JPS6133658Y2 - - Google Patents

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JPS6133658Y2
JPS6133658Y2 JP5411880U JP5411880U JPS6133658Y2 JP S6133658 Y2 JPS6133658 Y2 JP S6133658Y2 JP 5411880 U JP5411880 U JP 5411880U JP 5411880 U JP5411880 U JP 5411880U JP S6133658 Y2 JPS6133658 Y2 JP S6133658Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は光フアイバを伝送路とする通信、即ち
光フアイバ通信用の光半導体素子に属する双方向
性電気・光変換素子の改良に関するものである。
近年、光フアイバ通信は光フアイバの電磁無誘
導性、軽量性、低伝送損失特性などが注目されて
種々の用途に急速な実用化が進められている。発
光受光兼用半導体素子は、光フアイバ通信装置で
使用されている発光素子、例えば発光ダイオード
と受光素子、例えばフオトダイオードの機能を一
個の素子で兼用して賄い、かつ時分割方式で一本
の光フアイバを往復双方向に有効利用することを
可能とするものである。発光受光兼用半導体素子
は双方向分離用光回路を用いないで一本の光フア
イバを双方向に利用可能とすることの他、発光素
子と受光素子の二つの部品を一つの部品で置換し
かつ関連の光部品点数を著しく低減するなどの利
点をもち、とりわけデータ伝送用の光送受信装置
を簡易化及び経済化する要の素子として注目を集
めて、従来から開発が進められていた。
例えば、昭和53年度電子通信学会総合全国大会
講演論文集第4分冊、65頁に記載の各種GaAs−
GaAlAsLEDの光検知特性の検討や、1978年発行
のエレクトロニクス・レターズ(Electronics
Letters)誌第14巻、553−554頁に記載のGaAs−
GaAlAs LEDにおけるアバランシ増倍の観測な
どが報告されている。また、第4回ヨーロツパ光
通信会議(1978年)において、第3図に示す多層
構造の層厚や不純物ドーピング量を最適化するこ
とによる特性改良が報告されている。
第3図に断面図を示す。従来例では、P形
GaAsから成る基板21に液相エピタキシヤル成
長されたP形Ga0.65Al0.35As(厚さ1.5μm)から
成る閉じ込め層22、P形Ga0.92Al0.08As(厚さ
1μm)から成り、発光受光機能を有する活性層
23、n形Ga0.65Al0.35As(厚さ1.5μm)から成
る閉じ込め層24、n形Ga0.8Al0.2As(厚さ2.5
μm)から成るウインドウ層25電極26,27
をもつて構成され開口28を通して信号の入出力
が行なわれる。
しかしながら、上述の従来例では単に発光ダイ
オードが副次的にもつフオトダイオード機能を利
用して構成されていた。このために従来例では発
光ダイオードとしての性能が良くても、受光素子
としてのフオトダイオード性能が不満足であると
いう欠点が見られた。即ち、従来例において、発
光素子としての性能を高め光フアイバへ大きな光
出力を得ようとして、発光領域の直径を小さくす
ると、光フアイバからの出射光を受光素子として
検出する場合に、微小な発光受光領域へ光を有効
に集光する高性能な光学素子と高精度に調整され
た光学系が必要となるという欠点が見られた。
また、共通の発光領域と受光領域をもつことに
起因して、例えば発光動作時に良好な周波数応答
特性が得られるように、発光受光領域の層厚を薄
くした素子では、受光動作時の光吸収が不十分で
あり受光感度が低劣であるとか、あるいは、発光
受光領域の層厚が厚い素子では逆に受光動作時の
受光感度は高いが、発光動作時の周波数応答特性
が劣悪であるなどの不都合が見られる。
本考案の目的は上述の欠点を除去し、光フアイ
バとの結合において高い発光受光結合効率を容易
に得、かつ同時に発光動作時における高い周波数
応答特性を可能とする発光受光兼用半導体素子を
提供することにある。
本考案によれば、−族化合物半導体を組成
する二重ヘテロ接合構造を内部に含みかつ素子の
上面に発光受光開口を有する発光受光兼用半導体
