JPS6132504A - 垂直磁化磁性薄膜 - Google Patents

垂直磁化磁性薄膜

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JPS6132504A
JPS6132504A JP15448284A JP15448284A JPS6132504A JP S6132504 A JPS6132504 A JP S6132504A JP 15448284 A JP15448284 A JP 15448284A JP 15448284 A JP15448284 A JP 15448284A JP S6132504 A JPS6132504 A JP S6132504A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は希土類金属と遷移金属からなる合金で形成さ
れ、膜面と垂直な方向に磁化容易軸を有する垂直磁化磁
性薄膜に関するものである。
「従来の技術」 磁気記録装置、その池各種の装置に対して磁性薄膜が利
用されている。この種の磁性薄膜としては、希土類金属
と遷移金−との合金で形成されるものが従来から提案さ
れている。この種の磁性薄膜の内で膜面と垂直な方向に
磁化容易−を何し、その保磁力が大きい特性のものと(
−では、例えば希土類金属をRとしてR−Co−Feな
る組成のものが提案されている。
この希土類金属Rと遷移金属とからなる合金系の金属の
中では、SmCo合金、特にSmCo  系合金もしく
は5m2Co1□系合金が磁気異方性が大きく高エネル
ギー積を有する磁石材料として提案され、且つ利用され
ている。このSmCo系合金についてその大きな磁気異
方性を保持させたままの状態で、これを薄膜状に形成す
る技術の開発も従来から試みられている。
例えばH、C、Theuerer等はSmCo、SmC
o3.65Cu   合金を使用して、その基板温度を
500°C1,15 にあげることによって高保磁力の面内磁化結晶膜を作成
している。C’H、C、Theuerer 、 E 、
 A 、 Ne5bittand [)、[)、Bac
ow:J、AM)I 、Phys、 、vo140(7
)t2944(1969))、またK 、 Kumar
等はプラズマスプレィ(plasma Sprayin
g )法により作成した薄膜を700°Cで熱処理する
ことによりSmCO5相を析出させて、高保磁力の市内
磁化結晶膜を作成している。(K 、 Kumar 、
I) 、 1eas and、 E 、 Wet4st
ein: J、Apl)1.PhyS、 、vol 4
9(3) 、2052(1978))しかしこれらいず
れの場合においても得られるのは面内磁化結晶膜であシ
、膜面に垂直な方向にu3化容易軸を有する垂直磁化磁
性薄膜は作成されていない。
またスパッタリング法を用いて非晶質で市内磁化軟磁性
薄膜を作成している研究報告(C,L。
Zbang + R,B、Lin + andG、H,
Feng ;I’E E ETrans Magn、、
MAG−16(5)、1’215(1980))もある
が、この研究報告でホ゛非晶質においてもSmC。
系材に対しては゛垂直磁化磁性薄膜は得られていない。
この池にも薄膜作成時に膜面に垂直方向に磁場を印加す
ることによシ垂直磁化成分を誘起させる報告(李佐宣、
奥野光、沼田卓久、桜井良文二日本応用磁気学会誌vo
17No、2(1983)47)もあるが、この報告で
得られる薄膜もその主体は面内磁化膜であると言ってよ
い。
さらに薄膜作成時の基板温度など作成条件を選べば、非
晶質で垂直磁化成分が主体となる膜ができるという報告
(李佐宣、沼田卓久、桜井長文:第7回日本応用磁気学
会学術講演概要集8.D−9゜P、195(1983)
)もあるが、非晶質であるために保磁力はIKOeより
小さく、高床磁力の垂直磁化磁性薄膜は得られていなか
った。
発明者等は前述の従来の技術の上に立って、全組成がS
mxCol−xで表わされるSmCo系合金薄膜或はY
