JPS6136522A - 車両用ブレ−キ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両用ブレーキ装置に関するものであり、自動
車、産業用車両等に利用される。

（従来の技ｉ１ｉ？） 車両用ブレーキ装置として、本出願人の先順に係るもの
（特願昭５３−５８１０８号）がある。

このものは、第５図に示す如く、ホイールディスク２１
とブレーキドラム２２とアクスルシャフト２３とはボル
トナツトによって一体的に連結され、ブレーキドラム２
２の円筒部端面には、Ｖ溝２４が環状に形成されている
。■溝２４に密着するように環状のＶ字状制動部材２５
が装着され、Ｖ字状制動部材２５はブレーキリング２６
のフランジ部２６ａに固定され、ブレーキリング２６の
ボス部２６ｂはスプライン手段２７を介してハウジ、ン
グ２８に軸方向に摺動的に嵌装され、ハウジング２８は
アクスルハウジング２９に固定さ九、アクスルシャフト
２３はハウジング２８に装着されたベアリングによって
軸支されている。ブレーキリング２６のボス部２６ｂに
は環状のピストン２６ｃが同心的に一体成形され、ピス
トン２６ｃはハウジング２８に固定された環状シリンダ
３０に嵌装され、環状シリンダ３０の開口部の内外両側
にはシール部材３１ａ、３１ｂがそれぞれ嵌装され、こ
こにピストン２６ｃと環状シリンダ３０とシール部材３
１ａ、３１ｂとによってホイールシリンダ３２が構成さ
れている。３３ａ、３３ｂは・　可撓シール部材であり
、３４ａ、３４ｂはダスト防止用カバーであり、３５は
止め輪である。

（発明が解決しようとする問題点） この従来のブレーキ装置は、ピストン２６ｃと環状シリ
ンダ３０とシール部材３１　ｇ、−’３　ｌ　ｂトによ
ってホイールシリンダ３２を構成し、ブレーキリング２
６のボス部２６ｂはスプライン手段２７を介してハウジ
ング２８に軸方向に摺動的に嵌装され、かつブレーキリ
ング２６のフランジ部２６ａに固定されたＶ字状制動部
材２５とブレーキドラム２２とが摩擦係合するので、ブ
レーキ装置が大型化し、かつ複雑化するという問題があ
る。

そこで、本発明が解決しようとする問題点は、ブレーキ
装置を小型化かつ簡略化することである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための手段は、側面に環状のＶ溝
を設け、かつ該Ｖ溝から外周面に至る貫通孔を複数個穿
設した回転円板と、側面の外周側に環状のピストン部材
および環状のＶ字状制動部材を付設し、かつ側面の内周
側に挿通孔を複数個穿設した環状部材と、該環状部材の
挿通孔と係合するトルク支持部材と、該環状部材と当接
する端面に該環状のピストンと係合する環状溝および該
トルク支持部材と係合する係合孔を設けたハブとを設け
ることである。

（作用） 上記手段は次のように作用する。

環状部材を回転円板に押圧すると、トルク支持、部材を
介してハブと係合した環状部材のＶ字状制動部材と回転
円板のＶ溝とが摩擦係合し、Ｖ字状制動部材とＶ溝との
摩擦面に大きな圧力が発生し、大きな制動力を発生する
。ついで、前記摩擦係合により発生した摩耗粉は１回転
円板の回転による遠心力によって回転円板と制動部材と
のＶ字状隙間を貫通孔の方に移動し１貫通孔を経て貫通
孔の開口から外部に排出される。

環状部材のＶ字状制動部材と回転円板のＶ溝との摩擦係
合を解除すると、Ｖ字状制動部材が回転円板から離れ１
回転円板の回転による遠心力によって外気が貫通孔内に
流入して回転円板の外周端部を冷却する。

（実施例） 以下、上記手段の一具体例を示す実施例について説明す
る。

第１図〜第４図において、１はホイールディスク、２は
回転円板、３はシャフトであって図示のようにボルトナ
ツトによって一体的に連結されている１回転円板２の外
周部には冷却フィン４が形成され１回転円板２の側面に
はＶｌ１５が環状に形成され、さらにＶ溝５から回転円
板２の外周面に至る貫通孔６が複数個設けられている。

Ｖ溝５に密着するように環状のＶ字状制動部材７が嵌装
され、ｌｔ５のＶ形角度の１／２がＶ溝５とＶ溝５に嵌
合する制動部材７との間の摩擦係数に相当する摩擦角度
よりも大きい所定の角度であるように形成され、ＶｉＪ
５に対して制動部材７を押圧する力を抜いた時には、自
然に両者は密着から解放されるように形成されている。

