JPS61277900A - 送風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はケーシング内に配設されたファンの回転により
風を発生する構成の送風機に関する。

［従来の技術］ 従来、例えば自動車用空気調和装置にあっては、内気と
外気とを送ｆｆ１機により選択的に取入れ、クーリング
ユニツ°トあるいはヒータコアを介して車室内に吐出し
て冷暖房調節を行うようにしている。

この送風機は吸気口および吐出口を有するスクロールケ
ーシング内にファンを配設して成っており、運転時にフ
ァンの回転により内外空気が吸気口から吸入され、ケー
シング内を通過して吐出口から排出されるようになって
いる。

［発明が解決・しようとする問題点］ ところが、送風機の運転中、風の発生に伴いスクロール
ケーシング内で騒音が生ずるのは不可避的であり、静粛
運転が特に求められる近年にあっては大きな障害となっ
ている。

したがって、本発明はこの障害を取除くべくなされたも
ので、その目的はケーシングにこれの吸気口の気流流入
方向と略垂直となるように吸音部材を設けることにより
ケーシング内の騒音が著しく減少し、もって自動車の静
粛運転を実現すべく低騒音運転が可能となる送風機を提
供するにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は下記の構成要件を備えている。即ち、（ａ）中
央面部に空気吸入用の吸気口が形成されたケーシングと
、（ｂ）このケーシングの一側面に前記吸気口の開口面
と略直交方向の開口面を有するよう形成された吐出口と
１．（ｃ）前記ケーシング内に配置され回転面が前記吸
気口の開口面と略並列状態となる多数の羽根片とを有し
て成り、モータにより回転駆動されるファンと、（ｄ）
前記ケーシングの吸気口からの空気吸入方向と略垂直に
させるべく該ケーシング内の少なくとも前記吸気口に対
向する内側面に設けた吸音部材とを具備する。

［作用］ 運転時、ケーシング内で発生する騒音はその伝播方向を
吸音部材に略垂直に指向し、これにより騒音が吸音部材
に直接的且つ効果的に吸収されるようになる。

［実施例１ 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。まず
、自動車の空気調和装置にあっては、送風機１は内外空
気切換用の胴体（図示せず）とクーリングユニットない
しはヒータコア（共に図示せず）との間に配置されてい
るもので、この送風機１においてスクロールケーシング
２はその上面中央部に円形の吸気口３を有し、この吸気
口３の略接線方向に指向する角筒部内を吐出口４として
いる。この状態でスクロールケーシング２の吸気口３の
開口面と吐出口４のそれとは略直交し、吸気口３は胴体
に連結され吐出口４はクーリングユニットおよびヒータ
コアに対向状態に位置する。

ファン５は第２図に示すように円形の風孔部６ａを複数
個備えた漏斗状の支持筒部６と羽根片７から成り、支持
筒部６はケーシング２内に吸気口３と向応的に配置され
、径大部側の周縁には羽根片７が等角度間隔に立設され
て全体的に円筒状を成し吸気口３に対向している。また
、ケーシング２にはこれの吸気口３と対向する側に開口
部８が形成されており、この開口部８を介してモータ９
が支持筒部６内に位置するよう取付けられ、上方に指向
するモータ軸１０は支持筒部６の径小部側に直結されて
いる。

さて、吸音部材１１は第３図に見られるようにポリウレ
タンホームに極薄のプラスデックフィルムを片面にコー
ティングして耐風化性を高めて成り、これを厚さ略１５
１ＩＩＩｍの板状に形成し、コーテイング面が表面とな
るようケーシング２内で吸気口３と対向する側の全面に
貼着している。この吸音部材１１には第２図に示すよう
にコーテイング面と反対側に所定の深さを有する矩形の
凹部１２が形成され、ケーシング２と凹部１２どの間に
中空の空気層部１３を形成している。

