JPS6125010B2 - - Google Patents

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JPS6125010B2
JPS6125010B2 JP53037952A JP3795278A JPS6125010B2 JP S6125010 B2 JPS6125010 B2 JP S6125010B2 JP 53037952 A JP53037952 A JP 53037952A JP 3795278 A JP3795278 A JP 3795278A JP S6125010 B2 JPS6125010 B2 JP S6125010B2
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JP
Japan
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ethyl acetate
compound
general formula
formula
group
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JP53037952A
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English (en)
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JPS54130543A (en
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Masaki Hayashi
Yoshitaka Konishi
Yoshinobu Arai
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Priority to CH300579A priority patent/CH639360A5/fr
Priority to FR7908033A priority patent/FR2422635A1/fr
Publication of JPS54130543A publication Critical patent/JPS54130543A/ja
Priority to US06/113,502 priority patent/US4479966A/en
Publication of JPS6125010B2 publication Critical patent/JPS6125010B2/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なプロスタグランジンI2(以下
PGI2と記す)類似化合物及びその製造方法に関
する。 PGI2は天然生理活性物質として知られ、下記
(1)の構造式を有し、その化学名は(5Z,13E)−
(9α,11α,15S)−6,9−エポキシ−11,15
−ジヒドロキシプロスタ−5,13−ジエン酸であ
る。 [ネイチヤー(Nature),263,663(1976)、
プロスタグランジンズ(Prostaglandins),12,
685(1976)、同誌,12,915(1976),同誌,13,
3(1977)同誌,13,375(1977)及びケミカ
ル・アンド・エンジニヤリング・ニユーズ
(Chemical and Engineering News),12月20日
号,17(1976)]。 PGI2はプロスタグランジンG2(以下PGG2と記
す。)又はプロスタグランジンH2(以下PGH2
記す。)を豚大動脈、豚腸管膜動脈、家免大動脈
又はラツト胃底部等のミクロゾームとインキユベ
ートすると生成することが知られている。PGI2
は強力な動脈弛緩作用を有し、その作用は動脈に
特異的であり、その他の平滑筋は弛緩しない。更
に、PGI2はアラキドン酸により誘発された人血
小板凝集作用を強力に抑制する。同様にPGG2
PGH2を血小板ミクロゾームとインキユベートす
ることにより生成するスロンボキサンA2
(thromboxaneA2)が動脈収縮作用及び血小板凝
集作用を有していることを考えると、前記の
PGI2の性質はPGI2が生体内で極めて重要な生理
的役割をはたしていることを示している。それ故
にPGI2が動脈硬化、心不全又は血栓症等の治療
に有効と考えられる。 天然のPGI2の薬理作用を有する新規なPGI2
似化合物を見い出すため、幅広い研究を行なつた
結果、本発明者らはPGI2の6,7−エポキシ基
を6,9−メタノ基に変換した本発明化合物を
得、本発明を完成した。 本発明は一般式 [式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表わし、R6
置換されていないか少なくとも1個の炭素数1〜
8の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基で置換されて
いる炭素数5〜6のシクロアルキル基を表わし、
15位の炭素原子についている〓〓は、α−配置又
はβ−配置(すなわちS−配置又はR−配置)又
はそれらの混合物であることを表わし、5位と6
位の炭素原子間の二重結合は、E、又はZ、又は
それらの混合物(すなわちEZ)であることを表
わす。] で示されるプロスタグランジンI2類似化合物及び
それらのシクロデキストリン包接化合物及びR1
が水素原子を表わす場合にはその酸の非毒性塩
(例えばナトリウム塩)に関する。 本発明は一般式()で示されるすべての化合
物、すなわち光学活性な「天然型」又はその鏡像
体又はそれらの混合物(特に「天然型」とその鏡
像体との等量混合物からなるラセミ体)に関す
る。 当業者にとつて明らかなように、一般式()
で示される化合物は少なくとも5個の不斉中心を
有しており、これら5個の不斉中心は、8位、9
位、11位、12位及び15位の炭素原子である。更に
R1が分枝鎖アルキル基を表わす場合には他の不
斉中心が生じる可能性がある。よく知られている
ように不斉中心の存在により異性体が生じる。し
かしながら一般式()で示される化合物はすべ
て脂環式環の8位と9位の炭素原子についている
置換基がシスであるような配置をもち、8位と12
位の炭素原子についている置換基がトランスであ
るような配置をもつ。従つて一般式()で示さ
れる化合物の8位と9位の炭素原子についている
置換基がシス−配置を有し、8位と12位の炭素原
子についている置換基がトランス−配置を有し、
11位及び15位にOH基を有する異性体及びそれら
の混合物が一搬式()で示される化合物の範囲
にはいる。 R1が表わす炭素数1〜4のアルキル基として
は、メル、エチル、プロピル、ブチル及びそれら
の異性体が挙げられる。 好ましい−R6としては、例えばシクロペンチ
ル、2−ペンチルシクロペンチル、2,2−ジメ
チルシクロペンチル、3−エチルシクロペンチ
ル、3−プロピルシクロペンチル、3−ブチルシ
クロペンチル、3−tert−ブチルシクロペンチ
ル、(1−メチル−3−プロピル)−シクロペンチ
ル、(2−メチル−3−プロピル)シクロペンチ
ル、(2−メチル−4−プロピル)シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシ
ル、3−イソプロピルシクロヘキシル、4−メチ
ルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、
4−プロピルシクロヘキシル、4−tert−ブチル
シクロヘキシル、2,6−ジメチルシクロヘキシ
ル、2,2−ジメチルシクロヘキシル、(2,6
−ジメチル−4−プロピル)シクロヘキシルが挙
げられる。 本発明に従えば、一般式()で示される
PGI2類似化合物は、一般式 [式中、R2は水素原子、又は酸性条件で除去
できる水酸基の保護基を表わし、R11は酸性条件
で水酸基の保護基を表わし、他の記号は前記と同
じ意味を表わす。] で示される化合物のORM11基及びR2が酸性条件
で除去できる水酸基の保護基を表すときのOR2
を水酸基に酸性条件下で加水分解すことにより得
られる。 R2およびR11で示される酸性条件下で除去でき
る水酸基の保護基としては、条去に際して化合物
の他の部分に変化を及ぼさないもので、緩和な条
件で容易に除去できるものであれば何でもよい。
そのような保護基として例えば、 (1) テトラヒドロピラン−2−イル基、テトラヒ
ドロフラン−2−イル基、テトラヒドロチオピ
ラン−2−イル基の如き複素環基、 (2) 1−エトキシエチル基、(1−メトキシ−1
−メチル)エチル基、1−メトキシシクロヘキ
シル基、(1−メトキシ−1−フエニル)エチ
ル基の如きエーテル基、 (3) トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、
トリ−n−ブチルシリル基、tert−ブチルジメ
チルシリル基、トリベンジルシリル基、トリフ
エニルシリル基の如き三置換シリル基、 (4) トリチル基 等を挙げることができる。特に好ましいR2
R11の保護基はテトラヒドロピラン−2−イル
基である。 酸性条件下の加水分解は、 (1) 酢酸、プロピオン酸、シユウ酸、p−トルエ
