JPS61285291A - 防錆油 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金属表面の防錆に用いる防錆油に係り、特に
防錆油の日本工業規格中のＮＰ−３タイプを性能改善し
たもので、防錆力に優れ、かつ、使用後の防錆油の除去
が容易であることから、タンクの水張り試験中に用いる
防錆油としても利用できる。

（従来の技術） 一般に、ＮＰ−３タイプの防錆油は、溶剤希釈形錆止め
油３種（水置換性軟質膜）として、石油系基油に界面活
性剤、各種のパラフィン類、脂肪酸塩類および各種のア
ミン類を添加したものが使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上記従来の防錆油にあっては、次のような問
題点があった。

まず、ＮＰ−３タイプの防錆油の多くは、水、海水中で
用いると防錆油膜の保持性が悪いため、防錆効果も劣り
、数日間で発錆する例が多い。

また、鋼製タンクの水張り試験において使用した時、使
用後の防錆油の除去性が悪く好ましくなかった。

本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に
解決すべく創案されたもので、特に、水、海水中で鉄鋼
の防錆用として使用した時、水中での塗布膜保持性と防
錆効果を向上させた防錆油を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、石油系基油を主成分とし、ホウ酸と脂肪酸グ
リセリドからなるホウ酸のキレート化合物を０．５−１
５ｆｆｉｆｆｉ％含有したものである。

〔作　　用〕

本発明は、ホウ酸のキレート化合物の作用により、極性
物質や非極性溶媒に対する乳化力ならびに分散能力を増
強させる。

〔実　施　例〕

本発明の防錆油は、従来の防錆油にホウ酸と脂肪酸グリ
セリドからなるホウ酸のキレート化合物を所定量添加す
ることで目的は達せられる。

上記ホウ酸のキレート化合物の生成について、その−例
を次に示す。

ＣＨ２０ＨＣＨ２叶　　ＣＨ２０ＣＯＲＣＨＯＨ＋　Ｒ
ＣＯ叶−）　ＣＨＯＨ又ハＣＨＯＨＣｆ’ｌｚ　Ｏｆｆ
　　　　　　　Ｃｆ１ｚ　０ＣＯＲＣＨ２０ＣＯＲ久叉
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０ＣＯＲＣＨ２０ＣＯＲＣＨ２０ＣＯＲ主上：」」Ｌａ
上 また、本発明にががる防錆油の組成の一例を示すと次の
とおりである。

粧−−」し−−１１直にｍ蒐上 パラフィン類　　　　　　　　　　１８．Ｏ鉱　　物　
　油　　　　　　　　　　　　　　　３０．０ジシクロ
ヘキシルアミンの　　　　２．５オレイン酸塩 石油系溶媒　　　　　　　　４４．０ ソルビタンモノステアリン酸塩　　２．５ジシクロヘキ
シルアンモニウム　　１４０カブリレート ホウ酸のキレート化合物　　　　　２．０１００．０ 上記実施例は、ホウ酸のキレート化合物を２．０重量％
含有した場合を示したが、他の組成の含有用については
、その使用目的により種々変更してもよい。

次に、本発明にかかるホウ酸のキレート化合物の含有率
の異なる防錆油を準備し、各種の防錆試験を行った結果
を表１に示す。

表中の試験例（２）は、前記実施例として記載したもの
と同一であり、試験例（１）、　　（３）および（４）
は、ホウ酸のキレート化合物を添加したもの、また、比
較例（５）は従来のＮＰ−３タイプの防錆油でホウ酸の
キレート化合物を添加しないものであり、いずれも組成
物は、前記実施例と同一内容である。

この結果によれば、試験例（１）〜（４）は、比較例（
５）に比べて各試験項目において防錆力が非常に向上し
ている。

以上から、ホウ酸のキレート化合物を０．５〜１５重量
％含有することにより、優れた防錆効果を発揮し、特に
試験例（２）および（３）は各段の防錆力が見られるこ
とから、ホウ酸のキレート化合物の含有率は２〜１０重
量％がより好ましいことがわかる。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、ホウ酸と脂肪酸グリセリドからなるホ
ウ酸のキレート化合物を所定量添加することにより、水
、海水中で金属表面の防錆用として使用した時、塗膜保
持性に優れ、防錆効果を著しく向上することができる。

特にタンクの水張り試験中に用いる防錆油として好適で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 石油系基油を主成分とし、ホウ酸と脂肪酸グリセリドか
   らなるホウ酸のキレート化合物を０．５−１５重量％含
   有したことを特徴とする防錆油。