JPS6128012B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6128012B2
JPS6128012B2 JP56154370A JP15437081A JPS6128012B2 JP S6128012 B2 JPS6128012 B2 JP S6128012B2 JP 56154370 A JP56154370 A JP 56154370A JP 15437081 A JP15437081 A JP 15437081A JP S6128012 B2 JPS6128012 B2 JP S6128012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
weight
present
magnetic
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56154370A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5873744A (ja
Inventor
Osamu Myoga
Hitoshi Igarashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP56154370A priority Critical patent/JPS5873744A/ja
Publication of JPS5873744A publication Critical patent/JPS5873744A/ja
Publication of JPS6128012B2 publication Critical patent/JPS6128012B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は磁性材料用Fe−Co−Mn−C系合金に
関する。 現在各方面で用いられているFe−Cr−Co系合
金は冷間加工、例えば圧延、伸線およびスエージ
加工等が容易であるという特徴を有する永久磁石
として知られている。そして、さらに磁性特性を
向上させるための努力が払われている。ところ
で、Fe−Cr−Co系合金は永久磁石としての特性
を得るために強い磁性の相と弱い磁性の相を適当
に分散させる熱処理方法が用いられている。しか
しながら、その熱処理は特定の温度範囲を所定の
ゆつくりした速度(例えば、20℃/時間)で降下
させ、さらに長時間の時効処理を施すものであ
り、10時間あるいはそれ以上の熱処理時間を必要
とする方法である。さらに上記降温速度が磁気特
性に大きく影響を与えるため、降温プログラムは
厳密に管理することが必要であつた。その問題点
を解決するために、連続降温でなく、10℃〜20℃
の間隔で段階的に降温させる方法が提案されてい
るが、やはり長時間の熱処理が必要であつた。 本発明は、Fe−Cr−Co系合金におけるような
熱処理に必要な厳密な降温プログラムの管理や長
時間の熱処理を必要とせず、1時間程度の短時間
の熱処理で所望の磁性特性が得られ、さらに所望
の場所を非磁性化できるという大きな特徴を有す
る磁性材料用合金を提供するものである。 本発明の磁性材料用合金は、Coが30〜55重量
%、Mnが15〜27重量%、Cが0.3〜2.0重量%、Si
が3.6重量%以下そして残部が、Feからなること
を特徴とする合金である。Feは910℃〜1390℃の
温度範囲で非磁性の面心立方構造(以下、γ相と
いう)となるが、室温に急冷すると、強磁性の体
心立方構造(以下、α相という)となる。Feに
Mnを添加し、Mnの添加量を増加すると、γ/
(γ+α)境界が低温側へ向つて移り、そして、
Cを少量添加すると、高温での非磁性のγ相が室
温で得られる。以上のようなFeMnC合金を強度
に冷間加工し、低温で熱処理してγ相を強磁性相
に変態させると、Mnが少量では高い保磁力(以
下、Hcという)が得られず、Mnが多量になると
磁化量が減少する。さらにCoの添加は、強磁性
相の磁化量を増加させる効果がある。 またSiはFeに対して、高温でγ域を形成して
固溶し、本発明の合金の磁気特性を改善する元素
である。 上記の本発明の合金は、熱平衡状態で非磁性の
γ相が得られる温度範囲で熱処理した後、室温に
急冷すると相変態が起ることなくγ相状態であ
り、冷間圧延、冷間スエージおよび冷間伸線加工
を強度に施しても割れを生じることはなく、しか
も非磁性状態を保持し、良好な加工性を有する合
金であることがわかつた。これらの冷間加工を行
なつた後、従来の合金に比べ非常に短時間で簡単
な熱処理によつて所望の磁気特性が得られること
が本発明の合金の大きな特徴である。 次に本発明の詳細を実施例によつて説明する。
まず試料として、次の第1表に示すNo.1〜12の
12種類の組成を選んだ。また比較のためNo.13と
して、公知のFe−Cr−CoTi合金を選んだ。
【表】 まず、第1表のNo.1〜6に示した化学成分組
成の合金インゴツトは1100℃の温度で1時間、
Ar雰囲気中で溶体化処理した後、10%NaOH水溶
液中に浸して急冷した。これらの合金インゴツト
から各々小片を切り出し、磁化量を測定すると、
飽和磁束密度(以下、Bsという)はいずれも
100Gauss程度であつた。また、X線回折により
結晶構造を調べたところ、いずれも面心立方構造
以外の回折パターンは観測されず、γ相が室温で
得られたことを確認した。No.7〜12は本発明の
特許請求の範囲から外れた化学成分組成の合金イ
ンゴツトであるが、No.1〜6の合金インゴツト
と同様の処理を施したところ、No.7〜10はNo.1
〜6と同様の結果が得られた。しかし、No.11お
よび12の合金インゴツトは、各々Bs=
14.5KGauss、Bs=13.9KGaussとなり、No.11お
よび12の化学成分組成では非磁性のγ相を室温に
導入できなかつた。No.1〜10のγ相状態の合金
インゴツトの表面酸化膜を除去した後、冷間伸
線、冷間スエージあるいは冷間圧延加工を施し、
その後、Ar雰囲気中で熱処理を施した。第1表
のNo.13はFe−Cr−Co系合金の1例である。
No.13の合金インゴツトは、1180℃で1時間水素
雰囲気中で溶体化処理を施し、水中に浸して急冷
した。その後、減面率70%の冷間伸線加工を施
