JPS6142892Y2 - - Google Patents
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- JPS6142892Y2 JPS6142892Y2 JP1981196548U JP19654881U JPS6142892Y2 JP S6142892 Y2 JPS6142892 Y2 JP S6142892Y2 JP 1981196548 U JP1981196548 U JP 1981196548U JP 19654881 U JP19654881 U JP 19654881U JP S6142892 Y2 JPS6142892 Y2 JP S6142892Y2
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Landscapes
- Packages (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Buffer Packaging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は導電性発泡体に関する。
IC，LSI等の集積回路、その他の電子部品を静
電気や衝撃による破損から保護する緩衝包装材に
は、近年、導電性を有する素材が用いられるよう
になつており、これら導電性緩衝包装材として
は、アルミ蒸着タイプインジエクシヨン成形品、
アルミ蒸着フイルム貼合シートによる製袋品、カ
ーボンブラツク含浸インジエクシヨン成形品、カ
ーボンブラツク含浸ウレタンフオーム等が用いら
れている。
電気や衝撃による破損から保護する緩衝包装材に
は、近年、導電性を有する素材が用いられるよう
になつており、これら導電性緩衝包装材として
は、アルミ蒸着タイプインジエクシヨン成形品、
アルミ蒸着フイルム貼合シートによる製袋品、カ
ーボンブラツク含浸インジエクシヨン成形品、カ
ーボンブラツク含浸ウレタンフオーム等が用いら
れている。
しかしアルミ蒸着品は蒸着層が非常に薄い為、
使用中にアルミ蒸着層が剥れやすく、電気抵抗値
の上昇が起こる欠点がある。またカーボンブラツ
ク含浸インジエクシヨン成形品は硬く、緩衝性に
欠ける欠点があり、カーボンブラツク含浸ウレタ
ンフオームは、カーボンブラツクを混入した塗料
をウレタンフオームに含浸せしめたものである
が、単に含浸せしめたのにすぎない為使用中にカ
ーボンの浮遊が生じ、電気抵抗値の上昇や、浮遊
したカーボンにより集積回路等の電子部品が汚染
される等の問題がある。更にカーボンブラツク含
浸ウレタンフオームは集積回路等の電子部品の端
子ピンを、突き刺して使用する際や運搬時にウレ
タンフオームが崩れ、端子ピンが傷付き、またウ
レタンフオームに含まれる硫黄により端子ピンに
錆が発生し、更にフオームの気泡が粗く摩擦抵抗
が小さい為、電子部品が抜けやすい等の欠点があ
る。
使用中にアルミ蒸着層が剥れやすく、電気抵抗値
の上昇が起こる欠点がある。またカーボンブラツ
ク含浸インジエクシヨン成形品は硬く、緩衝性に
欠ける欠点があり、カーボンブラツク含浸ウレタ
ンフオームは、カーボンブラツクを混入した塗料
をウレタンフオームに含浸せしめたものである
が、単に含浸せしめたのにすぎない為使用中にカ
ーボンの浮遊が生じ、電気抵抗値の上昇や、浮遊
したカーボンにより集積回路等の電子部品が汚染
される等の問題がある。更にカーボンブラツク含
浸ウレタンフオームは集積回路等の電子部品の端
子ピンを、突き刺して使用する際や運搬時にウレ
タンフオームが崩れ、端子ピンが傷付き、またウ
レタンフオームに含まれる硫黄により端子ピンに
錆が発生し、更にフオームの気泡が粗く摩擦抵抗
が小さい為、電子部品が抜けやすい等の欠点があ
る。
また静電気による集積回路等の電子部品の破損
を防止する為に、緩衝包装材の電気抵抗値は、半
導体の電気抵抗値である105Ω／cmが理想である
とされているが、従来の緩衝包装材は衝撃に対す
る緩衝性は優れていても、電気抵抗値が107Ω／
cm以上を示し、静電気の導電性に乏しいものが多
く、たとえ導電性に優れていても衝撃に対する緩
衝性に乏しいもの、導電性能を長期間保持できな
いもの等、電子部品を保護する為の緩衝包装材と
して充分な機能を有するものはなかつた。
を防止する為に、緩衝包装材の電気抵抗値は、半
導体の電気抵抗値である105Ω／cmが理想である
とされているが、従来の緩衝包装材は衝撃に対す
る緩衝性は優れていても、電気抵抗値が107Ω／
cm以上を示し、静電気の導電性に乏しいものが多
く、たとえ導電性に優れていても衝撃に対する緩
衝性に乏しいもの、導電性能を長期間保持できな
いもの等、電子部品を保護する為の緩衝包装材と
して充分な機能を有するものはなかつた。
本考案はこれらの点に鑑みなされたもので、衝
撃に対する緩衝性、及び静電気の導電性に優れた
導電性発泡体を提供せんとするものである。
撃に対する緩衝性、及び静電気の導電性に優れた
導電性発泡体を提供せんとするものである。
即ち、本考案は、ポリオレフイン系樹脂とエチ
レン−酢酸ビニル共重合体からなる発泡体に導電
性素材を含有せしめてなり且つ0.02〜0.50ｇ／cm3
の密度を有してなることを特徴とする導電性発泡
体を要旨とする。
レン−酢酸ビニル共重合体からなる発泡体に導電
性素材を含有せしめてなり且つ0.02〜0.50ｇ／cm3
の密度を有してなることを特徴とする導電性発泡
体を要旨とする。
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明す
る。
る。
第１図、第２図に示すごとく、本考案の導電性
発泡体１は集積回路等の電子部品２の端子ピン３
を突き刺して固定することにより、電子部品２を
保管、運搬中の振動、衝撃や、静電気による破損
より保護するものである。導電性発泡体１の材質
は、導電性素材を混練してなるポリオレフイン系
樹脂と、エチレン−酢酸ビニル共重合体との混合
物であり、その混合比はポリオレフイン系樹脂
100重量部に対しエチレン−酢酸ビニル共重合体
