JPS6140645B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は、唇に対する密着性が良く（よれ、う
ごきがない）、耐摩擦性（手指に付着し難い等）、
折れ強度、保水性、肌に塗布した時の伸び、成型
性（離型性）に優れた油中水滴型の乳化棒状口紅
（以下、便宜上、Ｗ／Ｏ型の口紅という）に関す
る。従来、乳化スチツク化粧料としては、油性成
分を主体とする基材に界面活性剤とグリセリン、
マンニツト、果糖等から成るゲルを混合し、次に
水を混合して製造されたものがあるが、くちびる
に対する密着性、耐摩擦性、塗布時の伸び、成型
時の離型性等が好ましくなく未だ満足し得るもの
ではない。（英国特許第1442426号明細書、***特
許出願公開第2335549号明細書） 本発明者等はかかる欠点を改良せんとして鋭意
研究した結果、前記構成による油中水滴型（Ｗ／
Ｏ型）の口紅はバター的感触を有して唇に対する
抵抗感なく、唇にエモリエント性を与え、水溶性
の有効成分や天然色素の添加が可能となる等の利
点の他に、特に、くちびるに対する密着性、耐摩
擦性、塗布時の伸び、成型時の離型性に著しく優
れていることを見出し、遂に本発明を完成した。 本発明の目的は、唇に対する密着性が良く（よ
れ、うごきがない）、耐摩擦性、（手指に付着し難
い）、折れ強度、保水性、肌に塗布した時の伸
び、成型時の離型性に著しく優れた油中水滴型の
口紅を提供することにある。 即ち、本発明は、ソルビタンオレイン酸エステ
ルと油性物質または色素との混合物に、マルチト
ール水溶液を添加、混合して乳化して成ることを
特徴とするＷ／Ｏ型の口紅である。 本発明のＷ／Ｏ型口紅に含有するソルビタンオ
レイン酸エステルとしては、ソルビタンのモノオ
レート、ジオレート、セスキオレートが適してい
るが、特にモノオレート（モノエステル）、セス
キオレート（セスキエステル）が好ましい。 それらは単独または組み合せて使用され、その
含有量は組成物重量に対して0.1〜10重量％、好
ましくは１〜５重量％である。 0.1重量％よりも少ないと安定性、耐水性、成
型時の離型性が低下し、５重量％よりも多くなる
と折れ強度、唇に対する密着性、耐摩擦性が低下
する傾向がある。 油性物質とは、公知の口紅用の油性基材を総称
し、油脂、ワツクス、液状炭化水素、エステル
油、高級脂肪酸等を意味して、例えば、ロウ類と
しては、ヒマシ油、カカオ油、木ロウ等の油脂、
鯨ロウ、ラノリン、ミツロウ、カルナウバロウ、
キヤンデリラロウ等のワツクス、パラフインロ
ウ、ペトロラタム、スクワレン等の炭化水素の他
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステ
アリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリ
ンアルコール等の高級アルコール及び多価アルコ
ール、ステアリン酸メチル、ミリスチン酸イソプ
ロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピルエステル、
ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイルエステ
ル、ミリスチン酸ミスアセトグリセリド等のエス
テル及び脂肪酸等が挙げられるが、これらに限ら
れるものでない。 通常化粧品に用いられる油脂、蝋、炭化水素、
脂肪酸、高級アルコール、多価アルコール、エス
テル等であれば適宜に使用可能である。 これらの油性物質は、単独または適宜組合せて
使用され、その含有量は組成物重量に対して30〜
90重量％、好ましくは50〜70重量％である。30重
量％よりも少ないと安定性が低下し、90重量％よ
りも多いと前記効果が低下し易い。 色素としては、有機顔料、無機顔料、染料が使
用されるが、特に本発明では比較的多量の水を含
有しているので、天然色素、食用色素等の新たな
幅広い染料を有効適切に選択使用でき、色相の調
節も極めて容易である。尚、水溶性色素等は後述