、Ce、Pr、Ndから少なくとも一元素以上を選択し
た元素の第1の組合せ、もしくは−この第1の組合せに
Smを加えた元素の第2の組合せをR7と1〜で、全組
成がRxCo   で表わされる希土類−遷移 −X 金属系合金薄膜を使用して、膜面と垂直な方向に磁化容
易軸を有する垂直磁化磁性薄膜を作成し提案した。
一般に数1000ニルステッド以上の安定した保磁力を
有する垂直磁化磁性薄膜を得るためには、例えば発明者
等がすでに提案しているRCo系合金を使用する場合を
例にとると、その組成をRxCo19とし、Y r C
e) Prp Nd r Smの少なくとも一種の組合
せxシなる希土類元素をRとしてRの原子比Xを最適な
条件に選定することが必要である。
Rの原子比を所定の条件下で選定することにより適当な
飽和磁化特性を有するものが得られ、垂直磁化条件を満
足して所望の保磁力を有する垂直磁化磁性薄膜を得るこ
とが可能となる。
又この種の垂直磁化磁性薄膜において膜面と垂直な方向
に磁化を有するに十分な磁気異方性を持った薄膜を作成
するには、スパッタリング法、真空蒸着法などの手段で
膜厚が数10OA以上の薄膜を形成することが必要であ
る。
さらに選択された最適の組成条件下において、所定の結
晶粒径を有する微結晶RCo 相を所定の割合含有して
いることが垂直磁化条件を満足し、数1000ニルステ
ッド以上の保磁力を持つためには必要である。このよう
な結晶粒子の組成条件を得るためには薄膜作成時におけ
る特定の製作界。
囲気の設定もこの種の垂直磁性薄膜の作成には極めて重
要な意味を持っている・ 「発明の解決すべき問題点」 これら発明者等の提案した垂直磁化磁性薄膜において、
全組成中貼或はRの原子比を所定値範囲をはずれた値に
設定すると組成を構成する結晶として所望の結晶相が現
われずその飽和磁化が大きくなり過ぎて、磁気異方性定
数に、、飽和磁化M5間に与えられる垂直磁化条件Ku
>2πM5′を満足しない。
この所定のSm或はRの原子比範囲の設定条件の下では
、Smを組成成分とするものに比してR’に組成成分と
するものが前者に比して保磁力を増大させ得ることが確
認された。即ち希土類元素Rff:Y。
Cer P、−+’N(11smの一種または二種以上
の組合せの中から選ぶことによシ、数1000エルステ
ツドの保磁力が得られるが、残留磁化Mrとしては80
〜200ガウス(飽和磁化M590〜230ガクス)し
か得られない。
さらに発明者等はこれらで得られた結果を基に(−で、
さらにこの種の磁性薄膜となる合金に−Feを添加する
ことによって飽和磁化M5を高めて、その最大エネルギ
ー積を向上させることに成功した。
しかしこの場合にFeの添加檄を増大させて行くとその
保磁力が減少する傾向にあシ、飽和磁化M5が増加して
も垂直磁化磁性薄膜としてはその長所を生かすことがで
き彦いことが確認された。
即ちこの垂直磁化磁性薄膜にFeを添加することにより
、残留磁化M、を240〜500ガクス(飽和磁化M5
260〜550ガウス)まで向上させることができたが
、一方では保磁力は減少する傾向にあり、所定の範囲以
上にFeを添加す不と垂直磁化膜も得られなくなること
が確認された。
又Feを添加する場合には安定した特性を有する垂直磁
化磁性薄膜を再現性よく得ることができないという難点
がある。
この発明はこれらの従来提案されている垂直磁化磁性薄
膜における難点を解決し、飽和磁化が余り大きくなり過
ぎず磁気異方性定数に、と飽和磁化M3間に垂直磁化条
件が満足して得られる垂直磁化磁性薄膜を提供すること
を目的とする。
さらにこの発明では垂直磁化磁性薄膜の保磁力を増大さ
せ、且つ最大エネルギー積をも向上させることを目的と
すると共に、垂直磁化条件に必要な結晶相を有する垂直
磁化磁性薄膜を安定に、且つ再現性よく得ることをもそ
の目的とする。
「発明の構成」 この発明は膜面と垂直な方向に磁化容易軸を有する希土
類−遷移金属系合金薄膜であり、Y、Ce。
Pr、Nd、Smの少なくとも一種よりなる希土類元素