30〜100重量部が好ましい。ポリオレフイン系樹
脂としては例えば低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体等が挙げられる。導電性素材として
はカーボンブラツク、グラフアイト、アルミニウ
ム、銅、ニツケル等が挙げられるが、カーボンブ
ラツクの使用が好ましい。導電性素材の好ましい
添加量は、ポリオレフイン系樹脂100重量部に対
して５〜30重量部である。導電性発泡体１の電気
抵抗値は104〜106Ω／cmであり、106Ω／cmを越
えると静電気の帯電量が多くなる為、また104
Ω／cm未満では導電性が良くなり過ぎ、静電気が
一度に通電してしまう為、いずれの場合も電子部
品２の機能が破壊される。また導電性発泡体１の
密度は0.02〜0.50ｇ／cm3とする必要があり、密度
が0.02ｇ／cm3未満では電子部品２に対する保持性
や機械的強度が低下し、また密度が0.50ｇ／cm3を
越えると、衝撃に対する緩衝性が低下する。
発泡体１は集積回路等の電子部品２の端子ピン３
を突き刺して固定することにより、電子部品２を
保管、運搬中の振動、衝撃や、静電気による破損
より保護するものである。導電性発泡体１の材質
は、導電性素材を混練してなるポリオレフイン系
樹脂と、エチレン−酢酸ビニル共重合体との混合
物であり、その混合比はポリオレフイン系樹脂
100重量部に対しエチレン−酢酸ビニル共重合体
30〜100重量部が好ましい。ポリオレフイン系樹
脂としては例えば低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体等が挙げられる。導電性素材として
はカーボンブラツク、グラフアイト、アルミニウ
ム、銅、ニツケル等が挙げられるが、カーボンブ
ラツクの使用が好ましい。導電性素材の好ましい
添加量は、ポリオレフイン系樹脂100重量部に対
して５〜30重量部である。導電性発泡体１の電気
抵抗値は104〜106Ω／cmであり、106Ω／cmを越
えると静電気の帯電量が多くなる為、また104
Ω／cm未満では導電性が良くなり過ぎ、静電気が
一度に通電してしまう為、いずれの場合も電子部
品２の機能が破壊される。また導電性発泡体１の
密度は0.02〜0.50ｇ／cm3とする必要があり、密度
が0.02ｇ／cm3未満では電子部品２に対する保持性
や機械的強度が低下し、また密度が0.50ｇ／cm3を
越えると、衝撃に対する緩衝性が低下する。
本考案の導電性積層体１の厚みは電子部品２の
端子ピン３の突出長さ（電子部品底面から端子ピ
ン先端までの長さ）より厚ければいかなる厚みで
あつてもかまわないが、電子部品２の保護とコス
ト低減の両面から、３〜10mm程度が好ましい。
端子ピン３の突出長さ（電子部品底面から端子ピ
ン先端までの長さ）より厚ければいかなる厚みで
あつてもかまわないが、電子部品２の保護とコス
ト低減の両面から、３〜10mm程度が好ましい。
本考案の導電性発泡体は例えば次の方法で得る
ことができる。即ちポリエチレン100重量部に対
し、エチレン−酢酸ビニル共重合体30〜100重量
部及びカーボンブラツク５〜30重量部、ブタン
（発泡剤）５〜30重量部を混練した混合物を押出
発泡成形することにより本考案の導電性発泡体を
製造することができる。
ことができる。即ちポリエチレン100重量部に対
し、エチレン−酢酸ビニル共重合体30〜100重量
部及びカーボンブラツク５〜30重量部、ブタン
（発泡剤）５〜30重量部を混練した混合物を押出
発泡成形することにより本考案の導電性発泡体を
製造することができる。
以上述べた如く本考案の導電性発泡体は、その
基材樹脂として、ポリオレフイン系樹脂とエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体との混合物を用いたこと
により、導電性素材を含有せしめても発泡体が硬
くなることがなく導電性発泡体の割れ防止や、電
子部品の端子ピンの傷付きを防止できるととも
に、ポリオレフイン系樹脂発泡体の特徴である気
泡の細かい発泡構造を有し、電子部品の端子ピン
との摩擦抵抗が大きい為、ウレタンフオームのよ
うに固定した電子部品が振動により抜けることな
く、確実に電子部品を固定できる。また導電性素
材を樹脂中に練り込んだ後発泡させたものである
為、カーボン等の導電性素材の浮遊が起こる虞れ
がない為、電気抵抗値の上昇や、浮遊した導電性
素材により電子部品が汚染される等の問題もな
い。
基材樹脂として、ポリオレフイン系樹脂とエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体との混合物を用いたこと
により、導電性素材を含有せしめても発泡体が硬
くなることがなく導電性発泡体の割れ防止や、電
子部品の端子ピンの傷付きを防止できるととも
に、ポリオレフイン系樹脂発泡体の特徴である気
泡の細かい発泡構造を有し、電子部品の端子ピン
との摩擦抵抗が大きい為、ウレタンフオームのよ
うに固定した電子部品が振動により抜けることな
く、確実に電子部品を固定できる。また導電性素
材を樹脂中に練り込んだ後発泡させたものである
為、カーボン等の導電性素材の浮遊が起こる虞れ
がない為、電気抵抗値の上昇や、浮遊した導電性
素材により電子部品が汚染される等の問題もな
い。
又、カーボンブラツク含浸ウレタンフオームの
如く、電子部品の端子ピンに錆が発生する、とい
う問題点もない。しかも発泡体の密度を0.02〜
0.50ｇ／cm3としたことにより、衝撃緩衝性及び電
子部品の保持性を更に一段と向上せしめることが
できる。
如く、電子部品の端子ピンに錆が発生する、とい
う問題点もない。しかも発泡体の密度を0.02〜
0.50ｇ／cm3としたことにより、衝撃緩衝性及び電
子部品の保持性を更に一段と向上せしめることが
できる。
しかして本考案の導電性発泡体によれば、電子
部品の運搬、保管に当つて電子部品を確実に保護
し、その破損や性能劣下を防止できる効果があ
る。
部品の運搬、保管に当つて電子部品を確実に保護
し、その破損や性能劣下を防止できる効果があ
る。
更に、本考案の導電性発泡体はその材質よりし
