JPS6139435A - マグネトロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マグネトロンの入力側から洩れる基本波の高
調波成分に対する対策をとった、マグネトロンの構成に
関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のマグネトロンの構成では、ヒータリード線部に貫
通コンデンサとコイルによるＬ−Ｃフィルタを設けたも
のがあるが、上記の如く基本波（例えば、ｆ　ｏ−２４
５０ＭＨｚ）の高調波成分に対しては、電波漏洩防止の
効果が全く期待できない。

発明の目的 本発明は、上記従来の欠点を解消するもので、高調波成
分に対し、対策を施こしたマグネトロンの具体構成を提
供することを目的とする。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明のマグネトロンはヒー
タ箱を形成する壁面群に電波吸収特性の異なる電波吸収
体を設ける構成であり、ヒータ箱内での不要モードの発
生を抑止できることもあり、マグネトロンの入力側から
の高調波を効果的に防止できるものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説明
する。第１図はマグネトロンの外形斜視図である。マグ
ネトロンはアンテナ１、フレームＡ２、フレームＢ３、
磁石Ａ４、磁石Ｂ５、アルミ板による放熱フィン６、ヒ
ータ箱９などからなり、上記ヒータ箱には電力供給リー
ド端子７、貫通コンデンサ８が装着され、さらにツク１
０で密閉された構成をとる。１１はビスである。マグネ
トロンは電波の放射部であるアンテナｌ側に対し、電力
を供給する部分を入力部と呼ぶ。第２図にマグネトロン
入力部の局部断面図を示す。

コイル１２を通して電波作用空間１３内のヒータ（図示
せず）に電力が供給される。電波作用空間１３とヒータ
箱空間１４とはセラミック材１５により仕切られている
。結合部材１６は、一方はメタライズ化したセラミック
と他方は無酸素銅よりなるアノード部１７とロウ付は等
で結合されている。アラミニラムによる円筒状体１８は
ヒータ箱とセラミック材１５の間に装着されている。

ヒータ箱に、板状の電波吸収体からなる吸収部材１９が
ヒータ箱の入口から挿入可能な形状で配置されている。

吸収部材の形状は第３図に示すようなものである。電波
吸収体としてはポリエチレンクロライドゴム、シリコー
ンゴムやポリエステル等の誘電体とフェライト粉の混合
体を用いる。

最も吸収性能が向上する周波数（共振周波数と呼ぶ）は
フェライト粉の粒径や吸収体の板の厚みで変ることがで
きる。

実施例では１９ａが基本波ｆｏの４倍、１９ｂは５倍と
別々の共振周波数をもつ吸収体で構成している。形状的
には第２図、第３図かられるようにヒータ箱の入口から
、装着できる構成をとっている。従って吸収部材１９を
装荷し、必要に応じてヒータ箱に接着固定したあとにフ
タ１０をしめることでマグネトロンの組立は完成できる
。第３図（ａ）、（ｂ）に高調波成分の漏洩量の周波数
特性を示す。同図（ａ）は対策前、同図（ｂ）は吸収部
材１９を装荷したときの特性であり、約２０〜３０ｄＢ
の抑止効果が認められる。

本発明は実施例に示すように吸収部材１９を全て電波吸
収体で構成するだけでなく、必要最小限の吸収体を用い
、他の面は単なる誘電体の板で構成するものも含む。

発明の効果 以上のように本発明によれば次の効果を得ることができ
る。

（１）広い帯域の高周波成分の漏洩を抑止できる。

（２）　　ヒータ箱内での電波の共振エネルギを損失の
多い電波吸収体で消費するのでヒータ箱とフタのスキマ
からの漏洩エネルギを小さくできるので漏波抑止効果が
倍化する。

（３）　　ヒータ箱の入口から装荷できる形状であり、
従来マグネトロンに対策をうちやすい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すマグネトロンの斜視図
、第２図は同マグネトロンの入力部の局部断面図、　第
３図は同吸収部材の斜視図、第４図は高周波の漏波周波
数特性図である。 ９・・・・・・ヒータ箱 １９ａ・・・・・・吸収部材 １９ｂ・・・・・・吸収部材 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　はが１名Ｗｉ　１　
図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヒータ箱内に少なくとも一部が電波吸収体から構成され
   る短形状の吸収部材を配置したマグネトロン。