のマルチトール水溶液に溶解して添加してもよ
い。マルチトールを混合するに際しては、水溶液
として使用することが好ましい。マルチトールの
含有量は、組成物全量に対して１〜25重量％、好
ましくは３〜15重量％である。１重量％よりも少
なくなると安定性、保水性、折れ強度、肌に塗布
した時の伸び成型時の離型性、唇に対する密着
性、成型時の離型性が低下し、25重量％よりも多
くなると、耐水性、唇に対する密着性、耐摩擦性
が低下し易い。 水は、ソルビトール水溶液として添加されその
使用量は組成物重量に対して１〜50重量％、好ま
しくは５〜20重量％である。 １重量％よりも少なくなると、唇に対する密着
性、唇に塗布した時の伸び、成型時の離型性等が
低下し易く、50重量％よりも多くなると安定性等
が低下し易い。 本発明のＷ／Ｏ型の口紅は、種々の方法で製造
することができるが、その一つの方法は、所要量
の前記ソルビタンオレイン酸エステルと油性物質
または色素との混合物に、マルチトール水溶液を
撹拌下に添加混合することによつて行なわれる。 この場合マルチトール水溶液に、水溶性色素、
水溶性薬剤（有効成分）を溶存して添加混合して
もよい。また必要に応じて、多価金属イオン封鎖
剤、公知の化粧料用紫外線防止剤、防腐剤をソル
ビタンオレイン酸エステルと油性物質または色素
との混合物に、あるいはマルチトール水溶液に混
合使用してもよい。 撹拌混合時の液温は、特に限定されないけれど
も60〜95℃が好ましく、最も好ましくは70〜85℃
である。 混合時の温度が余り低いと、均一に分散したワ
ツクス類等が析出したり、粗大な油粒子が部分的
に遊離し易い場合があり、また余り高いと配合成
分の分解や変質を起し易い場合がある。 混合乳化分散した後は混合物を徐々に室温まで
冷却する。 尚、香料、高温で不安定な薬剤等はこの冷却過
程で添加することが好ましい。 冷却して、ニーダー等の混合機から取出した本
発明のＷ／Ｏ型の口紅組成物は、適当な化粧料用
容器に入れてもよい（刷毛で唇に施用する場合）
し、または成型器に入れて常法により成型しても
よい。 本発明のＷ／Ｏ型口紅組成物は、成型時の離型
性もマルチトールとソルビタンオレイン酸エステ
ルとの共存作用効果により極めて良好でソルビト
ール等の多価アルコールとソルビタンオレイン酸
エステルとのゲルを添加混合する場合に比較して
著しく優れており、成型不良品が見られないのも
本発明の一つの特徴である。 本発明のＷ／Ｏ型の口紅組成物は油中水滴型の
均一安定な乳化系を形成しており、バター的感触
を呈して唇に抵抗感なく、賞用して唇にエモリエ
ント性を与え、また水溶性有効成分の薬剤や無毒
鮮明な天然色素の添加が容易、可能となるばかり
ではなく、しかも、特に唇に対する密着性、耐摩
擦性、使用時の伸び、及び成型時の離型性は、著
しく優れており（例えばソルビトール界面活性剤
系ゲルを添加混合する場合に比較して）、その工
業的製造に際しても、前記ゲルの調製を全く必要
とすることなく、通常の混合方法で容易に調製し
得ると共に、成型時においても簡単容易に離型し
て成型不良品が発生せず、その商品的価値及び工
業的意義は極めて大きい。 かかる有用顕著な作用効果は、マルチトールと
ソルビタンオレイン酸エステルとの混合併用及び
混合手段に基因するのであつて、後述の実施例か
ら更に明らかになるであろう。 以下、本発明の実施例を説明する。尚、実施例
における％とは重量％を部とは重量部を意味す
る。 実施例 １ ホモミキサーに、カルナウパワツクス9.0部、
固形パラフイン7.0部、マイクロワツクス5.0部、
ラノリン9.0部、ヒマシ油15.0部、スクアラン18.0
部、ソルビタンモノオレート3.0部、酸化チタン
4.0部、ベンガラ1.0部、赤色202号（色素）2.0部
を入れ、80℃に加熱して撹拌溶解する。この溶液
（顔料は分散している）を80℃で撹拌しながら、
これにマルチトール7.0部と水20部とからなる水
溶液（80℃）を添加混合して、乳化し、70℃に降
