JPS6136556A - 移動作業機の変速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は除Ｖａ、農耕作業機等の移動作業機に用いられ
る変′ａ装置に関するものである。

（従来の技術） 作業機、例−えば除雪機では除雪作業中の走行速度は極
めてにく、一方、移動時には迅速な移動が要求され、他
方、積雪条件、即ち浅く軽い雪から深くて重い雪、雪の
氷結等走行条件が極めて変化に富むことから負荷変動が
大きい０以上に対処すべ〈従来では変速装置としてフリ
クションディスク式のものが用いられ、これによれば負
荷変動を吸収し易いという利点があるが、減速比を太き
くしようとした場合にはフリクシ璽ンデイスクの径が大
きくなり、大型化を招く。

そこで本出願人は先に特願昭５８−９３１９７号として
一フリクションディスク式変速装置の」−波にギヤ変速
装置を副変速装置として配設し、減速比を大きく設定し
、コンパクト化を図った除雪機を提供した。

（発明が解決しようとする問題点） 以上のギヤ変速装置を用いた場合、下流側にフリクショ
ンディスク式変速装置が設けられ、これによって負荷変
動を吸収するとしても萬全を期し難く、負荷変動がギヤ
変速装置に作用し、一方、エンジン側の入力は迅速に追
従し得ないことからギヤを傷める虞があり、特に除雪機
の如くフリクションディスク式変速装置を併用するもの
は未だしも、これを併用せず、ギヤ式のもののみの場合
で、農耕作業機の如く走行条件が一定しない移動作業機
の場合には負荷変動が大きい場合があることから対策が
望まれる。

本発明は以上の技術課題を解決すべくなされたものであ
る。

（発明の目的） 本発明の目的とする処は、負荷変動の大きい移動作業機
にギヤ変動装置を用いた場合において、路面側、エンジ
ン側の負荷変動を効果的に吸収し、所謂トルクリミッタ
効果を発揮せしめてギヤ機構の保護を図り、以上を簡素
な構成で企図し得る如くした移動作業機の変速装置を提
供するにある。

（問題点を解決するための手段） 以Ｊ、の技術課題の解決を図り、併せて以上の目的を達
成するため本発明は、複数の入力ギヤと、これと噛合す
る複数の出力ギヤと、複数のギヤの何れかの動力を負荷
用取出側の出力軸に選択的に切換伝達する切換機構を備
え、前記入力ギヤとこれを駆動するエンジン側の出力を
受けるギヤとの間に摩擦式動力伝達機構を介設するよう
に構成した。

（上記手段による作用） 上記によれば走行時の路面条件による負荷変動が出力軸
を介して出力ギヤ、入力ギヤに伝えられても、入力ギヤ
とエンジン側であるこれの駆動ギヤとの間の摩擦式動力
伝達機構による滑りで吸収されることとなる。

（実施例） 次に本発明の好適一実施例を添付図面を参照しつつ詳述
する。

第１図は本発明の要旨に係る部分で変速装置の縦断側面
図、第２図は同様部の拡大図、第３図は本発明が実施さ
れる移動作業機の一例としての除雪機の模式的説明図で
ある。

本発明が実施される移動作業機の一例としての除雪機の
概略を第３図に従って説明すると、機体（＋）上にエン
ジン（２）を搭載し、これの前方に突出させた出力軸（
２０１）の二段にプーリ（２０２）。

（２０３）を設け、機体（１）の前方には排雪用ダクト
（＋０１）を設け、これの前下方に雪掻用オーガ（３）
を横設し、これの駆動用ウオームホイール（３０１）を
駆動するウオーム（３０２）の駆動軸（３０３）を前後
方向に設け、該軸（３０３）基端のプーリ（３００とプ
ーリ（２０２）間にベルト（２０４）を巻架してエンジ
ン動力によりオーが（３）を駆動し、オーガ（３）で掻
き取られた雪は軸（３０２）の下流に設けたブロック（
３０５）で跳ね上げられ、ダクト（１０１）を介して放
出される。

機体（１）にはクローラヘルド式の走行機構（４）をな
す駆動輪（４０１）及び伝動転（４０２）並びにこの間
に巻架されたクローラベルト（４０３）が設けられ、こ
れらは左右に設けられ、駆動輪（４０１）の駆動で走行
移動を行う。

以上の走行機構（４）の変速機構は次に示す如くである
。

機体（１）内・には水平な前後方向を向く出力軸に固設
され、この軸の回転で駆動される駆動フリクションディ
スク（５０１）が設けられ、一方、ｍ体（１）の幅方向
（左右力向）に横架された入力軸（５０２）のスプライ
ン嵌合等で軸方向可動とした被動フリクシ、ンディスク
（５０３）が設けられ。

両ディスク（５０１）　、（５０３）を直交する如く摩
擦係合し、軸（５０２）上にギヤ（５０４）を又駆動輪
（４０１）の駆動支軸（４０４）にギヤ（４０５）を付
設してこの間に二段のアイドルギヤ（５０５）を介設し
、駆動輪（４０１）を駆動する如くし、被動フリクショ
ンディスク（５０３）の軸方向移動で駆動フリクション
ディスク（５０１）に対しこれを半径方向に移動させ、
変速を行う。

