
第4図と同様である。負荷の検出は上述の方法で
行うが、本発明の構成はモーター駆動パルスを3
個用意しておく、この3個の駆動パルスをパルス
幅の狭い方から順に第1駆動パルス、第2駆動パ
ルス、第3駆動パルスとし、モーターへの負荷が
微小な電負荷時には第1駆動パルスで駆動し常に
駆動後の誘起電流波形により負荷の大きさを検出
し、負荷が十分小さいときにはこの第1駆動パル
スでの駆動を続け、負荷が増加してきて第1駆動
パルスの限界に近づいてきたと判断された場合、
もしくは急激に負荷が過大となりモーターが作動
しなかつたときには引き続いて広いパルス幅の駆
動で補正駆動するとともに次の駆動時には第2駆
動パルス幅で駆動する、そしてさらに前と同様駆
動後の誘起電流波形により負荷の大きを検出し、
負荷が大きくなり第2の駆動パルス幅でも駆動が
むづかしくなつてきたと判断されたときにはさら
に次の駆動から第3の駆動パルスで駆動し、負荷
が軽減された場合には第1の駆動パルスに戻る様
に構成するものであり、第7図によりさらに具体
的に詳説する。
第7図は、本発明の構成を示すブロツク図であ
り、25は時間標準振動子、26は発振回路、分
周回路等を含む回路、27はパルスモーター駆動
回路、28はパルスモーターでここまでの構成は
従来の電子腕時計と同じである。29は負荷検出
回路で第4図、第6図で説明した様に駆動パルス
印加後の誘起電流波形により負荷を検出する。3
0は制御回路で負荷検出回路29で検出した負荷
の状態に応じてパルスモーター28の駆動を制御
する回路で、あらかじめ3個の駆動パルスを用意
しておき負荷の大きさに応じて夫々の駆動パルス
を供給するように制御する。この制御方式を第8
図につき説明する。第8図は駆動パルスの状態を
示したもので先のパルスモーターの項で述べた様
にモーターには反転パルスが供給されるので、こ
れをパルス31,32の様に示した。パルス3
1,32は無負荷状態の第1駆動パルスである。
パルス31,32、を印加後第7図の検出回路が
負荷状態を検出するがこの場合、無負荷又は微小
負荷状態である。即ちパルス31後の負荷検出は
無負荷と判定したので、次のパルス32も第1駆
動パルスを供給され、このパレス32後の負荷検
出も無負荷と判定したので、その次のパルス33
も第1駆動パルスとなる。そしてパルス33後の
負荷検出では第1駆動パルスに耐える限界に近く
して負荷状態であると判定した。この場合パルス
33後数10msec以内に広いパルス幅の補正駆動
パルス34がパルス33と同じ極性(即ち同じ電
流方向)で印加される。そして次の駆動パルス3
5は第2駆動パルスが供給される。さらにパルス
35後も同様に負荷検出を行い、第2駆動パルス
に耐えられる中程度の負荷であれば、次のパルス
36も第2駆動パルスが供給される。同様にその
次のパルス37も第2駆動パルスが供給された
が、負荷検出で大負荷となり第2駆動パルスで駆
動限界に近づいたので前と同様引き続いて広いパ
ルス幅の補正駆動パルス38がやはりパルス37
と同じ極性で印加される。そして次のパルス90
は第3駆動パルスが供給される。さらにパルス9
0後も負荷検出を行い大負荷であれば次のパルス
91も第3駆動パルスが供給される。同様にパル
ス92も第3駆動パルスが供給されたが印加後の
負荷検出で無負荷と判定されたので、次のパルス
93は第1駆動パルスが供給された、全く同様に
して以下パルス94,95,96は第1駆動パル
スでありパルス97は補正駆動パルス、パルス9
8,99,100は第2駆動パルスであり、パル
ス101,102は第1駆動パルスである。これ
らの径偉は改めて説明する迄もなく上述の説明か
ら明らかであろう。パルス33とパルス34の関
係を説明すると、パルス33の駆動で負荷が大き
いことを検出すると数10msec後に広いパルス幅
のパルス34が印加される。これはパルス33後
の負荷検出で負荷が大きいと判定するが、このと
きローターが作動したかどうかの判定はむずかし
い、というのは第6図の誘起電流波形は負荷の増
加とともに右へシフトするとともに減衰する。そ
してローターが作動しなかつたときは、誘起電流
が出ないのであるが負荷が限界に近いときロータ
ーがやつと作動する状態との区別がつきにくい。
負荷が徐々に増加する場合は、負荷が大きいと判