ンスルホン酸の如き有機酸の水溶液又は塩酸、
硫酸、リン酸の如き無機酸の水溶液中、好適に
は水と混和しうる有機溶媒、例えばメタノール
又はエタノールの如き低級アルカノール(好ま
しくはメタノール)又は1,2−ジメトキシエ
タン、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン
の如きエーテル(好ましくはテトラヒドロフラ
ン)の存在下に室温から75℃の温度(好ましく
は45℃以下の温度)で、又は (2) メタノール又はエタノールの如き無水低級ア
ルカノール中p−トルエンスルホン酸又はトル
フルオロ酢酸の如き有機酸の存在下10〜45℃の
温度で行なわれる。加水分解は、好ましくは希
塩酸及びテトラヒドロフランの混合液、希塩酸
及びメタノールの混合液、酢酸、水及びテトラ
ヒドロフランの混合液、リン酸、水及びテトラ
ヒドロフランの混合液、又はp−トルエンスル
ホン酸及び無水メタノールの混合液を用いて行
なわれる。得られた生成物の5位と6位の炭素
原子間の二重結合の立体配置がEであるものと
Zであるものとの混合物、あるいは15位の炭素
原子の立体配置がRであるものとSであるもの
との混合物である場合は所望により通常の分離
手段、例えばシリカゲルあるいはケイ酸マグネ
シウムの薄層あるいはカラムクロマトグラフイ
で分離することにより各々の異性体が得られ
る。 R1が水素原子以外の基を表わす一般式()
で示されるエステルは、R1が水素原子を表わす
一般式()で示される酸、すなわち一般式 [式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。] で示される酸を公知の方法でエステル化すること
により得られる。 エステル化反応としては、 (1) ジアゾアルカンを用いる方法、あるいは (2) アルキルハライドを用いる方法、あるいは (3) N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキル
アセタールを用いる方法、あるいは相当するア
ルコールと (4) 日本特許第762305号明細書のジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを用いる方法、あるいは (5) 日本特許第756972号明細書記載のピバロイル
ハライドを用いる方法、あるいは (6) 日本特許第759351号明細書記載のアリールス
ルホニルハライド又はアルキルスルホニルハラ
イドを用いる方法が挙げられる。 ジアゾアルカンを用いる方法は、不活性有機溶
媒、例えばジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化
メチレン、アセトンあるいはそれらの2以上の混
合溶媒中−10℃からの室温、好ましくは0℃で相
当するジアゾアルカンと反応させることにより行
なわれる。 アルキルハライドを用いる方法は、(i)アセトン
中炭酸カリウムの如きアルカリ金属の炭酸塩の存
在下[J.Org.Chem.,34,3717(1969)参照]、
又は(ii)N,N−ジメチルアセトアミド又はN,N
−ジメチルホルムアミド中炭酸水素ナトリウム又
は炭酸水素カリウムの如きアルカリ金属の炭酸水
素塩の存在下[Advan.Org.Chem.,5,37
(1975)参照]、又は(iii)ジメチルスルホキシド中酸
化カルシウムの存在下[Synthsis,262(1972)
参照]で相当するアルキルハライド、例えば沃化
メチルを0℃から室温で反応させて行なわれる。 N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキルア
セタールを用いる方法は、無水ベンゼン中N,N
−ジメチルホルムアミド−ジアルキルアセター
ル、例えばN,N−ジメチルホルムアミド−ジメ
チルアセタールを0℃から室温で反応させて行な
われる。 ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる方法
は、不活性有機溶媒、例えばクロロホルム又は塩
化メチレンの如きハロゲン化炭化水素類中、ピリ
ジン又はピコリンの如き塩基存在下室温から0℃
の温度で相当するアルコール類と反応させて行な
われる。 ピバロイルハライド又はアリールスルホニルハ
ライド又はアルキルスルホニルハライドを用いる
方法は、不活性有機溶媒、例えばクロロホルムも
しくは塩化メチレンの如きハロゲン化炭化水素類
又はジエチルエーテル中又は溶媒不存在下トリエ
チルアミンの如き三級アミン又はピリジンと、ピ
バロイルハライド、例えばピバロイルクロリド、
もしくはアリールスルホニルハライド、例えばベ
ンゼンスルホニルクロリドあるいはp−トルエン
スルホニルクロリド、もしくはアルキルスルホニ
ルハライド、例えばメタンスルホニルクロリドあ
るいはエタンスルホニルクロリドを加えて混合酸
無水物とし、次に相当するアルコールを加え室温
から0℃の温度で行なわれる。 一般式()で示される化合物は、一般式 [式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
す。] で示される化合物と式 (C6H53P=CH−(CH23−COOH () で示される(4−カルボキシブチリデン)トリフ
エニルホスホランを用いるウイテイヒ(Wittig)
反応に付すことにより得られらる。 ウイテイヒ反応については1965年ジヨン・ウイ
レイ・アンド・サンズ社(John Wiley &
Sons,Inc.)発行「オーガニツク・リアクシヨン
ズ(Organic Reactions),14巻,第3章に詳し
くのべられているので参照されたい。好ましいウ
イテイヒ反応はジメチルスルホキシドの如き不活
性有機溶媒中通常10〜60℃の温度で行なわれる。 式()で示されるホスホランはナトリウムメ
チルスルフイニルメチルドと(4−カルボキシブ
チル)トリフエニルホスホニウムブロミドを反応
させることにより得られる。 ウイテイヒ反応により得られた生成物の5位と
6位の炭素原子間の二重結合の立体配置はEのも
のとZのものとの混合物であるので所望により通
常の分離手段、例えばシリカゲルあるいはケイ酸
マグネシウムの薄層あるいはカラムクロマトグラ
フイで分離することにより各々の異性体が得られ
る。 一般式()で示される化合物は次の図式に示
した一連の反応工程により得られる。図式中Me
はメチル基を表わし、COφはベンゾイル基を表
わし、Acはアセチル基を表わし、THPはテトラ
ヒドロピラン−2−イル基を表わし、他の記号は
前記と同じ意味を表わす。 図式を説明すると、式(XI)で示される化合物
は、式()で示される化合物をアルカリ条件下
で加水分解し、次にジアゾメタンのエーテル溶液
を用いてメチルエステル化し、次に水酸基をオキ
ソ基に酸化することにより得られる。アルカリ条
件下での加水分解は、公知の方法、例えばメタノ
ール中水酸化ナトリウム水溶液を用いて室温で行
なわれる。メチルエステル化については前述した
エステル化の(1)を参照されたい。酸化反応は公知
の方法、例えばJ.Amer.Chem.Soc.,97巻,5927
ページ(1975年)記載の方法を用いることにより
行なわれる。 式()で示される化合物は、式()で示さ
れる化合物とメチルリチオトリメチルシリルアセ
タート〔すなわち
【式】〕を J.Amer.Chem.Soc.,96巻,1620ページ(1974
年)記載の方法を用いることにより得られる。 式(XI)で示される化合物は、式()で示さ
れる化合物を還元することにより得られる。適当
な還元は水素化触媒、例えばパラジウム炭素、パ
ラジウム黒あるいは二酸化合金の存在下、不活性
有機溶媒、例えばメタノール又はエタノールの如
き低級アルカノール中、室温で常圧もしくは加圧
下、例えば大気圧から15Kg/cm2の水素圧の条件下
で水素化することにより行なわれる。 式(XI)で示される化合物から式(XII)で示さ
れる化合物への変換は、ベンゼン中カリウムtert
−ブトオキシドを用いて室温から80℃の温度で行
なわれる。 式(XII)で示される化合物から式()で示
される化合物への変換は、水の存在下ヘキサメチ
ルホスフアアミド(HMPA)あるいはジメチル
スルホキシド(DMSO)の如き高沸点不活性有機
溶媒中で加熱することにより行なわれる。 式()で示される化合物から式()で
示される化合物への変換は、一般式()で示さ
れる化合物から一般式()で示される化合物へ
の変換条件を用いて行なわれる。 式()で示される化合物から式()で
示される化合物への変換は、ピリジン又はトリエ
チルアミンの如き三級アミンの存在下不活性有機
溶媒例えば塩化メチレン中塩化ベンゾイルを用い
て室温で行なわれる。 式()で示される化合物から式()で
示される化合物への変換は、オキソ基を水酸基に
還元する公知の方法、例えばメタノール中水素化
ホウ素ナトリウムを用いて低温、例えば0℃以下
の温度で行なわれる。 式()で示される化合物から式()で
示される化合物への変換は、ピリジン又はトリエ
チルアミンの如き三級アミンの存在下不活性有機
溶媒、例えば塩化メチレン中塩化アセチル又は無
