JPS6131752B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は同伴ガスを含む固形石鹸を与えるため
の石鹸供給原料の加工に関する。

固形洗剤中の同伴ガスの存在は製品の嵩密度を
減じそしてそれによつてもしも充分なガスが混和
されている場合には洗浄液中に浮くことを可能に
する。普通は空気であるが窒素、炭酸ガスまたは
洗剤全体に散布し易いその他のガスでもよいそれ
らのガスは、微細に分散した形で材料中に導入さ
れて使用者が見た場合に均質な組成を有するよう
な製品を与える。

本発明はガスを洗剤材料中に導入するために凹
部移動ミキサー（cavity transfer mixer）の種
類の装置を使用する。これらの装置はそれぞれが
凹部の型模様を有し密接して配置した相互に位置
を移しうる二つの表面を含み表面が移動するとき
に型模様が重なり合いそれによつて表面の間を進
む材料は各表面中の凹部を通る小径を交互にたど
りそれによつて大量の材料は表面の位置移動によ
つて生じる材料中の剪断帯域を通過する。

凹部移動ミキサーは普通円筒状につくられそし
てこの方法に対する好ましい装置においては凹部
は常に役立つが二つの表面の相互移動の間を通じ
通過する道が変わるように配列される。円筒形状
を有する装置は固定子を含みその中に回転子が設
けられる；固定子および回転子の対置する面は凹
部を有し材料が装置を通過するときにこれを通
る。

装置はまた平面形状を有することもできそこで
は凹部の型模様を有する対置する平らな表面は、
例えば一つの平面の回転によつて相互に動かされ
るであろう、それによつて表面間に導入された材
料は回転の個所で前方に動きそして交互に各表面
上の凹部の間を移動するであろう。

今一つの形の円筒形状は外側円筒は回転するが
内部円筒は固定して保たれる。中央固定子は容易
に冷却され、またはもしも望むならば加熱され
る、それは液体の接続が簡単な方法で行なわれる
からである；外側回転子もまた簡単な方法で冷却
しまたは加熱することができる。回転エネルギー
を外側本体に適用することの方が内部円筒よりも
機械的に簡単である。従つてこの形態は建造およ
び使用において有利性を有する。

回転子が回転すると材料は補助装置を使つてミ
キサー中に押し込められる。補助装置の例はスク
リユー押出機およびピストン ラムである。補助
装置は好ましくはミキサーとは別個に運転されそ
れによつて処理量およびそれについて行なう作業
を分離して変えることができる。分離操作は加工
用の材料を剪断力を生み出す装置の中心線に対し
て角度をつけて供給するように補助装置を配置す
ることによつて達成できる。この配置はその中心
線の周りに剪断力を生み出す装置に回転エネルギ
ーを供給することを可能にする。装置の外側の部
材が回転子である場合には一線上の配置はより容
易に達成することができる。装置の分離操作およ
び補助装置は加工を調節するのに助けとなる。

一般に種々の凹部形状を使用することができ
る、例えば金属箱（Metal Box）（英国特許第
930339号）は二表面における縦方向の溝（slot）
を開示する。固定子および回転子は例えば６本か
ら12本まで、それらの外縁のまわりに配置しそし
てその全長に沿つて延びている溝を有することが
できる。

好ましくは一方または両方の表面は熱の調節を
受ける。この方法は材料の効果的加熱／冷却の達
成を可能にする。

洗剤供給原料は非石鹸洗剤を含むことができ
る。これらの活性物質の例はアルカン スルホネ
ート、アルコール スルフエート、アルキル ベ
ンゼンスルホネート、硫酸アルキル、イセチオン
酸アシル、オレフイン スルホネートおよびエト
キシル化アルコールである。これらの非石鹸洗剤
は主要部分または、ある処方物においては洗剤含
量の全部であることもできる。

加工した供給原料は標準型押出機を使用して棒
状につくつた。その他の製品形状、例えば押出し
た小片（ヌードル）およびビーズも供給原料から
つくることができる。本発明の方法は洗剤全体に
ガスの効率的分散を与える。ガスは一成分として
導入しまたは反応体の注入によつて制御した化学
反応によつてその場でつくることができる。ガス
の混和は普通は洗剤の温度および組成によつて決
まるであろう。

