JPS6145003Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は酒類等を収容する瓶に用いる瓶蓋に
関する。

更に詳しくは瓶の内容品の不正な詰替等を防止
し得る瓶蓋に関する。

従来の技術 従来、この種の技術としては、公知のため図示
は省略するが、実開昭55−158849号、実開昭52−
98643号、実公昭56−12205号等が知られている。

考案が斯決しようとする問題点 しかし上記の各種キヤツプ類はいづれもこの考
案と目的が違うため充分不正防止ができないも
の、又は構造が複雑で取扱いが面倒なもの等であ
る。

この考案は上記のような問題を解決するために
なされたもので、その目的は充分に瓶内容の不正
な取扱いを防止でき、かつ取扱いが面倒でなく、
きわめて容易な瓶蓋を提供することである。

問題点を解決するための手段 この考案を実施例を示す図面について述べる
と、第１図〜第４図において、瓶口に取付ける合
成樹脂製の基体１の、環状の上壁２に螺筒３を設
け、かつ該螺筒３の外側に、弱化された引裂部４
を介して、上方の開方された封緘壁５を一体的に
設け、前記螺筒３に螺合させて蓋体６を被せ、該
蓋体６の外周に、かつ上下方向に断面ほぼ鋸歯状
の、突条８を設け、前記封緘壁５の内側に、前記
突条８に対応させて、上下方向に、断面ほぼ鋸歯
状の突条９を設けたことを特徴とする瓶蓋であ
る。

作 用 この瓶蓋を、不正に解決しようとするには封緘
壁５を引裂いて除去しなければ、蓋体６を回動で
きないので、かつ又封緘壁５が除去してあれば、
不正な解放を知られてしまうために、不正な詰替
え等を防止することができる。

又消費者等が正常に開放する場合は第４図に示
すように封緘壁５を外側から握り、中心方向に力
を加えると、封緘壁５は内方に撓み、二つの突条
８，９はかみ合う。次にそのまま蓋体６の開方向
に捩ると、前記引裂部４は引裂かれ、それと共に
蓋体６は回動し、解放される。

実施例 第１図〜第４図において、１１は突起、１２は
瓶、１３は指、１４は一方向係合部を示す。同係
合部１４は打栓の際に用いて蓋体６を螺着させる
ものである。又１５は注口、１６は短筒、１７は
内筒、１８は基体下端、１９，２０はそれぞれ螺
条である。又引裂部４は薄肉部、又はミシン目、
又はそれら両者をまじえたもの等である。

考案の効果 この考案は前記のように構成され、螺筒３に蓋
体６を螺合させ、かつ該蓋体６の外側に封緘壁５
を位置せしめたことにより、封緘壁５を除去しな
ければ蓋体６を解放できず、又封緘壁５が除去し
てあれば、それは不正な取扱いの疑いをもたれ
る。従つて瓶内容品の不正な取扱いを防止するこ
とができる。

又蓋体６を解放する場合は、封緘壁５を握つて
半径方向内側に力を入れ、かつ蓋体６の解放方向
に、廻すことにより、前記鋸歯状の突条９は鋸歯
状の突条８に容易に咬合い、かつ封緘壁５は周方
向のモーメントにより裂切れ、この裂切れと共に
蓋体６は回動するから、封緘壁５の裂切りと蓋体
６の解放を一度にすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は瓶蓋の半断面図、第２図は第１図の要部の拡大
部分図、第３図は瓶蓋の要部の部分斜視図、第４
図は最初に蓋体を開放する場合の操作の説明図で
ある。 １……基体、２……上壁、３……螺筒、４……
引裂部、５……封緘壁、６……基体、７……外
筒、８……突条、９……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 瓶口に取付ける合成樹脂製の基体１の、環状の
   上壁２に螺筒３を設け、かつ該螺筒３の外側に、
   弱化された引裂部４を介して、上方の開放された
   封緘壁５を一体的に設け、前記螺筒３に螺合させ
   て蓋体６を被せ、該蓋体６の外周に、かつ上下方
   向に、断面ほぼ鋸歯状の、突条８を設け、前記封
   緘壁５の内側に前記突条８に対応させて、上下方
   向に断面ほぼ鋸歯状の突条９を設けたことを特徴
   とする瓶蓋。