JPS61289855A

JPS61289855A - 乾燥ハ−ブの製造法

Info

Publication number: JPS61289855A
Application number: JP60132143A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Kayatani; 鹿屋谷　俊光
Original assignee: Morinaga and Co Ltd
Current assignee: Morinaga and Co Ltd
Priority date: 1985-06-18
Filing date: 1985-06-18
Publication date: 1986-12-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野ハーブは、香草、におい草等ともいわれ、香シを利用す
る香辛料、薬味、薬草のうち主として葉を利用するもの
を指す。このようなハーブとして、タイム、セージ、タ
ラボン、月桂葉、葉山淑、パセリ、にら、せシ、セロリ
、しそ葉、ねぎなどの香辛料、薬草、野菜類が用いられ
る。

ハーブは、ブーケなどとし、また主として料理に独特の
味と香シを付けるのに用いられるが、胃液の分泌促進、
去痰、鎮咳、鎮静効果など保健、健康上の効果を有する
ものもあシ、例えばハーブティー、ハーブキャンデー、
せき止めドロップなど医薬用に用いられることもある。

しかし、季節や地域などによシ常に新鮮なハーブが入手
できるとは限らず、乾燥したものを利用することが多い
。乾燥ハーブは、乾燥前のハーブに比べ著しく保存性が
良く、これにより長距離の輸送も可能となシ、広く大量
に使うことが可能となる。この発明は、このような乾燥
ハーブを製造する際に利用するものである。

従来の技術ハーブの乾燥は、従来自然乾燥で行われている。

すなわち、採取したハーブをそのまま或いは適宜切断し
、天日或いは日陰で乾燥することが行われている。

また、最近は、赤外線などによる加熱乾燥や凍結乾燥も
行われている。

発明が解決しようとする問題点ハーブは、一部天日で乾燥することが行われているが、
香シが逃げるため通常日陰につるして乾燥することが行
われている。従って、乾燥に時間がかかシ効率が悪いだ
けでなく、その間に変色が起シ新鮮な緑色の乾燥物が得
られず、香りも一部揮散し質的にも変ったものとなった
。すなわち、自然乾燥によシ得られる乾燥ハーブは、乾
燥前の新鮮なハーブと異質なものとなった。

赤外線の照射などによる加熱乾燥の場合、乾燥時間が短
縮されるが、熱による変色もみられ新鮮さに欠けるもの
となるばかシでなく、香シ成分の揮散、変質もみられる
。

凍結乾燥は、変色が少々く色の良い乾燥物が得られるが
、乾燥に長い時間かかシ、その間ノ・−プは減圧状態に
放置されるため、香シ成分の一部が揮散し気の抜けたも
のと々る。しかも、このようにして乾燥したものは、乾
燥物中に酵素が失活せずに存在するため少し吸湿すると
酵素が活性化して変質することがあシ、長期間安定に保
存するのが難しい場合もある。

この発明は、このような従来の乾燥ハーブの有している
色、香シ、保存性などの欠点を改善するものである。

問題を解決するための手段この発明は、減圧下でハーブにマイクロ波を照射し、短
時間に効率良く乾燥し、色、香シ、保存性の優れた乾燥
ハーブとするものである。

採取、収穫したハーブは、土、砂等の夾雑物を除き、必
要により洗浄し、要すれば葉などの利用部位のみとし、
所望に応じ適宜裁断した後マイクロ波の照射装置を有す
る減圧容器に収納する。

次いで、容器内の圧力を減圧とし、マイクロ波を照射し
てハーブを乾燥する。この際の減圧度は、常圧よ［５０
０Ｔｏｒｒ以上低い圧力とするのが望ましい。すなわち
、これよシ減圧度が少ないと乾燥に時間がかがシ変色す
ることがあシ、時には香シ成分の揮散や変質もみられる
。また、減圧しすぎると水分の急激な蒸発によシ組織の
破蜂や香シ成分の揮散がみられるため６００〜７００Ｔ
ｏｒｒの減圧度とするのが望ましい。

減圧状態でマイクロ波を照射し乾燥する際、乾燥時間を
短縮するためマイクロ波の照射量を増やすとハーブの温
度が急激に上がり熱による変色、揮発性成分の揮散と同
時に、水分の急激な蒸発によるハーブ細胞組織の破壊も
みられ、品質の劣ったものとなることがある。一方、乾
燥時間があまシ長くなシすぎると香り成分が揮散するだ
けでなく、ハーブ中の酵素の作用で変色、変質するおそ
れがある。