し、再び、650℃で1時間水素雰囲気中で熱処理
を施し、水中に急冷した(条件A)。その後、再
び625℃から505℃まで18℃/時間の速度で降しつ
つ熱処理(水素雰囲気中)し、さらに505℃で8
時間、水素雰囲気中で熱処理を施した(条件
B)。第1表に示した試料の組成と各種処理条件
及び磁気特性との関係を第2表に示す。
【表】 第2表中の試料No.1〜6は本発明の請求範囲
内の組成であり、短時間で熱処理ができ、磁気諸
特性も良好な値を示している。一方No.7〜10は
請求範囲外の組成であり磁気特性は請求範囲内の
値に比べ大きく劣つている。また公知のFe−Cr
−Co系合金は、本発明の合金と同様の60分の熱
処理ではかなり劣つた磁性特性しか得られず、本
発明の合金と同等の磁気特性を得るためには前述
の条件A及び条件Bのような長時間の処理が必要
である。 なお、本発明の合金は第2表に示した熱処理条
件に限定されることはなく温度は520℃〜400℃、
時間は180分〜3分の範囲の適当な熱処理条件を
選ぶことによつても良好な磁気特性が得られる。 第2表の結果から、本発明の合金の組成請求範
囲を次のように限定する。Coが30重量%〜55重
量%を外れると保磁力、残留磁束密度(以下Br
と云う)、Br/Bs、および最大エネルギー積(以
下BHmaxと云う)が劣化した。したがつてCoは
30重量%〜55重量%の範囲が必要である。しかし
Coが30重量%のときMnを27重量%より多く加え
ると磁化量が減少し、実用的でなくなり、Coが
55重量%のときは合金に対しては、Mnを15重量
%を下まわつて添加すると磁気的に硬い合金は得
られなかつた。したがつて、Mnの範囲は15重量
%〜27重量%とした。Mnを27重量%添加した本
発明の合金に対しては、Cを0.3重量%を下まわ
つて添加するとγ相を室温に導入することが不可
能であつた。またCは2.0重量%まで本発明の合
金のγ相内に固溶させることができた。Mnを27
重量%、Cを0.3重量%添加した本発明の合金は
強度の冷間加工を施すことができた。したがつ
て、Cの範囲は0.3重量%〜2.0重量%とした。Si
は3.6重量%を越えて添加するとγ相を室温に導
入することが不可能であつた。 以上第2表に示すように、本発明の請求範囲内
の組成を有する合金は、Fe−Cr−Co系合金のよ
うに複雑で、長時間の熱処理を必要とせず、簡単
な熱処理を施すことで、良好な磁気特性を有する
ことがわかつた。 さらに本発明の合金では合金インゴツトを減面
率で99%の冷間伸線加工を施し得られた合金細線
を、475℃の温度に保持された均熱長200mmの水素
雰囲気の貫通炉の一方端から連続して、60mm/分
の速度で送り込み、他の一方端より連続して取り
出し、直径400mmのドラムに巻き取る熱処理方法
によつても例えば第1表に示したNo.1の組成で
はHc=590(Oe)、Br=9.3(KGauss)、Sq=
0.98、BHmax=3.3(MGauss・Oe)の良好な磁
気特性が得られた。 さらに本発明の合金の他の大きな特徴は熱処理
をし所望の磁気特性を得た後、得られた合金中の
所望の場所を約1000℃、1秒間程度の条件で加熱
後急冷すると、その場所が非磁性化することであ
る。 これを実施例によつて説明する。第1表の
No.1の組成について冷間スエージ加工をし440℃
−60分の熱処理によつて得られた棒状合金を、長
さ方向の中心軸を軸にして1回転/秒の速度で回
転させ、5W連続発振YAGレーザの1mm直径のレ
ーザビームを10秒間照射した。このレーザを照射
した部分を切り出し磁化量を測定するとBsの値
が約10ガウスとなり、ほとんど非磁性のγ相にな
つていることを確認した。したがつて、本発明の
合金はレーザビーム、電子ビーム、赤外線ビーム
等を用いて所望の場所を非磁性化でき、強磁性領
域と非磁性領域の複合化が可能である。 以上本発明の合金は、強度の冷間加工が容易
で、熱処理も非常に簡単であるという特徴を有
し、さらに所望の部分を非磁性化できるという特
徴もあり工業上、多くの分野において有用な磁性
材料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Co:30〜55重量%、Mn:15〜27重量%、
    C:0.3〜2.0重量%、Si:3.6重量%以下、残部
    Feからなることを特徴とする磁性材料用Fe−Co
    −Mn−C系合金。
JP56154370A 1981-09-29 1981-09-29 Fe−Co−Mn−C系合金 Granted JPS5873744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56154370A JPS5873744A (ja) 1981-09-29 1981-09-29 Fe−Co−Mn−C系合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56154370A JPS5873744A (ja) 1981-09-29 1981-09-29 Fe−Co−Mn−C系合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5873744A JPS5873744A (ja) 1983-05-04
JPS6128012B2 true JPS6128012B2 (ja) 1986-06-28

Family

ID=15582671

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56154370A Granted JPS5873744A (ja) 1981-09-29 1981-09-29 Fe−Co−Mn−C系合金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177165A (ja) * 1984-02-24 1985-09-11 Nec Corp FeCoMnC系磁性合金

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5873744A (ja) 1983-05-04

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