定してもそのときのパルス33ではローターは作
動しているし、負荷が急激で狭いパルス幅では駆
動できない大きさになるとパルス33ではロータ
ーは作動しない。この両者の判別するのは困難で
ある。そこでパルス印加後の負荷の検出は多少余
裕をもつように設定するがが簡単である。
本構成では、パルス34を印加する、パルス3
3、でローターが作動したときは、パルス34は
パルス33と同方向のパルスであるため、このパ
ルス34は逆相のパルスになり、ローターは回転
しない。又、パルス33でローターが作動しなか
つたときはパルス34で駆動される。このとき数
10msec遅れてローターが駆動されることになる
がこれが秒針の作動として目に判別されることは
なく、これを原因とした見苦しさを心配する必要
は全くない。
次に本構成では、あらかじめ3個の駆動パルス
を用意しておき負荷の大きさに応じて夫々の駆動
パルスを供給する様に構成したが2個のパルスの
どちらかで駆動するという方式より若干構成が複
雑になるものの一層低電化がはかれるという単純
な理由以外にモーターに要求される性能即ち、最
大出力は時計が遭遇するあらゆる条件を考慮して
モーターにとつて厳しい条件が全て同時に重さな
つたとした最悪条件ですら若干の余裕をもつこと
である。しかしながら現実的にはこの様な最悪条
件はめつたに起こるものではなく確率的にもわず
かである。従つて本発明では第1駆動パルスは時
計の最小限の作動に必要とする出力を得る程度の
パルスとし、第2駆動パルスではカレンダー機構
等、ローターに加わる負荷の一つだけに耐えられ
る程度の出力が得られるパルスとし、第3駆動パ
ルスは最悪条件に耐えられるパルスとすることに
より、殆んど大部分は第1駆動パルスと第2駆動
パルスで済み、2つ以上の負荷が同じに加わつた
ときで極くわずかである。従つてモーターを駆動
する消費電力は極く微小となるとともに駆動方式
としても最も合理的、効果的な駆動方式といえ
る。以上が本発明の構成であるが、次に本発明の
具体的実施例につき説明する。第9図は、本発明
になる時計の負荷検出回路及び駆動パルス制御回
路の一例である。第9図中25は発振回路、26
は分周回路であり、28はモーター、27は駆動
回路、29はモーター負荷状態検出回路である。
以下、回路素子について順次説明していく。39
のNAND GATE出力は無負荷状態のモーターを
駆動する際の第1駆動パルスを作る為のクロツク
であり、例えば1秒信号の立下りに対して5m
sec遅れたクロツクパルスを発生する。この時デ
イレイフリツプフロツプ42は、入力の1秒信号
を5msec遅らせて出力する事になりゲート46
の出力に5msec幅の狭パルスが発生する。同様
にNAND GATE45の出力は第2駆動パルスを
作る為のクロツクであり、フリツプフロツク50
の出力は例えば1秒信号に対して6msec遅れた
クロツクパルスを発生し従つてゲード51の出力
に6msec幅のパルスを得る。これが第2駆動パ
ルスとする。フリツプフロツプ44は、128Hzを
クロツク入力とするデイレイフリツプフロツプで
44の出力は入力1秒信号に対し7.8msec遅れ
る。従つて、ゲート47の出力に7.8msec幅のパ
ルスが得られ、大負荷時の第3駆動パルスとす
る。ゲート40およびゲート52は駆動パルス印
加後にローターの動作によつて生ずる電流波形の
極小部分が現われるまでの時間に対し、無負荷状
態と有負荷状態を判別するパルスを発生するた
め、クロツクであり、ゲート40は第1駆動パル
ス、第2駆動パルス時の判定用、ゲート52は第
2駆動パルス、第3駆動パルス時の判定用であ
る。そして42と44と同様の動作によつて43
と48および103と104の出力に判定基準パ
ルスを得る。
第10図58は、ゲート46の出力第1駆動パ
ルスに相当し、59はゲート48出力の判定基準
パルスに相当する。ゲート41は、補正パルス発
生回路であつて、パルス幅は7.8msecの広パル
ス、発生位置は、ゲート46或は47のパルスに
対して、例えば30msec遅れる。第10図66に
その例を示す。ゲート41の入力端子57は、後
述する補正信号であつて、該補正信号がHIGHに
なつた場合のみ41の出力に補正パルスを発生
し、後段に供給する。ゲート39,40,41,