Rの原子比が20乃至40原子’l’、Feの原子比が
18乃至25原子%、Ta、 Zr+ Nbr Tit
 V+Mo 、Cr 、W 、Hfの少なくとも一種よ
りなる添加元素Mの原子比が0.2乃至5原子%、残部
がC8よりなる組成を有する。この発明の垂直磁化磁性
薄膜ではTf:CopFe及びMからなる元素の組合せ
として結晶RT、相と非晶質部とから全体が構成されて
いる。
又この発明の垂直磁化磁性薄膜では組成中でFeの添加
の割合を増加させることによって飽和磁化を高め、且つ
保磁力を増加させて垂直磁化磁性薄膜の条件を添加元素
Mの添加によって保持することが可能となり、最大エネ
ルギー積(B H)tnaxを増大させることができる
。さらにこの発明に・よると、添加元素Mの存在によっ
てy 、 ce、 、 Pr+Nd+Smの少なくとも
一種よりなる希土類元素をRと1−1COr F6及び
Mからなる元素の組合せ’kTとして垂直磁化条件を満
足するために必要なRT8結晶相が安定して得られ、そ
の再現性が大幅に向上する。
「実施例」 以下この発明の垂直磁化磁性薄膜をその実施例に基づき
王としてその製造法に沿って図−面を使用して詳細に説
明する。
すでに述べたように、iの発明によると、磁気異方性定
数Kuと飽和磁化M5間に垂直磁化条件が満足され、そ
の最大エネルギー積が増大し、且つ垂直磁化条件に必要
な結晶相を多く含有する垂直磁化磁性薄膜を安定に且つ
再現性よく得ることができる。
一般に第5図の第2象限に示される減磁曲線において、
磁束密度をB、磁場’tHとして得られる斜線を付して
示す領域(B H)maxを最大エネルギー積と呼んで
いる。この最大エネルギー積(B H)maxはエネル
ギーの次元を有し、磁石の特性の目安となるものであっ
て、その[直はなるべく大きなことが特性上望ましい。
一方C−G−8単位系で表示して、磁束密度B、磁場H
1磁化M1透磁率μ間には次式が成立する。
B−μI(+ 4πM    ・・・・・・・・・・・
(1)従って第5図でH=OOX軸上においては(1)
式はB、=4πMrとなシ、飽和磁化M5が増加すると
(B H)maxで表示される最大エネルギー積も増大
することになる。
との発明においては薄膜の作成に使用する基板としては
、例えばソーダガラス、石英、シリコン、ガーネット基
板などを使用する。不活性気体としてアルゴンを使用し
、その圧力3〜8Paの雰埋気条件下で、供給電力を1
00W〜200Wに設定し、所定の基板表面温度範囲、
即ち300°C〜600°Cの温度範囲に基板表面温度
(基板温度、つまり基板支持体の温度としては150°
C〜180°C)を作詩した状態で基板をターゲットに
対向させ、基板上に膜厚1〜2μm程度の垂直磁化磁性
薄膜eRFスパッタリング法により作成する。
この発明ではY p Ce+ P、 r Nd+ Sm
の少なくとも一種よりなる希土類元素をRで表わし、T
a。
Zr+ Nb、 T1+ V r Mo+ Crr W
 、 H(の少なくとも一種よりなる添加元素をMで表
示し、希土類元素Rの原子比をX原子%、Feの原子比
をY原子%、Mの原子比をZ原子チとすると、全組成は
RxCo1−x−Y−2FeYM2で表わされる。この
発明においてはco、Fe及びMからなる元素の組合せ
’kTとして得られる磁性薄膜が微結晶RT8相と非晶
質部とから構成され、このRT8’相の比率が50体積
チ思上であることが垂直磁化条件を満足するために必要
である。
微結晶RT、相が50体積%以下になると、垂直磁化膜
が得られる組成において、非晶質部の磁化が大きくなシ
、保磁力が小さくなって垂直磁化条件を満足しないこと
が発明者等によりm認されている。
この微結晶RT8相の組成比率の条件を満足し、保磁力
を増大させ、且つ最大エネルギー積をも向上させるため
には、Rxcol−X−Y−2FeYM7で表わされる
全組成に次式の条件が必要であることが発明者等の研究
の結果明らかにされた。
0.20<X<0.40    ・・・・・・・・・・
・・(2)0、18 <Y<0.25    ・・・・