水酢酸を用いて0℃で行なわれる。 式()で示される化合物から式()で
示される化合物への変換は、J.Amer.Chem.Soc.
,91巻,5676ページ(1975年)に記載の方法によ
り得られる。 式()で示される化合物から一般式(
)で示される化合物への変換は、特開昭47−
42675、47−54068、48−64073、49−109353、49
−117451、49−124048、49−134656、50−
13362、50−13364、50−25549、50−95250、50−
96543、50−101340、50−123647、50−148339、
51−59841、51−68547、51−122040、51−
125256、52−25745、52−27753号又は日本特許第
853357号明細書のいずれかに記載された方法によ
り得られる。 一般式()で示される化合物は、一般式
()で示される化合物の水酸基を公知の方法
を用いて酸性条件で除去できる水酸基の保護基で
保護することにより得られる。例えばR11がテト
ラヒドロピラン−2−イル基の如き複素環基ある
いは1−エトキシエチル基の如きエーテル基の場
合には、塩化メチレンの如き不活性有機溶媒中室
温から30℃の温度、好ましくは室温で2,3−ジ
ヒドロピラン、2,3−ジヒドロフラン、2,3
−ジヒドロチオピラン、エチルビニルエーテル、
2−メトキシプロパン、1−メトキシシクロヘキ
セン又はα−メトキシスチレ等の試薬と酸触媒例
えばp−トルエンスルホン酸、硫酸、トリフルオ
ロボラン−エーテレート又はオキシ塩化リンの存
在下で行なわれるか、又はR11が三置換シリル基
の場合は、塩化メチレン又はアセトンの如き不活
性有機溶媒中ピリジン又はトリエチルアミンの如
き三級アミンの存在下又は不存在下室温から−30
℃の温度で三置換シリル化剤、例えばトリメチル
ロロシラン又はトリメチルシリルジエチルアミン
等を用いて行なわれるか、又はR11がトリチル基
の場合は、ピリジン又は塩化メチレンの如き不活
性有機溶媒中、ピリジン又はトリエチルアミンの
如き三級アミン存在下室温から−78℃の温度でト
リチルクロリドを用いて行なわれる。 一般式()で示される化合物は、一般式
()で示される化合物をメタノール又はエ
タノールの如き低級アルカノール中ナトリウム又
はカリウムの炭酸塩を用いて室温以下の温度、好
ましくは0℃でベンゾイル基が除去されないよう
に注意しながら脱アセチル化を行なうことにより
得られ、更にコリンズ試薬の如き水酸基をオキソ
基に変換させる公知の酸化剤を用いて酸化するこ
とにより一般式()で示される化合物が得
られる。 一般式(A)で示される化合物は、一般式
()で示される化合物をメタノール又はエ
タノールの如き低級アルカノール中ナトリウム又
はカリウムの炭酸塩又は水酸化物を用いて室温以
上の温度で脱ベンゾイル化を行なうことにより得
られ、所望により前述した一般式()で示さ
れる化合物から一般式()で示される化合
物への変換条件を用いて反応させることにより一
般式(B)で示される化合物が得られる。 式()で示される出発物質は、式 で示される化合物[J.Amer.Chem.Soc.,91巻,
5657(1969)及び同誌92,397(1970)記載化合
物]のアセチル基を一般式()で示される
化合物から一般式()で示される化合物へ
の変換条件を用いて脱アセチル化し、さらに一般
式()で示される化合物から一般式(
)で示される化合物への変換条件を用いてテト
ラヒドロピラン−2−イルオキシ化を行なうこと
により得られる。 R1が水素原子以外の基を表わす一般式()
で示されるエステルは、R1が水素原子を表わす
一般式()で示される酸を前述した一般式
()で示される化合物のエステル化法の(1)、
(2)、(4)、(5)又は(6)の方法を用いることによつても
又得られる。 一般式()で示されるプロスタグランジンI2
類似化合物のシクロデキストリン包接化合物は、
α−、β−あるいはγ−シクロデキストリンある
いはそれらの混合物を用いて日本特許第790979号
及び特開昭47−39057号明細書記載の方法を用い
ることにより得られる。シクロデキストリン包接
化合物に変換することにより一般式()で示さ
れるプロスタグランジンI2類似化合物の安定性が
増大する。 R1が水素原子を表わす一般式()で示され
る化合物は、所望により公知の方法で塩に変換さ
れる。塩は非毒性の塩であることが好ましい。こ
こで非毒性の塩とは動物の組識に対して比較的無
害で、治療に必要な量を用いたとき一般式()
で示される化合物の有効な薬理的性質がそのカチ
オンにより生じた副作用によつて損なわれないよ
うなカチオンの塩を意味する。塩は水溶性である
ことが好ましい。適当な塩には、例えばナトリウ
ムまたはカリウムの如きアルカリ金属の塩、カル
シウム又はマグネシウムの如きアルカリ土類金属
の塩アンモニウム塩及び薬学的に許容される(非
毒性の)アミン塩が含まれる。カルボン酸とその
ような塩を形成する適当なアミンはよく知られて
おり、例えば理論上アンモニアの1個あるいはそ
れ以上の水素原子を他の基に置き換えて得られる
アミンが含まれる。その基は1個以上の水素原子
が置換されているときは同じでも異なつてもよい
が、例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1
〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれる。適当
な非毒性アミン類は、テトラメチルアンモニウム
の如きテトラアルキルアンモニウムの塩、及びメ
チルアミン塩、ジメチルアミン塩シクロペンチル
アミン塩、ベンジルアミン塩、フエネチルアミン
塩、ピペリジン塩、モノエタノールアミン塩、ジ
エタノールアミン塩、リジン塩、又はアルギニン
塩の如き他の有機アミン塩が挙げられる。 塩は、R1が水素原子を表わす一般式()で
示される酸を公知の方法、例えば適当な溶媒中で
一般式()で示される酸と適当な塩基、例えば
アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物あ
るいは炭酸塩、水酸化アンモニウム、アルモニア
又は有機アミンを理論量ずつ反応させて得られ
る。塩は溶液を凍結乾燥するかあるいは、反応容
器に充分不溶であるならば過するか、あるい
は、必要ならば溶媒を一部除去した後に過する
ことにより単離される。 ナトリウム塩は又、R1が炭素数1〜14のアル
キル基を表わす一般式()で示されるエステル
を炭素数1〜4のアルカノール水溶液、好ましく
は含水メタノールの存在下0℃から60℃の温度、
好ましくは室温で1当量の水酸化ナトリウムで処
理することにより得られる。 一般式()で示されるプロスタグランジン類
似化合物及びそのシクロデキストリン包接化合物
及びR1が水素原子を表わす場合のそれらの酸の
非毒性塩は、選択的にプロスタグランジン特有の
有効な薬理特性を有し、特に血圧降下作用、血小
板凝集抑制作用、動脈弛緩作用、胃酸分泌及び胃
潰瘍抑制作用、子宮筋収縮を刺激する作用及び堕
胎、黄体退収縮及び卵着床阻害作用を有するので
高血圧症の治療、末梢循環障害の治療、脳血栓
症、心筋硬塞及び動脈硬化症の予防と治療、胃潰
瘍の治療、妊娠哺乳動物の堕胎及び分娩誘発及び
雌性哺乳動物の受精率の改善、発情調整、避妊及
びメンス誘発に有用である。例えば実験室での実
験では(i)アルバルビタールで麻酔した犬の静脈内
投与では(5EZ,13E)−(9α,11α,15α)−
6,9−メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−
(3−プロピルシクロペンチル)−16,17,18,
19,20−ペンタルプロスター5,13−ジエン酸は
2,5及び10μgの/Kg動物体重の投与量でそれ
ぞれ18,34及び52mmHgの血圧降下を示し、その
作用はそれぞれ7,9及び14分間持続し、
(5EZ,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−メ
タノ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロペンチ
ル)−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
ー5,13−ジエン酸は10及び50μg/Kg動物実験
の投与量でそれぞれ28及び47mHgの血圧降下を
示し、その作用はそれぞれ6及び8分間持続し、
(ii)(5EZ,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−プロ
ピル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスター5,13−ジエン酸及び
(5EZ,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−メ
タノ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロペンチ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスター
5,13−ジエン酸は、ラツトの血液を用いた場
合、それぞれ4.7×10-2μg/ml及び8.4×10-2μ
g/mlの濃度でアデノシンニリン酸(ADP)に
よつて誘発される血小板の血小板の凝集を50%阻
害した。 本発明に含まれるPGI2類似化合物として例え
ば(5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロペン
チル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2−ペン
チル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2,2−
ジメチル)シクロペンチル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−エチ
ル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−プロ
ピル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−ブチ
ル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−tert
−ブチル)シクロペンチル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(1−メチ
ル−3−プロピル)シクロペンチル−16,17,
18,19,20−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエ
ン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2−メチ
ル−3−プロピル)シクロペンチル−16,17,
18,19,20−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエ
ン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2−メチ
ル−4−プロピル)シクロペンチル−16,17,
18,19,20−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエ
ン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロヘキ
シル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−エチ
ル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−イソ
プロピル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(4−メチ
ル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(4−エチ
ル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20−ペン
タノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(4−プロ
ピル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20−ペ
ンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(4−tert
−ブチル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2,6−
ジメチル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2,2−
ジメチル)シクロヘキシル−16,17,18,19,20
−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン酸、 (5E,13E)−(9α,11α,15α)−6,9−
メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(2,2−
ジメチル−4−プロピル)シクロヘキシル−16,
17,18,19,20−ペンタノルプロスタ−5,13−
ジエン酸、 等のPGI2類似化合物及びそれらの相当する
(5Z)−異性体、及びそれらのエステル、及びそ
れらのシクロデキストリン包接化合物及び非毒性
塩が挙げられる。 本明細書中の一般式()、()、()、
(XII)、()及び()で示される化
合物及び式()、()、()、(XI)、()

()、()、()、()及び()
で示される化合物も又新規化合物である。 以下、参考例及び実施例により本発明を詳述す
るが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお参考例及び実施例中の「TLC」、「IR」
及び「NMR」の記号は各々「薄層クロマトグラ
フイ」、「赤外吸収スペクトル」及び「核磁気共鳴
スペクトル」を表わし、クロマトグラフイによる
分離の箇所に記載されている溶媒の割合は、体積
比を示し、「TLC」のカツコ内の溶媒は展開溶媒
を示し、「IR」は特別の記載が無い場合は液膜法
で測定し、「NMR」は特別の記載が無い場合は
CDCl3(重クロロホルム)溶液で測定している。 参考例 1 2α−メトキシカルボニルメチル−3β−メト
キシメチル−4α−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)シクロペンタン−1−オン メタノール160mlに溶かした2−オキサ−6−
シン−メトキシメチル−7−アンチ−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン32.5gに2N水酸化ナ
トリウム90mlを加え、室温で30分間かきまぜる。
反応液を減圧濃縮し、残留物を氷冷下で15%塩酸
によりPH3に調整する。それを酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、酢酸エチルを約半分程減圧濃縮
し、それに氷冷下でかすかに黄色を呈するまでジ
アゾメタンのエーテル溶液を加え、そのまま減圧
濃縮するとメチルエステル体が生成する。 塩化クロム(CrO2Cl2)20.9gの四塩化炭素
(70ml)溶液をtert−ブタノール25.6ml、ピリジ
ン34ml、塩化メチレン400mlの混合液に−78℃で
ゆつくり滴下したのち、塩化メチレン100mlに溶
かしたメチルエステル体を室温で加え、室温で
1.5時間、更に35℃で2.5時間かきまぜる。反応液
にジメチルスルフイド2mlを加え室温で10分間か
きまぜ、反応液の容量を100〜200ml位になるまで
減圧濃縮し、ジエチルエーテル1あけ、30分間
激しくかきまぜる。その溶液を過し、液を
IN塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシ
クロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(4:1)
を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイで精
製すると次の物理的性質を有する標題化合物
28.4gが得られた。 TLC(ジエチルエーテル):Rf=0.58。 IR:ν=1740、1440、1200、1030cm-1。 NMR:δ=4.60(1H,m)、3.60(3H,s)、
3.30(3H,s)。 出発物質の2−オキサ−6−シン−メトキシメ
チル−7−アンチ−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン
−3−オンは以下の工程より得た。 メタノール400mlに溶かした2−オキサ−6−
シン−メトキシメチル−7−アンチ−アセトキシ
−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン
30gに炭酸カリウム18gを加え室温で30分間かき
まぜる。反応液に氷酢酸16mlを加えて減圧濃縮す
る。残留物を酢酸エチルに溶かし水、飽和食塩水
で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧濃縮すると次のRf値を有する2−オキサ−6
−シン−メトキシメチル−7−アンチ−ヒドロキ
シ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オ
ン23gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:1):Rf
=0.08。 塩化メチレン350mlに溶かした上記ヒドロキシ
体223gに2,3−ジヒドロピラン20mlとp−ト
ルエンスルホン酸200mgを加えて室温で1時間か
きまぜる。反応液にトリエチルアミン10mlを加え
減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシクロヘキ
サンと酢酸エチルの混合溶媒(1:1)を用いた
