JPS6128751B2 - - Google Patents

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JPS6128751B2
JPS6128751B2 JP52014126A JP1412677A JPS6128751B2 JP S6128751 B2 JPS6128751 B2 JP S6128751B2 JP 52014126 A JP52014126 A JP 52014126A JP 1412677 A JP1412677 A JP 1412677A JP S6128751 B2 JPS6128751 B2 JP S6128751B2
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JP
Japan
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treatment
chromate
galvanized steel
stage
chromium
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JP52014126A
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JPS53100139A (en
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Masayoshi Yoshida
Mitsuo Azuma
Tatsuya Kanamaru
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPS53100139A publication Critical patent/JPS53100139A/ja
Publication of JPS6128751B2 publication Critical patent/JPS6128751B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2/00Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor
    • C23C2/26After-treatment
    • C23C2/28Thermal after-treatment, e.g. treatment in oil bath
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C22/00Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
    • C23C22/82After-treatment
    • C23C22/83Chemical after-treatment

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は主として、鉄〜亜鉛合金よりなる合金
化亜鉛めつき鋼板の耐食性、塗装性等を向上せし
めるための前処理方法に関するものである。更に
詳しくは合金化亜鉛めつき鋼板製造業者が商品と
して出荷するための合金化亜鉛めつき鋼板の前処
理方法に関するものである。 本発明は合金化亜鉛めつき鋼板に、先ずエツチ
ング性クロメート処理を行ない、次いで6価又は
6価と3価のクロムイオンを含有する有機物水溶
液を塗布して、合金化亜鉛めつき鋼板に2層皮膜
を形成せしめるものである。合金化亜鉛めつき鋼
板のめつき層の平均的組成は鉄5〜20%、亜鉛80
〜95%、アルミニウム0〜1%で、その他に鉛、
カドミウム、スズその他不可避的混合物を微量含
有する。合金化亜鉛めつき鋼板は、溶融亜鉛めつ
き装置において、溶融亜鉛浴から引き上げられた
鋼帯或いは鋼板を、ガス又は誘導加熱、抵抗加熱