温した時点で香料を適量を添加した。この口紅組
成物は、油中水滴型の乳化系を形成している。次
にこれを口紅の成型用金型に流し込み（温度70
℃）、冷却してスチツク状（直径12.5mm）に成型
したが、容易に離型した。成型不良品（端部や周
縁部が欠損したような製品）は、試料50本中全く
見られなかつた。得られた本発明のＷ／Ｏ型口紅
（本発明―１）は、安定な油中水滴型の乳化系を
形成していて、バター様の感触と、深みのある光
沢を有し、唇に対する抵抗感がなく、伸びも良く
６カ月後も何等の変化も認められず安定であつ
た。 また唇にエモリエント性を与え唇の荒れを防止
できる。 しかも、唇に対する密着性が良く、よれ、うご
きがなく、また耐摩擦性も良く手指に付着し難
い。また折れ強度を30℃、関係湿度65％の室内で
測定した結果、試料10個の平均値は260ｇであつ
た。 また、ソルビタンモノオレートの代りに、ソル
ビタンセスキオレートを使用する他は、前記本発
明―１と同様に行なつて、本発明―２のＷ／Ｏ型
口紅を製造した。得られた口紅はＷ／Ｏ型の乳化
系を形成しており、深みのある光沢とバター様の
感触を有し唇に対する抵抗感がなく、伸びも良
く、６カ月後も何等変化なく、安定性も良好であ
つた。また唇にエモリエント性を与え唇の荒れを
防止できた。しかも唇に対する密着性が良く、よ
れ、うごきがなく、また耐摩擦性も良く手指に付
着し難い。また折れ強度を同様に測定した結果
250ｇであつた。 スチツク状に成型した時の離型性は良く成型不
良品は、試料50本中全く見られなかつた。 また比較のために、カルナウバワツクス9.0
部、固形パラフイン7.0部、マイクロワツクス5.0
部、ラノリン9.0部、ヒマシ油15.0部、スクアラ
ン18.0部、酸化チタン4.0部、ベンガラ1.0部、赤
色色素202号2.0部を80℃に加熱して得られた各溶
液に、ソルビトール7.0部とソルビタンモノオレ
ート3.0部と水7.0部とからなるゲル、またはソル
ビトール7.0部とソルビタンセスキオレート3.0部
と水7.0部からなるゲルを別々に80℃で混合した
後、水17部を夫々混合して乳化する他は前記本発
明１と同様に行なつた。 その結果、ソルビトール―ソルビタンモノオレ
ート系のゲルを混合した口紅（比較―１）は、比
較的離型し難く、またその成型不良品は試料50本
中12本、折れ強度は170ｇであり、製造後１週間
でブリード現象を発生した。 また、一方のソルビトール―ソルビタンセスキ
オレート系のゲルを混合した口紅（比較―２）
も、また離型し難く成型不良品は試料50本中13
本、折れ強度は160ｇであり、製造後１週間にし
てブリード現象を発生した。 またこれらの試料口紅について、パネル20人
（女子年令20才〜30才）による使用テストを行な
つた。その結果を第１表に示した。 The present invention has good adhesion to the lips (no twisting or wobbling), abrasion resistance (does not stick to fingers, etc.),
This invention relates to a water-in-oil type emulsified stick lipstick (hereinafter referred to as W/O type lipstick for convenience) that has excellent bending strength, water retention, spreadability when applied to the skin, and moldability (mold release properties). Conventionally, emulsified stick cosmetics have been made by adding surfactants, glycerin, and oily ingredients to the base material.
