JPS6128654Y2 - - Google Patents

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JPS6128654Y2
JPS6128654Y2 JP1983032572U JP3257283U JPS6128654Y2 JP S6128654 Y2 JPS6128654 Y2 JP S6128654Y2 JP 1983032572 U JP1983032572 U JP 1983032572U JP 3257283 U JP3257283 U JP 3257283U JP S6128654 Y2 JPS6128654 Y2 JP S6128654Y2
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JP
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drill
hole
cutting edge
degrees
cutting
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JP1983032572U
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JPS59140116U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガイド部付ツイストドリルに係り、特
に、加工穴の曲がりを可及的に減少せしめるとと
もに切削油の供給を容易とするツイストドリルの
構造に関するものである。
一般に、ドリル加工においては、穴は曲がつて
あけられ易い。即ち、主軸軸心直下の点より若干
偏心した個所で皿もみが開始されることによつ
て、ドリルが工作物内に進入するとともに、穴は
初期偏心の影響を受けて曲つて行く。この穴の曲
がりについては、使用されるドリルの剛性の影響
が極めて大きいことが知られている。また、穴の
曲がりが発生すると同時に、穴の口元の直径が増
大してしまう傾向もある。
また、ツイストドリルにおいては、ドリル先端
の切削箇所に切削油を十分に供給することが困難
である。ツイストドリルにおいては切削油が主と
して、切屑排出用のねじれ溝を経て供給されるた
め、このねじれ溝を加工穴外部に向かつて移動す
る切屑により切削油のドリル先端への到達が妨げ
られるからである。
本考案は、かかる事情に鑑みて為されたもので
あつて、加工穴の曲がりを防止することができ、
穴の口元の拡大も少なくし得、しかも刃先への切
削油の供給が容易であるツイストドリルを提供す
ることを目的とするものである。
しかして本考案の要旨とするところは、2本ず
つのねじれ溝およびランドを有するツイストドリ
ルにおいて、ランドを横断面形状においてドリル
中心まわりに90度以上の角度範囲を占める大きさ
とし、ランドの両端部に、互に同一半径の円弧に
よつて画定される切刃マージン部とガイド部と
を、両部の互に近い側の端同士の角度間隔が90度
より小さく、互に遠い側の端同士の角度間隔が90
度より大きくなるように形成するとともに、両部
の互に近い側の端の間にこれら端同士を結ぶ弦ま
たはそれよりドリル中心側を通る滑らかな曲線に
よつて画定される副溝を形成したことにある。
このように構成されたツイストドリルにおいて
は、切刃マージン部とガイド部とがそれらの互い
に近い側の端同士の角度間隔が90度より小さく、
互いに遠い側の端同士の角度間隔が90度より大き
くなるように形成されているため、2個ずつの切
刃マージン部とガイド部とを画定する4つの円弧
がドリル中心上において互いに直交する2直線上
に位置することとなり、ツイストドリルは加工穴
の内周面の90度間隔で隔たつた4点において支持
された状態で切削を行うこととなつて、刃先のふ
れが効果的に防止される。
また、ランド部がドリル中心回りに90度以上の
角度範囲を占める大きさとされており、かつ、ド
リル中心からの距離が最も大きい切刃マージン部
とガイド部とがそのランド部の周方向における両
端部に形成されているため、ドリル断面の、ドリ
ル中心を通るあらゆる方向の軸回りの二次モーメ
ントが大きく、ドリルの曲げ剛性が高いために刃
先がふれが小さくなる。
したがつて、加工穴の曲がりが減少し、かつ、
穴の口元における直径の拡大も減少する効果が得
られる。
また、前記のように、切刃マージン部のみなら
ずガイド部の加工穴内周面に接触する状態で切削
を行う場合には、摩擦点がふえて焼付きが発生し
易くなるため切削油供給を確実にすることが必要
となる。そのため、ランドに形成した十分な断面
積を有する副溝を切削油供給路とし、上記ガイド
部および切刃マージン部への切削油の供給を容易
として、潤滑、冷却効果を高め得るようにしたの
であり、このような効果的な給油によつてドリル
の摩耗、焼付きが防止され、穴の加工精度とドリ
ルの耐久性とが共に向上せしめられる優れた効果
が生ずることとなつたのである。なお、前記ガイ
ド部の形成によつて曲げ剛性が高められているの
で、このような副溝を形成しても全体として通常
のツイストドリルより剛性を高めることすら可能
であり、副溝の横断面積を余程大きくした場合で
も少なくとも問題となるような剛性低下は生じな
