JPS6141153A - 転写材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は画像形成装置における画像担持体例えば感光ド
ラムに形成されたトナー像を転写される樹脂フィルム転
写材に関するものである。

〔発明の背景〕

従来この種の転写材として、本出願人の特開昭５７−３
８４３７号に示されるように圧力定着ローラーへの進入
を容易にするための先端シールを設けた転写材、また、
転写材把持手段を備えた転写材保持領域を有する多重転
写型の転写装置を用いてカラー複写物を作るカラー電子
写真複写装置において、樹脂フィルム転写材表面を低抵
抗化処理したフィルムを用いてカラー０Ｉ（Ｐフィルム
を作成する際、転写電流が低抵抗フィルム表面からＯＨ
Ｐフィルム等把持手段へリークして転写不良を起こすこ
とを防止する目的で先端シールを設けた転写材、また同
様の樹脂フィルムの転写材で別の目的として、定着分離
部での樹脂フィルムの分離を容易にする目的で先端シー
ルを設けた転写材等が提案されている。

従来カラートナー画像の熱ローラ定着を行う場合、加熱
定着ローラ対に塗布するトナーのオフセット５防止のた
めのシリコーンオイルの塗布量は、一般の黒トナー画像
の熱ローラ定着における塗布量の数倍以上とする必要が
ある。これは、カラートナーは加熱溶融によシ発色させ
るものであるため、一般的に融点が低く粘着性の高い樹
脂を用いていること、またフルカラー画像においては単
色画像の３倍のトナー付着量があることによる。このよ
うにカラートナー画像の熱ローラ定着において、トナー
オフセット防止用のシリコーンオイルの塗布量が多いこ
とによシ、ポリエステルフィルムを基体とした転写材を
定着させる場合、シリコーンゴムローラ等の加熱ローラ
とテフｐンローラ等の加圧ローラからなる定着ローラ対
を転写材が通過する際、加圧四−ラ表面と転写材裏面と
の空隙がシリコーンオイルで充てんされて転写材が加圧
ローラに密着し、また加熱によ）転写材が軟化した状態
で加圧ローラ側に転写材をカールする力が働くので分離
爪の働きによっても転写材の分離が困難とな）、ジャム
が発生し易かった。

さらに前述した様に定着ローラに塗布するトナーオフセ
ット防止用のシリコンオイルの塗布量が一般の白黒複写
機よシ多いために、定着ローラの転写材進入部にオイル
溜シが出来謳いという問題があシ、従来の定着装置にお
いては、このようなオイル溜シを取シ除くことが出来ず
、従って、吸油性の悪い樹脂フィルム転写材においては
前記オイルが、樹脂フィルム上を流れる形とな夛、樹脂
フィルム上のトナー像を乱すという問題がある。

このよう力問題について第６図および第７図を参照して
説明する。

第６図および１１７図は従来の加熱ローラ定着装置を示
す。これらの図中、１．２は定着ローラ対を示し、１が
シリコーンゴム等よシ成る加熱ローラ、２がテフロン等
よ〕成る加圧ローラである。

３．４はこれらのローラの内部に設けられたヒータ、５
は転写材進入ガイド、６．７は分離爪である。前述のよ
うに、カラートナー画像の定着においては、オフセット
防止用のシリコーンオイルの塗布量が多いために、転写
材進入部にＯで示すようなオイル溜シが生ずる。

転写材８の先端部、すなわち、定置装置に送）込まれる
側の端部には、前記のように先端シール部材９がと如つ
けられていて、ガイド５に沿ってロー２１，２０間に送
り込まれる。しかし、樹脂フィルム転写材が使用される
場合、その先端のシール部材９が充分な吸油性を有して
いな込と、オイル溜シ０のオイルが先端シール部材９で
十分に吸油されないで、転写材８の画像面８ａの方にま
で流れてくる。一方面像面８１には未定着画像であるト
ナーが付着しておシ、これが前述のオイルによって樹脂
フィルム転写材の後方に流され画像が乱れるわけである
。