などの電気的手段で加熱する事により、鋼板と亜
鉛溶融層との合金化反応が行なわしめて得ること
が出来る。めつき層が主として亜鉛より成る通常
の溶融亜鉛めつき鋼板と比較した場合に、、合金
化亜鉛めつき鋼板の特徴は、 (1) 見掛けの単位表面積に対する真の表面積が大
きい。 (2) めつき層の化学的活性度が亜鉛単独の場合よ
り小さいので耐食性が良く、又塗料樹脂中の有
機酸基と反応して、金属石けんを生成する事が
相対的に少ない。 (3) 溶接性にすぐれている。 事である。 これらのすぐれた特徴を活用して、合金化亜鉛
めつき鋼板の使用分野は逐次拡大している。 合金化亜鉛めつき鋼板は、通常塗装されて実用
に供されるが、クロメート処理を施して出荷され
た場合は、鋼板の成形過程でプレス油、防錆油な
どの油分が、通常、鋼板表面に付着するので、塗
装前工程でこれら付着油分を除去(脱脂)しなけ
ればならない。工業的に最も一般的に使用されて
いる脱脂剤は、苛性ソーダ、苛性カリ及びそれら
のケイ酸塩、リン酸塩等を主成分とし、それに少
量の界面活性剤を添加する場合もあるが、要はこ
れらアルカリ性の脱脂液が、脱脂工程でクロメー
ト処理を施した合金化亜鉛めつき鋼板に接触する
場合、表面のクロメート皮膜の一部を溶解する。
この結果塗装を施さない、所謂裸板としての耐食
性、及び塗装下地としての耐食性能、塗装性能が
劣化する。このために通常は脱脂後に再度クロメ
ート処理を施すか、又はリン酸塩処理を行なつて
この問題を解決している。クロメート処理を施さ
ない合金化亜鉛めつき鋼板は、そのままの状態又
は防錆油を塗布して出荷され、実用に供される脱
脂後にただちに塗装しても、かなりの塗料密着
性、塗装耐食性能を示すが、より高度の塗装性能
を得る場合には、通常、リン酸塩処理が行なわれ
る。 本発明はこのような合金化亜鉛めつき鋼板の需
要家における塗装前処理工程を簡略化(又は省
略)する事、及び更に高度の塗装性能を確保する
ための、製造業者側における前処理方法に関する
ものである。需要家側では省工程、公害防止の面
から、可能な限りの塗装前処理工程を省略する趨
勢にあり、実作業としてリン酸塩処理工程を昇略
する動きにある。又塗装工程において、目につか
ない部分、例えば袋構造の内側部、鋼板あわせ部
など、形状面から物理的に塗装が困難な部分で
は、塗装以前に鋼板表面に相当な耐食性を付与し
ておくことが望ましい。或いは容易に塗装は行な
えても、コスト面から塗装を省略したい部分又は
塗装膜厚を薄くしたい部分などは、塗装を施さな
い、即ち裸板での耐食性が十分確保されていれば
無塗装或いは低塗膜厚化で良い場合もある。 本発明は上記問題点を有利に解決したもので、
その性能上の特徴は、需要家で脱脂、水洗(湯
洗)を行ない、リン酸塩処理工程を省略して直ち
に塗装が可能で、その塗装性能は従来のリン酸塩
処理を施した合金化亜鉛めつき鋼板と比較して同
等又はそれ以上の性能を示し、特にメラミンアル
キド系統の塗料には格段にすぐれた性能を示す。
又裸板(無塗装板)の耐食性もJIS Z−2371規定
の塩水噴霧テストでも好性能を示すので、実用用
途によつては塗装をしなくても長期使用に充分で
ある。 本発明の技術上の要点は素材に合金化亜鉛めつ
き鋼板を使用し先ず第1段のクロメート処理に於
いて、合金化亜鉛鉄板に適したエツチング性クロ
メート処理を施し、過剰のクロメート液を除去し
た後、直ちに水溶性有機ポリマー等を含む非エツ
チング性クロメート処理液を塗布した後に常法に
従い乾燥することを特徴とするものである。次に
本発明にかかわる処理液の組成についてのべる。 エツチング性クロメート処理液についてはその
主成分は、(1)クロム酸又は重クロム酸乃至はそれ
らの塩、(2)フツ化物等のエツチング剤、(3)リン
酸、硫酸等の無機酸よりなつており、1.5以下の
PHさらに好ましくは1以下のPH値のものが良い。
PH値が1.5を越えれば被処理面のエツチング能力
