JPS6144391Y2 - - Google Patents

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JPS6144391Y2
JPS6144391Y2 JP5226882U JP5226882U JPS6144391Y2 JP S6144391 Y2 JPS6144391 Y2 JP S6144391Y2 JP 5226882 U JP5226882 U JP 5226882U JP 5226882 U JP5226882 U JP 5226882U JP S6144391 Y2 JPS6144391 Y2 JP S6144391Y2
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JP
Japan
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face
heated
coil
induction heating
steel material
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JP5226882U
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JPS58154592U (ja
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  • General Induction Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は誘導加熱コイルに関し、特に棒状に形
成され端面中央部を位置決め部材により支持され
た鋼材などの被加熱物の端面を焼割れなく焼入れ
し得る誘導加熱コイルを提案したものである。
第1図は棒状に形成された被加熱物としての例
えば鋼材の焼入れをすべき端面を従来の誘導加熱
コイル(以下「従来品」という)により電磁誘導
加熱している状態を略示する部分破砕側断面図で
ある。図において鋼材1は適宜の炭素鋼を素材と
しており、その端面11及び12の中央部に凹設
されたセンター穴13内に鋼鉄製の位置決め部材
2の尖鋭な形状の端末部が上下から挿入されるこ
とにより固定されている。そして鋼材1の焼入対
象部分である端面11,12の周端縁は焼割れを
防止すべく全周に亘り所謂面取り加工が施されて
いる。
而して端面11に近接して従来品3が後述する
態様で配設されている。即ち、従来品3は所謂1
ターンコイルを形成すべく端面11の輪郭に対応
して円輪状に形成されており、その径方向の断面
形状は外周側面と底側面とが相対的に直角の関係
となる略直角三角形状であつて、その底側面にお
ける端面11との対向部分31は外方へ突出した
段付形状を有している。かかる従来品3はその軸
心が鋼材1の軸心に略一致し、さらに電磁誘導加
熱の効率が良好となるように対向部31が端面1
1に1mm程度の間隔で近接するように配設され
る。而して、従来品3の内部は中空となつてお
り、適宜の手段により冷却媒体としての例えば水
が内部を一巡して通流されるようになつている。
また従来品3は図示せぬ高周波電流供給装置の出
力端子に接続し、高周波電流が通電されるように
してある。
而してかかる従来品31により鋼材1の端面1
1を誘導加熱する場合、従来品3の近傍における
磁力線が第1図に1点鎖線で示す如く端面11の
表層部のみならず内部の深い部分を通過する。そ
の結果図中に破線で囲つた端面11及びその内部
の深い部分まで電磁誘導加熱される一方、位置決
め部材2もその内部を通過する磁力線により電磁
誘導加熱されることとなる。然るにかかる電磁誘
導加熱は焼割れを防止する見地から端面11にお
ける加熱範囲は可及的に浅く且つ耐摩耗の観点か
ら広く行うとともに位置決め部材2を加熱したい
ようにするのが望ましい。
しかしながら従来品3により端面11を電磁誘
導加熱した場合はその加熱範囲が上述の如く深く
且つ狭く行われるため端面11の周端部に焼割れ
を生じ易く、更には鋼鉄製の位置決め部材2が加
熱される結果変形その他性質の変化により寿命が
短かくなる等の問題点があつた。
本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
つて、上述の如き端面を焼割れを生じることなく
薄く焼入れし得る誘導加熱コイルを提供すること
を目的としている。また、本考案の他の目的は鋼
鉄製の位置決め部材を加熱することのない誘導加
熱コイルを提供することにある。以下に本考案を
その実施例を示す図面に基き詳述する。
第2図は例えば棒状に形成された被加熱物とし
ての例えば鋼材の焼入れをすべき端面を本考案に
係る誘導加熱コイル(以下「本案品」という)に
より電磁誘導加熱している状態を略示する部分破
砕斜視図、第3図は同じく一部破断側面図、第4
図は本案品の構造を略示する一部破砕平面図であ
る。図において第1図に示した従来の場合と同様
のもの、即ち鋼材及び位置決め部材には同符号1
及び2を夫々付してある。而して本案品5はコイ
ル体51及び覆い部材52より構成されている。
即ち、コイル体51はそれ自体が第1図に示した
従来品3と同様のものであつて対向部分31と同
様の対向部分511を備えており、該コイル体5
1の外側は対向部分511及びこれの若干外周寄
りの部分を除き覆い部分52で覆つてある。覆い