・・・・・・・・(3)0.002<Z<0.05  
 ・・・・・・・・・・・(4)RxCo1−x−Y−
2FeYM、、で表わされる全組成中11DR+7)原
子比XをX<0.20とすると、得られる薄膜組成の結
晶相はR2T、□相、RT5相、R5Tl9相及びR,
T7相が主体のものとなってしまう。これらR2T1□
相、RTs相、R5T19相及びR2T7相が主体の結
晶組成である磁性薄膜では、飽和磁化が大きくなシ過ぎ
るために、磁気異方性定数をKい飽和磁化をM。
として与えられる垂直磁化するための条件、Ku〉2π
M、′が満足されなくなる。
発明者等の実測の結果でもX<0.20の組成条件では
垂直磁化するための条件が満足されず、これに伴って1
呆磁カとして数1000工ルステツド以上のものを得る
こ、!l:は困難であることが確認されている。
一方RxCot−x−y−zFeyMzで全組成が表わ
され゛るこの発明の垂直磁化磁性薄膜において、Rの原
子比XをX>0.40に設定すると、得られる薄膜はR
T2相が主体の結晶組成を有するものとなシ、とのRT
2相を主体にする磁性薄膜は面内磁化膜であって、面内
磁化膜としては高作磁カ化したものが得られるが、飽和
磁化が小さり彦シ過ぎてしまうことも発明者等により確
認された。
前述の(1)式の条件を満足するXの範囲−内でFeの
原子比yf:y<o、xsに設定すると、安定した状態
で再現性のよい垂直磁イe m性薄膜は得られるが添加
元素Mの添加による飽和磁化の増加が認められない。一
方Y>0.25に設定すると、添加元素Mの添加にもが
がわらずRT8相以外のR−Fe相が現われ、垂直磁化
条件を満足する磁性薄膜が得られない。
さらに添加元素Mの原子比Zが0.002>Z及びZ>
0.05の条件では、垂直磁化磁性薄膜が得られにくく
なシ、仮に得られたとしてもその保磁力H6が低下して
しまう。
従ってこの発明の実施例においては組成RXCo1−X
−Y−ZFoYMZにおいて、RI7)原子比Xの条件
をo:20<X<0.40. Feo原子比YO条件を
0.18≦Y≦025、添加元素Mの原子比Zの条件’
Q0.002<Z≦0.05に設定し、TeC6pFe
及びMからなる元素の組合せとしてRT8相に近い組成
のターゲットを使用してRFスパッタリング法によって
石英基板上に磁性薄膜を作成した。
この場合、発明者等の実測によると膜面と垂直方向の磁
化を得るに充分な磁気異方性を有する磁性薄膜を作成す
るためには、基板上に形成される薄膜の膜厚は数100
Å以上にする必要があった。
垂直磁化条件薄・膜の作成雰囲気は、アルゴン不活性気
体圧力3〜8Paとし、基板温度を150’C程度に設
定し、基板表面温度300°C〜600°Cの範囲に保
持した状態で膜厚1〜2μmで石英基板上にRFスパッ
タリングの手段により400A/分の速度で磁性薄膜を
形成した。
このようにして得られた磁性薄膜の断面構造を観察する
と、膜面にほぼ垂直方向に微結晶RT8相が柱状に成長
していることが、発明者等により顕微・鏡写真の手段で
確認された。発明者等の実測の結果、これらの微結晶R
T、相はその結晶粒径が数10A〜数100人の範囲に
あり、又その結晶の成長方向の長さは1000″にのオ
ーダーを有していることが判明した。
磁性薄膜作成雰囲気の温度設定条件は、この発明では極
めて重要な因子である。例えば池の条件を同一に保持し
、基板を水冷した状態に設定し、この基板上に薄膜を作
成すると、得られる薄膜は希土類元素Rの種類によら”
ずアモルファス化していて保磁力の小さい面内磁化膜が
得られる。発明者等の実測によると、基板温度が150
°C以下の状態ではアモルファス化した薄膜が得られる
ことが確認された。
一方基板を所定の温度、即ち基板表面温度を300°C
〜600’Cに設定した状態で薄膜を作成すると結晶化
が促進される。従って組成RXCo1−x−Y−2Fe
YM、におけるRの原子比、Feの原子比及びMの原子
比をそれぞれ前述の所定の条件、0、’20<X<0.
