JPS6129368A

JPS6129368A - ゴルフ用ウッドクラブヘッドの製法

Info

Publication number: JPS6129368A
Application number: JP15092484A
Authority: JP
Inventors: 黒川　育二
Original assignee: Nippon Gakki Co Ltd
Current assignee: Nippon Gakki Co Ltd
Priority date: 1984-07-20
Filing date: 1984-07-20
Publication date: 1986-02-10
Also published as: JPH0417671B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕この発明は、ｍｉ強化プラスチック（以下、ＦＲＰと略
記する）を外殻としたゴルフ用ウッドクラブヘッドの製
法に関する。

〔発明の技術的背景及びその問題点〕　　　　゛この種
のウッドクラブヘッドは、特公昭５１−２１４３６号公
報に開ホされているように、ヘッド本体の外殻をＦＲＰ
で形成し、芯部を発泡合成樹脂等からなる芯部構成材で
形成したものが知られている。

このような外殻構造のクラブヘッドを製造するにあたっ
ては、予めヘッド芯部形状に別途成形された芯部構成材
の周囲に、プリプレグ等のＦＲＰ成形用生材を手積み等
により添付して所望の割型からなる成形型内に挿入し、
型締めして熱圧成形することによって得る方法が提案さ
れている。

しかしながら、このような従来法による成形手段では、
成形型内のヘッド外周形寸法による容積が一定のために
、手積み作業等で予備成形されたヘッド成形用材料の容
量に過不足があると、ＦＲＰ成形用生材に印加される圧
締力にバラツキが生じ、不足した場合には、ＦＲＰ成形
用生材を複数層に積層してなるものでは層間密着不足や
層間もしくは成形品表面の気泡等の発生原因になり、過
量のものの場合には、型締めの際にＦＲＰ成形用生材の
一部を成形型の型合せ面で挟み込んでパリ状物が成形品
の表面に形成され、成形後の表面仕上げ作業に手間を要
したり、品質の低下を招くばかりでなく、パリの切削除
去によって長繊維材からなる補強繊維の一部が切断され
、ヘッド全体強度を低下させるなどの問題がある。

また、上記した欠点を補うものとして、予め成形型内に
芯部構成材を挿入し、該成形型の内周壁面と芯部構成材
の外周面との間に形成された空隙に、比較的短い繊維か
らなる補強繊維に硬化剤及び縮合剤を配合したマトリッ
クス用液状合成樹脂を混入または含浸させて必要に応じ
て半硬化させたような種類の通常バルクモールディング
コンパウンド（以下、これをＢＭＣと略記する）または
シートモールディングコンパウンド（以下、これ　　　
　１［。

をＳＭＣと略記する）と称されるＦＲＰ成形用生材を送
入して硬化成形する手段が提案されている。

ところが、この種の成形手段の欠点は、成形型内への芯
部構成材の位置決めが難しく、例えば成形型内周壁面と
の間の空隙を維持するために、芯部構成材の周囲に複数
本のスペーサ支脚を突設したり、あるいは成形型内に芯
部構成材を支持する支持杆を外部から臨ませることが考
えられるが、前者の場合には、成形品の周囲の表面にス
ペーサ支脚の後が現出し、また後者の場合には成形型に
形成されるＦＲＰ成形用生材の送入口が必然的に芯部構
成材に向は対向し、このため、ＦＲＰ成形用生材の送入
時の送入圧力が直接芯部構成材に作用することから、芯
部構成材が芯ずれし易く、ＦＲＰ外殻の強度特性に悪影
響を及ぼすばかりでなく、成形不良を惹起するなどの不
具合が生じる。

〔発明の目的〕

この発明は、上記の事情のもとになされたもので、その
目的とづるところは、１番ウッドクラブ（ドライバー）
、２番ウッドクラブ（ブラッシー）及び３番ウッドクラ
ブ（スプーン）よりもヘッド外形が小型の４番ウッドク
ラブ（バフイー）及び５番ウッドクラブ（クリーク）を
成形するために、特に好適な方法として、成形型内への
ＦＲＰ成形用生材の送入手段に工夫を施すことにより成
形性の向上を図るようにしたゴルフ用ウッドクラブヘッ
ドの製法を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記した目的を達成させるために、この発明は、成形型
内に送入筒を臨ませ、該送入筒を介してＦＲＰ成形用生
材を成形型内に送入充填し硬化成形することにより、芯
部構成材の使用の必要性をなくすことにある。