て極めて軽量であり、特に航空機による輸送には
好適であるとともに反復しての使用が可能であ
り、しかも安価に提供できる利点を有する。
て極めて軽量であり、特に航空機による輸送には
好適であるとともに反復しての使用が可能であ
り、しかも安価に提供できる利点を有する。
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は、本考案導電性発泡体に電子部品を固定し
た状態を示す斜視略図、第２図は、第１図の−
線に沿う縦断面略図である。 １……導電性発泡体、２……電子部品、３……
端子ピン。
１図は、本考案導電性発泡体に電子部品を固定し
た状態を示す斜視略図、第２図は、第１図の−
線に沿う縦断面略図である。 １……導電性発泡体、２……電子部品、３……
端子ピン。
Claims (1)
- ポリオレフイン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル
共重合体との混合物からなる発泡体に導電性素材
を含有せしめてなり、且つ0.02〜0.50ｇ／cm3の密
度を有してなることを特徴とする導電性発泡体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19654881U JPS58101847U (ja) | 1981-12-28 | 1981-12-28 | 導電性発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19654881U JPS58101847U (ja) | 1981-12-28 | 1981-12-28 | 導電性発泡体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58101847U JPS58101847U (ja) | 1983-07-11 |
| JPS6142892Y2 true JPS6142892Y2 (ja) | 1986-12-05 |
Family
ID=30109787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19654881U Granted JPS58101847U (ja) | 1981-12-28 | 1981-12-28 | 導電性発泡体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58101847U (ja) |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4847958A (ja) * | 1971-10-21 | 1973-07-07 | ||
| JPS5023908A (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-14 | ||
| JPS5083470A (ja) * | 1973-11-26 | 1975-07-05 | ||
| JPS5122951A (ja) * | 1974-08-16 | 1976-02-24 | Yoshio Ihara | Eaaenjin |
| JPS5218232A (en) * | 1975-08-01 | 1977-02-10 | Misao Okabe | Two ways change over valve equipped with water timer |
| JPS5277174A (en) * | 1975-12-24 | 1977-06-29 | Japan Styrene Paper Corp | Process for foaming of polymer particle |
| JPS5589336A (en) * | 1978-12-27 | 1980-07-05 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | Porous plastic with bactericidal activity |
| JPS5673804A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-18 | Dainichi Nippon Cables Ltd | Semiconductor composition |
| JPS5840326A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-03-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 導電性ポリオレフィン樹脂高発泡体の製造方法 |
-
1981
- 1981-12-28 JP JP19654881U patent/JPS58101847U/ja active Granted
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4847958A (ja) * | 1971-10-21 | 1973-07-07 | ||
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| JPS5673804A (en) * | 1979-11-20 | 1981-06-18 | Dainichi Nippon Cables Ltd | Semiconductor composition |
| JPS5840326A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-03-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 導電性ポリオレフィン樹脂高発泡体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58101847U (ja) | 1983-07-11 |
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