45,52の入力信号は、前記パルスを得る為の
信号で、カウンタ26の出力を適当に組み合せ
る。ゲート89,49は、上記パルスを駆動用イ
ンバータ14,15に対して分離、1秒おきに交
互に出力させる回路である。フリツプクロツブ1
05,106はモーターに供給する駆動パルスを
選定するためのものでモーターが第1駆動パルス
で駆動されるとき、フリツプブロツク105,1
06の出力Qは共にLOWにありANDGATE10
7,108の出力もLOW従つてGATE47,5
1を閉じている。モーターにかかる負荷が増加し
第1駆動パルスで限界に近づくと補正駆動パルス
がゲート41の出力に発せられるとこのフリツプ
フロツプ105,106の出力Qは共にHighと
なり、ANDGATE107の出力がHigh、従つて
ゲート51を開き第2駆動パルスが供給される様
になる。さらに負荷が増大し第2駆動パルスでの
駆動限界に近づくと、さらに補正駆動パルスがゲ
ート41の出力に発せられ、フリツプフロツク1
06の出力QがLOWとなり、ANDGATE108
の出力がHigh、従つてゲート47が開かれ第3
駆動パルスが供給される。なおモーターが第2駆
動パルスパルス又は第3駆動パルスで駆動されて
いるとき負荷が小さくなると後述の如く、ゲート
110の出力に信号が発せられフリツプフロツク
105,106の出力QをLOWに戻し第1駆動
パルスでの駆動に戻される。
次にブロツク29は駆動パルス印加後のモータ
ーの動作状態よりモーター負荷を検出する回路で
あり、ゲート109は第1駆動パルス及び第2駆
動パルスで駆動時負荷が増加したかどうか判定す
るゲートであり、ゲート110は第2駆動パルス
及び第3駆動パルスで駆動時無負荷になつたかど
うかを判定するゲートである。以下先づ前者から
説明する。53,54は、トランスミツシヨンゲ
ートであつて、駆動用インバータ14,15の出
力を駆動信号に応じて交互に選択する。
53,54の出力は結合されてコンデンサを介
し、微分増幅器55に入力される。53,54の
出力信号の内、無負荷状態の波形と有負荷状態の
波形をそれぞれ第10図60,61に示す。微分
回路は、この場合ピーク検出器として動作し、微
分回路出力を更にインバータを通して得た信号
は、各ピークで反転する矩形波となり、60に対
しては62,61に対しては64の信号が得られ
る。62及び64の信号において、駆動パルス印
加後の立下り位置を検出する回路ゲート56であ
つて出力信号として63,65を得る。この立下
り位置が前記判定基準パルス59の内に含まれる
状態を無負荷状態と判定し、パルス59の内に含
まれない場合を有負荷状態と判定する。65は明
らかに有負荷状態と判定され57はHIGHとな
る。この結果、波形61の場合に対しては補正パ
ルス66が引き続いて印加され、66によつてロ
ーターの回転は完結する。但し、前述した如く6
6が印加される以前にローターの回転が完結して
いる場合も含まれる。補正パルス66は前述の如
くフリツプクロツプ105,106の出力Qを
Highにして次の駆動から第2駆動パルスが供給
される。さらにこの第2駆動パルスで駆動中も上
と全く同様にしてゲート109により負荷が増大
したか否かの判定を行い増大した場合にはやは
り、ゲート41より補正駆動パルスが発せられ、
次の駆動から第3駆動パルスで駆動されるように
なる。ところで第2駆動パルスで駆動中ゲート1
10では無負荷になつたか否かの判定を行つてい
る。即ち、駆動パルス印加終了後の誘起電流波形
の最初の極小値がゲート52で設定された時間内
に発生すれば、無負荷状態としてゲート110の
出力に信号が発せられ、フリツプフロツプ10
5,106の出力をLOWにし、この次の駆動か
ら第1駆動パルスが供給される、これは第3駆動
パルスで駆動中においても全く同様に行われる。
但し第3駆動パルスで駆動中はゲート109は閉
じていて、従つて57はLOW状態にあり、補正
駆動パルスは出力されない。これは第3駆動パル
スで駆動時はモーターは要求性能最大の出力トル
クがあるからである。なお本実施例では第1及び
第2駆動パルスで駆動中負荷が増大したか否かの
判定を共通のゲート109で行つたがこれは前述
の説明からも理解されると思うが負荷が増大して
きてその駆動パルス幅での駆動が限界に近づくと
