JPS61291308A

JPS61291308A - クロスロ−ラガイド

Info

Publication number: JPS61291308A
Application number: JP13186385A
Authority: JP
Inventors: Isamu Yamazaki; 勇山崎; Kenji Watanabe; 健二渡辺
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1985-06-19
Filing date: 1985-06-19
Publication date: 1986-12-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は円滑な動作を確保した信頼性の高いクロスロー
ラガイドに関するものである。

〔前景技術〕

クロスローラガイド、たとえば直線クロスローラガイド
は、対向する７字溝を有する一対のガイドウェイ間に複
数個のローラを交互に直交させて配列したものであり、
あらゆる方向の荷重に対して有効でかつ極めて高精度で
円滑な直線運動を得ることができる。

たとえば、第４図はこれまで提案されている直線クロス
ローラガイドの一例を示すもので、一対のガイドウェイ
１，２の各対向面に夫々７字溝３゜４を形成し、これら
の溝３．４間に円柱状のローラ５を複数個配列している
。。これらローラ５は中心軸（回転軸）を交互に向けて
配列しており、両ガイドウェイ１．２間に介装したリテ
ーナ６によって一定のピンチ間隔に保持している。この
クロスローラガイドによれば、ガイドウェイ１，２間の
相対移動によって各ローラ５が回転され両者の移動を円
滑なものにすると共に、各ローラ５が交互に配列されて
いることによりあらゆる方向の荷重に対して有効に作用
する。

ところで、このクロスローラガイドでは、同図および第
５図から判るようにＶ字溝３．４内のローラ５はこれを
交互に配列する必要から全て等しい形状に構成しており
、ローラ５の直径り、と軸方向の長さし、とは微小寸法
だけ直径が大きくなるような形状にしている。このため
第６図のようにローラ５の両端面と各ガイドウェイ１．
２の溝内面との間には略前記微小寸法の半分のギャップ
δ３が生じることになる。

したがって、このギャップδ３により、ローラ５は同図
に鎖線で示すように角θ、の軸振れ（スキューと称する
）が発生し易（なり、このスキューが生じると、ローラ
５の回転動作時にローラ５の円滑な回転が妨げられ、各
ガイドウェイ１，２の円滑な移動が不可能になることが
ある。特に前述のように直径と軸方向長さの差が小さい
このローラ５形状では、ギャップが微小であってもスキ
ューは比較的に大きくなり、円滑な回転が妨げられる程
度は大きくなる。場合によっては、ローラ５が溝内面に
食い込み、リテーナ６と共にローラ５が両ガイドウェイ
１．２間から脱落してクロスローラガイドが破損される
こともある。

〔発明の目的〕

本発明の目的はローラのスキューを低減し、回転軸振れ
を防止してローラの円滑な回転を確保し、これにより信
頼性の高いクロスローラガイドを提供することにある。

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。

〔発明の概要〕

本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。

一対のガイドウェイの各対向面に夫々Ｖ溝を形成し、こ
れら■溝内に直交方向に交互にローラを配列してなるク
ロスローラガイドであって、前記ローラを、直径が小さ
くかつ軸方向長さの大きい一〇ローラと、直径が大きく
かつ軸方向長さの小さい他のローラとで構成することに
より、各ローラにおけるスキューの低減を図り、各ロー
ラの回転軸振れを防止してローラの円滑な回動を確保し
、信頼性の高いクロスローラガイドを得ることができる
。

〔実施例〕

第１図は本発明を直線クロスローラガイドに適用した一
実施例を示しており、一対の直線状のガイドウェイ１１
．１２の各対向面には、頂点の位置が中心から偏倚され
た直角三角形からなる断面形状の溝１３．１４を形成し
ている。このためこれらの溝１３．１４の両側に配置さ
れている前記対向面は夫々異なる高さ位置に形成される
ことになる。また、これらの溝１３．１４内には夫々複
数個の２種類のローラ１５，１６を交互の方向を向けて
配列しており、各ローラ１５．１６は前記ガイドウェイ
１１．１２間に介装されたりテーナ１７によって所定の
ピッチ間隔となるように保たれている。

前記−〇ローラ１５は、第２図（Ａ）のように直径Ｄ１
に対して軸方向長さり、を大き（した丸棒状に構成して
いる。また、他のローラ１６は逆に第３図（Ａ）のよう
に直径Ｄ２に対して軸方向長さり、を小さくした円板状
に構成している。そして、前記一のローラ１５の直径り
、は他のローラ１６の軸方向長さＬ２よりも僅かに大き
くし、また他のローラ１６の直径Ｄ２は一〇ローラ１５
の軸方向長さＬｌよりも僅かに大きく設定している。な
お、前記溝１３．１４の各斜面の長さと、これらローラ
１５．１６の直径および軸方向長さとが略等しくなるよ
うに形成されていることは勿論である。

また、前記リテーナ１７は、前記ガイドウェイ１１．１
２の対向面間に配設されるように、両側を異なる方向に
折り曲げた断面形状とし、前記一のローラ１５を嵌入す
る細長い穴１８と、前記他のローラ１６を嵌入する円形
に近い穴１９とを前述したピッチ間隔で交互に開設して
いる。これらの穴１８．１９内には夫々−〇ローラ１５
と他のローラ１６が回転可能な状態で嵌入されることは
いうまでもない。