が低下し、素地に強固に密着し良好な性状を示す
クロメート皮膜を得難い。第2段処理液は、(1)ク
ロム酸又は重クロム酸乃至はそれらの塩、(2)水溶
性有機物、(3)PH調整のための無機酸を主成分と
し、そのPHは1以上さらに好ましくは1.5以上で
ある。第2段処理液のクロム酸、又は重クロム酸
乃至それらの塩は処理液中において6価又は一部
3価のクロムイオンとなるものであつて、最初か
ら6価と3価の両イオン価を有する形で添加して
も、又は初めは6価のクロムイオンだけで、処理
液中で水溶性有機化合物により一部還元されて3
価となるように工夫しても差支えない。水溶性有
機物はポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、
セルロースのヒドロキシエチルエーテル、スチレ
ンと無水マレイン酸の共重合物が適しており、6
価クロムイオンの還元剤としてはピロガロール、
アルデヒド類が好適である。なお、還元残渣は皮
膜中に共存析出しても不都合ではない。又PH調整
のための無機酸としてはリン酸、ホウ酸等が使用
可能である。リン酸類はあまり多量であると、合
金化亜鉛めつき鋼板に対するエツチング剤ともな
り、また水溶性有機ポリマー等の安定性を害する
ので、PH調整のために必要な最低濃度にとどめる
必要があり、処理液のPHとして1以上であること
が必要である。 第4図に本発明による処理方法のフローシート
を示す。亜鉛めつきラインの合金化処理炉1を出
たストリツプ3は、表面処理部2で処理される。
第5図は表面処理部2の詳細図で即ちストリツプ
3は第1段化成処理において、エツチング性クロ
メート処理液のスプレー4により塗布をうけ、ス
トリツプ2上に残つた過剰の処理液をゴムロール
5で除去されたのち、第2段目の化成処理におい
て水溶性有機ポリマー等を含む非エツチング性ク
ロメート処理液のスプレー6により塗布をうけ、
引き続きロール7でしぼり、乾燥装置8で熱風乾
燥される。 本処理方法では2種のクロメート処理液が処理
槽内で相互に混合することなく、従つて有機ポリ
マーの凝集沈殿によるトラブルを避けることがで
きる。1段目の処理後、ストリツプを乾燥するこ
となく、ロールしぼりのみで直ちに第2段目のク
ロメート処理を行えば、ストリツプ上で水溶性有
機ポリマーの凝集が起るが、この場合はストリツ
プ表面でクロメート皮膜の1部となるので、全く
不都合はない。 本発明はゼンジマー式、無酸化炉式、或いはホ
イーリング式などで代表される連続式溶融亜鉛め
つき装置の出側部分、即ち溶融めつき部以降の部
分で、めつき工程に連続して行なうのが、耐食
性、塗装性などの性能上及び製造コストの面から
最も有利である。設備上の理由などでインライン
の連続処理が出来ない場合には、1段目のエツチ
ング性クロメート処理をインラインで行ない、そ
こで得られた合金化亜鉛めつき鋼板をストリツプ
又は切板の状態にして別の設備により、2段目の
処理、即ち6価又は6価及び3価のクロムを含む
有機物水溶液を塗布してもよい。この場合、1段
目の処理皮膜の上に2段目の処理皮膜を均一にし
かも密着性良く形成せしめるには、雰囲気条件に
もよるが、1段目の処理が終了してから約48時間
以内に2段目の処理を行なう事が必要である。本
発明の最ものぞましい適応条件はインラインで1
段目および2段目の処理を連続的に行なう事であ
る。1段目のクロメート処理を行ない、クロメー
ト処理液が合金化亜鉛めつき鋼板上で流動状態に
ない程度或いは半乾燥の状態で2段目の処理を行
なうのがのぞましい。即ち1段目のクロメート皮
膜が十分の結晶水を保有する状態で2段目の処理
を施すことが重要である。 前述の如く第1段処理のあと、一度クロメート
皮膜を乾燥してから第2段処理を行なう事も可能
ではあるが、約48時間以上の間隔をおく時は、第
1表に示すごとく、塩水噴霧耐食性の低下がみら
れることがあるので、第2段目の非エツチング性