シリカゲルカラムクロマトグラフイで精製すると
次の物理的性質を有する2−オキサ−6−シン−
メトキシメチル−7−アンチ−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン28gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:1):Rf=
0.26。 NMR:δ=4.90(1H,m)、4.60(1H,m)、
4.20〜3.30(5H,m)、3.27(3H,s)。 参考例 2 1−メトキシカルボニルメチリデン−2−メト
キシカルボニルメチル−3β−メトキシメチル
−4α−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)シクロペンタン 窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン1に溶か
したジイソプロピルアミン42.6mlに1.55Mのn−
ブチルリチウム−ヘキサン溶液195mlを−78℃で
滴下し、同温度で15分間かきまぜる。その溶液
に、メチルトリメチルシリルアセタート[J.Org.
Chem.32,3535(1967)に記載の方法により製
造、沸点:70〜75℃/105mmHg]44gを適下し、−
78℃で20分間かきまぜる。そこにテトラヒドロフ
ラン80mlに溶かしたケトン紙(参考例1で製造)
28.4gを滴下し、−78℃で1.5時間かきまぜる。反
応液に酢酸20mlを加え、減圧濃縮する。残留物を
酢酸エチルに溶かし、水、飽和食塩水で順次洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮す
る。残留物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸
エチルの混合溶媒(3:1)を用いたシリカゲル
カラムクロマトグラフイで精製すると次の物理的
性質を有する標題化合物15.3gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.49。 IR:ν=1740、1720、1655、1440、1360、
1220、1030cm-1。 NMR:δ=5.70(1H,m)、4.60(1H,m)、
4.05(1H,m)、3.60(6H,s)、3.25(3H,
s)。 参考例 3 1,2−ビス(メトキシカルボニルメチル)−
3β−メトキシメチル−4α−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)シクロペンタン エタノール500mlに溶かしたメチリデン体(参
考例2で製造)24gにパラジウム炭素7gを加え室
温で水添を行なう。反応液を過し、液を減圧
濃縮する。残留物を溶出剤として塩化メチルと酢
酸エチルの混合力媒(6:1)を用いたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイで精製すると次の物理
的性質を有する標題化合物23.4gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.44。 IR:ν=1740、1440、1200、1020cm-1。 NMR:δ=4.63(1H,m)、3.67(6H,s)、
3.31(3H,s)。 参考例 4 2(又は4)−メトキシカルボニル−6−シン
−メトキシメチル−7−アンチ−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オンと2(又は4)−
メトキシカルボニル−6−アンチ−メトキシメ
チル−7−シン−(テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ)−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−3−オンの混合物 窒素雰囲気下、カリウムtert−ブトキシド
28.5gとベンゼン700mlの混合液にベンゼン100ml
に溶かしたビス(メトキシカルボニルメチル)体
(参考例3で製造)22.8gを40℃で滴下し、75℃で
4時間かきまぜる。反応液に氷冷下で氷酢酸20ml
を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和
食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシクロ
ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(4:1)を用
いたシリカゲルカラムクロマトグラフイで精製す
ると次の物理的性質を有する標題混合物9.86gが
得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.48。 IR:ν=1760、1730、1660、1620cm-1。 参考例 5 6−シン−メトキシメチル−7−アンチ−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−シス−
ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン ヘキサメチルホスフアミド(HMPA)28.5mlに
溶かした混合物(参考例4で参照)9.56gに水
1.5gを加え175℃で15分間かきまぜる。反応液を
氷水200mlにあけ、ジエチルエーテルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤とし
てシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(3:
1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイ
で精製すると次の物理的性質を有する標題混合物
4.07gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.27。 IR:ν=1740、1120、1020、975cm-1。 NMR:δ=4.64(1H,m)、4.20〜3.75(3H,
m)、3.34(3H,s)。 参考例 6 6−シン−メトキシメチル−7−アンチ−ヒド
ロキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−
3−オン テトラヒドロフラン35mlに溶かしたテトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ体(参考例5で製造)
1.25gにIN塩酸15mlを加え、室温で3.5時間かきま
ぜる。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
する。残留物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢
酸エチルの混合溶媒(1:1)を用いたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイで精製すると次の物理
的性質を有する標題混合物800gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:1):Rf=
0.10。 IR:ν=3420、1740、1400、1100cm-1。 NMR:δ=4.20〜3.95(1H,m)、3.75〜3.30
(2H,m)、3.47(3H,s)。 参考例 7 6−シン−メトキシメチル−7−アンチ−ベン
ゾイルオキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オク
タン−3−オン 塩化メチル25mlに溶かしたヒドロキシ体(参考
例6で製造)800mgとピリジン1.6mlに塩化ベンゾ
イル1mlを室温で加え、2.5時間かきまぜる。そ
の溶液にエタノール0.2mlを加え室温で15分間か
きまぜる。反応を酢酸エチルで抽出し、抽出液を
IN塩酸、水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を
溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合
溶媒(3:1)を用いたシリカゲルカラムクロマ
トグラフイで精製すると次の物理的性質を有する
標題混合物1.24gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.43。 参考例 8 6−シン−メトキシメチル−7−アンチ−ベン
ゾイルオキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オク
タン−3−オール メタノール30mlに溶かしたケトン体(参考例7
で製造)1.24gに−10℃で水素化ホウ素ナトリウ
ム290mgを5回に分けて加え、同温度で15分間か
きまぜる。反応液に氷酢酸1mlを加え、減圧濃縮
する。残留物を酢酸エチルに溶かし、飽和食塩水
洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