従来、一般に、先端シール部材９として、ポリエステル
、？リエチレンテレフタレート、トリアセテート等のフ
ィルムを樹脂フィルム転写材よシ薄くして用いている。

このフィルムは腰が強く、多量にオフセット防止用のオ
イルを塗布される定着装置においても、樹脂フィルム転
写材の定着ローラへの進入を助は且つ分離を容易ならし
めるという効果を達成するが、このフィルムには吸油性
がないために、前記のオイル溜シに起因するオイルによ
る画像の乱れを防止することはできな−。

また、先端シール部材９として、前記の／　リエステル
等の繊維から成る不織布も使用されている。

このような不織布よ）成る先端シール部材は、吸油性に
優れていて、且つ定着ローラへの進入を助ける働きをす
るが、これは定着部での熱によシ変形し易く、分離部で
定着ローラに密着し、ローラに巻きつき易い傾向を有し
てｂる。

この様な点で、先端シール部材として紙を用いるのは有
効な手段であるが、紙を貼る環境と樹脂フィルム転写材
の使用環境が異なる場合、例えば低湿時に先端シール部
材を貼）、樹脂フィルム転写材を高温時に使用すると、
吸湿した紙が伸びて波打ってしまう。これは貼シ合わせ
部で紙の一方が固定されているため紙全体が一様に伸び
ることが出来ないためである。紙を２つ折シにして用い
る場合（前記の本出願人の特開昭５７−３８４３７号）
は別として、樹脂フィルムの転写材の表面に低抵抗化処
理をした場合のように、樹脂フィルム転写材の片面にし
か先端シール部材を貼れな騒場合には、先端シール部材
として紙を使用したものは、実用上、使用に耐えること
ができないものである。

以上説明したように、従来の先端シール部゛材を付設し
た樹脂フィルム転写材においては、定着装置におけるオ
フセット防止用のオイルのオイル溜りに起因する画像の
乱れを有効に防止することは〔発明の目的〕 本発明の目的は、前記のような樹脂フィルム転写材上の
トナー像を乱す定着ロー２間のオイル溜シを取シ除くこ
とを可能にする転写材を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明による転写材は、電子写真複写装置等の画像形成
装置における画像担持体に形成されたトナー像を転写さ
れる樹脂フィルム転写材において、定着装置に送り込ま
れる転写材の先端部に、トナー画像を転写される画像面
側に配置した吸油性材料のシートと、その下側に配置し
た腰の強い材料のシートの積層構造よ構成る先端シール
部材を付設したことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、図示の実施例について説明する。

第１図は本発明に係る転写材の一実施例を示す。

図中、８は樹脂フィルム転写材、８ｍは画像の転写を受
ける画像面、８ｂは裏面をあられす。転写材８の先端に
付設される先端シール部材９は、転写材の画像面８＆側
に配置した吸油性材料のシート１０と、その下側に配置
した腰の強め材料のシート１１との積層構造によって構
成されている。

シー）１０は、紙またはポリエステル、ポリプロピレン
、ポリアミド等の繊維によって構成された不織布より成
る。また、シー）１１はポリエステル、ポリゾロピレン
、プリアミド等のシートよ構成シ、シート１０　、１１
は適当な接着手段によって接着される。

この様な構成にすることによシ、転写材の定着ローラー
への進入を容易にし、また、分離部でのｐ−シーへの密
着を防ぐことが出来ると共に、前記のオイル溜シ０のオ
イルを樹脂フィルム転写材が定着部に進入する以前に吸
収し画像面上のトナー像を乱すことがない。

上記の転写材が定着装置に送り込まれる状態を第２図、
第３図に示す。これらの図において、第６図および第７
図に示す符号と同じ符号は同様の部分を示す。第２図お
よび第３図は、先端シール部材が定着ローラのオイル溜
シ０に進入する位置の極端な例を示す。

第２図はオイル溜シが先端シール部材の下に来る場合で
この場合オイル溜シに接する面がフィルムのシート１１
であわ、オイルを吸収しないので、ローラのニップ部に
先端が進みにくい。一方、第３図は、オイル溜りがオイ
ル吸収効果を持つ前述のシート１０に接するので、オイ
ルを吸収しローラの定着部へ容易に進入する。