40 、0.18<Y<0.25 。
0.002<z’<o、o 5に設定し、温度を所定の
条件に設定して薄膜を作成すると、その組成中に微結晶
RT8相を含む薄膜を得ることができる。
一方基板温度をl800Cを越えて上昇させると微結晶
RT8mが安定して得られず、池の結晶相、即ちR2T
、相、RT2相などが主体となるおそれがある。また温
度が高すぎると薄膜作成中真空槽内の残留酸素にょシ酸
化現象が生じて、所定の組成が得られなくなる。またア
ルゴンガスの王カを増加しすぎるとイオン化された原子
が基板と激しく衝突するために薄膜表面に剥離現象が生
じて望捷しくない。
この場合の基板の加熱には、加熱電力を直接基板に供給
して行なう直接加熱の方法が基本的には採用される。し
かしこの発明では基板表面温度の設定が重要であシ、微
妙な温度調整を行なうために、この発明においては基板
の直接加熱法にイオン化原子照射法を併用した。
即ちスパッタリング法で基板上に薄膜を作成する場合に
、例えばアルゴンなどの導入不活性ガスの圧力を上げる
ことにょシ、基板表面がアルゴンガス中のイオン化され
た原子でたたかれ易くすると、イオン化された原子の衝
突にょシ基板温度を上昇させることができる。導入不活
性ガスの圧力を上げる代シに、基板に負バイアスを印加
して基板表面がイオン化原子でたたかれ易くすることも
可能である。この導入ガス圧力を上昇させる方法や基板
に負のバイアスを印加する方法は、基板を直接加熱する
方法と併用して基板温度の微調整を行なわせる場合に極
めて扇゛果的である。
「発明の効果」 この発明の垂直磁化磁性薄膜の実施例として全糸口Fl
i、が 混−IT、、、           Ti’
−7−*唱 憂; 41 シ ネク ス、 え j)に
ついてzrの原子比ZをパラメータとしてSmの原子比
Xと磁気異方性定数島との関係を測定すると第1図に示
すような結果が得られる。
第1図において符号口で測定点を示すものは、z=0の
組成のものに対する実測結果であって、この発明の添加
元素Mが存在しない場合であり、Feの原子比は0.2
1である。この場合にはFeが添加されているが、Ku
は負値を取って垂直磁化の条件を満足していない。
符号Oで測定点を示すものは、Z=0.03の場合であ
って、この発明の組成要件を満足し、この発明の実施例
に対するものである。この実施例のものではFeがすで
に提案した方法で発明者等が示した添加量を越えてFe
を添加した状態でも第1図から明らかなように、Kuは
正値をとり垂直磁化の条件が満足される。
第1図において測定点を符号△で示すものは、Z = 
0.07の場合であって、この発明の組成要件を満足し
ていない。このようにこの発明の(4)式で示される添
加元素Mの原子!−1−,7の名t&6 :澹01<い
ものでは明らかにKu<0となって垂直磁化の条件を満
足しないことが明らかである。   ゛添加元素Mとし
てzrを使用し希土類元素RとしてSml’J外のもの
e[用したもの、添加元素MとしてZr以外のものを使
用して希土類元素Rとして錨を使用したもの、さらに添
加元素MとしてZr以外のものを、又希土類元素Rとし
てもSm以外のものを使用した組成のものについて行な
った発明者等の実測結果はいずれも第1図と同様の傾向
を示した0 この発明の垂直磁化磁性薄膜の実施例に対して発明者等
が行々つた磁化曲線の測定結果を第2図にボす。この測
定に使用・した垂直磁化磁性薄膜は組成が5m0626
co0.58”eO,18NbO,0+1で表わされる
ものでちり、第2図において二印を付した6は膜面に垂
直方向に磁場を印加した場合の磁化曲線であジ、1印を
付したのは膜面に重性な方向に磁場を印加した場合の磁
化曲線である。明らかに膜面に垂直な方向に磁場を印加
した場合の磁化の方が強く、この発明によシ垂直磁化膜
が形成されていることが明らかである。
第3図はこの発明の実施例として全組成が!”o、22