かかるフリクションディスク式変速装置（５）のＪ−、
流にギヤ変速装置（６）を設ける。

これの詳細は第１図及び第２図に示される如くで、ミッ
シ璽ンケース（６０１）は前後の半休（６０２）。

（６０３）からなり、これの上部に前後方向に駆動側の
第１軸（７）が軸受（６０４）を介して架設され、これ
の前部（７０１）はミッションケース（６）の前方に突
出してこの部分にプーリ（７０２）を固設し、プーリ（
７０２）とエンジン出力軸（２０１）のプーリ（２０２
）トヲヘルト（２０５）で連結し、ミッションケース（
６）内に臨む軸（７）の中間部には駆動ギヤ（７０３）
が設けられる。

第１軸（７）の下には中間の入力軸である第２軸（８）
を回転自在に支承設置し、この軸（８）上のケース（６
）の半休（＄０１）、（Ｂα２）に近い両端部に大径の
ギヤ（ｅｏｌ）及び小径のギヤ（８０２）を軸方向に離
間して配設し、ギヤ（８０１）、（８０２）は軸（８）
にスプライン嵌合等し、ギヤ（８０１）、（８０２）で
エンジン出力を受ける入力ギヤ（駆動ギヤ）をＳ成する
。

かかる軸（８）上の大径の第１入力ギヤ（ｅｏｌ）と小
径の第２人力ギヤ（８０２）の間に摩擦式動力伝達機構
（８）を設ける。

軸（８）上のスプライン部（８０３）上には軸方向に離
間して環状ディスク状の被動摩擦板（８０１）・・・を
複数設け、この摩擦板（９０１）・・・間に軸（８）と
絶縁して駆動摩擦板（９０２）・・・を挟む如く介設す
る。摩擦板（９０１）・・・、（Ｅ１０２）・・・は軸
方向可動で一側端部の摩擦板（９０２Ａ）とこの側のギ
ヤ（８０２）との間には皿バネ（９０２）を介設し、摩
擦板（９０１）、（９０２）を軸方向に加圧して摩擦係
合せしめる。ｆｓ擦［（，１１０１）・・・。

（！３０２）・・・の外周でギヤ（８０１）、　（８０
２）間には短い円筒部材からなる駆動ドラム（Ｅ１０４
）を設け、ドラム（８００の内径部にスプライン部（ｅ
ｏ５）を設け、これに該軸の駆動摩擦板（８０２）・・
・の外径部を軸方向可動なる如く係合し、被動摩擦板（
９０１）・・・はドラム（８００と絶縁されている。か
かるドラム（＋１０４）の外周の軸方向中間部にリング
状のギヤ部（１３０Ｂ）を設け、これを第１軸（７）の
ギヤ（７０３）と相噛合せしめ、ギヤ（１１０Ｂ）はり
ングギャでドラム（９０４）はこれの一部を筒状とした
こととなる。

ミッションケース（８）の下部にはｔｊＳ３軸である出
力軸（ｌＯ）を軸受（１０３）、（１０４）を介して前
後方向に前記軸（７）、（８）と平行する如く設け、軸
（ｌＯ）の後部（１０５）をミッシ璽ンケース（６）の
後方に突出させて既述の駆動フリクションディスク（５
０１）を固設する。かかる軸（１０）のミッションケー
ス（６）内に臨む部分の前後には小径のギヤ（１０１３
，（１０２）を軸方向に離間して軸方向を規制しつつ遊
合配設し、ギヤ（１０１）、（１０２）で出力（被動）
ギヤを構成し、軸（ｌＯ）上のギヤ（１０１）、（１０
２）間にはスプライン部（１０１１）を設ける。

スプライン部（ｌＯ６）上には変速切換用シック（１１
）を軸方向可動に設け、これの軸方向前後に突部（１１
１）、（１１２）を設けるとともに外周には凹溝（１１
３）を設けてこれにシフトフォーク（１１４）を係合し
、軸方向切換移動を行わせる。そしてギヤ（１０１）と
（１０２）の各対向する内側面には前記突部（１１１）
、（１１２）と選択的に係合するための凹部（１０８）
、（ｌＯ７）を設け、凹部によりドグクラッチ機構を構
成する。

尚図中（８０５）はミッションケース（６）の下端部を
支持する支持ビンで、これを支点としてケース（６）を
第°１図中反時計方向に若干揺動させ、ディスク（５０
１）を（５０２）から離間させ、ディスク（５０２）を
軸（５０３）上で移動させる変速操作のさいの摩擦抵抗
をなくすものである。