い。
以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。
本実施例のガイド部付ツイストドリルは、第1
図から明らかなように、ボデー2とテーパシヤン
ク4とから成つている。ボデー2には2本の溝
6,6が螺旋状に形成されており、その結果、こ
れら2本の溝6,6の間には、第2図および第3
図に拡大して示すように、2本のランド8,8が
形成されている。ボデー2の先端にはチゼルエツ
ジ9、ならびに一対ずつの切刃10,10および
逃げ面12,12が設けられている。
第3図において前記一対の切刃10,10に平
行な縦中心線Y−Yとこれに直交する横中心線X
−Xとを想定し、これを基準として更に詳細に説
明する。ランド8は切刃10の近接する端部には
円弧ABによつて画定される切刃マージン部14
が、また他端部には円弧CDによつて画定される
ガイド部16が設けられている。円弧ABと円弧
CDとは同一円の円弧であり、縦中心線Y−Yは
円弧ABの中間部を通り、横中心線X−Xは円弧
CDの端を通る。従つて、ドリル中心“0”まわ
りのランド8の角度AODは90度より大きくなつ
ており、また、切刃マージン部14とガイド部1
6の互に近い側の端B,C同士の角度間隔BOC
は90度より小さく、互に遠い側の端A,D同士の
角度間隔AODは90度より大きくなつている。
また、上記両部14,16の互に近い側の端
B,Cの間に、その端同士を結ぶ、ドリル中心
“0”側に凸な円弧BCによつて画定される副溝2
0が設けられている。尚、これら切刃マージン部
14,ガイド部16、副溝20はドリル中心
“0”に対して対称な位置にも設けられている。
このように構成されたガイド部付ツイストドリ
ルにおいては、穴の切削は一対の切刃10,10
にて行なわれるが、これと同時に、一対の切刃マ
ージン部14,14が穴内面に接触してドリルを
案内する。つまりエンドミルとは異なり、ツイス
トドリルは外径の円筒面では切削が行なわれない
のである。そして、切刃マージン部14がドリル
の刃先のふれを規制し得る直線Y−Y方向とは直
角な方向の直線X−X方向には一対のガイド部1
6,16が配置されているので、このガイド部1
6が前記切刃マージン部14と同様に穴内面に接
触して案内の役割を果たす。すなわち、ドリルは
90度の角度間隔をもつて4点を加工穴の内周面に
支持されつつ切削加工を行なうこととなるため、
加工穴の曲がり(または倒れ)および口元の直径
増大が有効に防止されるのである。
また、このツイストドリルは、各ランド8がド
リル中心回りに90度以上の角度範囲を占める大き
さとされており、かつ、各ランド8の周方向にお
ける両端部にドリル中心からの距離が最大である
切刃マージン部14およびガイド部16が設けら
れているため、ドリル断面の中心を通るあらゆる
方向の軸回りの二次モーメントが大きく、それら
二次モーメントの内の最小のものが従来のツイス
トドリルのそれに比して大きいため、ドリルの撓
みが減少して、この点からも穴の曲がりおよび口
元の拡大が低減させられる。
また、従来のツイストドリルにおける溝が切屑
の排出路と切削油の供給路とを兼ねていたため、
切削油の供給が切屑によつて妨げられ勝ちであつ
たのに対して、上記ドリルにおいては各ランド8
に設けられた副溝20が専ら切削油の供給に使用
され得るため、切刃10、切刃マージン部14お
よびガイド部16への切削油の供給が十分になさ
れて、これらにおける潤滑、冷却の効果が高めら
れ、4点支持により切削における焼付きの発生し
易さは回避されて切削作業が順調に行なわれ、か
つ、ドリルの寿命が延長される。
本考案の効果を確認するために、上記実施例の
ドリルと従来のドリルとの比較試験を行なつた。
即ち、両方のドリルを用いて多数の穴加工を行な
い、加工された穴の倒れ(傾き)をその穴の内周
面の90度ずつ隔たつた4位置について測定したの
である。試験条件は以下のようである。
被削材:AC4B−T6(焼付れ、焼戻しを行つた
アルミニウム金合鋳物4種B) ドリル直径:6.9mm 回転数:2500r.p.m. 切削速度:54.2m/min. 送り量:0.076mm/rev. 切削深さ:35mm 切削油:市販の水溶性切削油を20倍に希釈して
使用 使用工作機械:横型精密中ぐり盤 加工された穴の傾きは、テーラーホブソン社の
真直度測定器(タンセンタ)で測定した。加工さ
れた穴の内周面に接触子を接触させて、加工穴の
中心線に平行な方向に移動させ、接触子の半径方
向における移動量を記録紙に記録させたのであ
る。その結果を第4図および第5図に示す。図に
おいてX1とX2とは互に直径方向に隔たつた2
位置の測定結果を示し、Y1とY2とはその直径
とは直角な方向の直径上の2位置の測定結果を示
している。なお、第4図および第5図において
は、それぞれX2,Y2の測定結果についてのみ
水平な基準線および目盛を付した。X1,Y1に
ついても同様に基準線および目盛を付すべきであ
るが、煩雑さを避けるために省略したのである。
また、線X1とX2、線Y1とY2の間隔の絶対
値にはなんら意味はなく、水平な基準線から各線
X1,X2,Y1,Y2までの距離の変化が穴の
内周面の粗さおよび傾きを示す。
第5図は本考案に係るドリルの場合を示すが、
