JPS6146203Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアクリーナの空気取入装置に関する
もので、キヤブレタとエアクリーナが近接してい
てエアクリーナアウトレツトチユーブを充分な長
さにとれない場合に、エアクリーナアウトレツト
チユーブの一部をエアクリーナのケースの内部に
挿入することによつて、充分な長さをとれるよう
にしたものである。

オートバイ等のエンジンでは、エンジンのシリ
ンダの後方にエアクリーナを設けたものがある。
一般に、エアクリーナの容積は可及的に大きくす
ることが低中速域での脈動による影響をなくすこ
とができることとされている。したがつてキヤブ
レタとエアクリーナとはなるべく離してレイアウ
トするのがよい。しかしながらオートバイには、
エアクリーナの後部にリヤサスペンシヨンを配置
した形式のものがあり、この型式のものではエア
クリーナとキヤブレタとを大きく離すことができ
ない。

本考案はこの点に鑑みて或されたものである。
本考案はこのため、エアクリーナアウトレツトチ
ユーブをエアクリーナのケースの内部に挿入し、
かつ、その基端をエアクリーナの吸気口と離れた
方向に向け、さらにこの基端のエアクリーナ吸気
口側の端縁をエアクリーナのケース壁面に当接さ
せた構成としてある。

次に、本考案の一実施例を第１図について説明
すると、１はキヤブレタであつて、２はその吸入
側、３は排出側である。吸入側２はエアクリーナ
アウトレツトチユーブ（以下、アウトレツトチユ
ーブという）４により、キヤブレタ１の後方に近
接させて設けられたエアクリーナ５に接続されて
いる。また排出側３は前部のエンジン（図示せ
ず）に接続されている。

エアクリーナ５は、ケース６の一部に吸気口７
を設け、内部にエレメント８を取り付けたもの
で、エレメント８の後方部分を、リヤサスペンシ
ヨン９に支障を与えない限りにおいて大きくして
ある。そしてアウトレツトチユーブ４の一部はこ
の部分のケース５の内部に挿入され、その基端４
ａを吸気口７と離れた方向に向け、さらにそのエ
アクリーナ吸気口側の端縁（第１図における下縁
は、図示するようにケース５の壁面に当接させて
ある。これにより、この部分からアウトレツトチ
ユーブ４内に空気が入ることはない。

このように構成されたこの空気取入装置では、
吸気口７から入つた空気が矢印で示すようにエレ
メント８を通り、アウトレツトチユーブ４の外側
を通つた後、基端４ａからアウトレツトチユーブ
４の内部に入り、キヤブレタ１に向かうことにな
る。この構造のアウトレツトチユーブ４により、
この系路を充分に長くすることができるので、２
サイクルエンジンにおける低、中速域にあつて
も、その脈動による影響を受けないようにするこ
とができる。そしてこの結果、一酸化炭素
（Co）の排出量も、第２図に実線で示すところか
ら、破線で示すところまで低下させることができ
る。

本考案は上述のように構成したものであるか
ら、エアクリーナの容積を充分に大きくとること
ができることになり、低中速域での脈動による影
響をなくすことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を一部横断面で示し
た平面図、第２図は第１図のものの特性を示した
グラフである。 １……キヤブレタ、４……アウトレツトチユー
ブ、４ａ……基端、５……エアクリーナ、６……
ケース、７……吸気口、８……エレメント、９…
…リヤサスペンシヨン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤブレタに近接させてエアクリーナを設けた
   エンジンにおいて、前記キヤブレタとエアクリー
   ナとを結合するエアクリーナアウトレツトチユー
   ブをエアクリーナのケース内部に挿入し、かつ、
   その基端をエアクリーナの吸気口と離れた方向に
   向け、さらに該基端のエアクリーナ吸気口側の端
   縁をエアクリーナのケース壁面に当接させたこと
   を特徴とするエアクリーナの空気取入装置。