Coo、s□−ZFeO,21zrZで表わされるもの
を取板上げ、この実施例に対して添加元素Mの添加量を
変化させて、それぞれに対応する保磁力Hc及び飽和磁
化M5を測定して得た実測筐である。
図中符号○印で示した測定点は保磁力H6の測定点であ
シ、符号Δ印で示した測定点は飽和磁化Msの測定点で
添加元素Mg)原子比が0.02乃至0.05というこ
の発明の添加元素Mの組成範囲内では、Feを0.21
と多量に含んでいるにもかかわらず保磁力H6は低下せ
ず、これに対応して飽和磁化MSの減少も殆んどなく大
きな値を保持している。従ってこの実施例によると、最
大エネルギー積を向上させることが可能となる。
発明者等は、希土類元素RよしてSm以外のY。
Ce、Pr、Ndを用いたもの、及びSmをも含めてこ
れらの組合せを用いたものを使用し、さらにそれぞれの
希土類元素に対して添加元素MとしてZr以外のTB 
p Nb l Ti ; V r MO’r CrT 
W r Hfを用いたもの及びZrをも含めてこれらの
組合せを用いたものを使用して同様の測定を行なった。
いずれの組合せのものにおいても、第3図に示した実測
例と同様の特性を得ることができた。
これらの内、全組成がSmO,22CoO,55FeQ
、21zrO102で表わされるものをとり上げ、測定
で得られた保磁力H6(KOe)と飽和磁化MS(G)
とを、この1発明の組成条件を満足しない組成のものと
比較した結果を第1表に示す。
この比較に際しては発明の組成条件を満足しない組成の
ものと(2ては、全組成がSm0626CoO,511
”0.18NbO0,011’ SmO,24C00,
56FeO,+9TiO001及びSmO,25C00
,54Fe W でそれぞれ表わされるものを取り上げ
0.19 0.02 ている。第1表での比較で明らかなように、この発明の
組成条件をはずれた組成のものでは保磁力HC及び飽和
磁化M、が低下しているが、この発明の実施例のもので
は保磁力H6は低下せず、飽和磁化M5も低下せず、最
大エネルギー積も増大することが明らかである。
前述のようにこの発明において垂直磁化磁性薄膜を得る
ためには、全組成中にRT3相が含まれていることが必
要である。
発明者等はこの発明の実施例と1.て組成がSmCoF
eZr   で表わされるものを取り0.22  0.
55  0.21  0.02上げ、又添加元素Mが存
在せずこの発明の条件を満足しないものとして組成がS
mO,22CoO,57”eO12、で表わされるもの
を取り上げて、両者に対してRT8相の出現度を比較し
、第2表に示すような結果を得た。
即ちとの場合にはSmO,22CoO,55FeG、2
1ZrO002及び”0.22CoO,57FeO,2
、をそれぞれ同一の製作条件下で6点ずつ作成しRTl
l相の再現性金確かめた。結晶解析にはX線回折法を用
い、再現性の目安と17では符号○、△及び×を用いて
その結果を分類した。
第  2  表 ○: RTs相のみからなる 八:RT、を刊、以外をわずかに含む X : RT8相以外を顕著に含む ○印は製作された組成のものがRT、相のみから構成さ
れている場合、Δ印は製作された組成のものがRT8相
思外の結晶相をも僅かに含んでいる場合、X印は製作さ
れた組成のものがRT 8相以外の結晶相を上体とする
場合をそれぞれ示す。
第2表で明らかなようにSm0.22co0.57Fe
0.21なる組成のものでは6点中4点がX印の結晶構
造であり、2点がΔ印の結晶構造で、○印の結晶構造は
皆無である。
これに対して、この発明の実施例であるSrn o 、
22Co  Fe  Zr   なる組成のものでは、
6点中40.55  0,21  0.02 点が○印の結晶構造を有し、1点がΔ印の結晶構造を有
し、1点がx印の結晶構造を有している。
従ってこの発明においてはRT8相の出現性が極めて大
きく、垂直磁化磁性薄膜が再現性よく得られるととが明
