JPS6140175Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、後部に事務用品や電話器等の余分の
コードを収納する収納箱を設けて、この収納箱の
上蓋と天板の上面を同一平面上に揃え、限られた
天板上面を広く活用しうるようにした、組立て簡
単かつ堅ろうな机に関するもので、以下添付の図
面に基いて具体的に説明する。

互に平行をなす左右１対の板状側脚１，１の対
向面前部上端間には、天板２が架設され、天板２
の下面後端に垂設した幕板３の左右両側端は、両
側脚１，１の内面に固着され、両側脚１，１の対
向面後上部には、下記するような収納箱４の両端
が固着されている。

５は、収納箱４の４側面を囲う、高さの低い横
長方形の枠体で、その前後両片５ａ，５ｂの対向
面下端には、凹溝６，６が切設されている。

枠体５は、仕切板７，７をもつて、中央室８と
両側室９，９に仕切られ、各仕切板７の前上部に
は、第１切欠部１０が設けてある。

中央室８の下面開口部は、凹溝６，６の直上に
おいて、固定底板１１をもつて閉塞され、各側室
９の下面開口部は、凹溝６，６に嵌合して左右摺
動自在の移動底板１２をもつて閉塞され、各移動
底板１２の外前角部には、第２切欠部１３を設け
てある。

枠体５の後片５ｂの上面に蝶着した上蓋１４
は、常時は、前端が天板２の後端に接して、上面
同士が同一平面上に揃い、左右前角部には、第３
切欠部１５，１５を設けてある。

枠体５の前片５ａの内面には、後面開口するチ
ヤンネル状の案内杆１６が横設され、案内杆１６
には、電気コンセント１７が側方移動自在に装着
されている。

各側脚１の内面における上記移動底板１２の第
２切欠部１３の下方には、縦長の配線溝１８を設
けてあり、配線溝１８は、着脱自在のプラスチツ
ク製カバー１９をもつて覆われている。

配線溝１８内に配線された給電線２０は、移動
底板１２の第２切欠部１３を通過してコンセント
１７に接続されている。

上述構成の本考案の机は、常時は、天板２と収
納箱４の上蓋１４の上面同士が同一平面上に揃つ
ているので、上蓋１４を天板２の延長として支障
なく机上を広く活用することができ、かつ机は、
両側脚１，１を幕板３と収納箱４をもつて連結し
て形成されているので、構成が簡単で容易に製作
することができ、かつすこぶる強固である。

また、第４図に示すように、たとえば机上の左
後部に電話器２１を設置する場合は、上蓋１４を
後上方に回動させるとともに、左方の側室９の移
動底板１２を右方に移動させて、側室９の上下両
面を開口し、下方より結線したままの電話器２１
をくぐらせ、ついで配線溝１８を通過した電話器
２１のコード２２が、移動底板１２と上蓋１４の
それぞれの切欠部１３と１５を通過するように、
かつ余分のコード２２が、側室９内に収納される
ように、移動底板１２と上蓋１４を順に閉じ、電
話器２１を所望の個所に設置すればよい。

従つて、従来の机のように、机上の電話器２１
のコード２２が執務の邪魔になるようなことはな
く、かつ体裁も良好である。

特に、プツシユボタン式電話器のような、コネ
クタとの結線の面倒な電話器も、コネクタを着脱
せずに、そのまま収納箱４内に収納すればよいの
で、必要に応じ誰れにでも簡単に机同士間を移動
させることができて甚だ便利である。

また、机上に卓上電気計算機２３や照明器具
（図示せず）等を設置する場合、そのプラグを、
上記コンセント１７に差込んで、電話器２１と同
様に、余分のコード２４を左右いずれかの側室９
に収納して、机上の所望の個所に設置することが
できる。

さらに、収納箱４の空室、たとえば中央室８
は、事務用品の収納に使用することができる。

なお、上記各板状側脚１に代えて、〓型側脚あ
るいはコ型側脚等を使用することができ、上蓋１
４を、各仕切板７の上方において３分割して、各
分割片を、枠体５の後片５ｂに螺着してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る机の一部切欠上面図、
第２図は、第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図は、第
２図Ｂ−Ｂ線拡大断面図、第４図は、本考案に係
る机の使用状態を略示する上面図である。 １……側脚、２……天板、３……幕板、４……
収納箱、５……枠体、５ａ……前片、５ｂ……後
片、６……凹溝、７……仕切板、８……中央室、
９……側室、１０……第１切欠部、１１……固定
底板、１２……移動底板、１３……第２切欠部、
１４……上蓋、１５……第３切欠部、１６……案
内杆、１７……電気コンセント、１８……配線
溝、１９……カバー、２０……給電線、２１……
電話器、２２……コード、２３……卓上電気計算
機、２４……コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側脚の前部上端間に天板を架設し、該天
   板の下面後端に垂設した幕板の両側端を、両側脚
   の内面に固着するとともに、両側脚の後部上端間
   に、上面開口する収納箱を架設し、該収納箱の開
   口部後端に、左右両側脚前端角部の少なくとも一
   方に切欠部を設けた上蓋を、天板の後端に接し
   て、かつ上面が天板の上面と同一平面上に揃うよ
   うに蝶着し、さらに前記収納箱の底板の一部を側
   方移動可能とするとともに、該移動底板の少なく
   とも一角部にも切欠部を設けてなる机。