JPS6136710Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレール無しサツシ用戸車に関するもの
で、障子建込み時にサツシ下枠に設けた案内片に
係合片が自動的に係合するようにして障子建込み
装作を簡便にしたものである。

図面は本考案に係るレール無しサツシ用戸車の
一実施例を示し、Ａは戸車で、戸車Ａの主体枠１
に下面を開口した空隙２を形成し、この空隙２に
車輪３を挿入して主軸４によつて主体枠１に車輪
３を回動自在に軸支し、主体枠１の他側に切欠５
を形成し、該切欠部５に係合装置６を設け、係合
装置６は連けい部材７のレバー８の中間部を支軸
９によつて主体枠１に回動自在に枢着し、レバー
８の一端を係合片１０の側片１１，１２の一方１
１に設けた縦長の長孔１３に貫通せしめ、係合片
１０の側片１１，１２の前記長孔１３の延長線上
当位置において貫通させた支軸１４の一端を前記
主体枠１に、他端を該主体枠１に取付けた組付け
板１５に止着して係合片１０を主体枠１に回動自
在に枢着し、係合片１０を支持する前記支軸１４
にコイルスプリング１６を巻回し、コイルスプリ
ング１６の一端は主体枠１に、他端は係合片１０
の前記他方の側片１２にそれぞれ係止して係合片
１０の中央片１７の先端１７′がサツシ下枠１８
に設けた案内片１９に対する離脱方向に係合片１
０を回動付勢せしめ、前記レバー８の他端には転
車２０を回動自在に取付け、この転車２０を前記
車輪３より下方に突出させて構成するのである。

しかして、障子建込み時に転車２０に障子の荷
重がかかり、従つて、連けい部材７のレバー８は
支軸９を支点に回動し、レバー８の一端は縦長長
孔１３に貫通させてあるので該一端が下降するに
連れ係合片１０は支軸１４を支点としてコイルス
プリング１６に抗して回動し、係合片１０の中央
片先端１７′がサツシ下枠１８の案内片１９に係
合して障子の建込み操作を終え、また、障子を離
すときはコイルスプリング１６によつて各部材は
原位置に復帰するのである。

なお、図示２１は調整ブロツクで、この調整ブ
ロツク２１を介して主体枠１を取付枠２２に縦動
自在に係合し、また調整ブロツク２１は主体枠１
と取付枠２２および組付板１５で構成する空室２
３に横動自在に嵌合し、この調整ブロツク２１に
一対の連けいピン２４，２４を取付け、連けいピ
ン２４の両端は主体枠１に設けた横長長孔２５を
介して取付枠２２に形成した傾斜長孔２６に係合
し、これ等長孔２５，２６に沿う連けいピン２４
の移動すなわち、主体枠１の縦動を操作する調整
螺子２７の先端を調整ブロツク２１に螺合し、調
整螺子２７の頭部２７′は前記組付板１５に係止
し、この調整螺子２７の操作用の窓孔２８を設け
た外装枠２９を螺子３０によつて前記主体枠１に
止着して実施例の戸車Ａを構成するのである。

図示３１は内障子の下框、３２は外障子の下
框、３３は螺子止用の透孔を示す。

本考案は前記の通りの構成であるから障子建込
み時に転車がサツシ下枠の上面に当接するので、
該転車側の端部に対するレバーの他の一端はコイ
ルスプリングに抗して係合片を押圧し、該係合片
はサツシ下枠方向に回動して自動的にサツシ下枠
の案内片に係合することができる。すなわち、本
考案は案内片に係合片が障子建込み時自動的に係
合するからレール無しサツシに用いる戸車として
好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るレール無しサツシ用戸車の
一実施例を示し、第１図は正面図、第２図は縦断
面図、第３図は横断面図、第４図は第１図′−
′線断面図、第５図は使用状態を示す縦断面図
である。 １……主体枠、３……車輪、７……連けい部
材、１０……係合片、１８……サツシ下枠、１９
……案内片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サツシ下枠の上面に沿つて転動する車輪を枢着
   した主体枠に、サツシ下枠に設けた案内片に係離
   する係合片をサツシ下枠方向に回動自在に枢着
   し、この係合片に設けた縦長の長孔に、コイルス
   プリングによつて該長孔の上端方向に常時付勢さ
   れたレバーの一端を貫通させ、該レバーを中間部
   において前記主体枠に揺動自在に枢着すると共
   に、レバーの他の一端には障子建込み時に前記サ
   ツシ下枠の上面に当接する転車を枢着したレール
   無しサツシ用戸車。