クロメート処理は、第1段目のエツチング性クロ
メート処理後48時間以内に行なうべきである。合
金化亜鉛めつき鋼板は合金生成過程に起因する多
孔質の表面積の大きい表面になつており、クロメ
ート処理液を多量吸蔵するに好適である。しかし
その表面は主として鉄〜亜鉛合金より成るため
に、亜鉛に比して反応性に乏しいので、エツチン
グ性の弱い例えばPH1.5以上のクロム酸単独のク
ロメート処理液を適用したのではめつき素地に強
固に密着する健全なクロメート皮膜を形成しにく
い。この難点を解決するには例えば特公昭44−
25625号に記載されたクロメート処理液の様に、
例えばリン酸、硝酸、塩酸、弗化物などの強力な
エツチング剤との併用が必要である。これらの強
力なエツチング剤を含むクロメート処理液は、水
溶性有機ポリマーが共存した場合、水溶性有機ポ
リマー等の安定性を著しく阻害し、酸化重合など
の好ましくない反応を生ぜしめ、水溶性有機ポリ
マー等に期待する効果を大巾に減殺し、はなはだ
しい場合には溶液の白濁化、又は樹脂分の沈殿が
生じる。本発明はクロメート処理後にクロム酸及
びクロム酸塩を含む有機物水溶液を塗布する事に
よりこの難点を解決したもので、この方法によつ
て水溶性有機物種類の選択範囲が大巾に拡大し、
後述の如く、水溶性樹脂に期待する効果範囲を拡
大できたものである。 第1表にエツチング性クロメート単独処理、水
溶性有機ポリマーを含有する非エツチング性クロ
メート単独処理、及びエツチング性クロメート処
理後水溶性有機ポリマー等を含有する非エツチン
グ性クロメート処理を行う本発明の処理を行つた
合金化亜鉛鉄板の耐食性、塗装密着性の試験結果
を示す。第1表で明らかなように2段処理による
複合効果がよくわかる。
【表】 クロメート処理後に6価又は6価及び3価のク
ロムを含有する有機物水溶液を塗布する事によ
り、耐食性に関してはクロメート処理の塗布むら
(クロメート付着量のバラツキ)の悪影響を是正
し、又可撓性のある樹脂皮膜が形成するので、曲
げ、絞り、張り出し等の加工による耐食性低下を
軽減することができる。更にこの樹脂皮膜は下地
のクロメート皮膜の熱影響による劣化(主として
クロメート皮膜の脱水反応による)を抑制し、例
えば無塗装板の150℃ 20分の加熱処理による耐
食性の低下は第1図に示す如く、僅少である。ま
たこの樹脂皮膜はアルカリ溶液による脱脂に対し
て第2図に示す如く、下地のクロメート皮膜を保
護するに十分な抵抗力を有し、第3図に示す様
に、アルカリ脱脂による耐食性劣化が従来のクロ
メート処理法に比して小さい。 又塗料密着性に関しては樹脂皮膜の性状を、そ
の上に塗布する塗料とのなじみ性に適合する選択
を行なう事により、著しく向上せしめる事が可能
で、従来合金化亜鉛めつき鋼板の難点であつたメ
ラミンアルキド型塗料との密着性を飛躍的に向上
せしめる事も出来た。 なお合金化亜鉛めつき鋼板に最初の(1段目
の)クロメート処理を行なわずに直接6価クロム
又は6価及び3価のクロムを含有する有機ポリマ
ー等の水溶液を塗布するのみでは、前述したよう
に合金化亜鉛めつき鋼板は亜鉛に比して反応性が
乏しいのでめつき素地に強固に密着する建全なク
ロメート皮膜が形成し難く、従つて耐食性その他
の性能が十分ではない。 本発明は第1段階で例えば特公昭44−26525号
によるクロメート処理を施し、次いで第2段階で
6価又は6価と3価のクロムを含む水溶性有機ポ
リマーを施す2段処理によつて各段階の処理のす
ぐれた性能を引き出すのに成功したものである。
即ち、本発明では2段処理する事により、あらか
じめ強固で建全なクロメート皮膜を反応形成せし
め、その上に6価又は6価と3価のクロムを含む
有機物を含む皮膜を重複させることにより耐食
性、塗装密着性等の性能を飛躍的に向上せしめた
ものである。 1段目のクロメート皮膜量は、皮膜中のクロム
量として5〜200mg/m2が適当である。皮膜量が5