以、上において−５−エンジンの動力はプーリ（２０２
）ベルト（２０５）　、プーリ（７０２）を介して第１
軸（７）に伝えられ、これを駆動する。ｉｆ軸（７）上
のギヤ（７０３）と噛合するギヤ（ｓｏｂ）はこれによ
り駆動され、ギヤ（１１０６）のドラム内径の臨む駆動
摩擦板（９０２）・・・はこれにより駆動され、これと
バネ（ａｏ３）で摩擦係合された被動摩擦板（１１０１
）・・・を駆動されることとなり、該摩擦板（９０１）
を介して第２輛（８）は回転駆動され、これに配設され
たギヤ（８０１）、（８０２）を駆動する。これにより
これらギヤ（８０１）、（８０２）と相１−合されたギ
ヤ（１０１）、（１０２）は駆動され、軸（ｌＯ）上で
空転する。

第１図は中立状態を示し、シック（１１）を右、或は左
に移動させることにより何れかの突部（１１１）　、或
は（１１２）がギヤ（１０１）　、或は（＋０２）の四
部（１０Ｂ）　、或は（１０７）に選択的に係合し、ギ
ヤ（１０１）　、或は（１０２）の何れかの動力が軸（
ｌＯ）に伝えられ、駆動側フリクションディスク（５０
１）を駆動し、既述の如く駆動輪（４０１）を駆動する
こととなる。実施例ではギヤ（８０２）　、　（１０２
）の組み合せが低速で、ギヤ（ＥＩＯＩ）、（＋０１）
の組み合せが高速で、実施例では変速装置（６）で高φ
低二段に切り換え、フリクションディスク式変速装とで
更に無段階に切り換え、このようにトータルとして二段
に変速し、変速域内で更なる変速が行える。

ところで路面状況や条件が、！激に変動した場合、変動
はフリクションディスク（５０１）、　（５０２）間の
スリップで先ず吸収されるが、この４！！構での吸収も
限界があり、吸収域を大きくとるとロスが発生すること
となり、伝動効率が低下することとなる。負荷変動が許
容値以上の場合には軸（ｌＯ）に伝えられ、ギヤ（１０
１）、　（８０１）或は（１０２）　、　（８０２）を
介してエンジン側である軸（７）にギヤ（９０６）　、
　（７０３）に伝えられるがエンジン側のトルク或は路
面側の負荷が所定以上であると摩擦板（Ｓｏｌ）・・・
、−（９０２）・・・間でスリップを生じてこれを吸収
することなる。

即ちトルクリミッタとして機能することとなる。

このように変速機構、エンジンを保護することができる
。

以上実施例は除雪機に用いたが農耕作業機その他の移動
作業機に実施でき、又変速装置の下流にフリクションデ
ィスク式変速装置を設けたがこれを省略して直接変速装
置で駆動輪を駆動しても良く、更に変速される負荷は既
述のオーガや農耕機のロータ等でも良い。

（）Ａ明の効果） 以上で明らかな如く本発明によれば、移動作業機の如く
負荷変動の大きくなる虞のある走行にさいしトルクリミ
ッタとして負荷変動を効果的に吸収し、エンジン、機構
保護上有利であるとともに、以上を摩擦板とバネを介装
するという簡素な構成で企図することができ、又トルク
量の設定もバネ荷重の設定で作業条件、路面条件に応じ
て容易に調ｉ股定再能である。

又実施例の如く除雪機においてフリクシ、ンディスク式
変速装置と組め合せることにより変速域はトータルとし
て二段に、各段の中を各無段階に変速でき、フリクシ、
ンディスクの大型化、従って機体の大型化を招くことな
く極めて大きな変速比が得られ、特にフリクシ、ンディ
スクがトルクリミッタ機能を有することから本発明に係
る変速装置と組み合せることにより更なるトルクリミッ
タ機能の向上が図れる。

本発明は以上の如き利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は変速装置の縦断側面図、第２図は同要部の拡大
図、第３図は作業機の一例としての除雪機の模式的説明
図である。 尚図面中（７０３）は駆動ギヤ、（８０１）　、　（８
０２）は入力ギヤ、（９）はｆ！ｌ擦式型式電力伝達４
１！構（８０１）。 （９０２）は摩擦板、（＋１０３）は弾圧機構、（１０
１）。 （１０２）は出力ギヤ、（１１）は切換機構である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数の入力ギヤと、該ギヤの夫々と噛合する複数の
   出力ギヤと、複数の出力ギヤの何れかの動力を負荷用取
   出側の出力軸に選択的に切換伝達する切換機構を備え、
   エンジン側で駆動され、前記入力ギヤを駆動する駆動ギ
   ヤと該入力ギヤとの間に摩擦式動力伝達機構を介設する
   ようにしたことを特徴とする移動作業機の変速装置。 ２、前記摩擦式動力伝達機構は、前記駆動ギヤ側に係合
   され、軸方向可動の複数の駆動側摩擦板と、前記入力ギ
   ヤ側の軸上に軸方向に可動なる如く設けられた複数の被
   動側摩擦板と、両摩擦板を軸方向に加圧する弾圧機構と
   からなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   移動作業機の変速装置。