制動部材７は環状部材８の外周側に固定され、環状部材
８を介して制動部材７と対向する位置に環状のピストン
部材９が同心的に一体形成され、ハブｌＯにピストン部
材９と係合する環状溝１０ａが穿設され、ピストン部材
９とハブｌＯとの間に環状シール部材１１ａ、ｌｌｂが
それぞれ嵌装され、ここにピストン部材９と環状溝１０
ａと環状シール部材１１ａ。

１１ｂとによってホイールシリンダ１２が形成されてい
る。ＩＪ状部材８の内周側には貫通した挿通孔１３が穿
設され、挿通孔１３にはトルク支持部、材１４が押通さ
れ、トルク支持部材１４はハブ１０の端面に穿設された
係合孔１０ｂに係止されている。シャフト３はハブ１０
に装着されたベアリング１５によって軸支され、ハブｌ
Ｏの端面開口部にはハブ１０とシャσト３との間に環状
のオイルシール部材１６が嵌装され、１７は環状の叫現
性ダストブーツである。

ブレーキ制動時にマスクシリンダ（図示せず）の油圧が
ホイールシリンダ１２に作用すると、ピストン部材９が
押圧され、環状部材８を介して制動部材７はＶｌｇｓに
対して抑圧される。すると５楔の原理によりＶ字状制動
部材７とＶ　ｔｔｉ　５との摩擦面には大きな圧力が発
生し大きな制動力を発生する。しかも、Ｖ字状制動部材
７とＶ溝５との摩擦係合により摩耗粉が発生するが、摩
耗粉は回転円板２の回転による遠心力によって回転円板
２のｖｎ５とＶ字状制動部材７とのＶ字状隙間を貫通孔
６の方に移動し１貫通孔６を経て貫通孔６の開口から外
部に排出される。

ホイールシリンダ１２の油圧を抜くと、Ｖ字状制動部材
７とＶ溝５との摩擦係合が解除され１次いでＶ字状制動
部材７とＶ溝５とは密着から解放され、さらにピストン
部材９は環状シール部材１１ａ、ｌｌｂの引込み作用を
受け、Ｖ字状制動部材７は回転円板２から離れる。

（Ｊｌ！明の効果） 本発明は次の特有の効果を生じる。

本発明は環状のＶ溝を穿設した回転円板と、環状ピスト
ン部材および環状のＶ字状制動部材を具備した環状部材
とを設けるようにしたから、キャリパが不要となるので
、ブレーキ装置が小型化かつ簡略化され、しかも制動ト
ルクがディスクブレーキ同様に回転円板側面に発生する
ので、フィーリングが良好であり、さらにＶ字状制動部
材またはＶ溝が摩耗すると、それに応じて環状部材は前
進するので、Ｐ擦面が摩耗しても隙間調整の必要がない
。

また、回転円板とＶ字状制動部材との摺動面積はディス
クブレーキにおけるロータとパッドとの摺動面積と比べ
て広くすることができるので、制動力が大きくなり、し
かも前記の広い摺動面積によって面積当り荷重が少くな
るので摩耗度が低くなる。

さらに１回転円板のＶ溝から外周面に至る貫通孔を複数
個穿設しであるから、外気が貫通孔内に流入するので１
回転円板の摺動部分の冷却効果が大であり、また水が回
転円板のｖｌＩｌと環状部材のＶ字状制動部材とのＶ字
状隙間に侵入しても、水は回転円板の回転による遠心力
によって前記Ｖ字状隙間を貫通孔の方に移動し、貫通孔
を経て貫通孔の開口から外部に排出されるので、ブレー
キ制動力が低下せず、常時良好なブレーキ制動力が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブレーキ装置の正面図、第２図は
第１図のｎ−ｎ断面図、第３図は環状部材の正面図、第
４図は第３図のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は従来のブレ
ーキ装置の断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 側面に環状のＶ溝を設け、かつ該Ｖ溝から外周面に至る
   貫通孔を複数個穿設した回転円板と、側面の外周側に環
   状のピストン部材および環状のＶ字状制動部材を付設し
   、かつ側面の内周側に挿通孔を複数個穿設した環状部材
   と、該環状部材の挿通孔と係合するトルク支持部材と、
   該環状部材と当接する端面に該環状のピストン部材と係
   合する環状溝および該トルク支持部材と係合する係合孔
   を設けたハブとからなる車両用ブレーキ装置。