mg/m2以下であれば、1段目のクロメート処理の
効果が無くなり、200mg/m2を越えても皮膜の耐食
性の向上は、皮膜量200mg/m2に比して殆んど無視
出来る程度で、性能上の効果は期待できない。む
しろ合金化亜鉛めつき鋼板の皮膜量200mg/m2以上
表面に均一に1段で塗布する事は技術的にも難か
しく、クロメート皮膜厚のバラツキによる耐食性
のバラツキ及びクロメート汚れを生じやすく実用
的でない事が判明した。 2段目の6価又は6価及び3価のクロムを含む
有機物からなる皮膜量は、皮膜中のクロム量とし
て5〜200mg/m2が適当であり、その理由は1段目
のクロメート処理の場合と同様である。 本発明の利点は詳述した通りであるが、その他
にクロメート処理を2段に分けて行なう事によ
り、皮膜厚が均一で皮膜表面外観の良く、しかも
クロムとしての付着量の多い処理皮膜を容易に得
られる特徴も有することである。 次に本発明にかかわる処理浴組成について述べ
る。先ずエツチング性クロメート処理浴組成であ
るが、皮膜形成段階で、被処理材表面のアノード
部において、亜鉛、鉄の溶解または酸化が生じ、
カソード部において6価クロムイオンの還元がお
こなわれ、表面に3価及び6価のクロムを主体と
するクロメート皮膜が生成する。 合金化亜鉛めつき鋼板亜鉛めつき鋼板に比して
化学的活性度が小さいので、亜鉛及び鉄のアノー
ド溶解を一層促進せしめるとともに、アノード酸
化による不動態化を防止するためにリン酸、硫
酸、硝酸、塩酸、弗酸等の種類及びその塩類(含
錯塩)を単独或いは混合したものを6価クロム、
例えば無水クロム酸を主体とする溶液に添加して
いる。本発明の1段目のクロメート処理工程に適
用するクロメート処理浴組成もこれらと同様で、
例えば特公昭44−26525号に記載されている処理
浴及び処理条件がそのまま適用できる。即ち、例
えばCrO315g/、K2TiF64g/、H3PO410c.c./
より成るクロメート液も好適である。 次に6価又は6価及び3価のクロムを含有する
有機物水溶液についてクロム濃度は(Cr量換
算)0.5〜30g/の範囲が良い。0.5g/以下は
クロム添加効果がなく30g/以上は被処理板の
着色が著しく、また液の安定性が損なわれる。ク
ロム源としては無水クロム酸、クロム酸の硫酸
塩、硝酸塩、アンモニウム塩、ナトリウム又はカ
リウムのクロム酸塩、重クロム酸塩等が適当であ
り、有機物共存下の安定性を特に重要視する場合
にはアンモニウム塩、重クロム酸塩などが最も適
している。水溶性有機物としてはポリアクリル
酸、ポリビニルアルコール、セルロースのヒドロ
キシエチルエーテル、スチレンと無水マレイン酸
の共重合物、又6価クロムイオンの還元剤として
はアルデヒド類、ピロガロール等が適当で、その
添加割合は0.5〜30g/が適当である。30g/
をこえると溶液に被処理面に均一に塗布する事が
難かしく、またその具体的な性能向上も特に認め
られない。 更に塗布皮膜のブロツキング現象が著しくなる
ので、乾燥設備が膨大になり実用的でない。なお
6価クロム及び3価クロムを含有する有機物水溶
液組成物として、例えばアロジンNR−2(商品
名、日本ペイント(株)製)が市販されており、その
まま本発明に使用できる。ちなみにアロジンNR
−2はクロム酸の一部をピロガロールで3価のク
ロム酸に還元し、これにセルロースのヒドロキシ
エチルエーテルを添加したPH1.7〜2.0の水溶性有
機物水溶液である。 以上、本発明に使用する処理浴成分について述
べたが、本発明の要点は個々の薬品組成の規定に
あるのではなく、1段目で合金化亜鉛めつき鋼板
に制約条件のない最も適した強固なクロメート処
理を施し、次いで2段目で、1段目処理浴組成に
よる制約条件のない、最も合目的な有機物水溶液
を選定し、これに若干量のクロム化合物を添加し
た処理浴で処理する事により、1段目及び2段目
の処理の個々の効果及びその相乗効果を具現した