Some products are manufactured by mixing a gel made of mannitrate, fructose, etc., and then water, but these have poor adhesion to the lips, abrasion resistance, spreadability when applied, and releasability during molding. I'm still not satisfied with it. (Specification of British Patent No. 1442426, Specification of West German Patent Application No. 2335549) As a result of intensive research aimed at improving this drawback, the present inventors found that the water-in-oil type (W/
Type O) lipsticks have a butter-like feel, do not cause resistance to the lips, provide emollient properties to the lips, and allow the addition of water-soluble active ingredients and natural pigments. The present invention was finally completed based on the discovery that the adhesive agent has excellent adhesion to the surface, abrasion resistance, elongation during coating, and releasability during molding. The objectives of the present invention are to have good adhesion to the lips (no wobbling or wobbling), abrasion resistance (hard to stick to hands and fingers), bending strength, water retention, elongation when applied to the skin, and release when molded. To provide a water-in-oil type lipstick with outstanding moldability. That is, the present invention is a W/O type lipstick characterized in that it is made by adding and mixing an aqueous maltitol solution to a mixture of sorbitan oleate and an oily substance or pigment, and emulsifying the mixture. As the sorbitan oleate ester contained in the W/O type lipstick of the present invention, sorbitan monooleate, dioleate, and sesquiolate are suitable, and monooleate (monoester) and sesquiolate (sesquiester) are particularly preferred. They are used alone or in combination, and their content is from 0.1 to 10% by weight, preferably from 1 to 5% by weight, based on the weight of the composition. If it is less than 0.1% by weight, stability, water resistance, and mold release properties during molding will decrease, and if it is more than 5% by weight, bending strength, lip adhesion, and abrasion resistance will tend to decrease. The oily substance is a general term for known oily base materials for lipsticks, and refers to oils and fats, waxes, liquid hydrocarbons, ester oils, higher fatty acids, etc. For example, waxes include castor oil, cacao oil, and wood. Oils and fats such as wax,
Whale wax, lanolin, beeswax, carnauba wax,
Waxes such as Candelilla wax, hydrocarbons such as paraffin wax, petrolatum, squalene, higher alcohols and polyhydric alcohols such as myristyl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, oleyl alcohol, lanolin alcohol, methyl stearate, isopropyl myristate, lanolin fatty acids isopropyl ester,
Examples include, but are not limited to, esters such as butyl stearate, oleyl oleate, myristate misacetoglyceride, and fatty acids. Oils and fats, waxes, hydrocarbons commonly used in cosmetics,
Any fatty acid, higher alcohol, polyhydric alcohol, ester, etc. can be used as appropriate. These oily substances are used alone or in appropriate combinations, and their content ranges from 30 to 30% based on the weight of the composition.
90% by weight, preferably 50-70% by weight. When the amount is less than 30% by weight, stability decreases, and when it is more than 90% by weight, the above-mentioned effects tend to decrease. Organic pigments, inorganic pigments, and dyes are used as pigments, but in particular in the present invention, since they contain a relatively large amount of water, a wide range of new dyes such as natural pigments and food colors can be effectively and appropriately selected and used. It is also extremely easy to adjust the hue. Note that water-soluble dyes and the like may be added after being dissolved in an aqueous maltitol solution, which will be described later. When mixing maltitol, it is preferable to use it as an aqueous solution. The content of maltitol is 1 to 25% by weight, preferably 3 to 15% by weight based on the total amount of the composition. If it is less than 1% by weight, the stability, water retention, bending strength, mold release properties when applied to the skin, adhesion to the lips, and mold release properties will decrease, and if it is less than 25% by weight. When the amount increases, water resistance, adhesion to lips, and abrasion resistance tend to deteriorate. Water is added as an aqueous sorbitol solution, and the amount used is 1 to 50% by weight, preferably 5 to 20% by weight, based on the weight of the composition. If it is less than 1% by weight, the adhesion to the lips, spread when applied to the lips, releasability during molding, etc. tend to decrease, and if it exceeds 50% by weight, stability, etc. tend to decrease. The W/O type lipstick of the present invention can be manufactured by various methods, one of which is to add an aqueous maltitol solution to a mixture of the required amount of the sorbitan oleate and an oily substance or pigment. This is done by addition mixing with stirring. In this case, water-soluble dye, maltitol aqueous solution,
A water-soluble drug (active ingredient) may be added and mixed in a dissolved form. If necessary, polyvalent metal ion sequestering agents, known cosmetic UV inhibitors, and preservatives may be mixed with the mixture of sorbitan oleate and oil-based substances or pigments, or with the maltitol aqueous solution. . Although the liquid temperature during stirring and mixing is not particularly limited, it is preferably 60 to 95°C, most preferably 70 to 85°C.