ガスは補助装置または凹部移動ミキサー中に混
入することができる。

ガスを混入することができる場所の例は補助装
置のホツパー入口、スクリユー押出機の注入点お
よび凹部移動ミキサー中の一つの、または複数の
キヤビテイー中への直接注入によるものである。

ここで装置の実施態様を添付図面を参照しなが
ら記述する。

凹部移動ミキサーが第１図中に縦断面図で示さ
れる。これは中空の円筒状固定子部材１と、回転
のために固定子内に滑りばめをもつて設けられた
円筒状回転子２を含み、回転子と固定子の対置す
る表面はそれぞれ平行に、周辺に延びる多数の凹
部の列を有しそれらは： (a) 固定子上の隣接する凹部の列は周辺上でずら
し； (b) 回転子上の隣接する凹部の列は周辺上でずら
し；そして (c) 固定子と回転子上の凹部の列は軸方向にずら
して配列される。

固定子３および回転子４上の凹部の型模様は第
３図上に図解される。固定子上の凹部３は斜線で
示される。凹部３，４の型模様間の重なりも第２
図中に示される。液体ジヤケツト１Ａは加熱また
は冷却水の通過によつて温度調節を適用するため
に備えられる。温度調節導管２Ａは回転子内に与
えられる。

装置を通過する材料は固定子および回転子の相
対する面上で交互に凹部を通つて進む。断面で示
されるこれらのすぐ後の凹部は反復する型模様が
判るように第１図上に点線で描いた輪郭で示され
る。

材料の流れは同一回転子または固定子面上の一
対の隣接凹部間に分割される、それは対置する固
定子または回転子面上の凹部の位置が部分的に重
なるからである。

材料の全体または大量の流れは固定子および回
転子の表面の相互位置移動によつて生じる剪断帯
域の通過中に著しい作用を受ける。材料は通過中
に短時間各キヤビテイ中に連行されそしてこのよ
うにしてその速度分力の一つが変えられる。

ミキサーは６個の凹部を６列に配置した36個の
半球状凹部（半径0.9cm）を有する半径2.54cmの
回転子を有した。固定子の内表面は６個の凹部の
７列を有し入口と出口の異なりを与える。作用を
受けるべき材料はスクリユー押出し機による操作
中に回転子と固定子の間の環状区域に通じる溝５
を通つて装置中に注入される。材料はノズル６を
通つて装置を出た。

第４図は角型に配列した細長い凹部を示し；こ
れらの凹部は第２図の断面輪郭を有する。これら
の凹部はその縦方向を装置の縦方向軸と平行にそ
して装置を通る材料の進行方向に整列し；後者は
矢で示される。

第５図は第１，２および３図中に示す寸法と輪
郭を有する凹部の型模様を示す。第５図の凹部は
同一表面上の隣接凹部の流れに近接した間隔をも
つて正方形の型模様に配列される。この型模様は
第３図の型模様によつて与えられる程高度の重な
りを与えない。後者は同一表面上に各凹部が接近
した間隔をとつた６個の凹部、即ち六角型模様を
有する。

第６図は10.7cmの有効長さおよび2.54cmの直径
を有する中空固定子８内に回転しうるように位置
する回転子７を有する凹部移動ミキサーの断面図
である。回転子はその外縁の周りに等間隔に配置
しそして回転子の長さに沿つて縦軸に平行に延び
る半円形断面（直径５mm）の５本の平行溝９を有
する。固定子８の内側円筒表面はその長さの方向
に沿つて延びそして縦軸に平行な同様の寸法の８
本の溝１０を有する。この実施態様は、固定子お
よび回転子に沿つて妨害物なしに延びる凹部を利
用する。温度調節ジヤケツトおよび導管は存在し
ていた。