事にある。 次に本発明の具体的方法であるが、1段目のク
ロメート処理液は浸漬またはスプレー法で合金化
亜鉛めつき鋼板(鋼帯)上に塗布し、ロールまた
はエアーナイフなどで余剰液を絞るか、またはロ
ールヒーターで塗布しても良い。鋼板および/ま
たは処理液を好ましくは40℃〜80℃に加温する。
塗布後乾燥するかまたは濡れたままでも皮膜形成
反応が十分進んだ後、2段目の6価又は6価及び
3価のクロムを含有する有機物水溶液を浸漬また
はスプレーで塗布し、ロール又はエアーナイフで
余剰液を絞るかあるいはロールコーターで塗布し
ても良い。浴温は常温〜60℃が適当である。60℃
を越えると浴の安定性の点で長期連続使用に問題
を生じる場合がある。低温側では特に温度の限定
はないが、後の乾燥工程を容易にするためには浴
温の高い方が有利である。なお塗布後乾燥する。 以上、合金化亜鉛めつき鋼板の表面処理法につ
いて詳述したが、本発明はめつき層が主として亜
鉛よりなる亜鉛めつき鋼板にも当然適用出来る。
その場合、亜鉛めつき鋼板表面は合金化亜鉛めつ
き鋼板よりもクロメート処理液に対する反応性が
大きいので、亜鉛めつき鋼板に適した、強力なエ
ツチング剤を含有しない公知のクロメート処理
液、例えば無水クロム酸単独浴、無水クロム酸〜
弗化物浴を1段目のクロメート処理に適用し、次
いで前述の如く、6価又は6価及び3価のクロム
を含有する有機物水溶液を塗布すれば良い。 以下に本発明による実施例を示す。 実施例 1 Fe9.5〜10%、Zn90〜90.5%、Al 0.25%をめつ
き層の主成分とする合金化亜鉛めつき鋼板を、無
水クロム酸15g/、K2TiF64g/、H3PO410
c.c./よりなる水溶液(浴温50℃)に約0.5秒浸漬
後ゴムロールで絞り、過剰のクロメート処理液を
除去後60℃〜65℃の熱風で乾燥した。(この段階
でのクロメート皮膜中のクロム量は73.6mg/m2
あつた)次いで6価及び3価のクロムを含有する
有機物水溶液としてアロジンNR−2(商品名、
日本ペイント(株)製)を処理面に滴下し、ゴムロー
ルで過剰の液を除去後60〜65℃の熱風で乾燥した
ものを試験に供した。 実施例 2 亜鉛めつき鋼板をクロメート処理として
CrO3:16g/、Na2SiF6:1g/よりなる水溶
液(浴温50℃)に約1秒間浸漬後、過剰のクロメ
ート処理液をゴムロールで絞り除去した後60〜65
℃の熱風で乾燥した。次いで実施例1に示すアロ
ジンNR−2を同条件で処理したものを試験に供
した。尚1段目処理時のクロム付着量は65.5mg/
m2であつた。 実施例 3 実施例1に於いてクロメート処理後、ゴムロー
ルで過剰のクロメート処理液を除去後、ドライア
ーで乾燥する事なくアロジンNR−2を適用し
た。尚1段目処理時のクロム付着量は23.6mg/m2
であつた。 実施例 4 実施例1と同一条件で第1段クロメート処理
し、乾燥まで行つた。この段階でのクロム付着量
は70.0mg/m2であつた。 次いで有機物水溶液として、ポリアクリル酸1
g/、ホルマリンで一部還元された無水クロム
酸2g/を含み十分なる撹拌をしつつリン酸で
PH2.0に調整した水溶液(当溶液の全クロムに占
める6価クロムの割合:69重量%)を処理面にス
プレー塗布し、ゴムロールで過剰の液を除去後60
〜65℃の熱風で乾燥したものを試験に供した。 実施例 5 実施例1と同一条件でクロメート処理、乾燥ま
で行つた。この段階のクロム付着量は8.5mg/m2
あつた。 次いで水溶性有機ポリマーとして、ポリビニル
アルコール20g/、ホルマリンで一部還元され
た無クロム酸10g/を含み十分なる撹拌をしつ
つリン酸でPH2.5に調整した水溶液(当溶液の全
クロムに占める6価クロムの割合:80重量%)を
処理面にスプレー塗布しゴムロールで過剰の液を
除去したものを試験に供した。 実施例 6 実施例1と同一条件でクロメート処理、乾燥ま
で行つた。この段階のクロム付着量は56.5mg/m2