It is. If the temperature during mixing is too low, uniformly dispersed waxes may precipitate, or coarse oil particles may be easily released partially, and if the temperature is too high, the components may easily decompose or change in quality. There are cases. After mixing and emulsifying and dispersing, the mixture is gradually cooled to room temperature. Incidentally, it is preferable to add fragrances, drugs that are unstable at high temperatures, etc. during this cooling process. The W/O type lipstick composition of the present invention, which has been cooled and taken out from a mixer such as a kneader, may be placed in a suitable cosmetic container (when applied to the lips with a brush).
Alternatively, it may be placed in a molding machine and molded by a conventional method. The W/O type lipstick composition of the present invention has extremely good mold releasability during molding due to the coexistence effect of maltitol and sorbitan oleate. One of the features of the present invention is that it is significantly superior to the case of additive mixing, and no defective molding products are observed. The W/O type lipstick composition of the present invention forms a water-in-oil type homogeneous and stable emulsion system, exhibits a butter-like feel, does not give a feeling of resistance to the lips, and provides emollient properties to the lips when used. In addition, it is not only easy and possible to add water-soluble active ingredient drugs and non-toxic vivid natural pigments, but also improves adhesion to the lips, abrasion resistance, elongation during use, and mold release during molding. is significantly superior (for example, compared to the case where a sorbitol surfactant-based gel is added and mixed), and its industrial production does not require any preparation of the gel and can be easily carried out using ordinary mixing methods. It can be easily prepared and released from the mold during molding without producing defective molded products, and its commercial value and industrial significance are extremely high. Such useful and remarkable effects are due to the combined use of maltitol and sorbitan oleate and the mixing means, and will become clearer from the Examples described below. Examples of the present invention will be described below. In the examples, % means % by weight, and parts means parts by weight. Example 1 In a homomixer, 9.0 parts of Carnaupawax,
Solid paraffin 7.0 parts, micro wax 5.0 parts,
9.0 parts lanolin, 15.0 parts castor oil, 18.0 parts squalane
part, sorbitan monooleate 3.0 parts, titanium oxide
Add 4.0 parts, red red 1.0 part, and 2.0 parts of Red No. 202 (dye), heat to 80°C, and stir to dissolve. While stirring this solution (the pigment is dispersed) at 80℃,
An aqueous solution (80°C) consisting of 7.0 parts of maltitol and 20 parts of water was added and mixed to emulsify it, and when the temperature was lowered to 70°C, an appropriate amount of fragrance was added. This lipstick composition forms a water-in-oil emulsion system. Next, pour this into a lipstick mold (temperature 70
℃), and was cooled and molded into a stick shape (diameter 12.5 mm), which was easily released from the mold. There were no defective molded products (products with missing edges or edges) among the 50 samples. The obtained W/O type lipstick of the present invention (present invention-1) forms a stable water-in-oil type emulsion system, has a butter-like feel and deep gloss, and has a smooth texture on the lips. There was no sense of resistance, it spread well, and remained stable with no changes observed even after 6 months. It also provides emollient properties to the lips and prevents them from becoming chapped. In addition, it has good adhesion to the lips, does not twist or move, and has good abrasion resistance and does not easily adhere to hands and fingers. Furthermore, the bending strength was measured indoors at 30°C and relative humidity of 65%, and the average value of 10 samples was 260g. In addition, a W/O type lipstick of the present invention-2 was produced in the same manner as the present invention-1 except that sorbitan sesquiolate was used instead of sorbitan monooleate. The obtained lipstick forms a W/O type emulsion system, has a deep luster and butter-like feel, does not feel resistant to the lips, spreads well, and remains stable with no change after 6 months. The characteristics were also good. It also imparted emollient properties to the lips and prevented chapped lips. In addition, it has good adhesion to the lips, does not twist or move, and has good abrasion resistance and does not easily adhere to hands and fingers. In addition, the bending strength was similarly measured.