誘起電流波形の極小値はずつと遅れる。これは駆
動パルス巾の広い、狭いにほゞ共通の原象である
ためである。また第2及び第3駆動パルスで駆動
中、無負荷になつたか否かの判定も共通のゲート
110で行つたが、これは本実施例のモーターの
性能がこれを許したものである。即ち第11図に
本実施例のモーターの無負荷状態でパルス幅を変
化させて駆動電流波形及び誘起電流波形を実測し
て示したもので作動限界の狭いパルス幅111で
の駆動時を除きそれより長いパルス幅112,1
13,114での駆動では、駆動後の誘起電流波
形の最初の極小値115がほゞ一値している。従
つて第2及び第3駆動パルスで駆動中の無負荷か
否かの判定は共通にできたのである。従つて本実
施例と異なるモーターに本発明を適用した場合、
この様な共通化ができない場合もあり得るので当
然この様な変更は本発明の範囲に含まれるもので
ある。尚第9図中に制御回路30と、その制御回
路30内に含まれる、波形成形回路30に、判別
回路30b、選択回路30cを各々枠で囲んで示
した。波形成形回路30aは、5msecの駆動パ
ルスを成形するために用いられるGATE39とフ
リツプフロツプ42、インバータ120、ゲート
46と、6msecの駆動パルスを成形するために
用いられるGATE45、フリツプフロツプ50、
インバータ120、ゲート51と、更に7、8m
secの駆動パルスを成形するために用いられるフ
リツプフロツプ44、インバータ121、ゲート
47とから構成されている。また判別回路30b
はフリツプフロツプ105と106及びANDGATE
107,108により構成される。波形成形回路
30aが形成する3種の駆動パルスから判別回路
30bの出力に応じて1つの駆動パルスを選択す
る選択回路30cは、ゲート46,51,47に
よつて構成される。尚制御回路30、負荷検出回
路29、駆動回路27、パルスモーター28、発
振回路25、分周回路26は各々第7図に対応し
ている。
ピーク検出回路としては、55の微分増幅回路
の他に様々な方式が考えられる。第19図は、遅
延回路を用いたピーク検出回路のブロツク図で、
図中53,54はトランスミツシヨンゲート、8
0は第9図55に代る一般的な増幅器、81は遅
延回路、82は80及び81の出力を入力する比
較器である。増幅器80の一例を第14図又は第
15図に示す。前述したモーター駆動検出波形2
3,24等は実質的に電源レベル付近に発生する
数mV〜数10mV程度の信号である為、抵抗6
6,67で分圧し、増幅器の入力動作レベルに変
換してやる。端子68には、第17図76の波形
が現われる。第15図は、第13図を改良した回
路であつて、抵抗67の代りにMOSトランジス
タを挿入し、増幅器入力レベルが動作レベルにな
る様にトランジスタ69のチヤンネルインビーダ
ンスを制御してやる帰環回路をもつ、ブロツク7
0は出力レベルを検出する回路である。第16図
は遅延回路81の簡単な実施例であつて、71,
73はトランスミツシヨンゲート、72,74は
負荷コンデンサである。この場合、端子68の入
力信号76は出力端子において77の如く遅延す
る。第18図は、この波形を模型的に表わしたも
ので入力信号76はトランスミツシヨンゲート7
1によつて、コンデンサ72に伝えられ72の端
子電圧波形は79となる。更に、トランスミツシ
ヨンゲート73によつて出力端子75には、波形
77が表われる。比較器82は波形76と77が
入力される時、78に示す矩形信号を出力する。
遅延回路としては第16図が適しているが、他
に入力信号周波数が比較的低いため、バケツリレ
ー型データ転送素子等も適する。
本発明における負荷検出方式は時計体に加わる
磁界或は衝激等に対しても有効な動作をすること
が確められている。第20図は直流磁界をパルス
モーターのコイル方向に加えた場合の検出電流波
形である。83は外部磁界がモーター内コアに誘
起する磁場と駆動用磁場の方向が相反する場合で
あり、84は両磁場が同方向にある場合である。
83,84において、波形85,86は外部磁
場が零にあり、ほぼ同一波形とみなせる。87,
88は外部磁界が40Gaussの時の波形である。波
形より83の方向の動作は外部磁界が強くなる程
動作しにくくなり、負荷が大きくなつた場合の動