であつた。 次いで水溶性有機ポリマーとしてヒドロキシエ
チルセルローズ0.5g/、ホルマリンで一部還元
された無水クロム酸1g/を含み十分なる撹拌
をしつつリン酸でPH2.0に調整した水溶液(当溶
液の全クロムに占める6価クロムの割合:50重量
%)を処理面にスプレー塗布しゴムロールで過剰
の液を除去後60〜65℃の熱風で乾燥したものを試
験に供した。 実施例 7 Fe9.5〜10%、Zn90〜95%、Al 0.25%をめつ
き層の主成分とする合金化亜鉛めつき鋼板を無水
クロム酸15g/、Na2SiF64g/、H3PO410c.c./
よりなる水溶液(浴温60℃)に約1秒間浸漬
後、ゴムロールで絞り、過剰のクロメート処理液
を除去後60〜65℃の熱風で乾燥した。この段階で
のクロム付着量は103.2mg/m2であつた。 次いで水溶性有機ポリマーとしてポリアクリル
酸0.5g/、ポリビニルアルコール1.5g/、ヒ
ドロキシエチルセルロース0.3g/、
(NH42Cr2O720g/、Cr(NO33・9H2O3g/
を含み、十分なる撹拌をしつつリン酸でPH2.8に
調整した水溶液を処理面にスプレー塗布し、ゴム
ロールで過剰の液を除去後60〜65℃の熱風で乾燥
したものを試験に供した。 比較例 実施例1に示す合金化亜鉛めつき鋼板に同条件
で1段目のクロメート処理のみを施した。 試験方法 供試材は予めリドリン#75.1%60℃1分間スプ
レー脱脂し以下に試験に供する。 裸耐食性試験:JIS Z−2371に準拠した塩水噴霧
試験において、5面積%白錆発生時間をもつて
評価する。 塗料密着性試験:アクリル系塗料またはメラミン
系塗料を25μ塗装し、塗装板を40℃の温水中に
144時間浸漬したのち、以下の試験を行う。 ゴバン目エリクセン:ゴバン目2m/mエリクセ
ン6m/m張出し 衝 撃:1Kg×40cm 1/2″ 折曲げ:4T 以上の物性試験後セロテープ剥離し 全面塗膜剥離を1、全く塗膜損傷のない場合を
10とし、10段階区分評価を行つた。 塗装耐食性試験:アクリル系塗料またはメラミン
系塗料を各25μ塗装し、塗装板に素地に達する
クロスカツトを入れた後、JIS Z−2371に準拠
した塩水噴霧試験を240時間行つた後クロスカ
ツト部をセロテープ剥離する。全面塗膜剥離を
1、全く塗膜損傷のない場合を10とし、10段階
区分評価を行つた。 試験結果を第2表に示す。このように本発明方
法によれば優れた結果が得られた。
【表】 尚本発明は合金化処理しない亜鉛めつき鋼板に
適用しても耐食性、塗装性にすぐれた結果が得ら
れるので、本発明思想の適用範囲に包含されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、加熱処理と耐食性の関係を示す説明
図表、第2図は、脱脂によるクロム溶出を示す説
明図表、第3図は、脱脂による耐食性変化を示す
説明図表、第4図は、本発明方法を実施する場合
の装置説明図、第5図は、第4図の表面処理部の
詳細図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合金化亜鉛めつき鋼板にCr量にして5〜200
    mg/m2のPH1.5以下のエツチング性クロメート処理
    液を施し、次いでピロガロール、アルデヒド類の
    1種又は2種を用いて6価のクロムを1部3価ク
    ロムに還元した溶液又は6価のクロム酸溶液にポ
    リアクリル酸、ポリビニルアルコール、セルロー
    スのヒドロキシエチルエーテル、スチレンと無水
    マレイン酸の共重合物の1種又は2種以上の組み
    合せの水溶性有機物水溶液を添加した溶液をCr
    量にして5〜200mg/m2塗布することを特徴とする
    合金化亜鉛めつき鋼板の表面処理方法。
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