It was 250g. When molded into sticks, the mold releasability was good and no molding defects were observed among the 50 samples. Also for comparison, Carnauba Wax 9.0
part, solid paraffin 7.0 parts, microwax 5.0 parts
9.0 parts of lanolin, 15.0 parts of castor oil, 18.0 parts of squalane, 4.0 parts of titanium oxide, 1.0 parts of red iron oxide, and 2.0 parts of red dye No. 202 were heated to 80°C. To each solution, 7.0 parts of sorbitol and sorbitan mono A gel consisting of 3.0 parts of oleate and 7.0 parts of water, or a gel consisting of 7.0 parts of sorbitol, 3.0 parts of sorbitan sesquiolate, and 7.0 parts of water is mixed separately at 80°C, and then mixed with 17 parts of water to emulsify. was carried out in the same manner as in Invention 1 above. As a result, the lipstick containing sorbitol-sorbitan monooleate gel (Comparison-1) was relatively difficult to release from the mold, and 12 out of 50 samples had molding defects, and the bending strength was 170 g. A bleed phenomenon occurred one week later. In addition, a lipstick containing one sorbitol-sorbitan sesquiolate gel (Comparison-2)
Also, 13 out of 50 samples had molding defects due to difficulty in releasing the mold.
The bending strength of the book was 160 g, and bleeding occurred one week after production. These sample lipsticks were also tested for use by a panel of 20 people (female ages 20 to 30). The results are shown in Table 1.

【表】 えた人
[Table] Eta person

【表】 上記の結果から明らかなように、本発明のＷ／
Ｏ型口紅は、何れも、ゲル混合の乳化口紅に比較
して物性及び性能、成型性において優れている。 実施例 ２ キヤンデリラワツクス８部、オゾケライト10
部、マイクロワツクス２部、ラノリン５部、ワセ
リン３部、オレイルアルコール18部、流動パラフ
イン22部、酸化チタン４部、ベンガラ0.2部、赤
色204号2.8部とソルビタンモノオレート５部又は
ソルビタンセスキオレート５部からなる混合物を
80℃溶解した後、それらの各混合溶液に、マルチ
トール10部、精製水17部からなる溶液（80℃）を
添加、混合して、乳化する他は実施例１の本発明
と同様に行なつた。その結果、ソルビタンモノオ
レートとマルチトールを含有する口紅（本発明―
３）並びにソルビタンセスキオレートとマルチト
ールを含有する口紅（本発明―４）も共に均一安
定なＷ／Ｏ型を形成しており、バター様感触を有
して、唇に対する抵抗感（違和感）なく、深みの
ある光沢を有しており、６カ月後も何ら異状なく
安定性は良好であつた。またエモリエント性をも
兼備しており、唇への密着性、耐摩擦性も良好で
あつた。 また口紅の成型時に離型し易く、成形不良品は
全く見られなかつた。またソルビタンモノオレー
トとマルチトールを含有する口紅の折れ強度は
280ｇ、ソルビタンセスキオレートとマルチトー
ルを含有する口紅の折れ強度は270ｇであつた。 実施例 ３ カルナウバワツクス９部、固形パラフイン７
部、マイクロワツクス５部、ラノリン９部、ヒマ
シ油15部、スクアラン18部、混合顔料５部と、ソ
ルビタンモノオレート３部又はソルビタンセスキ
オレート３部とからなる混合物を80℃で溶解した
後、これらの各混合液に、マルチトール７部と精
製水20部と水溶性洗料0.02部とからなる水溶液
（80℃）を夫々添加、混合し、乳化する他は実施
例１の本発明と同様に行なつた。その結果、ソル
ビタンモノオレートとマルチトールを含有する口
紅（本発明―５）並びに、ソルビタンセキスオレ
ートとマルチトールを含有する口紅（本発明―
６）は、共に均一なＷ／Ｏ型の乳化系を形成して
おり、深みのある光沢とバター様の感触を有して
唇に対する低抗感なく、６カ月後も何等異常な
く、安定性は良好であつた。またスチツク状に成
型時に離型し易く、成型不良品は試料50本中全く
見られなかつた。また本発明―５のＷ／Ｏ型口紅
の折り強度は265ｇ、本発明―６のＷ／Ｏ型口紅
は250ｇであつた。 比較例 １ ソルビタンモノオレートの代りに、ソルビタン
モノステアレート、またはグリセロールモノオレ
ートを使用する他は実施例１の本発明―１と同様
に行なつた。 ソルビタンモノオレートの代りに、ソルビタン
モノステアレートを使用した乳化口紅（ソルビタ
ンモノステアレートとマルチトールを含有してい
る）の析れ強度は155ｇ／12.5mmで、成型不良品
は試料50本中13本であつて、皮膚への密着性、耐
摩擦性も本発明品より劣つていた。またソルビタ
ンモノオレートの代りに、グリセロールモノオレ
ートを使用した乳化口紅（グリセロールモノオレ