らかである。
第4図(A) (B) (C)は第2表の結果得られた
それぞれ○印、△印及びX印に対応する組成Sm、2□
CoFezr  Oものに対するX線回折の結果0.5
5   0.21   0.02を示すものである。第
4図中1−3.2−7;]−2はそれぞれg’r+を相
、R2T7相、RT2相を示し、第4図(A)ではRT
8相のみが現われており、極めて優れた結晶構造を有し
ていることが明らかである。
それぞれ実施例により説明したように、この発明の垂直
磁化磁性薄膜では膜面と垂直な方向に磁化容易軸を有し
、保磁力が数1000工ルステツド以上と大きな値を示
し、添加元素Mを添加することによりFe量を増加させ
ることができ、飽和磁化を350〜600ガウスと大き
な随に保持することができる。従ってその最大エネルギ
ー積も5〜7MGOe’と大きな箇とすることが可能で
、薄膜磁石材料として優れた特性を有している。
従ってこの発明で得られる垂直磁化磁性薄膜を互に対向
配置させることによシ、間隙内に安定した一様な磁場を
形成し各種の目的に使用可能である。捷だこの発明の垂
直磁化磁性薄膜はモーター用磁石として或はセンサとし
ても有用である。このようにこの発明の垂直磁化磁性薄
膜は各種の高床磁力磁性薄膜を応用した装置に適用され
てその効果を発揮することができる。
す、上詳細に説明したように、この発明・によるとY 
r Cer Pl・、 Nd 、 Smの少なくとも一
種よりなる希土類元素iR,,Ta、ンr+Nb+ ’
ri Pv yMo。
Cr、W、Hfの少なくとも一種よりなる添加元素をM
、Rの原子比をX、Feの原子比をY、Mの原子比′l
!:zとl〜で全組成がRXCo、−Xy、 z”ey
Mzで表わされ、 RT、結晶相を含み数100006
1a上の高床磁力を有し、飽和磁化が大きな値を示す垂
直磁化磁性薄膜を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例における磁気異方性定数と希
土類元素Rの原子比との関係を添加元素の添加量をパラ
メータとして示した図、第2図はこの発明の実施例にお
ける磁化特性を示す図、第3図はこの発明の実施例にお
ける保磁力H6及び飽和磁化M、と添加元素の添加量と
の関係を示す図、第4図はこの発明の実施例の組成の結
晶構造の再現性を示すX線回折図形、第5図は減磁曲線
を示す図である。 R: Y + Cet P(+ Ndt Smの少なく
とも一種よりなる希土類元素、M:Ta+Zr、N1)
tTiyV、MO、Cr、W、Hfの少なくとも一種よ
りなる添加元素、T:ColFe1M、J:!11なる
元素の組合せ%KLl”磁気異方性定数、M5:飽和磁
化。 特許出願人  住友金属鉱山株式会社 代  理  人   草   野     卓X オ 2 良 第3 図 乙 オ 5 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)膜面と垂直な方向に磁化容易軸を有する希土類−
    遷移金属系合金薄膜で、Y、Ce、Pr、Nd、Smの
    少なくとも一種よりなる希土類元素Rの原子比が20乃
    至40原子%、Feの原子比が18乃至25原子%、T
    a、Zr、Nb、Ti、V、Mo、Cr、W、Hfの少
    なくとも一種よりなる添加元素Mの原子比が0.2乃至
    5原子%、残部がCoよりなる組成を有し、TをCo、
    Fe及びMからなる元素の組合せとして、全体が結晶R
    T_3相を主体とした結晶質部と非晶質部とから構成さ
    れてなることを特徴とする垂直磁化磁性薄膜。
JP15448284A 1984-07-25 1984-07-25 垂直磁化磁性薄膜 Granted JPS6132504A (ja)

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