〔発明の実施例〕

以下、この発明を図示の実施例に基づいて説明すると、
第１図に示すように、図中１は後述する製造工程により
得られたこの発明に係るゴルフ用ウッドクラブのヘッド
本体である。該ヘッド本体１は、ＦＲＰからなる外殻２
内の中心部に、ヘッドソール面１ａ側から上向側に向は
横断面円形を呈する中空部３を形成してなる構成を有す
るとともに、その打球１ｆｉｌｂのＦＲＰ外殻２にはカ
ーボン繊維を補強繊維とする硬化済のＦＲＰからなるフ
ェース面板４が埋設されている一方、ソール面１ａには
ソールプレート５が前記中空部３の下側開口部を閉塞す
るように取着されている。

すなわち、上記したこの発明に係るクラブヘッドを製造
するには、第２図及び第３図に示すように、左右一対の
°割型からなる成形型１１．１２で形成されるヘッド外
形状を有するキャビティ１３内に高剛性の金属素材等か
らなる円筒状のＦＲＰ成形用生材の送入筒１４の口部１
４ａをヘッドソール側相当部から差込み挿入し、該送入
筒１４の基部１４ｂ側を前記成形型１１．１２の型締め
作用により外部に突出させた状態で前後方向及び左右方
向に位置ずれしないように挟持固定する（第２図参照）
。その際送入筒は、その中心軸とフェース面とは平行に
なるように配置するのが、ゴルフクラブの成形上好適で
あり、また送入筒の口部を成形型内の中心部より深く差
込むなどにより、成形型の口部より充分奥まで臨ませる
のが好適である。

このとき、成形型１１．１２に挟持固定される送入筒１
４の基部１４ｂの周囲に前記キャビティ１３と連通ずる
空気抜き孔１５を形成しておき（なお、この空気抜き孔
１５は、特に設定しなくでも送入筒１４の基部１４１）
と成形型１１．１２との間に生じる隙間によりその作用
が果されることもある）、また必要に応じて成形型１１
．１２のヘッド打球面、バック面あるいはソール面等に
相当する部分のキャビティ１３内に硬化済のＦＲＰ板ま
たは半硬化のＳＭＣからなるフェース等のヘッド表面用
板素材やウェイト調節部材又はヘッド補強材等を仮止め
状態で配置しておき、この状態で前記送入筒１４をシリ
ンダとして、その基部１４ｂ側内からピストン体１６に
よる押込み作用により、ＢＭＧまたはＳＭＣからなるＦ
ＲＰ成形用生材１７を前記送入筒１４の口部１４ａ側が
開口する成形型１１．１２のキャビティ１３内に送入し
、かつ該キャビティ１３内の空気を前記空気抜き孔１５
から排出させながら充填して硬化成形　　　　　１を施
す（第３図参照）。

更に、ウェイト調節部材又はヘッド補強材の位置決めす
る場合の方法としては、環状の又は円形穴を開けた板状
等の形状を有する鉛等の金属からなるウェイト調節部材
２０又は硬化済Ｆ　ＲＰ、等からなるヘッド補強材を、
予め前記送入筒１４に嵌合し、成形型内で固定して、Ｆ
ＲＰ成形用生材を型内に送入すれば、安定した位置決め
が可能になり、高精度な固定位置で各部材をヘッド内に
挿入配置でき、一体成形することができる（第４図参照
）。

そして、成形後、前記送入筒１４を成形型１１゜１２か
ら引抜き除去して離型し、さらにその成形品の開口部に
充填材を必要に応じＭ１段するなどした後、ソールプレ
ート等を取付けることにより、第１図に示すようなりラ
ブヘッドを得るものである。

しかして、上記したこの発明に係る製造手段によれば、
成形型１１．１２のキャビティ１３内に円筒状のＦＲＰ
成形用生材の送入筒１４の口部１４ａを臨ませて該成形
型１１．１２の型締め作用で挟持固定し位置決めすると
ともに、該送入筒１４の口部１４ａから成形型１１．１
２のキャピテイ１３内にＦＲＰ成形用生材１７を送入し
てなることから、前記送入筒１４の口部１４ａは、常に
成形型１１．１２のキャビティ１３の内周壁面に向り対
向し、ＦＲＰｍｌ用生材１７の送入時の圧力は直接送入
筒１４には作用せず、その間送入筒を安定した状態で位
置決めでき、またこのとき、前記送入筒１４の口部１４
ａをヘッド打球面側相当部のキャビティ内壁面に向くよ
うに送入方向を送入筒１４の軸方向に対して直交する方
向に折曲させれば、ＦＲＰ成形用生材送入時の圧力によ
る送入筒１４の位置ずれをより確実に防止することが可
能になる。