ートとマルチトールを含有している）折れ強度は
160ｇ／12.5mmで、成型不良品は試料50本中12本
であつて、皮膚の密着性、耐摩擦性も本発明品よ
りも劣つていた。 比較例 ２ ソルビタンモノオレートの代りに、ソルビトー
ルモノオレートを使用する他は実施例１の本発明
―１と同様に行なつて、比較のＷ／Ｏ型口紅を得
た。この口紅の折れ強度は150ｇ／125mmで弱く、
成型不良品は試料50本中13本で多く、皮膚への密
着性（７人）、耐摩擦性（６人）も本発明品（本
発明―１）よりも劣つていた。 比較例 ３ ソルビトール7.0部とソルビタンモノオレート
3.0部と水7.0部とからなるゲルの代りに、マルチ
トール7.0部とソルビタンモノオレート3.0部と水
7.部を使用したゲルを使用する他は、前記実施例
１の中に記載している比較―１と同様に行なつ
た。その結果、得られたＷ／Ｏ型口紅の折れ強度
は140ｇ／12.5mmで弱く、成型不良品は試料50本
中14本で多く、皮膚への密着性（６人）、耐摩擦
性（６人）を本発明品（本発明の１〜２等）より
も劣つていた。 比較例 ４ マルチトールの代りに、マルトース（麦芽糖）
を使用する他は、実施例１の本発明―１と同様に
行なつた。その結果、得られたＷ／Ｏ型口紅の折
れ強度は135ｇ／12.5mmで弱く、成型不良品は試
料50本中16本で多く、皮膚への密着性（６人）、
耐摩擦性（６人）も本発明品（本発明の１〜２
等）よりも劣つていた。[Table] As is clear from the above results, the W/
All O-type lipsticks are superior in physical properties, performance, and moldability compared to gel-mix emulsified lipsticks. Example 2 Candelilla wax 8 parts, Ozokerite 10 parts
2 parts microwax, 5 parts lanolin, 3 parts petrolatum, 18 parts oleyl alcohol, 22 parts liquid paraffin, 4 parts titanium oxide, 0.2 parts red iron, 2.8 parts Red No. 204 and 5 parts sorbitan monooleate or sorbitan sesquiolate. A mixture consisting of 5 parts
After dissolving at 80°C, a solution (80°C) consisting of 10 parts of maltitol and 17 parts of purified water was added to each mixed solution, mixed, and emulsified. Summer. As a result, a lipstick containing sorbitan monooleate and maltitol (the present invention)
3) and the lipstick containing sorbitan sesquiolate and maltitol (present invention-4) both form a uniform and stable W/O type, have a butter-like feel, and do not cause any resistance (uncomfort) to the lips. It had a deep luster and remained stable without any abnormalities after 6 months. It also had emollient properties, and had good adhesion to the lips and abrasion resistance. Furthermore, the lipstick was easily released from the mold during molding, and no molding defects were observed. In addition, the bending strength of lipstick containing sorbitan monooleate and maltitol is
The bending strength of the lipstick containing sorbitan sesquiolate and maltitol was 270 g. Example 3 9 parts carnauba wax, 7 parts solid paraffin
After dissolving at 80°C a mixture consisting of 5 parts of microwax, 9 parts of lanolin, 15 parts of castor oil, 18 parts of squalane, 5 parts of mixed pigment, and 3 parts of sorbitan monooleate or 3 parts of sorbitan sesquiolate. To each of these mixed solutions, an aqueous solution (80°C) consisting of 7 parts of maltitol, 20 parts of purified water, and 0.02 part of a water-soluble detergent was added, mixed, and emulsified, but in the same manner as in Example 1. I went to As a result, a lipstick containing sorbitan monooleate and maltitol (present invention-5) and a lipstick containing sorbitan sequisuoleate and maltitol (present invention-5) were obtained.