従来のドリルの場合を示す第4図と比較して、穴
の内面が滑らかであり、かつ、倒れも少ないこと
が一目瞭然である。
また、第5図e,fは1本のドリルで20個目の
穴加工を行なつた結果であるが、その同じドリル
で1個目の穴加工を行なつた結果を示す第5図
a,bに比較しても加工精度は低下しておらず、
本考案に係るドリルが十分実用に耐え得る耐久性
を備えていることを示している。
なお、前記実施例において、副溝20は円弧
BCによつて画定されていたが、これに限定され
るものではなく、切刃マージン部14とガイド部
16の互に近い側の端B,Cの間に、これら端
B,C同士を結ぶ弦、またはそれよりドリル中心
“0”側を通る滑らかな曲線によつて画定される
副溝であればほぼ同様な作用効果が得られる。
その他、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲
内において、当業者の知識に基いて種々なる変
形・改良を加えた態様で実施し得るものであるこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例であるガイド部付
ツイストドリルを示す正面図であり、第2図はそ
の要部拡大図、第3図はその左側面図である。第
4図aは従来のドリルで加工した1穴目の穴のX
方向の倒れを示すグラフであり、第4図bは同じ
くその穴のY方向の倒れを示すグラフである。第
4図cは従来のドリルで加工した10穴目の穴のX
方向の倒れを示すグラフであり、第4図dは同じ
くその穴のY方向の倒れを示すグラフである。第
4図eは従来のドリルで加工した20穴目の穴のX
方向の倒れを示すグラフであり、第4図fは同じ
くその穴のY方向の倒れを示すグラフである。第
5図aは第1図乃至第3図に示した本考案の実施
例ドリルによつて加工した1穴目の穴のX方向の
倒れを示すグラフであり、第5図bは同じくその
穴のY方向の倒れを示すグラフである。第5図c
は同じく実施例ドリルで加工した10穴目の穴のX
方向の倒れを示すグラフであり、第5図dは同じ
くその穴のY方向の倒れを示すグラフである。第
5図eは実施例ドリルによつて加工した20穴目の
穴のX方向の倒れを示すグラフであり、第5図f
は同じくその穴のY方向の倒れを示すグラフであ
る。 2:ボデー、4:テーパシヤンク、6:溝、
8:ランド、10:切刃、14:切刃マージン
部、16:ガイド部、20:副溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2本ずつのねじれ溝およびランドを有するツイ
    ストドリルにおいて、 前記ランドを横断面形状においてドリル中心ま
    わりに90度以上の角度範囲を占める大きさとし、
    該ランドの両端部に、互に同一半径の円弧によつ
    て画定される切刃マージン部とガイド部とを、該
    両部の互に近い側の端同士の角度間隔が90度より
    小さく、互に遠い側の端同士の角度間隔が90度よ
    り大きくなるように形成するとともに、該両部の
    互に近い側の端の間に該端同士を結ぶ弦またはそ
    れよりドリル中心側を通る滑らかな曲線によつて
    画定される副溝を形成したことを特徴とするツイ
    ストドリル。
JP3257283U 1983-03-07 1983-03-07 ガイド部付ツイストドリル Granted JPS59140116U (ja)

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JP3257283U JPS59140116U (ja) 1983-03-07 1983-03-07 ガイド部付ツイストドリル

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Publication Number Publication Date
JPS59140116U JPS59140116U (ja) 1984-09-19
JPS6128654Y2 true JPS6128654Y2 (ja) 1986-08-25

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ID=30163388

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JP3257283U Granted JPS59140116U (ja) 1983-03-07 1983-03-07 ガイド部付ツイストドリル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004078393A1 (ja) * 2003-03-05 2004-09-16 Honda Motor Co., Ltd. 深穴加工用ドリル

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1432546A (en) * 1972-07-21 1976-04-22 Osborn Mushet Tools Ltd Twist drills

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