JPS61264894A - 平面型スピ−カ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は壁等に掛けたり、絵画、ポスター、装飾板等の
裏面に設置することができる平面型スピーカーに係り、
特に圧電膜を使用した薄型で平板構造の平面型スピーカ
ーに関する。

〔従来の技術〕

従来の圧電膜を用いたスピーカーは、例えば第４図示の
ように圧電膜４の両面にそれぞれ電極膜６．７を設けて
なる膜状圧電素子２を、湾曲した基材８の外曲面に接着
して構成したものである。

この従来のスピーカーは膜状圧電素子２の電極膜６，７
間に音声信号を入力して当該基板８の内曲面を前面とし
て音声を出力するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記スピーカーは平板構造にすると、出力
音圧レベルが極端に低下し、音声出力が小さ過ぎて（殆
ど音声が出ない）実用に供し得ない。そのため湾曲構造
にする必要があるので、設置場所、取付方法に制約を受
け、壁等に掛けたり、絵画、ポスター、装飾板等の裏面
に設置するのに適さないという問題点がある。また、前
面に模様付けしてポスター等に使用する場合、模様が歪
み美観を損するという問題点もある。

〔発明の概要〕

本発明スピーカーは上記問題点を解決するため第１図示
のように剛性基板１上に膜状圧電素子２を接着し、この
膜状圧電素子２の前面に硬質の合成樹脂発泡体よりなる
共鳴板３を添着してなる構成としたものである。

このように剛性基板１に接着した膜状圧電素子２の前面
に共鳴板３を添着することによりこの共鳴板３を厚さ方
向に共振させて共鳴板３内に定在波を形成させ、出力音
圧レベルを向上させて音声出力を増大させることができ
、平板構造のスピーカーを実用化することができる。

〔発明の詳細な説明〕

第１図は本発明スピーカーの一実施例を示す断面図であ
る。

まず、その構成を説明する。

第１図において、２は圧電膜４の両面にそれぞれ電極膜
（蒸着）　６ａ　、　６ｂを形成してなる膜状圧電素子
である。膜状圧電素子２としては通常、圧電膜一枚で構
成される単層形であるが、電歪効果を向上させる為には
積層型を使用しても良い。

圧電膜４としては、チタン酸・ジルコン酸鉛系。

チタン酸鉛系、チタン酸バリウム系等の強誘電体、　か
らなるセラミックス圧電膜、ポリ弗化ビニリデン、その
共重合体、ポリシアン系ビニリデン共重合体等の高分子
圧電膜、ポリ弗化ビニリデンもしくはその共重合体、ポ
リアセタール樹脂、ナイロン樹脂等の高分子、エポキシ
樹脂等の前記強誘電体との複合化物からなる高分子複合
圧電膜などを用いることができ、特に高分子系のものが
好ましい。

１は膜状圧電素子２の固定と音声の反射を果す（音声の
透過損失を少なくする）ための剛性基板１で、この剛性
基板１上には膜状圧電素子２が接着されている。

剛性基板１としてはベークライト、強化繊維プラスチッ
ク、金属板等の剛性材料を用いることができる。

３は硬質の合成樹脂発泡体よりなる共鳴板で、膜状圧電
素子２の前面に接着あるいは圧接することにより添着さ
れている。

共鳴板３としては発泡ポリスチレン樹脂、発泡硬質ウレ
タン樹脂、発泡ウレア樹脂、発泡フェノール樹脂等硬質
の発泡樹脂を用いることができる。

独立気泡性の発泡体成形品（第１図参照）や発泡体ブロ
ックを熱線でカントしたもの（第２図参照）は表面にス
キン層を有するので、音声をスキン層表面で反射し定在
波を形成する上で好ましく、特に表面が平滑面となる第
１図示の成形品が好ましい。

またスキンを有しない連続気泡体あるいは機械的にスラ
イスした発泡体を用いるときは、第３図示のように上下
面に肉薄のポリスチレン、アクリル、ポリカーボネート
等の硬質プラスチック、金属板等肉薄の反射板９を設け
る。

共鳴板３として高発泡材料を用いるときは質量が小さく
なり、音声の透過性がよく望ましい。

共鳴板３の厚さβは、音声周波数をｆ、、□２／λの整
数倍数をｎ、ヤング率をＥ２発泡体嵩密度をρ。、ポア
ソン比をσとすると、 より計算することができるが、音声の場合、５００Ｈｚ
〜３０００Ｈｚの範囲から選択した周波数（一般に１０
００Ｈｚ）で計算した値である。

次にその作用を説明する。

膜状圧電素子２の電極膜６ａ　、　６ｂ間に音声信号を
入力すると、剛性基板１と共鳴板３間で共鳴し、共鳴板
３の前面より音声を出力することができる。

この場合、剛性基板１は音声を前方へ反射すると共に共
鳴板３は厚さ方向に共振し出力音圧レベルが向上し、音
声出力を増大させることになる。

上述のように本発明によれば、剛性基板ｌに接着した膜
状圧電素子２の前面に硬質の合成樹脂発泡体よりなる共
鳴板３を添着することによりこの共鳴板３を厚さ方向に
共振させて共鳴板３内に定在波を発生させ、出力音圧レ
ベルを向上させることができるから、音声出力の増大を
図り平板構造の平面型スピーカーを実用化することがで
きる。

そのため設置場所、取付方法に制約を受けず、容易に取
付けることができるので、壁等に掛けたり、絵画、ホス
ター、装飾板等の裏面に設けるのに好適である。また前
面に模様付けしてポスター等に使用する場合、模様が歪
み美観を損うこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明スピーカーの一実施例を示す断面図、第
２図及び第３図は本発明における共鳴板の他の例を示す
断面図、第４図は従来スピーカーの一例を示す斜視図で
ある。 ■・・・・・・剛性基板、２・・・・・・膜状圧電素子
、３・・・・・・共鳴板、４・・・・・・圧電膜、６ａ
　、　６ｂ・・・・・・電極膜。 滲１目 妾４才反 淳２目 隻３２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　剛性基板上に膜状圧電素子を接着し、この膜状圧電素
   子の前面に硬質の合成樹脂発泡体よりなる共鳴板を添着
   してなる平面型スピーカー。