実際上、定着部においては進入する先端シール部材の手
前側と奥側で第３図および第４図に示す状態が同時に起
とる場合がある。この場合、第２図に示す状態では、先
端シール部材が定着部に進入せず、定着器内の斜行現像
が現われる。このとき定着ローラの幅は一般に定着する
転写材の最大幅よシ多少多めにとっであるだけであるの
で、斜行の程度がひどい場合には定着の行なわれない場
所が出来、品質上問題となる。

このように、先端シール部材が第２図に示す状態になっ
ても、先端シール部材が定着ローラに送り込まれるよう
にした先端シール部材の変型を第４図に示す。この実施
例では、先端シール部材９は、吸油性材料のシー）１０
と誘電体フィルムのシート１２との積層構造によって構
成されているが、この場合には、転写材裏面側８ｂに用
いられるシート１２として、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリアミド等のフィルムに直径０．１−以上の穴
をあけ、３５チ以上の開口率としたものを用いる。

第４図に示す実施例においては、先端シール部材が第２
図に示す状態とまっても、オイルはシート１２にあけた
穴を通して、吸油性材料のシート１０に吸収され、定着
部への進入は容易となり、斜行の発生は防止される。

第５図は本発明のさらに別の実施例を示す。これは、樹
脂フィルム転写材８の先端に、転写材画像面８ａ側に前
述の吸油性材料のシー）１０を用い、裏面８ｂ側にむか
って前述の誘電体フィルムのシート１１を設け、さらに
別の吸油性材料のシート１３を設けそれぞれを適尚な接
着手段で接着して成る積層構造の先端シール部材９を付
設したものである。誘電体フィルムのシート１１は、無
孔のフィルムでもよいし、或いは舘４図に示す実施例に
ある条件の開口率を有するフィルムでもよい。また、吸
油性材料のシート１３は、前記の吸油性材料のシー）１
０と同一の材料である必要は危い。

〔発明の効果〕

以上説明した様に、本発明による転写材は、吸油性材料
よ構成るシートと、腰が強く分離性を向上させるシート
の積層構造から成る先端シール部材を用いることにより
、（１）オフセット防止用のオイルを多量に使用する定
着装置におけるオイルによる画偉破壊を防止することが
できて、且つ（２）オイルを吸収することによシ定着装
置での斜行を防止出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による転写材の一実施例を示す斜視図、
第２図および第３図は第１図に示す転写材が定着ローラ
に送）込まれる状態を示す説明図、第４図は本発明によ
る転写材の他の実施例を示す斜視図、第５図は本発明に
よる転写材のさらに他の実施例を示す斜視図、第６図お
よび第７図は従来の転写材が定着目−ラに送ル込まれる
状態を示す説明図である。 １．２・・・定着ロー２　　３．４・・・ヒータ５・・
・進入ガイド　　　　６．７・・・分離爪８・・・樹脂
フィルム転写材９・・・先端シール部材１０・・・吸油
性材料のシート １２・・・腰の強い材料のシート １３・・・吸油性材料のシート

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　電子写真複写装置等の画像形成装置における画像担
   持体に形成されたトナー像を転写される樹脂フィルム転
   写材において、定着装置に送り込まれる転写材の先端部
   に、トナー画像を転写される画像面側に配置した吸油性
   材料のシートと、その下側に配置した腰の強い材料のシ
   ートの積層構造より成る先端シール部材を付設したこと
   を特徴とする転写材。 ２　先端シール部材は、前記の腰の強い材料のシートの
   下側に、さらに第２の吸油性材料のシートを配置した積
   層構造より成る特許請求の範囲第（１）項記載の転写材
   。 ３　先端シール部材の腰の強い材料のシートは、ポリエ
   ステル、ポリエチレンテレフタレート、トリアセテート
   等の誘導体フィルムより成る特許請求の範囲第（１）項
   または第（２）項記載の転写材。 ４　先端シール部材の誘電体フィルムは直径０．１ｍｍ
   以上の穴で、３５％以上の開口率を有する誘電体フィル
   ムより成る特許請求の範囲第（３）項記載の転写材。 ５　先端シール部材の吸油性材料のシートは、紙、ある
   いはポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等の繊
   維からなる不織布、あるいは多孔質絶縁性プラスチック
   フィルム等から成る特許請求の範囲第（１）項記載の転
   写材。