JPS61250400A - 過給機用コンプレツサ−ハウジングの締結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、過給機用コンプレッサーハウジングの締結
構造に係わり、更に詳しくはセンターケースとコンプレ
ッサーハウジングとの締結部の構造を簡素化することに
より、コンプレッサーハウジングの軽量化及び製作を容
易にした過給機用コンプレッサーハウジングの締結構造
の改良に関するものである。

〔従来技術〕

従来、過給機用コンプレッサーハウジングの締結構造と
しては、例えば第３図及び第４図に示すように、タービ
ンハウジング１のセンターケース２とコンプレッサーハ
ウジング３とを締結するする場合、複数個のボルト４　
（第３図参照）或いは特殊なスナップリング５　（第４
図参照）により両部材を締結させていた。

然しなから、上記複数個のボルト４を使用して締結する
構造にあっては、コンプレッサーハウジング３にボルト
４を取付けるためのタップ加工（ネジ切り）部６が必要
であるために、加工に多くの手間と時間を要すると言う
問題があり、またコンプレッサ−ハウジング３自体に材
料の余肉を持たせ、かつ精度の高い加工を施す必要があ
った。更に複数個のポルト４で締め付けなければならな
いので組立て工数も多くなると言う問題があった。

また、前記スナップリング５を使用して締結する構造の
場合には、片側傾斜断面を有する特殊なスナップリング
５を生産する必要があり。

またスナップリング５と嵌合する溝７をコンプレッサー
ハウジング３に加工する必要があって前述のボルト締結
構造と同様にコンプレッサ−ハウジング３自体に材料の
余肉が必要となって重量が大きくなる上に、各々の溝加
工は高い精度が要求されることから高価となる問題があ
った。

このように、従来の締結構造の場合には、種々の問題が
あるためコンプレッサーハウジング３の軽量化を図るこ
とは極めて困難である上に精度を保ち、かつ製作を容易
にすることも困難であった。

〔発明の目的〕

この発明は、係る従来の問題点に着目して案出されたも
ので、その目的とするところはセンターケースと鋼板製
コンプレッサーハウジングとの締結部の構造を簡素化す
ることにより、コンプレッサーハウジングの軽量化を図
ると共に安価に製作出来、更に組付は作業性も良好にし
た過給機用コンプレッサーハウジングの締結構造を提供
するものである。

〔発明の構成〕

この考案は、上記目的を達成するためタービンハウジン
グのセンターケースとコンプレッサーハウジングとを連
結させる過給機用コンプレッサーハウジングの締結構造
において、前記センターケースのコンプレッサーハウジ
ング側近傍の外周面に断面山形状の凸部を形成すると共
に、前記鋼板製コンプレッサーハウジングに、センター
ケースの凸部の側面と嵌合するフランジ部を形成し、前
記センターケースの凸部に鋼板製コンプレッサーハウジ
ングのフランジ部を嵌合させた状態で両部材を締結する
ための断面山形状のリング状締結部材を設けたことを要
旨とするものである。

〔発明の実施例〕

以下添付図面に基づき、この発明の詳細な説明する。

なお、以下の説明で上記従来例において説明した構成要
素と同一のものは同一符号を付して説明する。

第１図はこの発明を実施した過給機（ターボチャージャ
ー）の正面図を示し、１はタービンハウジング、２はセ
ンターケース、３は鋼板製コンプレッサーハウジングを
示し、前記センターケース２のコンプレッサーハウジン
グ３側近傍の外周面３ａには、断面山形状の凸部１３が
形成されている。

また前記鋼板製コンプレッサーハウジング３は、鋼板を
プレス加工により成型したコンプレッサーカバー１４と
、このコンプレッサーカバー１４の端末部に一端がヘミ
ングされたディフューザー１５とから構成され、このデ
ィフューザー１５の他端部には、前記センターケース２
に形成された断面山形状の凸部１３の傾斜部工３ａと嵌
合する断面凹状のフランジ部１６が形成されている。

なお、１７はコンプレッサーカバー１４の内側に嵌合さ
れたインレフト、１８はコンプレッサーインペラーを示
している。

前記センターケース２の凸部１３の傾斜部１３ａとディ
フューザー１５に形成されたフランジ部１６とを強固に
締結させるためのリング状締結部材１９は、第２図に示
すように凸部１３とフランジ部１６とが嵌合した状態で
形成される断面山形状と嵌合可能な相似断面に形成され
、上記センターケース２と鋼板製コンプレッサーハウジ
ング３とを組付は時に、その接合部にリング状締結部材
１９を嵌合することにより両部材を強固に締結するもの
である。

なお、リング状締結部材１９は弾性力を有する金属材料
により成型されると共に、その断面は上記のように略Ｖ
字状の形状をしている為、リング状締結部材１９によっ
て締めつけることにより生じる力はクサビ作用により力
学的に軸荷重に変換され、従って容易にセンターケース
２と鋼板製のコンプレッサーハウジング３とを連結し、
かつ連結状態も強固に保持することができる。

〔発明の効果〕

この発明は、上記のようにタービンハウジングのセンタ
ーケースとコンプレッサーハウジングとを連結させる過
給機用コンプレッサーハウジングの締結構造において、
前記センターケースのコンプレッサーハウジング側近傍
の外周面に断面山形状の凸部を形成すると共に、前記鋼
板製コンプレッサーハウジングに、センターケースの凸
部の側面と嵌合するフランジ部を形成し、前記センター
ケースの凸部に鋼板製コンプレッサーハウジングのフラ
ンジ部を嵌合させた状態で両部材を締結するための断面
山形状のリング状締結部材を設けたため、以下のような
優れた効果を奏するものである。

（ａ）、コンプレッサーハウジングの締結部の形状を簡
素化することにより、過給機全体の軽量化を図ることが
出来ると共に、プレス加工等により成型するため製作が
極めて容易になり大量生産も可能であることからコスト
ダウンも図ることが出来る効果がある。

（ｂ）、センターケースとコンプレッサーハウジングと
の組付は作業が容易となり、迅速化及び省力化を図るこ
とが出来る。

（Ｃ）、センターケースとコンプレッサーハウジングと
の締結部は、断面略Ｖ字状に形状されたリング状締結部
材によって締めつけるので、その締結力はクサビ作用に
より力学的に軸荷重に変換され、従ってセンターケース
と鋼板製のコンプレッサーハウジングとを強固に連結保
持することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施した過給機の正面図、第２図は
第１図のＡ部の拡大図、第３図及び第４図は従来の過給
機に於けるコンプレッサーハウジングの締結構造を示す
各々の正面図である。 １・・・タービンハウジング、２・・・センターケース
、３・・・コンプレッサーハウジング、３ａ・・・外周
面、１３・・・凸部、１６・・・フランジ部、１９・・
・リング状締結部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. タービンハウジングのセンターケースとコンプレッサー
   ハウジングとを連結させる過給機用コンプレッサーハウ
   ジングの締結構造において、前記センターケースのコン
   プレッサーハウジング側近傍の外周面に断面山形状の凸
   部を形成すると共に、前記鋼板製コンプレッサーハウジ
   ングに、センターケースの凸部の側面と嵌合するフラン
   ジ部を形成し、前記センターケースの凸部に鋼板製コン
   プレッサーハウジングのフランジ部を嵌合させた状態で
   両部材を締結するための断面山形状のリング状締結部材
   を設けたことを特徴とする過給機用コンプレッサーハウ
   ジングの締結構造。