すると次の物理的性質を有する標題混合物が粗生
成物として1.3g得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=3:1):Rf=
0.27及び0.15。 参考例 9 3−アセトキシ−6−シン−メトキシメチル−
7−アンチ−ベンゾイルオキシ−シス−ビシク
ロ[3.3.0]オクタン 塩化メチル25mlに溶かした3−オール体(参考
例8で製造)1.3gとピリジン1.6mlに塩化アセチ
ル0.47mlを0℃で加え、同温度で30分間かきまぜ
る。その溶液にエタノール0.2mlを加え10分間か
きまぜたのち酢酸エチルで抽出する。抽出液を
IN塩酸、水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮すると次の物理
的性質を有する標題混合物が粗生成物として
1.44g得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.52。 参考例 10 3−アセトキシ−6−シン−ヒドロキシメチル
−7−アンチ−ベンゾイルオキシ−シス−ビシ
クロ[3.3.0]オクタン 塩化メチル22mlに溶かしたメチルエーテル体
(参考例9で製造)1.44gに三臭化ホウ素2.47mlを
−78℃で滴下し、0℃で40分間かきまぜる。反応
液にジエチルエーテル30mlを加え、それを氷冷し
た飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mlにあけ、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し減圧濃縮する。残留物を溶出剤とし
てシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(3:
1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイ
で精製すると次の物理的性質を有する標題混合物
1.04gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.26。 IR:ν=3450、1740、1720、1600、1280、
1260、1120、720cm-1。 NMR:δ=8.0〜7.20(5H,m)、5.20〜(2H,
m)、3.67(2H,m)、2.03(3H,s)。 参考例 11 (E)−3−アセトキシ−6−シン−[3−オキソ
−3−(3−プロピル)シクロペンチルプロパ
−1−エニル]−7−アンチ−ベンゾイルオキ
シ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン 塩化メチレン80mlに溶かしたピリジン4.7mlに
三酸化クロム2.9gを室温で加え15分間かきまぜ
る。ここにケイソウ土14gを加え、塩化メチレン
10mlに溶かしたヒドロキシメチル体(参考例10で
製造)910mgを0℃で加え15分間かきまぜる。さ
らにアルアルコール4mlを加え10分間かきまぜた
のち、硫酸水素ナトリウム22gを加え0℃で10分
間かきまぜる。反応液を無水硫酸マグネシウムの
層を通して過し、液を0℃以下で減圧濃縮し
て6−ホルミル体が得られた。 テトラヒドロフラン25mlに懸濁させた水素化ナ
トリウム(含量64.5%)141mgにジメチル2−オ
キソ−2−(3−プロピル)シクロペンチルエチ
ルホスホナート
【式】1.12g を滴下し、室温で30分間かきまぜる。ここにテト
ラヒドロフラン5mlに溶かした先の6−ホルミル
体を滴下し、室温で1時間かきまぜる。反応液に
氷酢酸1mlを加え、シリカゲルの層を通して過
し、液を減圧濃縮する。残留物を溶出剤として
シクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(4:
1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイ
で精製すると次の物理的性質を有する標題混合物
1.1gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.68。 IR:ν=1740、1720、1670、1635、1600cm-1。 NMR:δ=8.0〜7.5(5H,m)、6.5(1H,dd)、
6.1(1H,d)、5.10(2H,m)、2.00(3H,
s)、0.86(3H,m)。 同様にして次の化合物が得られた。 (1) (E)−3−アセトキシ−6−シン−(3−オキ
ソ−3−シクロペンチルプロパ−1−エニル)
−7−アンチ−ベンゾイルオキシ−シス−ビシ
クロ[3.3.0]オクタン TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.65。 IR:ν=1740、1720、1670、1630、1600、
1280、1250、720cm-1。 NMR:δ=7.85〜7.25(5H,m)、6.70(1H,
dd)、6.15(1H,d)、5.15(2H,m)、3.0
(1H,m)、2.02(3H,s)。 参考例 12 (E)−3−アセトキシ−6−シン−[3αβ−ヒ
ドロキシ−3−(3−プロピル)シクロペンチ
ルプロパ−1−エニル]−7−アンチ−ベンゾ
イルオキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタ
ン メタトル20mlに溶かした3−オキソ体(参考例
11で製造)1.1gに水素化ホウ素ナトリウム230mg
を加え−40〜−25℃で1時間20分かきまぜ、更に
氷酢酸1滴を加え−40℃で30分間かきまぜる。反
応液を氷酢酸1.5mlで処理し、減圧濃縮する。残
留物を酢酸エチルに溶かし、水、飽和食塩水で順
次洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃
縮すると次の物理的性質を有する標題化合物
1.06gが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.49及び0.40。 IR:ν=3450、1740、1720、1600cm-1。 NMR:δ=8.05〜7.10(5H,m)、5.5(2H,
m)、5.2〜4.6(1H,m)、4.02(1H,m)、2.01
(3H,s)、0.85(3H,m)。 同様にして参考例11の相当する3−オキソ体か
ら次の化合物が得られた。 (1) (E)−3−アセトキシ−6−シン−(3−αβ
−ヒドロキシ−3−シクロペンチルプロパ−1
−エニル)−7−アンチ−ベンゾイルオキシ−
シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.46及び0.37。 IR:ν=3450、1740、1720、1600、1450、
1270、980cm-1。 NMR:δ=7.95〜7.10(5H,m)、5.53(2H,
m)、5.30〜4.75(2H,m)、4.00(1H,m)、
2.02(3H,s)。 参考例 13 (E)−6−シン−[3αβ−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−3−(3−プロピル)シク
ロペンチルプロパ−1−エニル]−7−アンチ
−ベンゾイルオキシ−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オール 塩化メチレン20mlに溶かした3−ヒドロキシ体
(参考例12で製造)1.06gに2,3−ジヒドロピラ
ン0.4mlとp−トルエンスルホン酸約3mgを加え
室温で30分間かきまぜたのち、トリエチルアミン
1mlを加え減圧濃縮すると次のRf値を有する(E)
−3−アセトキシ−6−シン−[3αβ−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−3−(3−プロ
ピル)シクロペンチルプロパ−1−エニル]−7
−アンチ−ベンゾイルオキシ−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタンが粗生成物として1.26g得られ
た。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.63。 上記で得られた化合物をメタノール20mlに溶か
し、0℃で炭酸カリウム276mgを加え、同温度で
4時間かきまぜる。反応液に氷酢酸1mlを加え減
圧濃縮する。残留物を酢酸エチルに溶かし、水、
飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシ
クロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(2:1)
を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイで精
製すると次の物理的性質を有する標題化合物948
mgが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.49、0.43、0.38及び0.33。 IR:ν=3450、1720、1600、980cm-1。 NMR:δ=8.0〜7.1(5H,m)、5.75〜5.2