部材52は例えばフエライトなどの強磁性材料よ
りなる構成体521及び522により構成されて
いる。構成体521はコイル体51の外周面及び
底面の外周寄りの部分を覆うべく断面形状がL字
状で且つ全体として円輪状に形成されている。そ
して構成体521における端面11側の下側部5
21aは、その端面11側表面を対向部分511
の表面より端面11寄りに突出せしめた形状とし
てある。構成体522はコイル体51の上面及至
内周面に亘る部分を覆うべき断面形状を有し且つ
位置決め部材2の直径寸法よりも若干大きい内径
寸法を有した円輪状に形成されており、上面は平
坦面としてある。そして構成体521をコイル体
51の下方から、また構成体522をコイル体5
1の上方から夫々コイル体51に嵌着し、構成体
521及び522の当接部分は適宜の接着剤(例
えばアラルダイト系のもの)により接着されてい
る。
而してコイル体51はその両端部に接続された
リード板53,53を介して図示せぬ高周波電流
供給装置の出力端子に接続されて、高周波電流が
通電される。そして、コイル体51の内部には給
水管54を介して適宜の給水ポンプにより冷却媒
体としての水が一巡して通流されるようにしてあ
る。
叙上の如く構成された本案品5を従来品3の場
合と同様に配設して使用すると、コイル体51の
対向部分511の近傍における磁力線は構成体5
21の下側部521aに引張られる状態となつて
鋼材1の端面11の表層部の浅い部分を広い範囲
に亘つて通過する。これにより第3図に破線で囲
つて示す如く端面11の表層部の浅く且つ広い部
分が加熱されることになる。更にコイル体51の
他の部分の近傍における磁力線は殆ど覆い部材5
2内を通過し、位置決め部材2に磁力線が及ぶこ
とがないので位置決め部材2は殆ど加熱されな
い。
以上詳述した如く本考案による場合は棒状に形
成された鋼材の端面表層部の薄層のみの焼入れを
焼割れを生じることなく行い得るので製品の歩留
りが向上する。更に端面の中央部にて鋼材を支持
する鋼鉄製の位置決め部材が焼なましを受けるこ
とがないなど本考案は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は例えば棒状に形成された被加熱物とし
ての例えば鋼材の焼入れをすべき端面を従来品に
より誘導加熱している状態を略示する部分破砕側
断面図、第2図は前記同様の端面を本案品により
誘導加熱している状態を略示する部分破砕斜視
図、第3図は同じく一部破断側面図、第4図は本
案品の構造を略示する一部破砕平面図である。 1……鋼材、11,12……端面、2……位置
決め部材、3……従来品、31,511……対向
部分、5……本案品、51……コイル体、52…
…覆い部材、521,522……構成体、521
a……下側部、53……リード板、54……給水
管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 棒状に形成された被加熱物の端面の表層部を電
    磁誘導加熱する誘導加熱コイルにおいて、冷却媒
    体を通流させる中空部を有するとともに側面にお
    ける端面との対向部分が端面寄りに突出した段付
    形状を有する輪状のコイル体と、該コイル体にお
    ける少くとも前記対向部分を除いた部分を覆う強
    磁性材料よりなる覆い部材とを具備しており、且
    つ該覆い部材の端面側表面を対向部分の表面より
    端面寄りに突出せしめたことを特徴とする誘導加
    熱コイル。
JP5226882U 1982-04-09 1982-04-09 誘導加熱コイル Granted JPS58154592U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226882U JPS58154592U (ja) 1982-04-09 1982-04-09 誘導加熱コイル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226882U JPS58154592U (ja) 1982-04-09 1982-04-09 誘導加熱コイル

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Publication Number Publication Date
JPS58154592U JPS58154592U (ja) 1983-10-15
JPS6144391Y2 true JPS6144391Y2 (ja) 1986-12-13

Family

ID=30062978

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5226882U Granted JPS58154592U (ja) 1982-04-09 1982-04-09 誘導加熱コイル

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CN106457455B (zh) * 2014-05-16 2019-01-01 本田技研工业株式会社 导线焊接方法

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JPS58154592U (ja) 1983-10-15

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