作と同一特性を示す。従つて本発明になる時計回
路にあつては外部磁界の影響に対しても有効な動
作を示し、実験的に外部磁界に対する強度が従来
の時計と何ら変らない事が確認されている。第2
0図87の場合、波形の極小位置が判定基準パル
ス以後に現われるため、87′で示す補正信号が
加わつている。耐衝激性についても以上の説明か
ら本発明が有効な効果をもつものであることは極
めて容易に類推されよう。
以上本発明の実施例につき詳説したが、本発明
はここで述べた実施例に限定されるものではなく
種々の改良変更応用が可能である。例えば電気機
械変換機構はここで述べたパルスモーターに限定
されるものではない。モーター以外の変換機構で
もよいし、パルスモーターの内第12図に示すパ
ルスモーターであつても全く同じ構成で実現でき
る。第12図のパルスモーターは、ローター10
0が永久磁石で作られ、ステーター101は第1
図と違つてギヤツプのない1体型であるとともに
ローターの静的位置を定めるためのノツチ10
2,103が形成されている。104は駆動コイ
ルである。この様なパルスモーターは、ステータ
ー101が接続しているため、駆動後の誘起電流
は第12図に示すように、第4図、第6図に比し
若干異なる。しかし、無負荷時の波形105,1
05′負荷時の波形106,106′の関係は基本
的には同様であり、同じ方式で実現できることが
理解されよう。また駆動パルスの種類は3種類以
上であつても良いことは自明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電子腕時計のパルスモー
タの例を示す。第2図、第3図は従来の回路構成
を示し、第4図は従来の時計におけるパルスモー
タ駆動コイルの電流波形を示す。第5図はパルス
モーターの駆動パルス幅に対する出力トルクと消
費電力の関係図である。第6図は従来の駆動パル
スよりも狭いパルス幅で、モーターを駆動した場
合のコイル電流波形である。第7図は本発明にな
る時計の回路ブロツクを表わす。第8図は本発明
になる回路によるモータ駆動パルスのタイムチヤ
ート例である。第9図は第7図のブロツク回路の
一具体例。第10図は第9図における負荷検出部
のタイムチヤート例である。第11図は駆動パル
スを変化させたときの駆動電流波形及び誘起電流
波形を示す。第12図は本発明に係る電子腕時計
のパルスモータの例を示す。第13図は第11図
のパルスモーターにおける狭パルス駆動時のコイ
ル電流波形である。第14図〜第19図は第9図
における負荷検出部の別の例を示すものである。
第20図は本発明になる電子腕時計に直流磁界を
印加した場合のコイル電流波形の変化を示す。 25……発振回路、26……分周回路、27…
…駆動回路、28……モータ、29……モータ負
荷検出判定回路、30……制御回路、31〜33
……狭パルス駆動信号、34……補正信号、35
……広パルス駆動信号、59……負荷判定基準パ
ルス、60……無負荷時検出信号、61……有負
荷時検出信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 発振回路25、前記発振回路の出力を分周す
    る分周回路26、前記分周回路の出力信号に基づ
    いて作動する駆動回路27、コイルとステーター
    及び永久磁石ローターから形成され前記駆動回路
    により駆動されるパルスモーター28を備えた電
    子時計において、前記コイルに接続され前記コイ
    ルに発生する誘起電流を検出する負荷検出回路2
    9と、前記分周回路26と前記駆動回路27の間
    に接続され前記負荷検出回路29によつて制御さ
    れる制御回路30を備えており、前記制御回路は
    少くとも3種の駆動パルスを形成する波形成形回
    路30aと、前記負荷検出回路の出力に応じて前
    記少くとも3種の駆動パルスから次に出力される
    駆動パルスを判別する判別回路30bと、前記判
    別回路30bの出力に応じて前記少くとも3種の
    駆動パルスの1つを選択する選択回路30cを備
    えたことを特徴とする電子時計。
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