(2H,m)、5.2〜4.75(1H,m)、4.62(1H,
m)、4.5〜4.1(1H,m)、0.86(3H,m)。 同様にして参考例12の相当する3−ヒドロキシ
体から次の化合物が得られた。 (1a) (E)−3−アセトキシ−6−シン−[3αβ
−テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−3
−シクロペンチルプロパ−1−エニル]−7−
アンチ−ベンゾイルオキシ−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.63。 (1b) (E)−6−シン−[3αβ−テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−3−シクロペンチ
ルプロパ−1−エニル]−7−アンチ−ベンゾ
イルオキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]−3−オ
ール TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.47、0.40、0.36及び0.29。 IR:ν=3450、1720、1600、1450、1270、
1020、980cm-1。 NMR:δ=8.00〜7.25(5H,m)、5.65〜5.25
(2H,m)、5.20〜4.85(1H,m)、4.62(1H,
m)、4.40〜4.10(1H,m)。 参考例 14 (E)−6−シン−[3αβ−テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−3−シクロペンチルプロ
パ−1−エニル]−7−アンチ−ベンゾイルオ
キシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−3
−オン 塩化メチル60mlに溶かしたピリジン3.4mlに三
酸化クロム2.1gを室温で加え15分間かきまぜる。
ここにケイソウ±10gを加え、塩化メチレン5ml
に溶かした3−ヒドロキシ体(参考例13で製造)
948mgを0℃で加え20分間かきまぜる。さらにア
リルアルコール2.9mlを加え10分間かきまぜたの
ち硫酸水素ナトリウム16gを加え10分間かきまぜ
る。反応液を無水硫酸マグネシウムの層を通して
過し、液を減圧濃縮する。残留物を溶出剤と
してシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒
(5:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイで精製すると次の物理的性質を有する標題
化合物84.9mgが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.65及び0.54。 IR:ν=1740、1720、1600、980cm-1。 NMR:δ=8.1〜7.2(5H,m)、5.7〜4.2(4H,
m)、0.86(3H,m)。 同様にして参考例13(1b)の相当する化合物
から次の化合物が得られた。 (1) (E)−6−シン−[3αβ−テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−3−シクロペンチルプ
ロパ−1−エニル]−7−アンチ−ベンゾイル
オキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−
3−オン TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.6及び0.5。 IR:ν=1740、1720、1600、1275、1025、
980、720cm-1。 NMR:δ=8.0〜7.2(5H,m)、5.7〜4.9
(3H,m)、4.7〜4.4(1H,m)。 参考例 15 (E)−6−シン−[3αβ−テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−3−(3−プロピル)シク
ロペンチルプロパ−1−エニル]−7−アンチ
−ヒドロキシ−シス−ビシクロ[3.3.0]オク
タン−3−オン メタノール13mlに溶かしたベンゾイルオキシ体
(参考例14で製造)849mgに炭酸カリウム400mgを
加え40〜45℃で3時間、さらに室温で16時間かき
まぜる。反応液に氷酢酸1mlを加え減圧濃縮す
る。残留物を酢酸エチルに溶かし、水、飽和食塩
水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシクロヘキ
サンと酢酸エチルの混合溶媒(1:1)を用いた
シリカゲルカラムクロマトグラフイで精製すると
次の物理的性質を有する標題化合物470mgが得ら
れた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.19及び0.17。 IR:ν=3450、1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.2(2H,m)、4.65(1H,
m)、4.3〜3.1(4H,m)、0.86(3H,m)。 同様に参考例14の相当するベンゾイルオキシ体
から次の化合物が得られた。 (1) (E)−6−シン−[3αβ−(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−3−シクロペンチルプ
ロパ−1−エニル]−7−アンチ−ヒドロキシ
−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オ
ン TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.18及び0.15 IR:ν=3440、1740、1020、980cm-1。 NMR:δ=5.65〜5.30(2H,m)、4.65(1H,
m)、4.20〜3.30(4H,m)。 参考例 16 (E)−6−シン−[3αβ−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−3−(3−プロピル)シク
ロペンチルプロパ−1−エニル]−7−アンチ
−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−シ
ス−ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン 塩化メチレン9mlに溶かした7−ヒドロキシ体
(参考例15で製造)470mgに2,3−ジヒドロピラ
ン0.3mlとp−トルエンスルホン酸約2mgを加え
室温で30分間かきまぜる。反応液にトリエチルア
ミン0.5mlを加え減圧濃縮する。残留物を溶出剤
としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒
(5:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイで精製すると次の物理的性質を有する標題
化合物540mgが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.49。 IR:ν=1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.2(2H,m)、4.65(2H,
m)、4.2〜3.1(6H,m)、0.86(3H,m)。 同様に参考例15の相当する7−ヒドロキシ体か
ら次の化合物が得られた。 (1) (E)−6−シン−[3αβ−(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−3−シクロペンチルプ
ロパ−1−エニル]−7−アンチ−(テトラヒド
ロピラン−2−イルオキシ)−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン TLC(シクロヘキサン:酢酸エチル=1:
1):Rf=0.48。 IR:ν=1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.2(2H,m)、4.65(2H,
m)、4.2〜3.1(6H,m)。 参考例 17 (5EZ,13E)−(9α,11α,15αβ)−6,9
−メタノ−11,15−ビス(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−15−(3−プロピル)シク
ロペンチル−16,17,18,19,20−ペンタノル
プロスタ−5,13−ジエン酸メチルエステル 水素化ナトリウム(含量63.5%)233mgとジメ
チルスルホキシド3mlを65〜70℃で1時間かきま
ぜた溶液を、ジメチルスルホキシド2mlに溶かし
た(4−カルボキシブチル)トリフエニルホスホ
ニウムブロミド1.33gに氷冷下滴下する。次にジ
メチルスルホキシド3mlに溶かした3−オキソ体
(参考例16で製造)540mgを適下し、30〜35℃で15
時間かきまぜる。反応液に氷水50mlを加えシユウ
酸水溶液でPHを4に調整しジエチルエーテルと酢