この発明において使用されるＦＲ，Ｐ成形用生材として
は、例えばエボキ′シ樹脂液にカーボン繊維を主とした
長さが１２〜５０１１ＩＩ＋１例えば１３ｍまたは２５
ａａ＋のチョツプドストランドを３０　：　７０〜６０
：４０、例えば５０：５０（樹脂量二繊維量）の割合で
混入したものが使用される。また、ヘッド本体の具体的
成形条件としては、例えば成形型内に形成される空隙の
間隔を２，５ａｍｌ＋とした場合、ＦＲＰ成形用生材の
送入圧力を５０Ｋｙ／ｃｄ。

樹脂送入筒の口部の口径を２０ａｍ、硬化条件を１００
℃、２０分に設定され、この設定条件において樹脂送入
筒を引抜き除去する時期は、ＦＲＰ成形用生材が完全に
硬化した後、または形状を保持可能な程度に半硬化した
後に設定するのが好適である。

なお、この発明において、成形後の引抜き除去により成
形品に形成される送入筒の中空部をそのまま中空にして
残したが、主として打球時の音色の調節等の目的により
この中空部に発泡合成樹脂を充填したり、あるいは必要
に応じてウェイト部材を埋設するようにしても良い。

〔発明の効果〕

以上、説明したように、この発明は、成形型内に送入筒
を臨ませ、好適には送入筒の口部を成形型内の中心部よ
り深く差込むなどにより成形型の口部より充分奥まで臨
ませて、成彩型の型締めにより位置決め保持し、該送入
筒を通して成形型内にＦＲＰ成形用生材を送入してなる
ことがら、ＦＲＰ成形用生材の送入圧力が成形型の内壁
面全周にほぼ均等に作用し成形型に仮止めされる各種の
部材にムラな圧力が作用しないため、成形型内への送入
筒の裕置決めが安定化し、中空な芯部構成材となる送入
筒の芯ずれによる成形不良を確実に防止することができ
るなど、成形性にすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るゴルフ用ウッドクラブヘッドの
一実施例を示す要部断面図、第２図ないし第４図は同じく製造工程を示す説明図である。１１．１２・・・成形型　１３・・・キャビティ１４・
・・送入筒　　　　１４ａ・・・口部１６・・・ピスト
ン体　　１７・・・ＦＲＰ成形用生材　　　　　１２ｏ
・・・ウェイト調節部材第１図ａ　　５ソー川面第２図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）成形型内に送入筒を挿入保持させ、該送入筒を介
してＦＲＰ成形用生材を成形型内に送入充填し硬化成形
するゴルフ用ウッドクラブヘッドの製法。
（２）特許請求の範囲第１項に記載のゴルフ用ウッドク
ラブヘッドの製法において、該成形型内のヘッド打球面相当部に硬化済のＦＲＰ板を
予め仮止めすることを特徴とする製法。
（３）特許請求の範囲第１項に記載のゴルフ用ウッドク
ラブヘッドの製法において、該成形型内のヘッド打球面相当部に半硬化のシート状Ｆ
ＲＰ成形用生材を予め仮止めすることを特徴とする製法
。
（４）特許請求の範囲第１項に記載のゴルフ用ウッドク
ラブヘッドの製法において、該成形型内のヘッド中央部ないしヘッド後部に相当する
部分にウェイト調節部材を予め仮止めすることを特徴と
する製法。
（５）特許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれか一つ
に記載のゴルフ用ウッドクラブヘッドの製法において、該送入筒を成形型内のヘッド打球面相当部に平行に配置
させることを特徴とする製法。
（６）特許請求の範囲第１項もしくは第４項のいずれか
に記載のゴルフ用ウッドクラブヘッドの製法において、該送入筒にウェイト調整部材を嵌合して仮止めすること
を特徴とする製法。
（７）特許請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか一つ
に記載のゴルフ用ウッドクラブヘッドの製法において、該送入筒の口部が成形型内の中心より深く挿入配置され
ることを特徴とする製法。