素子において、近接する層よりも狭い禁制帯幅を
有する発光受光層の厚さが発光受光波長の光に対
する該発光受光層の減衰定数の逆数よりも大き
く、かつ前記発光受光開口の略中央部の該発光受
光開口よりも狭い領域下に前記発光受光層の内部
へ達する不純物導入により形成された局部的に深
い位置のPn接合を有することを特徴とする発光
受光兼用半導体素子が得られる。
次に図面を参照して本考案を詳細に説明する。
第1図及び第2図は、本考案に基づく一実施例の
それぞれ平面図及び側断面図である。本実施例は
−族化合物半導体に属し導電形がn形のn−
InP単結晶基板11の(100)面上に順次液相エピ
タキシヤル成長された、ノンドーブで導電形がn
形の発光波長の光に対する実効的な減衰定数0.5
〜1×104/cmの逆数の数倍の厚さ3μmのn−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12、亜鉛ドープで導電
形がP形のP−InP層13及びこれらの層構造の
両面に設けられたn側電極17と発光受光開口1
5を囲むP側電極16とから構成され、発光受光
開口15の側の面から施され発光受光開口15の
中央の円形小領域にのみ深く拡散された亜鉛拡散
領域14とこれによつて形成された深いPn接合
18bを有している。なお図中18aは液相エピ
タキシヤル成長時に形成されたn−
In0.76Ga0.54As0.55P0.45層12とP−InP層13と
のヘテロ接合部付近の浅いPn接合を表わす。n
側電極17及びP側電極16はそれぞれ周知の錫
15%金75%のAu−Sn合金及び亜鉛10%金90%の
Au−Zn合金を使用し真空蒸着法によつて形成さ
れたものである。
本実施例はn側電極17に対するP側電極16
の極性を正負切換えることにより、時分割で発光
素子及び受光素子として使用することができる。
P側電極16を正とすれば浅いPn接合18a及
び深いPn接合18b共に順方向にバイアスされ
ることになり発光受光層としてのn−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12へ少数キヤリヤ注入
が行なわれP−InP層13及びn−InP層単結晶
基板11よりも禁制帯幅の狭いn−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12の禁制帯幅約0.95eV
に対応して波長1.3μmの発光が生じる。少数の
キヤリヤ注入は浅いPn接合18aを通しても行
なわれるので、浅いPn接合18aの領域からも
もちろん発光が見られるが、亜鉛拡散領域14の
低抵抗性のために、大部分の電流は深いPn接合
18bを通して流れ、実質的な発光は発光受光開
口15の中央部に設けられた深いPn接合18b
の領域を中心として行なわれる。
本実施例は十分厚いn−In0.76Ga0.24As0.55P0.45
層12にもかかわらず、発光の主要部分では亜鉛
拡散領域14における短いキヤリヤ寿命と薄いn
形領域の効果、即ち高い注入キヤリヤ密度による
高い発光再結合速度により、発光動作時の高い周
波数応答特性を有している。また、深いPn接合
18bの領域を中心とする狭い発光領域に比べ発
光受光開口15が大きいので光フアイバとの結合
において後述の通り有利な特徴がある。
一方P側電極16を負とし浅いPn接合18a
及び深いPn接合18bを共に逆方向にバイアス
すれば、受光時にn−In0.76Ga0.24As0.55P0.45層1
2で発生した電子正孔対はPn接合の逆バイアス
電界によりn側電極17及びP側電極16を通じ
光電流として外部へ取り出される。本実施例では
受光時に光吸収層として働くn−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12の厚さが発光受光波
長の光に対する実効的な減衰定数の逆数の数倍と
大きく受光量子効率が60〜80%と通常の発光ダイ
オードを流用した場合に得られる高々30〜40%の
受光量子効率に比べればかなり高い値が得られ
る。
また、面積的には発光受光開口15の多くを占
める浅いPn接合18aの領域は発光動作に対す
る寄与が少いために、亜鉛拡散前のn−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12はノンドーブとし受