酸エチルの混合溶媒(1:1)で抽出し、抽出液
を水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮すると次のRf値をもつ
(5EZ,13E)−(9α,11α,15αβ)−6,9−
メタノ−11,15−ビス(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−15−(3−プロピル)シクロペン
チル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
−5,13−ジエン酸が粗生成物として得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.32及び0.27。 得られた酢を酢酸エチル20mlに溶かし、氷冷下
に反応液がかすかに黄色を呈するまでジアゾメタ
ンのエーテル溶液を加え、減圧濃縮する。残留物
を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混
合溶媒(7:1)を用いたシリカゲルカラムクロ
マトグラフイで精製すると次の物理的性質を有す
る標題化合物456mgが得られた。 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=4:1):Rf=
0.58。 IR:ν=1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.0(3H,m)、4.65(2H,
m)、4.2〜3.1(6H,m)、0.86(3H,m)。 同様に参考例16の相当する3−オキソ体から次
の化合物が得られた。 (1a) (5EZ,13E)−(9α,11α,15αβ)−
6,9−メタノ−11,15−ビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−15−シクロペンチ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
−5,13−ジエン酸 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.32及び0.27。 (1b) (5EZ,13E)−(9α,11α,15αβ)−
6,9−メタノ−11,15−ビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−15−シクロペンチ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスタ
−5,13−ジエン酸メチルエステル TLC(ベンゼン:酢酸エチル=4:1):Rf
=0.68。 IR:ν=1735、1440、1025、980cm-1。 NMR:δ=5.60〜5.00(3H,m)、4.68(2H,
m)、4.20〜3.20(6H,m)。 実施例 1 (5EZ,13E)−(9α,11α,15αβ)−6,9
−メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−
プロピル)シクロペンチル−−16,17,18,
19,20−ペンタノルプロスタ−5,13−ジエン
酸メチルエステル及びその15β−異性体 メタノール7mlに溶かしたビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)体(参考例17で製造)
456mgにp−トルエンスルホン酸約5mgを加え室
温で2時間かきまぜる。反応液にトリエチルアミ
ン1mlを加え減圧濃縮する。残留物を溶出剤とし
てシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(3:
1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイ
で精製すると標題の15α体171mg及びその15β体
97mgが得られた。15α体及び15β体の物理的性質
下記のとおりであつた。 15α体 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.26。 IR:ν=3360、1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.0(3H,m)、4.2〜3.9
(1H,m)、3.9〜3.5(1H,m)、3.68(3H,
s)、1.0〜0.8(3H,m)。 15β体 TLC(ベンゼン:酢酸エチル=2:1):Rf
=0.39。 IR:ν=3360、1740、980cm-1。 NMR:δ=5.7〜5.0(3H,m)、4.3〜4.0
(1H,m)、3.9〜3.5(1H,m)、3.68(3H,
s)、1.0〜0.8(3H,m)。 同様に参考例17の相当するビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)体から次の化合物が得
られた。 (1) (5EZ,13E)−(9α,11α,15α,16S)−
6,9−メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−
シクロペンチル−16,17,18,19,20−ペンタ
ノルプロスタ−5,13−ジエン酸メチルエステ
ル 15α体 TLC(シクロヘキサン:酢酸エチル=1:
1):Rf=0.14。 IR:ν=3380、2950、2875、1740、1450、
1430、1315、1250、1195、1170、1130、1085、
1020、970cm-1。 NMR:δ=5.87〜4.83(3H,m)、4.27〜3.4
(2H,m)、3.6(3H,s)。 15β体 TLC(シクロヘキサン:酢酸エチル=1:
1):Rf=0.30。 IR:ν=3400、1735、1430、1240、1165、
1020、975cm-1。 NMR:δ=5.60(2H,m)、5.23(1H,m)、
4.00〜3.70(2H,m)、3.68(3H,s)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
    直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表わし、R6
    置換されていないか少なくとも1個の炭素数1〜
    8の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基で置換されて
    いる炭素数5〜6のシクロアルキル基を表わし、
    15位の炭素原子についている〓〓はα−配置又は
    β−配置(すなわちS−配置又はR−配置)又は
    それらの混合物であることを表わし、5位と6位
    の炭素原子間の二重結合は、E、又はZ、又はそ
    れらの混合物(すなわちEZ)であることを表わ
    す。] で示されるプロスタグランジンI2類似化合物、又
    はそれらのシクロデキストリン包接化合物又は
    R1が水素原子を表わす場合にはその酸の非毒性
    塩。 2 (5EZ,13E)−(9α,11α,15α)−6,9
    −メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−プ
    ロピル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−
    ペンタノルプロスター5,13−ジエン酸メチルエ
    ステルである特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 3 (5EZ,13E)−(9α,11α,15β)−6,9
    −メタノ−11,15−ジヒドロキシ−15−(3−プ
    ロピル)シクロペンチル−16,17,18,19,20−
    ペンタノルプロスター5,13−ジエン酸メチルエ
    ステルである特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 4 一般式 [式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
    直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表わし、R6
    置換されていないか少なくとも1個の炭素数1〜
    8の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基で置換されて
    いる炭素数5〜6のシクロアルキル基を表わし、
    R2は水素原子、又は酸性条件で除去できる水酸
    基の保護基を表わし、R11は酸性条件で除去でき
    る水酸基の保護基を表わす。] で示される化合物を酸性条件で加水分解すること
    を特徴とする一般式 [式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わ
    す。] で示されるプロスタグランジンI2類似化合物の製
    造方法。
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