6) both form a homogeneous W/O type emulsion system, have a deep gloss and butter-like feel, have no resistance to the lips, and show no abnormalities even after 6 months and are stable. was in good condition. Furthermore, it was easy to release from the mold when molded into a stick, and no molding defects were observed among the 50 samples. Further, the folding strength of the W/O type lipstick of the present invention-5 was 265 g, and the folding strength of the W/O type lipstick of the present invention-6 was 250 g. Comparative Example 1 The same procedure as in Invention-1 of Example 1 was carried out except that sorbitan monostearate or glycerol monooleate was used instead of sorbitan monooleate. The peeling strength of an emulsified lipstick (containing sorbitan monostearate and maltitol) using sorbitan monostearate instead of sorbitan monooleate was 155 g/12.5 mm, and 13 out of 50 samples had molding defects. It was a book, and its adhesion to the skin and abrasion resistance were also inferior to the products of the present invention. Also, the bending strength of emulsified lipsticks that use glycerol monooleate instead of sorbitan monooleate (containing glycerol monooleate and maltitol) is
At 160 g/12.5 mm, 12 out of 50 samples had defective molding, and the skin adhesion and abrasion resistance were also inferior to the products of the present invention. Comparative Example 2 A comparative W/O type lipstick was obtained in the same manner as in Invention-1 of Example 1, except that sorbitol monooleate was used instead of sorbitan monooleate. The bending strength of this lipstick is weak at 150g/125mm.
There were 13 out of 50 samples with defective molding, and the adhesion to the skin (7 people) and abrasion resistance (6 people) were also inferior to the product of the present invention (Invention-1). Comparative example 3 7.0 parts of sorbitol and sorbitan monooleate
Instead of a gel consisting of 3.0 parts and 7.0 parts of water, 7.0 parts of maltitol, 3.0 parts of sorbitan monooleate, and water
The same procedure as Comparison-1 described in Example 1 above was conducted except that a gel containing 7.5 parts was used. As a result, the bending strength of the obtained W/O type lipstick was weak at 140g/12.5mm, 14 out of 50 samples had molding defects, and the adhesion to the skin (6 people) and abrasion resistance (6 people) human) was inferior to the products of the present invention (1st and 2nd grade of the present invention). Comparative example 4 Maltose (maltose) instead of maltitol
The same procedure as in Example 1 of the present invention-1 was carried out except that . As a result, the bending strength of the obtained W/O type lipstick was weak at 135 g/12.5 mm, 16 out of 50 samples had molding defects, and the adhesion to the skin (6 people) was poor.
The abrasion resistance (6 people) was also higher than that of the present invention (1 to 2 of the present invention).
etc.) was inferior to

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] １ ソルビタンオレイン酸エステルと油性物質ま
たは色素との混合物に、マルチトール水溶液を添
加、混合して乳化して成ることを特徴とする、油
中水滴型の乳化棒状口紅。1. A water-in-oil type emulsified stick-shaped lipstick, which is made by adding and mixing an aqueous maltitol solution to a mixture of sorbitan oleate and an oily substance or pigment, and emulsifying the mixture.