光動作に好都合な低いキヤリヤ濃度に抑えてい
る。
受光動作時には発光動作時と異なり、発光受光
開口15の下にあるPn接合領域、即ち浅いPn接
合18a及び深いPn接合18bがいずれも有効
に働く。従つて、本実施例を光フアイバとの組合
せで使用する場合には発光動作時の結合効率を中
心に考慮すれば十分であつて、例えば結合レンズ
系の収差等により、光フアイバの光が発光受光開
口15の中心部へ集光しきれないことがあつても
実質的に効率低下を防ぐことができるという特徴
がある。
本実施例の各部寸法は使用対象の光フアイバの
特性に応じて最適にすべきものであるが、コア径
50μm用素子の代表例を示すと、n−InP単結晶
基板11の厚さ70μm,n−
In0.76Ga0.24As0.55P0.45層12の厚さ3μm、P−
InP層13の厚さ1μm、深いPn接合18bの深
さ3.5μm及び直径20μm、発光受光開口15の
直径80μm、素子外径0.5mm角、であり、また素
子の切り出しに際して露出するPn接合を保護す
るために深さ約5μmのメサエツチングと発光受
光開口15における光の表面反射防止用のSiOコ
ーテイングが施されている。
なお上述の実施例では基板材料として導電形が
n形の半導体を用いたが、もちろんP形半導体の
基板を使用し、導電形を反転した構成をとつても
良い。但し、この場合にはP形不純物として周知
の亜鉛やカドミウムの替りにイオウ等を用い、導
入方法もイオン注入方式をとらなければならない
であろう。半導体材料についても上述のInP−
InGaAsP系に限らず、必要な波長域に応じGaAs
−GaAlAs系などの−族化合物半導体も使用
することができる。GaAs−GaAlAs系を使用す
る場合には、発光受光層としてGaAsもしくはAl
組相比の小さいGa1-xAlxAs,(0<x<1)を用
い、発光受光層の上下をA1組成比の大きい
Ga1-yAlyAs,(0<x<y<1)で挾む形式をと
れば良い。更に電極及び発光受光開口の構成につ
いても上述の実施例に限定されず。例えば、基板
側に発光受光開口を設けた構成としても支障はな
い。但し発光受光波長に対して不透明な、例えば
GaAs−GaAlAs系に対するGaAsなどを基板とし
て素子を作成した場合には、発光受光開口領域部
分の基板をエツチング等により除去することが必
要となる。
最後に本考案が有する利点を要約すれば、通常
の発光ダイオードとほとんど同一の工程で製造可
能であり、電極構造と発光層構造の改良を通じ光
フアイバとの結合において高い総合効率が実現容
易で、かつ周波数応答特性に優れた発光受光兼用
半導体素子が得られることである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本考案に基づく一実
施例の平面図、及び側断面図である。第3図は従
来例の断面図である。 図中11……n−InP単結晶基板、12……n
−In0.76Ga0.24As0.55P0.45層、13……P−InP
層、14……亜鉛拡散領域、15……発光受光開
口、16……P側電極、17……n側電極、18
a……浅いPn接合、18b……深いPn接合を表
わす。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. −族化合物半導体を組成する二重ヘテロ接
    合構造を内部に含みかつ素子の上面に発光受光開
    口を有する発光受光兼用半導体素子において、近
    接する層よりも狭い禁制帯幅を有する発光受光層
    の厚さが発光受光波長の光に対する該発光受光層
    の減衰定数の逆数よりも大きく、かつ前記発光受
    光開口の略中央部の該発光受光開口よりも狭い領
    域下に主たる発光領域を形成すべく前記発光受光
    層の内部へ達する不純物導入により形成された局
    部的に深い位置のPn接合領域と前記発光受光開
    口よりも広い領域下に主たる受光領域を形成する
    浅い位置のPn接合領域とを有することを特徴と
    する発光受光兼用半導体素子。
JP5411880U 1980-04-21 1980-04-21 Expired JPS6133658Y2 (ja)

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