上記構成にてモータ９により゛ファン５を回転して送風
機１を駆動すると、内空気あるいは外空気が切換用の胴
体を介して吸気口３からこれの対向方向に吸入され、ケ
ーシング２内を通過して吐出口４から排出しクーリング
ユニットあるいはヒータコアを介して車室内に吐出する
。これにより車室内の冷暖房運転が行われる。この運転
時、ケーシング２の吸気口３の気流吸入に伴い該ケーシ
ング２内に騒音が発生する。この騒音の発生の原因を検
討した結果、大きくは次の三つに分けられることが判明
した。その第・−は、ファン５の回転に伴い気流が羽根
片７．７０間から間欠的に押出されるため気流がケーシ
ング２のノーズ部゛（便宜上、第１図および第３図に符
号Ｎで示すようケーシング２の角筒部と始端部とが接す
る部分）に非連続的に衝突することによるものであり、
第二には気流が羽根片７．７間を通過する際、気流が一
部羽根片７の表面から剥離し渦流が生ずることによるも
のである。そして、第三には、吸気口３からの空気吸入
時、気流がケーシング２の吸気口３に対向する内面側に
略垂直方向に進入することから気流が第２図に矢印で示
すようケーシング２の縦断面内を旋回するようになり、
このとき気流の一部がケーシング２の隅部にて澱んで発
生する渦流によるものである。この場合、一般に騒音の
伝播は気流の流れに略沿って行われることから、その伝
播は吸気口３からケーシング２内の吸気口３に対向する
側にほとんど向かう。したがって、第一理由のノーズ部
Ｎに対する気流の衝突、第二理由の羽根片７からの気流
の剥離および第三理由のケーシング２で発生する渦流か
らのいずれの騒音も吸気口３付近におけるケーシング２
内にあり、その伝播方向が吸音部材１１に略垂直となる
。このため上記第一、第二および第三の理由に基づく騒
音は吸音部材１１に直接的且つ効果的に吸収されケーシ
ング２の外部に伝わる騒音は大幅に減少し、低騒音運転
が可能になり、特に静粛運転が求められる近年における
自動車に好適する。

ちなみに、第４図は騒音レベル（ｄＢ）を縦軸、騒音の
周波数（Ｈｚ）を横軸としてＩ！Ｉ徂４１８ｍ３　／ｈ
のとき騒音レベル（ｄＢ）と騒音周波数（ｔｌｚ）との
関係を示したグラフで、細い実線は一般のものを示し、
太い実線は本発明の場合を表わしている。

これによれば、本発明は一般のものに対して騒音周波数
２００〜３１５１１２および同周波数２５００〜３１５
０Ｈｚの僅かな範囲を除り４０〜１２５００Ｈｚの広い
範囲に亘って低騒音効果が得られることが分かる。

また、上記実施例の場合、とりわけファン５の羽根片７
から気流が剥離して発生する騒音は支持筒部６に設けた
風孔部６ａにより効果的に低減する一方、特に騒音の低
周波成分は吸音部材１１に設けた凹部１２の空気層部１
３にて干渉により相殺されて効果的に低下する。

尚、上記実施例ではファン５の支持筒部６に風孔部６ａ
を円形形状にしたが、これだけに限られないことは勿論
、風孔部６ａを上下方向に指向する細長いスリットから
構成してもよい。また、吸音部材１１はケーシング２の
吸気口３と対向する面側ばかりでなく吸気口３の存する
側のケーシング２内面に対向状態に設けてもよい。この
場合、吸音部材の厚みは上記実施例のものより小さいｉ
ｏｕ程度とする。さらには、吸音部材は剛性度を増すべ
くポリウレタンホームにアスファルトを混入して構成し
てもよいし、セラミックウールにより形成してもよい。

その他、具体的な実施にあたっては発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できる。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、吸音部材を吸気口か
らの気流流入方向と略垂直になるように設けたので、ケ
ーシング内で発生する騒音が吸音部材により直接的且つ
効果的に吸収されるようになり、騒音が大幅に低減し低
騒音運転が可能となる送風機を提供できる。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、第１図は送風機の斜視
図、第２図は同送風機の縦断面図、第３図は送風機の横
断面図、第４図は騒音レベル（ｄＢ）と騒音周波数（Ｈ
２）との関係を示すグラフである。 図中　　２・・・スクロールケーシング（ケーシング）
　　３・・・吸気口　４・・・吐出口　５・・・ファン
　６ａ・・・風孔部　７・・・羽根片　１１・・・吸音
部材　１３・・・空気層部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （ａ）中央面部に空気吸入用の吸気口が形成されたケー
   シングと、 （ｂ）このケーシングの一側面に前記吸気口の開口面と
   略直交方向の開口面を有するよう形成された吐出口と、 （ｃ）前記ケーシング内に配置され回転面が前記吸気口
   の開口面と略並列状態となる多数の羽根片とを有して成
   り、モータにより回転駆動されるフアンと、 （ｄ）前記ケーシングの吸気口からの空気吸入方向と略
   垂直にさせるべく該ケーシング内の少なくとも前記吸気
   口に対向する内側面に設けた吸音部材とを具備して成る
   送風機。