第７図は凹部の型模様を示しそこでは回転子上
（これは斜線をつけて示される）および固定子上
の凹部は材料の流れに対し垂直により大きい寸法
を有し；流れは矢印で示される。凹部はこのよう
に細長い。この実施態様は類似の形状である長い
寸法で垂直の、即ち材料の流れに対して垂直に位
置する凹部を有しない装置と比較してその長さに
亘つてより低い圧力降下を与える。少なくとも表
面の一つに圧力降下の減少を得るためには材料の
流れに垂直な長い寸法を有する細長い凹部を有さ
ねばならない。

第８図の凹部移動ミキサーは回転のために中央
シヤフト１２のまわりに外側円筒１１を設けられ
る。温度調節ジヤケツト１３および導管は存在し
たが後者は示されていないが、それは中央シヤフ
ト上の凹部は平面図中に示されるが一方回転子は
切断されているからである。中央固定子（直径52
mm）は部分的の、即ち入口と出口の個所で半分の
凹部を有する３個の凹部の３列１４を有してい
た。回転子上には３個のキヤビイーの４例１５が
あつた。固定子および回転子上の凹部は細長くそ
して材料流れに対して垂直な5.1cmの全弧寸法を
有しそして同半径の半円形に切断したパネルによ
つて結合した半径1.2cmの半球状断面端を有す
る。凹部は第７図の型模様のように、即ちその長
い寸法を材料の流れに垂直に配列された。回転子
は外部歯車１６に対する鎖伝導によつて駆動され
た。

実施例 第１図中に示される凹部移動ミキサーを使つ
た。ミキサーは６個の凹部を６列に配列した36個
の半球状凹部（半径0.9cm）を有する2.54cmの回
転子半径を有していた。固定子の内部表面は入口
および出口において凹部の重なりを与えるために
６個の凹部の７列を有していた。

その7.5％が遊離脂肪酸で存在していた獣脂
（60％）とココナツト油（40％）から誘導した石
鹸供給原料を10％湿分と0.6％電解質にまで真空
乾操した。チツプの形の乾燥材料を標準の石鹸押
出機を通して押出したが押出機は供給室に真空を
適用しなかつた。そこで材料中に粗気泡として空
気を混入した。次いで回転子を毎分120回で回転
させて凹部移動ミキサー中に材料を通した。ミキ
サー入口における石鹸温度は38℃でありそしてそ
れは55℃でミキサーを出た；処理量は500ｇ／分
であつた。回転子および固定子に冷却を適用し
た。

押出したビレツトは一様の外観を示しそして減
少した密度を有していた。

【図面の簡単な説明】

第１図は円筒形状を有する凹部移動ミキサーの
縦断面図であり；第２図は第１図の−の線に
沿つた横断面図であり；第３図は第１図の装置中
の凹部の型模様を図解し；第４，５図および７図
は凹部のその他の型模様を図解し；第６図は装置
の対置する表面中に溝を有するミキサーを通した
横断面図であり；第８図は外側円筒が回転子を形
成している凹部移動ミキサーの縦断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 石鹸含有洗剤材料をエアレーシヨンする方法
   において、表面の移動間に重なり合う凹部の型模
   様を各々が有しかつ密接な間隔をおいて相対的に
   変位可能である二つ表面の間にガスと混合した石
   鹸含有材料を通すこと、その際両表面の間を移動
   した材料は交互に各表面中の凹部を通る小径をた
   どり、それによつて材料の大半が表面の変位によ
   つて生じる材料中の剪断帯域を通過するようにす
   ることによつてガスを混合した石鹸含有材料を加
   工にかけることを特徴とする上記方法。 ２ 二つの表面が円筒形状を有する特許請求の範
   囲第１項に記載の方法。 ３ 熱的調節が少なくとも一つの表面に適用され
   る特許請求の範囲第１または２項に記載の方法。 ４ 少なくとも一つの表面中の凹部が材料の流れ
   に垂直な長い寸法を有して細長い特許請求の範囲
   第１から第３項までの何れかの項に記載の方法。 ５ 加工間石鹸含有調合物の温度が約30℃−約55
   ℃の範囲にある特許請求の範囲第１から４項まで
   の何れかの項に記載の方法。