従って、マイクロ波の照射量を適度に調節し、望ましい
状態の乾燥物を得るようにする。すなわち、ハーブの種
類、葉の状態などにより異なるが、マイクロ波の照射後
５分以内で３０°Ｃ以上となシ、５〜１５分で３０〜ｉ
　ｏ　ｏ’ｃの最高温度となるようにし、４０分以内、
望ましくは２０分以内に乾燥が終了するように調節する
のが望ましい。

このようにして乾燥すると、乾燥初期に内部が急激に加
熱するためか）・−プ中の酵素が早い時期に失活するら
しく、乾燥中に酵素による変質、変色が起こシに＜＜、
乾燥物の吸湿による酵素的変質も少ない乾燥物となる。

また、乾燥温度をある程度高く保つことにより、乾燥時
間の短縮をはかシ、長時間減圧状態に放置することによ
る香シ成分の揮散を防ぐようにする。

なお、温度が高くなシすぎると熱により変色したり揮発
性成分の揮散がみられ、時には焦げる原因ともなるので
乾燥期間中被乾燥物の品温か１００°Ｃを越えないよう
にするが、８０°Ｃ以下とするのが望ましい。

なお、乾燥は、水分７％以下、望ましくは６％以下とな
るまで行う。

発明の効果この発明では、減圧状態でハーブにマイクロ波を照射し
、乾燥している。その結果、乾燥時間が短縮され、しか
も比較的低い温度で処理するため従来の乾燥ハーブに比
べ色が良く、新鮮なハーブの色が保たれた乾燥ハーブが
得られる。

しかも、短時間で乾燥が終了するためか、香りの揮散、
変質も少なく、ハーブの好ましい香シが保たれた乾燥物
が得られる。

その上、乾燥初期にハーブ中の酵素が失活するためか色
彩の良い乾燥物となると同時に、吸湿によシ乾燥物が変
質する心配の少ない保存性の優れた乾燥物となる。

Ｊ− なお、減圧とマイクロ波によるハーブ組織内部からの加
熱のせいか、ハーブティーなどにした場合、抽出率の良
い乾燥ハーブとなる。

また、ハーブ等に付着している昆虫などの卵や菌なども
減圧、加熱処理で死滅し、衛生的な乾燥物となる。

実施例実施例１パセリ６５７を減圧容器に収納し、６５０Ｔ。

ｒｒの減圧度とし、その減圧度を維持しながらマイクロ
波を照射する。マイクロ波を照射後５分で品温が４０°
Ｃとなるようにマイクロ波を調整し、以後この温度を保
つようにマイクロ波の照射量を調整し、１５分間乾燥処
理する。１５分後、マイクロ波の照射を止め、容器内の
圧力を常圧にもどし、水分５．２％の乾燥パセリ９ｙを
得た。

この乾燥パセリは、生のパセリと同様に鮮やかな緑色を
した新鮮な感じがし、このものをサラダのドレッシング
などの調理に使用した場合、生のパセリを使用したとき
と同じように香シの良好な料理が得られた。

実施例２実施例１と同様に、８０ノのタラボンを減圧容器に収納
し、減圧度６５０Ｔｏｒｒとしてマイクロ波を照射し、
照射後５分で品温が５０°Ｃとなるようにし、以後４５
〜５０°Ｃを保つようにマイクロ波を照射して２０分間
乾燥処理し、乾燥タラボンを得た。この乾燥タラボンの
水分は、５．３％であり、新鮮な色彩のものであった。

この乾燥タラボンを用いてきゅうシのピクルスを漬けた
ところ大変香シの良いピクルスが得うれた。

実施例３チャービル７５ｙを減圧度６７０Ｔｏｒｒの減圧状態に
置き、マイクロ波を照射し、初めの５分で５０°Ｃとな
し、以後この温度よシ高くならないようにしながら３０
分間照射して８．１２の乾燥チャービルを得た。この乾
燥チャービルの水分は５・２％であシ、新鮮な色をした
香シの良い乾燥物である。

この乾燥チャービルと実施例１で得た乾燥パセリを粗く
砕いて混ぜ、ポタージュスープに散らして供すると色群
やかで香シの良いものが得られた。

特許出願人　　森永製菓株式会社 −ター

Claims

【特許請求の範囲】

ハーブ類を減圧容器に収納し、減圧状態を保ちながらマ
イクロ波を照射して乾燥することを特徴とする乾燥ハー
ブの製造法。