したがって、このような構成の直線クロスローラガイド
では、溝１３．１４内にリテーナ１７と共に配列したロ
ーラ１５．１６の各円周面に各ガイドウェイ１１．１２
の溝内面が接触し、ローラ１５．１６の回転に伴って各
ガイドウェイ１１゜１２が相対移動して円滑な移動を実
現することになる。

そして、このとき一のローラ１５においては、第２図（
Ｂ）のようにローラ１５の両端面と溝１３．１４の内面
との間にギャップδ１　（一のローラ１５の直径り、と
他のローラ１６の軸方向長さＬ２の差の略半分となる）
が生じていても、リテイナのギャップを小さくすればス
キューθ、は従来に比較して極めて小さいものとなる。

同様に他のローラ１６においては、第３図（Ｂ）のよう
にローラ１６の両端面と溝１３．１４の内面との間にギ
ャップδ２　（−〇ローラ１５の軸方向長さＬｌと他の
ローラエ６の直径Ｄｔの差の半分となる）が生じるが、
軸方向長さＬ２に対して直径Ｄ２が十分に大きいので他
のローラ１６のスキューθ２は極めて小さいものになる
。したがって、この直線クロスローラガイドではローラ
１５，１６のスキューを格段に低減することができ、こ
れによりガイドウェイ１１．１２に対するローラ１５，
１６の傾きを少なくして溝内面へのローラの食い込みを
未然に防止でき、ローラ１５，１６の円滑な回転を確保
して良好なガイド動作を達成し、その信頼性を高めるこ
とができる。

〔効果〕

（１）一対のガイドウェイの溝間に配列するローラを、
直径が小さく軸方向長さの大きい一のローラと、直径が
大きく軸方向長さの小さい他のローラとで構成し、これ
ら一と他のローラを直交方向に交互に配列しているので
、これらローラとガイドウェイ間のギャップによって生
じるスキューを低減でき、各ローラの回転軸振れを防止
してローラの円滑な回動を確保し、ガイドウェイの円滑
な動作を確保することができる。

（２）上記構成により、ローラとガイドウェイ間の同一
ギャップに対しても各ローラのスキューを低減でき、両
ガイドウェイ間のガタの少ない高精度のクロスローラガ
イドを得ることができる。

（３）各ローラのスキューを低減することによりガイド
ウェイとローラ間での食い付き現象を防止でき、ガイド
ウェイの信頼性を向上できる。

以上本発明者によってなされた発明を実施例にもとづき
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることはいうまでもない。たとえば、クロスロー
ラガイドに加わる荷重やその方向に応じてローラの直径
および軸方向長さは種々変更することができ、また各ガ
イドウェイに形成する溝の形状（特に溝の傾き）も任意
に設定することができる。これに伴ってリテーナの形状
も変更可能であることは勿論である。ただし、直径と軸
方向長さとの比を大きくすればそれだけスキューを低減
することができるが、その分荷重に対する方向特性に偏
りが生ずることは否めない。

〔利用分野〕

以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野である直線クロスローラガ
イドに適用した場合について説明したが、それに限定さ
れるものではなく、環状のクロスローラガイドにも同様
に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部を破断した斜視図、第２図（Ａ）、　　（Ｂ）は第１図のＡＡ線に沿う断面
図と一方のローラのスキューを説明する同図（Ａ）の矢
視方向から見た模式図、第３図（Ａ）、　　（Ｂ）は第１図のＢＢ線に沿う断面
図と他方のローラのスキューを説明する同図（Ａ）の矢
視方向から見た模式図、第４図は従来のクロスローラガイドの一部破断斜視図、第５図は第４図のＣＣ線断面図、第６図はそのスキューおよび問題点を説明するための模
式図である。１．２・・・ガイドウェイ、３，４・・・溝、５・・・
ローラ、６・・・リテーナ、１１．１２・・・ガイドウ
ェイ、１３．１４・・・溝、１５．１６・・・ローラ、
１７・・・リテーナ、１８．１９・・・穴、Ｄ、、Ｄ２
．Ｄ、・・・直径、Ｌ＋　、Ｌｘ　、Ｌｓ・・・軸方向
長さ、δ１．δ２゜δ、・・・ギャップ、θ１．θ２．
θ３・・・スキューの角度。

Claims

【特許請求の範囲】１、一対のガイドウェイの各対向面にＶ溝を形成し、こ
れらのＶ溝内に直交するように交互にローラを配列して
なるクロスローラガイドであって、前記ローラを直径が
小さくかつ軸方向長さの大きい一のローラと、直径が大
きくかつ軸方向長さの小さい他のローラとで構成し、こ
れら一と他のローラを交互に配列したことを特徴とする
クロスローラガイド。２、一のローラおよび他のローラの直径を夫々他のロー
ラおよび一のローラの軸方向長さよりも僅かに大きくし
てなる特許請求の範囲第１項記載のクロスローラガイド
。３、各ガイドウェイ間にリテイナを介装し、このリテイ
ナによって各ローラを所定ピッチ間隔に保持してなる特
許請求の範囲第２項記載のクロスローラガイド。４、一対のガイドウェイは夫々直線状に形成してなる特
許請求の範囲第３項記載のクロスローラガイド。